エンハンサー「art nouveau X-594」を設置
art nouveauブランドのエンハンサー「X-594」をラックに入れて接続してみた。
1990年代はエキサイターやエンハンサーが流行していて、当時の私は、BOSSのEH-50を買い、その後サンレコの広告につられてX-594を購入した。EH-50は中古販売店に売ってしまおうかと思ったこともあったのだけれど、ほとんど値がつかなかったので、まだ家にある。X-594は、最初から、売るのをあきらめていたような気がする。マイナーというか、ほとんど特注品の、おまけに廉価版であるからだ。当時、訪問して作ってもらった覚えがある。廉価版じゃない方のブランド名は、忘れた…。
エキサイターやエンハンサーは、元音を何らかの形で歪ませて作った高域(製品によっては低域も)を付加するもので、なまった音を元気にするのに使われたが、エキサイター臭さ、みたいなものもあった。技術の進歩であまり音がなまらなくなったため、2000年以降はすたれた。それでも、シンセのマルチエフェクターとかには残っており、PCMシンセでは時に重宝するエフェクターだ。
今回X-594を設置してみたのは、もともと22kHzより上の高域がない音に、X-594で高域を付加できるのではないかと考えたからだ。嘘の高域であると言えばそうなのだが、でもまあ、シンセ世界なわけで、嘘でもいいんじゃないかという気持ち。
Arturia Minibruteでノイズを、ローパスフィルターオープンで出した時のスペアナはこんな感じ。
アナログシンセなので、上の方の32kHzや40kHzのバーにも音が出ているのがわかる。
これを、Fireface 800からセンドリターンしてX-594に通し、SELECTORスイッチを「HIGH」にして、ENHANCE MIXING LEVELを左に回し切ったのがこれ。
低域が同じではないように見えるが、これはある程度揺れるものなので、ここでは無視。高域に関しては、まあまあ似たカーブを描いている。
ENHANCE MIXING LEVELを右に回し切るとこうなる。
レベルが上がり、ハイが強調されていることがわかる。
SELECTORスイッチを「ultra HI」にしてENHANCE MIXING LEVELを右に回し切った状態がこれ。
HIGHに比べると大人しい変化だが、それでも、右端の40kHzのバーがかなり上に行っている。
CDを聴いても、ハイがシャリシャリいうのが感じられる。32k、40kのバーを光らせることもできる。好みの問題だけれど、使ってみてもいいかもしれない。連続可変でちょっぴりかけることもできるわけだから。
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