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2019年4月

2019/04/29

KORG POLY-800Ⅱを購入(8音色)

20190429bkorgpoly800ii

KORG POLY-800Ⅱ(POLY-800II)を購入した。2万円+送料1714円。POLY-800は1983年に発売された、コルグのMIDI搭載初シンセだ。POLY-800IIは1985年発売の改良版で、POLY-800のエフェクトがコーラスだったのが、IIではモジュレーション可能なディレイになっている。ディレイはシンセリードの必需品であるし、短いディレイタイムにしてフィードバックをかければリバーブの代用にもなる。その違いは大きい。

システムエクスクルーシブによる音色データの通信が可能になったのも、POLY-800IIの改良点ではないか、と思う。下の画面は、「F0 42 21 0C 10 F7」というダンプリクエストを送信して、「F0」で始まるデータを受け取った様子だ。

20190428a_poly800iidumprequest

届いて、中身を一応Sysxファイルに保存した。続いて、https://www.pallium.com/bryan/polypatches.php でダウンロードした、POLY-800IIのプリロードデータを入れた。上のSynCtrlではうまくいかなかった。エクスクルーシブを一気に送らないといけないと先ほどのサイトに書いてあり、MIDI-OXで送ったらうまく入った。感動ものである。MIDIの進化を実感する。

では、プリロードの最初の8音色を。

#11 REAL STRINGS

POLY-800IIはいろいろとユニークだ。オシレータにはパルスと鋸歯状波を選ぶ「WAVEFORM」パラメータがあるが、これで波形が決まるわけではなく、パルスを選んだ場合には16フィート、8フィート、4フィート、2フィートのパルスが同じレベルで加算され、鋸歯状波を選んだ場合には上に行くに従ってレベルが半分になる、と説明書に書かれている。16、8、4、2フィートを足すかどうかはオンオフで指定できる。オシレータを2個使うには「DCO」パラメータを「DUAL」に設定する必要があり、その場合は4音ポリになる。このストリングスは、4音ポリである。また、オシレータが4音ポリであっても8音ポリであっても、フィルターは1個しかない。今でいう「パラフォニック」である。この録音では、最後にジョイスティックY+でビブラートをかけている。

#12 STAR DUST

ディレイが内蔵されたことが、いかに嬉しいことであったか。この音を聞くとよくわかる。

#13 HUMAN VOICE

1983年に発売されたヤマハDX7が大ヒットしていたころであるが、DX7ではこういう人声は出しにくかったかもしれない。ノイズジェネレータがなくて、フィードバックレベルを上げて疑似的なノイズを作るしかなかったし、コーラスもディレイもリバーブも内蔵してはいなかったからだ。コルグ、やるじゃん、という音色。

#14 DIGITAL CHIME

DX7のベルやチャイムと比べると落ちるが、でも、コルグがんばったな。うんうん。よしよし。

#15 BRASS ENSEMBLE I

微妙な透き通り感があり、ちょっと感動した。

#16 DIGITAL SHAMISEN

三味線をイメージして弾いてみた。最後にはジョイスティックY-でフィルターにモジュレーションをかけている。

#17 CHIF FLUTE

アタックノイズが大きく、実用にするならそこは下げるだろう、という気がする(「NOISE LEVEL」を調整して下げられる)。レガートで弾くとアタックノイズは入らないので、それを意識して弾いてみた。

#18 AFRICAN BASS

太鼓のようなベース。録音した後で聞くと、人の声っぽさもある。

POLY-800IIは面白い。MIDI搭載のシンセは、DX7がベロシティ/アフタータッチ対応の鍵盤であったため、他社機もそれに追随した面があるが、POLY-800IIの鍵盤はベロシティもアフタータッチもない。MIDIで使う場合、POLY-800IIの49鍵盤の外のノート情報は、正しく発音しない。ノートオン/オフ、ジョイスティックY+(CC#1)、ジョイスティックY-(CC#2)は受けるが、サスティン(CC#64)、ボリューム(CC#7)は受けない。使いにくい面もあるが、でも、ない機能はいらない機能なのかも、とも思う。

この記事を書いている今は2019年で、POLY-800II発売から34年を経過している。それだけの時を経過して動いているのが驚きだ。ボリュームにガリは感じられないし、ボタンを1度押して2回分反応してしまうことがないとはいわないが、耐えられないレベルではない。鍵盤もすべて問題なく発音する(白鍵10個で23.3mmのほぼピアノサイズ。エレクトーン幅を踏襲したヤマハのシンセ鍵盤よりも幅が広い)。赤いLEDは十分な光量を出している。日本のシンセは壊れないよなーと感心する(もちろん壊れるものもあるわけだが)。

音の印象は、イキがよい。初期デジアナのパラフォニックなんて、他にないものである。4.4kgという重さも、軽量シンセの先取りと言えるかもしれない。長生きを願うばかりである。

H2

Roland SN-U110-06, 09, 13を購入

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ローランドの波形カード「SN-U110」を3枚買った。「06 Orchestral Winds」が1980円、「09 Guitar & Keyboards」が2080円、「13 Super Strings」が1980円。送料185円。

「Roland『SN-U110-05 Orchestral Strings』を購入」という記事で書いた「05 Orchestral Strings」と合わせて、4枚を買いそろえた。U-110のスロットは4個なので、これで埋まる。差し替えて使うまでのことは考えていないので、とりあえずこれで打ち止めにしようかと思う。安いのが出てたらまた買ってしまうかもしれないが。

06 Orchestral Windsにはオーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、チューバなどが入っている。09 Guitar & Keyboardsは、ディストーションギターとかシンセとか。13 Super Stringsには、ステレオのストリングスがある。また気が向いたら録音する。

H2

 

2019/04/27

Kawai MP9500の上にKORG M3-Mを配置

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昨日、カワイMP9500の上にMacBook Proを置き、ローランドの音源ユニットINTEGRA-7を下に置いて一体で動くように配線したのだったが、早くも今日、配線変更をしてしまった。MP9500の上にコルグM3-Mを置き、そのオプティカルS/PDIF出力を、アレシスのAI-1でコアキシャルに変換して、dbx QUANTUMに送ることにした。

録音したものを一つ。

Kawai MP9500 Concert Grand with Internal Reverb

MP9500の1番ピアノ「Concert Grand」をシングルモードで呼び出して、内蔵リバーブを少し付加している。

昨日のセッティングで一番嫌だったのは、MP9500のボタンを押すためには、MacBook Proをけっこう奥に置く必要があり、そうすると、棚の上の段にさえぎられて見にくい、ということであった。かがむと腰が辛い。段は金網なので、置いてあるものをどけて網を通して見るのも試みたが、気持ちのよいものではない。マウスに手を伸ばすのも面倒に感じられた。

また、MP9500のシングルモードはMIDIのエコーバックなしで弾くことに使い、メインはマルチモードにしてEXTの音としてMP9500の音を呼び出し、MIDI信号をパソコンでエコーバックして弾いていたのだが、こうすると、コーラスのレイトとリバーブのタイムを操作できない。それはいかんだろう。INTEGRA-7のA/Dも今一つな気がした。INTEGRA-7の音色エディタと、MacBook Proのソフトシンセ類を弾けることも確かめたが、それらは、どうしても使いたいものでもないな、とも思った。

M3-Mは机左側でTRITON STUDIO 61と組み合わせていて、なかなかよかった。で、ちょっとまた買い物をしてしまって、近く届くものを(一時的かもしれないが)そこに置きたいと思って、M3-Mを片付けねば、ということになったのだが、だったら、MP9500の上にそれを置けば、ワークステーションとして使えるかも、ということになった。

