Proteus 2000購入
E-MU SystemsのProteus 2000を購入した(関連記事はこちら)。4980円。
「Made in the USA」と書いてあるのが嬉しい。米国製のPCMシンセって、もうないと思うから。
シリアルナンバーがどういうルールで振られているのかは謎。どちらが古いのかさえ判然としない。
Proteus Orchestra(Virtuoso 2000)はこれ。E-MU ENSONIQになっている。
Vintage Proがこれ。MADE IN CHINAになっている。
中身もけっこう違う。下の写真は、上が今回買ったProteus 2000、下がVintage Pro。Vintage Proは電源部がシールドされている。基板のチップの並びも違う。
さて、今回届いたProteus 2000はどうだったか。デジタル接続したらプチプチ雑音がひどく、これはつかまされたか、と思ったが、バージョンが1.1だったので(確かそうだったと思う)、2.26に上げてみることにした。E-Loaderというアプリケーションソフトをインストールする。
1999-2002とクレジットされている。これがWindows 10で動いてくれたのはよかった(互換性の設定は必要だったけれど)。助かる。互換性ばんざい。
「OS Downloader」ウインドウを出して操作する。こんな感じ。
Proteus 2000のバージョンアップ機能を呼び出すには、「Audition」と「Enter」ボタンを押しながら電源を入れる必要がある。E-Loaderのマニュアルに記載があった。
音が出るが小さいので、ベロシティカーブを「3」にした。下の図は、Proteus 2000のマニュアルの一部。
それで弾いて録音したのが、次の2音色だ。
DynamicGrand
「20171101a_DynamicGrand.mp3」をダウンロード
Proteus 2000の(コンポーザーROMの)ピアノの音。歯切れがよく、乾いた感じが西海岸ぽくって嬉しい。プログラミングによってかなり音色が変わるので、入手したら、他のも弾いてみておくんなさい。
And Voice
「20171101b_AndVoice.mp3」をダウンロード
Proteusと言えばこれ!というくらいに私が大好きな音。ピアノとボイスのレイヤーなのだが、混ぜ方が絶妙で、いろんなフレーズに追随する。夜中にヘッドホンでこの音色を弾いていると、眠るのを忘れてしまう。
手持ちのProteus 2000とProteus Orchestraは今回開けなかった。Vintage Proと今回買ったProteus 2000は開けて、ROMのラインナップを調整した。どれに何を入れたかを、表示される略称で示す。
旧Proteus 2000:CMPSR, ZR, VROM, GRAIL
新Proteus 2000:CMPSR, B-3, World
Proteus Orchestra:ORCH1, ORCH2, P/123, AOrch
Vintage Pro:XLEAD, PHATT, TeCnO, BEAT
E-MUのPCMシンセ音色の集大成といった感がある。これらを最大128音ポリでデジタル出力できるのだから嬉しい。そうそう、先ほどのプチプチ音の問題は、2.26にして解決した。
今回買ったProteus 2000は、ネジが3本足りなかったり、バックライトが暗めであったりはしたが、それでも、ほぼ期待した通りに動作した。買ってよかった。
Proteus 2000および互換製品は、エフェクトの量と質が、日本製のシンセには太刀打ちできない。でも、シングルで使ってエフェクトを外でかけられるなら、すごく力になる音源モジュールだろう。私は全然使いこなせておりませんが。
H2
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