上の写真では、M3-Mの画面が完全に色飛びしているが、それほど明るい、ということである。眼に痛いくらいであるが、暗いのよりはマシである。M3-Mは起動が遅いが、MacBook Proだってそれほど速いわけではない。ボリュームペダルはM3-Mのトータルボリュームのみにしていて、これだとCC#11等のMIDI録音ができないが、当面はこれで。

H2

2019/04/26

机後方に第3のセットを用意

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書斎兼スタジオ兼昼寝所の私の部屋は、メインの机には鍵盤を置いていない。音楽と関係ない仕事が多いため、メインの机には鍵盤を置きたくないのである。マウスとパソコンのキーボードで打ち込みをするというのも一つの方法だが、このごろは、やはり鍵盤を使いたいなー、と思うようになった。

で、机右側にはヤマハEX5をマスターにしたセットを置き、机左側にはコルグTRITON STUDIO 61をマスターにしたセットを置くことにした。この2台はシーケンサーを持っているので、ちょっとした打ち込みはそれで、というつもりである。机右側と机左側のセットは、当初は連動を考えたのだが、あっち向いたりこっち向いたりするのはけっこうしんどいので、原則としては、右は右、左は左、でやってみようかと考えている。

使いたいものをすべて並べてさあどれで何をしようか、というのに憧れて今日まで来たのだが、身体は一つだけである。今日は右セット、今日は左セット、みたいに限定して、気分の切り替えを楽しむのもオツかなぁ、と今は考えている。どんなことにも制限はあるし、制限があることが表現を容易にしてくれる、とも思う。

今日は第3のセットである机後方のセットを作った。カワイMP9500がマスターで、音源ユニット兼MIDIインタフェース兼オーディオインタフェースがローランドのINTEGRA-7、シーケンサーの役割をするのはMacBook Proである。シーケンサーは、MacBookを購入した時に同時に買ったLogicだ。MONTAGEに付いてきたCubaseも入れてあるのだが、とりあえずはLogicで。

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練習として打ち込んだのが以下のファイルである。

Kawai MP9500 Concert Grand without effect

Concert GrandはカワイMP9500の1番ピアノである。カワイ風の音がして好きなのだが、MP9500に触れたのがずいぶん久しぶりでうまく弾けない。修正しようとしてもLogicが理解できていない。かなり苦労した。今回エフェクトはかけておらず、最後の音が伸びたところではループが目立つ。リバーブでごまかす必要がある。

MP9500の出力はINTEGRA-7に入れてあって、INTEGRA-7の同軸S/PDIF出力をdbx QUANTUMに入れ、そこからコルグMR-2000Sに回して録音した。この配線だと、MP9500はアナログになるが、INTEGRA-7の内蔵音源とMacの音はフルデジタルで回せる。Macの音とMP9500の音は排他で、INTEGRA-7の液晶画面を操作して、一方を選ばなければならない。

MIDIに関しては、1チャンネルと2チャンネルをMP9500に使い、それ以外をINTEGRA-7で使ってみている。MP9500も、レイヤーができないとさみしいと思ったからだ。MP9500もINTEGRAも、使わないチャンネルはオフに設定する必要がある。MP9500のシステムチャンネルは、利用する1と2ではない方が良いため、16に移してある。システムチャンネルにプログラムチェンジを受けると、モードが切り替わったりしてしまうからだ。

MP9500のMIDIローカル設定はオンにしている。ここをオンにしてもオフにしても、マルチで「EXT」を選べばローカルで発音することはない。こうしておくと、Mac側でMIDIを戻さなくても、MP9500のシングルモードは弾ける。マルチでEXTを使ってMP9500の内蔵音源を発音する場合、コーラスのレイトやリバーブの長さを調整できない。これはどうしたものか、考え中。

これまで、机左のFireface 800からQUANTUMへS/PDIFで音を回していたのだが、今回そのS/PDIF入力をINTEGRA-7に譲り、Fireface 800からQUANTUMはAES/EBUでつないだ。10mのAES/EBUケーブルを半分に切ってXLRコネクターをハンダ付けして2本にした。ケーブルが固く太く、楽ではなかった。

まあ、いろいろ試してみるですよ。

H2

九州大学に行ってきた

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九州大学の伊都キャンパスに行ってきた。山を切り開いて移転した未来的なキャンパスである。上の写真の建物は、湾曲していることを見て取っていただけるだろう。この湾曲は一つの建物の片方のウイングだけで、反対側にも同様のウイングがある。どでかい。

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2番目の写真は、裏側である。配管がむき出しになっており、メンテナンス用の通路が付いている。大学の理系の建物に時々見られる設計で、これはこれで合理的なのだろうと思う。

4月の大学のキャンパスは、どこかしら、華やかさを感じさせた。未来に希望を持てるような、春の香りである。

H2

2019/04/22

Studio Electronics BOOMSTARのLFOをMIDIシンク

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ヤマハEX5をマスターとして使っている机右側でMIDIシンクの実験を続けている。先日はMOTIF-RACK ESとCakewalkをシンクさせたが、今日はStudio ElectronicsのBOOMSTAR(4075、5089)のLFOをシンクさせてみた。なかなかうまくいかず首をひねったのだが、どうやら、EX5のシンク信号は、MIDI-Aには出るが、MIDI-Bには出ないらしい。何か設定があるのかもしれないが。

MIDI-AをMOTIF-RACK ES経由でパソコンに送り、MIDI-BはMTP Midi Timepiece AV経由でBOOMSTARなどに送っている。さて困った、と思ったが、結局、MOTIF-RACK ESのTHRUをMIDI Timepiece AVのIn2に入れ、そこからBOOMSTARにシンク信号を送ることにした。In2はノートをミュートして、MIDI-Aに送ったノートが入らないようにした。これで何とかうまくいったようだ。

では録音したものを一つ。

BOOMSTAR 4075 Synced LFO Bass & EX5 P2-127 House Kit

20190422a_BoomStar4075LfoSync.mp3をダウンロード

LFOを下がり鋸歯状波にし、フィルターをモジュレーションした。MIDIシンクさせてうれしいことは、ドラムなどとビートが合うことだ。ドラムを入れないとそれがわからないので、EX5のプリセット2の127番にあるドラムを添えた。一方、キーオンで発音するわけではないので、最後にキメの16分音符を、ということはできない。アルペジオをオフにして、というわけにはいかない。VCAのリリースを長くしても、次の音を出すと前の音は消えるので問題がない。このあたり、モノシンセならではである。BOOMSTARにはSPX2000のSTEREO DELAYを、EX5のドラムには内蔵のリバーブをかけている。

LFO MIDIシンクの実験をする前に5089をぽろぽろと弾いていたが、良くできているなー、と思った。ベロシティへの反応は、アナログシンセの中で一番好きかもしれない。フィルターエンベロープのかかりが変わるだけなので、設定もわかりやすい。グライドを微妙に、またははっきりかけられるのも良い。これもつまみ一発なので、悩む余地がない。広い音域で動作するのも新境地な感じである。

今回もEX5のソングモードで打ち込んだ。この程度の長さと音数で練習を積めば、徐々に複雑なもの、長いものも入力できるようになるかもしれない。昔、SC-33やSC-88STproなどで打ち込みをしていたころは、音源側はいつも同じように動いてくれるので、データを細かく編集する意味があった。今みたいに、アナログシンセの一期一会の音の偶然を楽しむ場合、打ち込みデータは厳密に作る気になれない。ワークステーションで打ち込むのがふさわしく思える。

グルーブマシンを使うという手もあるが、そういうの持ってないのよね。買うべきかちょっと考えたが、私の場合は、鍵盤と一体になっているものが一番使いやすいのではないかと思う。やはり一等地には鍵盤置いちゃうし。

EX5のソングモードはわからないところがたくさんある。マニュアル見ながらがんばろう。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/21

Yamaha MOTIF-RACK ESのアルペジエータを試す

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TRITON STUDIOをMIDIクロックのマスターにしてM3のKARMAを動かす、というのを試して楽しかったので、机右側のヤマハEX5を中心としたセットでも同様のことができるのではないかと実験を始めた。それで録音したのが下のMP3ファイルだ。

MOTIF-RACK ES "USR1:002 Gt:FolkGuitar" & EX5 "Ld:Saw-Edge"

20190421a_FolkGuitarArpeggio.mp3をダウンロード

EX5をMIDIクロックのマスターに、MOTIF-RACK ESをスレーブにした。EX5とMOTIF-RACK ESの両方をボイスモードにして、どちらもチャンネル1で発音させている。EX5のソングの設定で、トラック1をMIDI-Aに出し、トラック2はインターナル(TG)にしている。テンポは64.2。ギターのアルペジオはオンタイムだと思うが、後で加えたANのモノシンセはクォンタイズをかけていない。装飾音があると簡単にはかけられないからだ。よってシンセの方は縦がよれていると思うが、ギターがきっかり刻んでくれているので、シンセのずれは気にならない。

1小節でCC#90の値127を送ってアルペジオを入れ、2小節で演奏を始め、26小節でCC#90の0を送ってアルペジオを切った。アルペジオのCCがわからなくて困ったのだが、いろいろ調べているうちに、ユーティリティに設定項目があることがわかった。下の写真である。

20190421b_utilitycontrolassignarpswitch

コントロールチェンジでアルペジオを切り替えることもできるようだが、まだそこまで試してはいない。

EX5をMIDIクロックのマスターにして、パソコン上のCakewalkをスレーブにするのは試した。Cakewalkの側で大きくループをかけて再生状態にしておくとEX5のソングに追随して動いてくれること、EX5に打ち込んだデータをCakewalk側にダビングできること、などがわかった。上の録音ではCakewalkを使ってはいない。

EX5やTRITON STUDIOのシーケンサーはこれまであまり使ったことがないのだが、これから使っていこうかなぁ、と思い始めた。既存の曲を打ち込むわけではないので、すべてが即興のようなものなのだ。ワークステーションタイプのシンセのボタン類を押して録音するのは、私にとってはけっこう新鮮で刺激がある。

ただ、音色の設定方法はまだ工夫の余地がある。EX5では、ボイスモードに切り替えて音色を探すとMOTIF-RACK ESの音色が切り替わって困った。EX5ではパフォーマンスモード、MOTIF-RACK ESはマルチモードで動かしたいと思うが、MOTIF-RACK ESは手が届きにくく、マルチの設定を本体でやるのが辛い。パソコン側でエディターを使おうかと思うが、本当にできるんだろうか。

机左側と机右側は、当面、別のセットとして運用する予定である。打ち込み環境が違うことで、ちょっとした違いが出るかもしれない。それも即興の一要素ではないかと期待している。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/20

KORG M3でKARMAを試す

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KORGの音源ユニット「M3-M Expanded」の高機能アルペジエータ(だよねぇ)である「KARMA(カルマ)」を試してみた。これまで私はMIDIクロック同期を利用したことがほとんどなかったのだが、それでは時代の流れについていけないのではないかと、今回、TRITON STUDIO 61をマスターにし、M3とTORAIZ AS-1をスレーブに設定してみた。問題なく同期し、TRITON STUDIOのテンポつまみを回すことでテンポを変えられる。やはり専用ツマミがあるというのはいいもので、EX5にないのがちょっと残念である。M3とAS-1には、つまみもあるし、タップボダンもある。

M3のUser-B #004にある「Pure Power 5th」の出音が面白かったので、録音してみた。

KORG M3 & TRITON STUDIO session

20190419b_PurePower5th.mp3をダウンロード

M3のUser-B #004 Pure Power 5thのKARMAをオンにし、TRITON STUDIOのソングでキー情報を送ったもの。最初の16小節はKARMAだけで、次の16小節ではTRITON STUDIO INT-B000 Synth Sweeperの単音を加えている。33小節でKARMAをオフにしている。コントロールチェンジでKARMAのオンオフをする方法がわからなくて悩んだが、ネット情報を検索して、上の写真のように、KARMAのオン/オフをCC#14で制御できるようにして解決した。TRITON STUDIOの側では、イベントリストでイベントを入れる必要がある。1小節でオンにして33小節でオフにしたのだが、1小節のオンの方は、ノートオンと同時だと処理が間に合わないことがある。冒頭に1小節空きを作ってそこにKARMAオンを入れれば大丈夫だろうが、今回は面倒だったので、手動でオンにして済ませた。最後の持続音はCC#1を追加して、マスターボリュームをペダルで落としているが、それらはデータ化しておらず、レコーダーを回して録音する際に即興でやっただけである。

つぶれが悪い、という問題は、このところ気にしている。dbx QUANTUMで十分につぶすべきなのだが、足りなくて、Sound Forgeで追加したりする。つぶれ方が不自然になる。つぶさないという勇気も、なかなか出ない。音量が小さいと聞いてもらえないだろうと思うからだ。難しいが、不断の練習が対処法なのかもしれない。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

Mark Of The Unicorn Midi Timepiece AVのペダルのエラーの対処

20190419b_mtpavclockworks

MOTU Midi Timepiece AVにヤマハFC7を接続し、CC#7を送るペダルとして利用しようと試みた。MIDIのポート8にはTRITON STUDIO 61を双方向で接続していて、そのインにペダルを挿入したのだが、音を弾きながらペダルをうにうに変化させると、ノートオフの欠落が生じるのか、音が鳴りっぱなしになり、パニックボタンを押すと消える、という状況があった。これでは安心して使えない。ペダルの端子が接触不良を起こしているのではないかとぐりぐりするも改善せず。

仕方がないので、ペダルをポート1のインに入れ、上の図のようにルーティングした。ポート1の出力がM3、ポート2の出力がTORAIZ AS-1、ポート3の出力がAKAI S6000である。ポート8のTRITON STUDIOからのデータはポート1から3に回し、ポート1のペダルデータはポート2と3に回した。CC#7で音量を制御しなければならないのはAS-1とS6000であるからだ。

前述のエラーは、とりあえずは起きていないようだが、大丈夫かなぁ。シーケンサーにCC#7を記録したい場合は、TRITON STUDIOのグローバル設定を変えることになるだろう。面倒ではある。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/19

Mark Of The Unicorn Midi Timepiece AVを出してきた

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机左手のセッティングで、TR-Rackを外し、MOTUのMidi Timepiece AVを入れた。こうしたかった理由の第一は、TRITON STUDIOのペダルをマスターボリュームで使いたかったからだ。これまでは、TR-RackとTORAIZ AS-1を弾く際はCC#7にして、M3を弾く場合はマスターボリュームに切り替えるか、もしくはM3につないだペダルでマスターボリュームを調整していた。CC#7で音量調整をすると、TRITON STUDIOとM3は音色変更時に音量が最大になるので、これがどうにも癪に障る。マスターボリュームで使いたい!と思った。それだと、AS-1にCC#7を送るペダルを別に用意しないといけない。MTP AVにペダルをつないで対処するか、ということになった。端子の接触不良なのか、時々エラーが生じるが、まあ、なんとかなるだろう。

MTP AVを出してきたもう一つの理由は、TRITON STUDIOで他の音源を弾く際に、パソコンでmiditrixを立ち上げてマップするのが面倒になったからだ。MIDIインタフェースでルーティングしてくれれば、わざわざソフトを立ち上げる必要はない。MTP AVを出してきたことで、UM-2Gはしまうことができたし、M3とAS-1のUSB接続もやめた。エディターソフトを使う時は、MIDIで双方向につなぐか、USB接続をしないといけないかもしれないが、まあ、それは、やりたくなった時に考える。

新セッティングで録音した音を一つ。

KORG M3 User-A #000 Trauma Bass

20190419a_TraumaBass1.mp3をダウンロード

ユーザーバンクAの先頭にあるベース音を弾いてみたもの。モノフォニックであるが、ディレイがかかっているのですき間が埋まる。TRITON STUDIOのシーケンサーで、通奏低音がCのパターンを2個、Bbのパターンを2個作った。長さはどれも4小節。それらをRPPRでキーにマップし、16小節ずつリアルタイムで打ち込んだ。パターンは4小節全部使う必要はなくて、弾き直せば頭の部分だけを使える。65小節からは普通に弾いてリタルダンドした。

ワークステーションの液晶画面をにらんでちまちまプログラミングであるが、T2を使っていた1990年ごろに戻ったようで楽しい。当時と違ってオリジナルで音が少ないから楽でもある。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/18

KORG EXB-RADIASで音を作っている(9音色)

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机左手は、一度はminimoogを出してきたのだが、結局、コルグTRITON STUDIO 61とM3-M Expandedに戻し、そこにTORAIZ AS-1を追加した形になっている。ラックにはTR-RackとS6000もある。M3に入れているEXB-RADIASは、パッチがあまり出回っていないようで、まあ自分で作るしかないか、ということで、少しずつ音を作ってみている。練習の域を出ないものではあるが、以下に9音色を紹介する。

Saw1

20190418a_M3ExbRadiasSaw1.mp3をダウンロード

 鋸歯状波を一つ出しただけのリード。この音は後々のベースにもするので、一度作った後も、何度も手を入れている。エフェクトはMFX1が「Stereo Chorus」、MFX2が「Reverb Hall」。Realtime Controlのスライダー5でコーラスセンドの量、スライダー6でリバースセンドの量を加減できるようにしている。上のボタンに対応させてその位置にしているわけだ。デフォルトでは、コーラスセンドはなしにしている。スライダー4はポルタメントタイムの設定に使っている。ジョイスティックY+とアフタータッチでビブラートがかかるようにしている。弦の味わいが感じられる鋸歯状波である。

Pulse1

20190418b_M3ExbRadiasPulse1.mp3をダウンロード

波形を「Square」に変えたもの。MFX2は「L/C/R Delay」にしている。フィルターは「LPF12」。RADIASのフィルターは面白くて、LPF24→LPF12→HPF→BPF→THRUの間に、中間段階があり、連続可変できるようになっている。コルグの昔のアナログシンセっぽい味がある。

Tri1

20190418c_M3ExbRadiasTri1.mp3をダウンロード

波形を「Tri」に変えたもの。いい感じである。

SawStrings1

20190418d_M3ExbRadiasSawStrings1.mp3をダウンロード

OSC1とOSC2で鋸歯状波を出し、OSC2のTuneパラメータを+4にしてデチューンしたもの。このままだと揺れが少ないが、スライダー5でコーラスを加えることができるようにしてある。録音時はそれは使っていない。

 

VPMPulse1

20190418e_M3ExbRadiasVpmPulse1.mp3をダウンロード

OSC1の波形を正弦波(Sine)にし、OSC ModパラメータをVPM(Variable Phase Modulation)にして、VPM Harmonicsパラメータを「02」にした。02だと、モジュレータの周波数がキャリアの2倍になるのであろう。DX7で、パルスっぽい波形を作るのによくやったパターンである。VPM Depthパラメータは27にしているが、バーチャルパッチのベロシティとキーボードトラックで調整している。フィルターは119でほぼ全開だが、そこを抑えて倍音を調整することも可能である。大学時代をDX7とFB-01で過ごした私にとって、懐かしい音色である。

UnisonSawStr

20190418f_M3ExbRadiasUnisonSawStr.mp3をダウンロード

鋸歯状波を一つだけ、なのだが、Voice Assigne Mode画面でUnisonを入れ、Number Of Voicesパラメータを3に、Detune[cents]を06に設定している。Spreadパラメータはデフォルトの64で変えていない。ローランドのSuperSaw、Access MusicのHyperSawに対抗した機能ではないかと思う。

VPMStrings1

20190418g_M3ExbRadiasVpmStrings1.mp3をダウンロード

VPM Harmonicsパラメータを「01」にしてキャリアとモジュレータの周波数を同じにして、正弦波にVPMをかけた。そのままだと揺れ感がなさすぎるので、Stereo Chorusを少しかけている。このパターンのストリングスは、私にとってはDX7のころの定番であった。Nord Stage EXだと絶妙にできたのだが、EXB-RADIASの場合は、ちょっととがり気味で、アンサンブルというよりソロっぽい。

PulseDetuned

20190418h_M3ExbRadiasPulseDetuned.mp3をダウンロード

EXB-RADIASは揺れ付加の機能がけっこういろいろある。ここでは、Squareを一つ出して、OSC Modを「Unison」にし、Unison Detuneを032、Unison Phaseを060とした。そこはかとない揺れと厚みを出せて、楽しい。

DWGSEPiano1

20190418i_M3ExbRadiasDwgsEPiano1.mp3をダウンロード

RADIAS(EXBではない方)の音を聞いた時にエレピが印象的で、EXB-RADIASでもエレピを作りたいと思っていた。ここでは、波形を「DWGS」にし、Wave Selectパラメータを「29: E.Piano1」としている。DWGSはDigital Waveform Generator Systemの略で、DW8000/6000、EX8000に搭載されていた。EX8000のマニュアルを見ると、波形は16種類である。EXB-RADIASのDWGSは波形を64種類から選択できる。このエレピはローズにもDXエレピにも似ていないが、独自性はあると思う。

M3の特徴はタッチパネル付き大型カラー液晶である。その液晶の問題点は視野角が大変狭いことで、正面から見ないといけない。正面から見てもらうために、minimoog的な傾斜機構を付けたのであろう。重く大きなキーボードはどうしても扱いが荒くなる。それを知っているキーボード奏者は、いかにも壊れやすそうな傾斜機構を敬遠したのではないだろうか。ただ、こういう珍しいデザインは、ワークステーションの音源をほぼそのまま音源ユニット化した、M3-Mという異端児を生み出すことにもなった。M3-Mは、基本的には、立てないと画面が見えない。上の異様な写真は、私が試行錯誤を経て、M3-Mをなんとか使えるようにしたセッティングである。位置が高過ぎて、弱っている上腕が痛むことがあるけれども、でも、画面がはっきり見えれば、使おうという気になる。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/17

KORG TRITON STUDIOのソングを作る

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コルグTRITON STUDIO 61を机左手のメインキーボードとして使っており、今日は「シーケンサーモード」でソングを作る練習をした。1985年ごろにヤマハのQX21で打ち込みをし、1989年にKORG T2EXを買って移行し、1993年からはCakewalk for Windows。つい先日、ヤマハEX5で「Yamaha EX5のシーケンサーを試す」 をやったが、今回はKORG TRITONである。

初めて使うのでよくわからない。パターンを作るのにリアルタイム打ち込みをしたが、クオンタイズ機能が見当たらず、打ち込む前に分解能を8分音符などに設定する法がよさそうだ。パターンができたら「RPPR(Realtime Pattern Play/Recording)」という機能を使って、キーにそのパターンをマップする。で、キーをたたいてソングに録音する。パターンを小節の途中で呼び出すこともできる。面白い。

パターンもソングも、リアルタイム録音とステップ録音ができ、イベントリストもある。エフェクトのセンドがどこにあるのかわからなくて苦労したが、インサートエフェクトのルーティング画面であった。メインのミキサー画面とマスターエフェクトのあたりばかりを探していたので、なかなかわからなかった。やれやれ。

それでは、録音を一つ。8小節程度の短いものであるが。

KORG TRITON STUDIO "Standard Kit1" and "Nasty Bass"

20190417b_KorgTritonStudioTest01.mp3をダウンロード

INT-A036「Standard Kit 1」とINT-A006「Nasty Bass」で作ったソング。ドラムスで使っているのは、バスドラ、クラップ、クローズハイハット、クラッシュだけである。デジタルで回してdbx QUANTUMでコンプとリミッターをかけた。適当に作ってパソコン上でさらにコンプをしたら雑音が気になった。B3031A+BM14Sでモニターして録音するのではなく、AVアンプVSA-919AHに回してNS-10M+YST-SW800でモニターして、コンプの追い込みをまじめにやった。それでも音が小さいが。AVアンプを通すと音が遅れるが、シーケンスを回している時は気にならない。

MPCシリーズのようなグルーブマシンを使ってみたいなぁ、という気持ちもなくはないのだが、私にとって実際に使いやすいのはEX5、TRITON STUDIO、M3といったワークステーションタイプのシンセかもしれない。使いやすい場所に置いてあるし。そう言えば、analog keysというのもあったっけなぁ。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

Pioneer TORAIZ AS-1を出してきた

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パイオニア「TORAIZ AS-1」を出してきた。TRITON STUDIOをしばらく使ってみようと思っていて、その上の左方に空きスペースがあった。Fireface 800の入力端子にも空きがある。ここは何か、アナログモノシンセでも出してこようかと考えたのだ。最初に出してきたのはWaldorfのRocketで、これはこれで楽しいのだが、CC#7やCC#11で音量をコントロールできないこと、アタックタイムが固定でスローアタックにできないことのが残念で、Waldorf Pulse2に変更した。これは前述のような不満はないのだが、Fireface 800に接続しているエフェクターが現在はReverb 4000のみで、ディレイをかけることができないのが難点となった。TRITON STUDIOに入れてそちらでかけるという手もあるが、面倒である。以上のような紆余曲折を経て、ディレイ内蔵のAS-1がよかろう、ということになったわけだ。

AS-1には以前作った「Saw1」が入っていたが、エディターの操作を誤って消してしまった。本体でボイスを初期化し、再度作った。それが下のファイルである。

Pioneer TORAIZ AS-1 Saw1

20190417a_ToraizAs1Saw1.mp3をダウンロード

鋸歯状波を1つ使ったリード。アフタータッチでビブラートがかかるように設定し、AS-1内蔵のディレイをかけている。CC#1でもビブラートがかかる。アフタータッチとTRITON STUDIOのジョイスティックY+でビブラートをかけており、かかり過ぎたところもある。

Sound Editorで見た様子が下の写真だ。

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AS-1はProphet 6のボイスを基に作られている。そのため、ルーティングはシンプルで、マトリクスがない。本体でパラメータを呼び出して値を変更する、という作業も、ディスプレイが良いのとパラメータが少なめであることが相まって、さほど難しくない。「モジュレーション」はモジュレーションホイールのことかと思ったが、それはそうではなく、モジュレーションホイールはLFOのアマウント設定に固定されているようだ。アフタータッチでビブラートをかける作業が簡単なのは助かる。

AS-1はパイオニアの唯一のシンセである。今後、後継機が作られることはないだろう。

パイオニアは私にとって、幼いころから親しんできたブランドである。幼少期、家にあったステレオセットはパイオニアのものであった。真空管を搭載したレシーバーが壊れ、自転車の荷台に縛り付けてオーディオショップに運び、修理してもらった。「今度壊れたら無理かも」と言われた。チューナー部には「グリーンアイ」とでも呼ばれていたろうか、チューニングの状態を示す表示があり、それがとても美しかったのを覚えている。カムドライブのターンテーブルはワウフラッターがひどく、親に訴えてダイレクトドライブのプレーヤーを買ってもらった。

今使っているAVアンプはパイオニアのものだし、数年前に車を買った時はパイオニアのナビを付けた。パイオニアのDVDプレーヤーもある。DVDドライブやBDドライブもある。

そのパイオニアは、経営が傾いている。大きな原因は、カーナビの地図データのアップデートをけちったことだと思う。新品のカーナビを買っても、数年で地図の無料更新は終わり、その後は、数万円という驚くような金額を払わないと更新できない。これを知ると、更新が必要ないスマホのサービスに移ってしまうのはやむをえないところだろう(うちはそうしてはいないが)。アップデートを高額にすれば新しいカーナビを買ってくれるだろう、と考えたとしたら、どうしようもない浅知恵である。

AS-1は、いいシンセだと思う。アフタータッチ、CC#1、CC#7、CC#65などでうまく操れる。FXはボタン1発でオン/オフできる。たくさんのプリセットが学習に役立つ。シーケンサーやアルペジオも面白そうだ。これから徐々に使っていきたい。ただ、TRITON STUDIOからプログラムチェンジを送った際に、音が出るようになるまでに数秒かかるのはいただけない。SynCtrlやEX5だと大丈夫みたいなんだけど…。

H2

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セイコークロックDL204のACアダプターをやりくりする

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パソコンの左にモニタースピーカーB3031AとNS-10Mを積み重ね、その上にセイコークロックのデジタル時計「DL204」を置いている。アンバー色のLEDは、まだLEDが赤色しかなかったころにはとても美しく思えたっけ。この時計は10年ほど前に買って、暗いところでも視認できて気に入っていたのだが、ある日点灯しなくなった。ACアダプターを見たら、上のように根元が折れている。何かで力をかけてしまったのだろう。ACアダプターの先に電圧が出ているかどうかテスターで確かめようとしたが、穴が細くて針が入らない。仕方ないので、ケーブルを切って電圧を見てみたが、出ていないようである。

ACアダプターをほうり込んである箱からACアダプターを一つずつ出し、直流6ボルトで、なおかつ、現役機材用ではないものがないかと探した。ソニーのDATレコーダー「TCD-D8」のものがあった。TCD-D8はどこかにあるのか捨てたのか記憶にないが、まともに動かない状況であったはずだ。ということで、クロック用のACアダプターのケーブルを移設した。仮結線してクロックの電源が入ることを確認し、ハンダ付けして、ビニールテープで巻く。その作業によってクロックが動くようになったのが下の写真である。

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これからも、変わらず時を刻んでおくれ。

H2

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2019/04/13

minimoogを出してきた

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机左手のKORG TRITON STUDIO 61をどけて、そこにKORG 800DVを出してきて弾いてみた。スイッチ類が思うように動かず、これは要メンテか、ということになった。オシレータの音が出ないなど、致命的なものはなさそうだったが…。800DVを棚に戻して次に出してきたのが、上の写真のminimoog(復刻版ではない昔のもの、ツルツルホイールの前期型)である。下段に置くとパネルを立てることができなくて操作しづらい。でも、上段に置いて落ちてきて壊れても悲しい。微妙な選択である。

minimoogは昨年メンテに出してほぼ完調だと思ったのだが、今使ってみると、ポルタメント(グライド)スイッチが効かない(切れない)。ポルタメントつまみを左に回し切れば特に問題はないけれども。鍵盤は、感触はいいが、下のCのもう少し下がった当たりで接触不良があるようで、雑音が出る。なかなか難しい。

内蔵の5G-MIDI経由で鳴らしても、完璧とはいかない。MIDI経由で鳴らすと既存のアナログポルタメントは無効になり、MIDI/CVコンバーター側で設定しなければいけないようなのだが、そのやり方がわからない。紙の説明書をもらったのだが、それが見つからない。チャンネルは1になっていて、変え方がわからない。アフタータッチでビブラートがかかるが、これはかかり過ぎのきらいがあるので、EX5側で絞らないといけない。ピッチベンドもけっこう広く設定されていて変更方法がわからないので、EX5側で絞る必要がある。モジュレーションホイールでもビブラートがかかるが、これもかかり過ぎでEX5側で絞る必要がある。やれやれ。

minimoog Saw Lead with TC Reverb 4000 #201 "EMT 250"

20190413b_MinimoogSawLeadWithReverb4000_201Emt250.mp3をダウンロード

鋸歯状波一つのリード。ビブラートはアフタータッチでかけている。モジュレーションホイールでかけた方が「らしい」かもしれない。

minimoogがすごいなと思うのは、A=440Hzのオシレータがあって、チューニングを確かめられることだ。どの程度正確であるかは、よくわからないけれども。なんというか、ミュージシャンフレンドリーだなぁ、って思う。

H2

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2019/04/12

Studio Electronics BOOMSTAR 5089で「Präludium」

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BOOMSTAR 5089でJ. S. Bachの「Präludium Aus dem wohltemperierten Klavier」を弾いてみた。モノシンセで弾けるのだから、すごい音楽である。

BOOMSTAR 5089 plays "Präludium Aus dem wohltemperierten Klavier"

20190412c_ParadiumVbr.mp3をダウンロード

EX5のシーケンサーでリアルタイム録音し、最後のリタルダンドを除く部分にクオンタイズをかけた。クオンタイズが誤動作したところがなかったのはちょっと嬉しい。最後のあたりで、どじったところ(モノシンであることを失念し音が長過ぎてかぶった)を修正。EX5でソングを再生し、BOOMSTAR 5089のボリュームつまみを回して強弱を付け、MR-2000Sに録音した。リバーブはSPX2000のREV-X LARGE HALL。コンプレッサーはMDX2000。イコライザーはスルー。

BOOMSTARやるぜ。と思うのだが、その良さは、誰にでもわかるものであろうか。ここまでコレクターを続けたから、やっとわかったのかもしれないな、とも思う。まあ、散財の言い訳だが。

H2

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Studio Electronics BOOMSTAR 5089を購入

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Studio Electronicsの「BOOMSTAR 5089」を購入した。7万1500円。上の写真がそうで、灰色の4075と並べて置いている。ネット上の製品写真やSound On Soundの2014年のレビュー記事 の写真と見比べると、うちに来た5089は若干新しいもののようで、最下行の細いツマミに白い線があり、視認性が良くなっている。大きいツマミも、天井が銀色のものである。まあ、ハンドメイドだからねぇ。部品も、そんなに大量に発注しているわけではないんだろう。

先日BOOMSTAR 4075を購入して、今回5089を買い足した。4075を気に入って、2台並べてもいいし、予備機としてもいいし、と5089購入を決めた。4075を使っていて、これは、ユーロラック・モジュラーが登場して以降に設計された初めてのアナログモノシンセモジュールではないか、と考えるようになった。

独Doepferが始めた(と私は思っているが、確認してはいない)ユーロラック・モジュラーは、まさに百花繚乱の風情である。ユーロラック・モジュラーは、時代に流れに取り残されたモジュラーシンセを、低価格化して一般市民の手の届くものにした。その功績は称えられてよい。

一方で、ユーロラック・モジュラーの欠点もあると思う。私はA-100のBSのケースを使って自分でモジュールを選択したキットを一時期使っていたが売ってしまった。(1)ミニジャック/ミニプラグが劣化しやすい、(2)パッチングするとツマミが回しにくい、(3)場所を食う割には機能が少ない、という理由である。ネットでシンセ関連のビデオを見ていると、ユーロラックを壁一杯に積んでいるスタジオを見かける。そのくらいやらないと、パッチングを楽しめるだけのモジュールが揃わない。ユーロラック・モジュラーは庶民がモジュラーを買えるようにしたのだけれど、実用に供するには、やはり高くつく。

さて、Studio ElectronicsのBOOMSTARである。BOOMSTARを作るにあたり、Studio Electronicsの人たちは、CVのアナログ化を考えたのではないだろうか。ユーロラック・モジュラーではCVはアナログが主流で、そこにユーロラック・モジュラーの面白味があったからだ。コンボタイプだって、CVをアナログ化できるよね、MIDIMINIみたいにさ、ということで、音色メモリーを廃し、CVをアナログ化したことが、BOOMSTARが先行機種のSE-1と大きく違う点である。

BOOMSTARがすごいと思うことの一つは、2VCO、1VCF、1VCA、2EG、1LFOを、Oberheim SEMより一回り小さなきょう体に詰め込んだことである。ユーロラックで上のモジュールを並べたら、3U1段で入るかどうか微妙である。MIDI-CVコンバーターまで入れたら、1段ではきついだろう。ユーロラックより密度が高いのがBOOMSTARの大きなメリットだ。また、接点が露出していない分だけ、トラブルが起きにくい。パッチケーブルで操作しにくくなることもない。

BOOMSTARのパッチングはトグルスイッチとつまみで行うわけだが、長年の知見を総動員して、パッチケーブルなしでもかなりの柔軟性を得ている。VCO2とEG1はLFOにできる。EGは反転できる。ノイズモジュレーションを直接はできないが、LFOでランダム波形のレイトを上げれば、まあ、近いものが得られる。シングル/マルチトリガー、ドローンモード、SHを彷彿とさせるEG1と2のシンクなども楽しい。オーバードライブ的な機能も満載である。触っていて飽きない。あれもこれもやってみたくなるし、今出している音とは一期一会だと思うと、それがまた楽しい。MIDIのインプリメンテーションも、完璧とは言わないが、かなりのレベルである。

机右手のテーブルは、EX5とMOTIF-RACK ESは定番で残したが、それ以外は、BOOMSTAR2台、SE-1、SlimPhattyと米国製のアナログモノモジュールを4つ入れてみた。あと、ローランドのSYSTEM-1mも入れている。あー、アメリカのシンセは、俺が小学生から高校生のころ、憧れていたものだったなぁ。それを何台か並べられるのだから、夢がかなったかも。

それでは、録音を2つ。

BOOMSTAR 5089/4075 Filter Opened

20190412a_BoomStarFilterOpen5079_4075.mp3をダウンロード

鋸歯状波1個をフィルターオープンで出したもの。最初が5089、次が4075である。フィルター以外は違いがない2機種であり、フィルターオープンだと、同じ音と言ってよいだろう。

BOOMSTAR 5089 Saw Lead with SPX2000 STEREO DELAY

20190412b_BoomStar5079SawLeadWithSpx2000StereoDelay.mp3をダウンロード

鋸歯状波1個でリードを作り、ヤマハSPX2000のSTEREO DELAYを少しかけた。ビブラートはモジュレーションホイール(CC#1)でかけている。かかり過ぎな嫌いがあるのでEX5の側で「+2」に絞っている。5089のフィルターは、シルキーでスムーズ。4075はこれに比べるとワイルドと言える。

H2

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2019/04/11

D-ProをD-Proで録音する

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今日もいろいろと配線変更をしているわけだが、机右手のSYSTEM-1mをステレオでミキサーに立ち上げるようにしたので、それでソフトシンセを弾いてみている。KORG Collectionの「LegacyCell」は、CC#7またはCC#11を受けてくれないなーと思っていたのだが、メイン画面で変更すればよいということがわかった。他のものも、CC#7またはCC#11、もしくはその両方で音量を調整できる。さすがコルグという良い音が出る。

上の図は、Cakewalk(Sonar)に付いてきたD-Pro(Dimension Pro)である。動くかどうか試して、「Record WAV file」というメニュー項目があるのに気付き、録音してみた。

D-Pro 1st and 1nd Violins Espressivo f

20190411a_DPro1stAnd2ndViolinsEspressivoF.mp3をダウンロード

本来の楽器の音域外は音が出ないようで、下はG2までしか出ない。即興をしていて、弾いたつもりが音が出なかったり、音域外に踏み出てしまいそうになったりして苦労した。

他のソフトや録音機を何も動かさずに録音できるのは、これはこれで面白いかも。

H2

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2019/04/10

Studio Electronics BOOMSTAR 4075はCC#7を受けないと誤解していた

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ローランドのU-110をラックに入れて、TL AudioのO-2031を通す実験をした。LPFは、効くことは効くが、シンセほどの切れ味はない。当たり前だが。オーバードライブはよく効くため、モノで弾く場合とポリで弾く場合で同じ設定では無理、といった感じで、なかなか難しい。U-110でバイオリン音のアタックを遅くしようとして、その場合に設定をマイナス方向に持っていかないといけないことを知り、驚く。

続いて取り組んだのは、Moog Slim Phattyのアフタータッチビブラートを、これまではKenton PRO-2000 mkIIのAUXで送っていたのだが、どうもそれだとうまくない気がして、以前使ったPro Solo mkIIに戻してみようという実験。やはり、Pro Solo mkIIの方が良い感じである。

だとすると、PRO-2000を使う必要ないじゃん、ということで、BOOMSTAR 4075のVCAにCC#11を送るのは、旧式のPro Solo初代でもいいんじゃないか、ということでやってみた。ところが、実はBOOMSTARはCC#7を受けて音量を変えてくれるし、その方がスムーズであることが判明。だったらVCAにCV入れる必要ないじゃん、ということで、Pro Solo初代は片付けた。まったくもう、試行錯誤たっぷりである。

上の写真ではパッチケーブルが1本写っている。「OSC OUT」から「EXT IN」へのケーブルだ。こうすると、オシレータ後段のミキサーで飽和させて歪みを作れる、とマニュアルに書いてある(そのものずばりの表現ではないが)。BOOMSTARには「FEEDBACK」というつまみがあって、minimoogのフィードバックと同じことができる。「OVERDRIVE」スイッチもある。こうした機能のラインナップは、21世紀らしさを感じさせる。

フレーズを弾きながらBOOMSTARのカットオフつまみを回して、そのスムーズさに感動した。Slim PhattyやSE-1(ほぼSE-1X相当)のスムーズさとは、やはりケタが違う。これは録音しよう、と思って作ったのが下のMP3ファイルだ。

BOOMSTAR 4075 Cutoff Knob Tweaked

20190410a_BoomStar4075CutoffChanged.mp3をダウンロード

当初は右手でフレーズを弾きながら左手でカットオフつまみを回していたのだが、これで録音するとミスをして終わらない気がしてきた。急がば回れということで、EX5のパターンにステップレコーディングをして2小節のパターンを作り、ソングに切り替えてそのパターンを4回再生し、その後に持続音を入れて、ついでにモジュレーションホイールでビブラートを少し追加。そのソングを再生しつつ、BOOMSTARのカットオフつまみを回してMR-2000Sに録音した。エフェクトはSPX2000の「STEREO DELAY」。

カットオフつまみが完全アナログ、というシンセは、うちの場合、新しめのものだとBOOMSTAR、MS-20 Kit、ARP ODYSSEY-M、Minibruteとかで、古いものだとSH-2、CS-15、800DV、minimoog、PRO-ONEとかだろうか。コルグのlogue3兄弟はデジタルだけど、つまみの分解能が高いから、意外といい線いくかも、などと考えている。MIDIデータとして録音できる方がいいのだが、どアナログにはかなわない面もあるかも。

H2

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2019/04/09

Roland「SN-U110-05 Orchestral Strings」を購入

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ローランドの波形データカード「SN-U110-05 Orchestral Strings」を購入した。2000円+送料92円。VIOLIN 1~3、CELLO 1~3、CELLO/VLN、CB/CELLO、PIZZICATO、HARP 1~2の11波形を内蔵している。手持ちのU-110(「Roland U-110とYamaha FC4を購入」を参照)

には4個のカードスロットがあり、カードを一度試してみたかったので購入した。U-110を出してきて電源を入れたら起動しない。ボタン電池CE2032を外したら起動した。もちろん、外した状態では、バッテリーローの表示が出る。CR2032(今回は100円ショップで購入)を買ってきて入れてみた。

20190409c_u110backupbatterycr2032

なんとか起動するようになった。しかし、外したCR2032の電圧は正常値の3Vある。もしかしたら、逆に入れていたのかもしれない。それとは別に、U-110の液晶画面にライン抜けも見られた。でも、ちゃんと表示することもある。うーむ。いつ壊れるかわからないが、1988年の音源なのだから、仕方あるまい。

カードの音をどうやって出すかわからず、マニュアルPDFを読んだ。音を編集して指定しなければならないようだ。また、「スロット1番の波形1番」と指定するのではなく、「カード1番の波形1番」のように指定しなければならない。一つだけ録音してみた。

SN-U110-05 VIOLIN 1 in U-110 with SPX2000 REV-X LARGE HALL

20190409a_SnU110_05_Spx2000RevXLargeHall.mp3をダウンロード

SN-U110-05の最初に入っている音。アフタータッチでビブラートがかかるように設定した。ヤマハSPX2000のリバーブを深めにかけている。U-110の内蔵波形よりノイズが少ないように思う。

アフタータッチでビブラートがかかるのはすごく良い。一方で、CC#7を変化させた時に、音が出っ放しになることがあるような気もする。フィルターがなくて倍音を減らせないので、そこは何か一工夫必要かもしれない。本気で使うかというと疑問だが、でも、味もある。

H2

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東京へ行ってきた

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東京へ行ってきた。訪問先付近に約束の1時間ほど前に到着。途中で日比谷公会堂の建物を遠くから眺める。昔、あそこでホルン吹いたっけ。ゴジラ像があったので、嬉しくて写真を撮影した。今年は米国版のゴジラ(VSキングギドラ、もしくは怪獣大戦争)が公開されるので、できれば映画館へ行きたいと思っている。

帰りに秋葉原に寄り道した。ソフマップでシンセを眺める。新品が展示されていたIK Multimediaの「UNO Synth」は大変にかわいらしく、音はアナログシンセっぽく、価格は2万円ほど。おお、大したもんだ、と思ったが、家の現行セッティングに割って入るだけの力を持っているかというと疑問で、衝動買いを踏みとどまった。

中古コーナーでは、ヤマハCS6xがけっこうよかった。プログラムをイニシャライズしてアフタータッチでビブラートをかけられた。説明書なしでそこまですっとできるのは、ヤマハのシンセに慣れているからだろう。値段は3万円くらいで、買って帰ろうかと考えたが、現在机右手にあるEX5と左手にあるTRITON STUDIOを駆逐するかというとそれほどのものではない。また、MOTIF ES 6が6万円台、MOTIF XS 6が8万~9万くらいであり、そちらの方がいいのかゆっくり考えねば、ということでやめた。Alesis IONが5万円くらいであったのもちょっと魅力的だったが、アフタータッチがない鍵盤を買うのもどうかと思う。Roland GAIAも3万円くらいであったが、これまた、アフタータッチがない鍵盤である。

そんなわけで、物欲に負けることなく、帰宅した。

H2

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2019/04/07

Yamaha EX5のパフォーマンスモードでモノシンセ4台(ほぼ)を弾く

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机右側、ヤマハEX5をマスターキーボードとしたテーブルの上のシンセを再編した。EX5とMOTIF-RACK ES、エフェクター類は同じだが、Studio ElectronicsのSE-1、BOOMSTAR 4075、Moog SlimPhatty、Roland SYSTEM-1mを、ミキサーにモノで立ち上げた。SYSTEM-1mは4音ポリだが、気持ちとしては、モノシンセ4台並べである。

これまでKenton Pro Solo mkIIを出していたのだが、それを片付けて、PRO-2000 MkIIを出してきた。Pro Solo mk2はBOOMSTAR 4075のVCAを制御して、CC#11による音量制御ができるようにしていた。今回は、SlimPhattyのアフタータッチビブラートにも使うということで、複数のAUX出力を持つPRO-2000の出番となった。

EX5のパフォーマンスモードを使って、いろいろと工夫している。SE-1はノブ1がカットオフ、ノブ2がレゾナンス程度で大したことはない。BOOMSTARは、前述の方法で、ペダルで音量調整ができるようにしたのがポイント。これはやっぱり必要なのだ。私にとっては。SlimPhattyは、アフタータッチでビブラートができるようにしたほか、EX5のノブ1をカットオフ、2をレゾナンス、3~6をアンプのADSRに割り当てた。モジュレーションホイール2はポルタメントタイムにした。SYSTEM-1mは、ベロシティとアフタータッチにとても敏感に反応して弾きにくいことこの上ないのだが、今回は、EX5側でベロシティを固定にし、アフタータッチも緩くしたので、やっと実用的になった。

では音を4つ。

Studio Electronics SE-1 Saw1 with SPX2000

20190407b_StudioElectronicsSe1Saw1.mp3をダウンロード

あまり深く考えず、保存しておいたSaw1を弾いた。少しディレイを加えている。アフタータッチビブラートのなめらかさは、まあまあ、というところだろうか。

Studio Electronics BOOMSTAR 4075 Saw Lead with SPX2000

20190407c_StudioElectronicsBoomStar4075SawLead.mp3をダウンロード

BOOMSTAR 4075はモジュレーションホイールでビブラートをかけている。アフタータッチにこだわらなくてもいいかな、ということだ。ポルタメントを加えてしまった。また、4075はカットオフにEGをかけないとどうもつまらない気がして、少し動かしている。

Moog Slim Phatty Saw1 with SPX2000

20190407d_MoogSlimPhattySaw1.mp3をダウンロード

イマイチである。ポルタメントをちょっとかけたのだが、そのタイムが早過ぎるのだろう。アフタータッチでかけたビブラートは唐突感がある。今回のセッティングでは、ほぼオン/オフ程度にしかアフタータッチビブラートを制御できない。モジュレーションホイールでかけた方がマシか、とも思う。

Roland SYSTEM-1m Saw1

20190407e_RolandSystem1mSaw1.mp3をダウンロード

4音ポリなのだが、複数の音を弾くのを忘れた。ここでは内蔵のディレイを使っている。EX5側のアフタータッチの設定は、デプスが+2、カーブが+3である。SYSTEM-1mはこれまで弾くのに苦労してきたので、今回セッティングが見えてきたのはとても嬉しい。

今回は、EX5をパフォーマンスモードにすると、各音源を単独で弾けるようにしている。MIDIチャンネルは、MIDI Aの方をMOTIF-RACK ESにつなぎ、基本チャンネルはEXもMOTIF-RACK ESも1。こうすると、EX5のボイスモードでMOTIF-RACK ESのボイスモードの音をオーディションできる。MIDI Bの方は、チャンネル2がSE-1X、チャンネル2がBOOMSTAR、チャンネル3がSlim Phatty、チャンネル4がSYSTEM-1mとしている。これらはMTP AVを介してつないでおり、MTP AV経由でコンピュータからデータを送れる。

上の録音を終わった後に、EX5のAN音源を弾いたら、これまた良かった。デジタルでもアナログでも、まあどっちでもいいのだ。

H2

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Yamaha EX5でArturia Minibruteを弾く

20190407a_arturiaminibrute

Arturia Minibruteを出してきた。Studio Electronics BOOMSTAR 4075が素敵で、コントロールがアナログな点が共通するMinibruteがどんな具合か気になったからだ。また、Minibruteはアフタータッチビブラートのかかりがきつ過ぎてほぼ使えないのだが、EX5の側でアフタータッチを減らせば何とかなるのではないか、というのは、以前から実験しようと思っていたことだった。音をお一つ。

Minibrute Pulse Lead with Yamaha EX5 Aftertouch

20190407a_MiniBruteWithEx5AftertouchThruUsbMidi.mp3をダウンロード

EX5のアフタータッチでビブラートをコントロールした音。エフェクトはヤマハSPX2000の「STEREO DELAY」。シンセのフィルターはMoogの-24dB/Octが最高、とみんなが思っているわけではないと思うが、Minibruteはやはり、Moogじゃないよん、というのを訴求してくるシンセの一つと言えるだろう。

EX5のアフタータッチ出力の設定は下の写真のようにしている。

20190407b_yamahaex5performcomctrlafterto

デプスは最低の「+1」。これでもかかり過ぎるので、オフセットを「-2」にしている。こういう設定をパフォーマンスごとにできるのは、EX5の特徴と言えるだろう。Kurzweil PC3も、グローバルではけっこう細かい設定ができたような記憶があるが、その設定を複数保存できるようにはなっていなかったと思う。また、うちのPC3は鍵盤とモジュレーションホイールの動作が確実とは言い難く、現在は押し入れである。

今回試すにあたり、当初はEX5のMIDI出力をMinibruteのMIDI入力につないで実験したのだが、これはうまくいかなかった。アフタータッチがうまくかからないのである。いろいろ試した結果、MinibruteのMIDI入力にアフタータッチを入れるのはダメで、USB-MIDIで入れるのはOKである、という発見に至った。買った当初からこうだったのか、しまっておいた間に壊れたのか、どちらであるかはわからない。何にせよ、こういう、ハードウエアの持久力のなさが、大きなマイナスポイントであると思う。安心して使えないんだよなあ。日本製のシンセは、まったく故障しないとは言わないけれど、この程度の時間軸で妙ちくりんな動作はしないぞ、と思う。

あと、Minibruteでは以前も書いたことだが、音量をMIDIで制御できないのは、私にとってはつらい。普段弾くのにもつらいし、打ち込みをするのにもつらい。今回は、出力にアナログでペダルをかますか、ということで、最初はコルグEXP-2を試したのだが、パッシブなペダルだと、音の生きの良さがそがれる気がして、ヤマハFC9とそのACアダプターPA-1を出してきてつないだ。普段弾くのにはこれでもいいが、打ち込みで制御はできない。

BOOMSTAR 4075はVCAへのCV入力を使って音量制御ができる。Minibruteで同様のことができないかと試してみたが、EGのボルテージに掛け算されるのではなく加減算されてしまうようで、EGのカーブがおかしくなって、うまくいかなかった。

Minibrute、いいところもあるんだけど、なかなか、レギュラーのセットアップには入れない。これからしまいます。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/05

Yamaha TG500のパフォーマンスを録音

20190405b_yamahatg500

ヤマハTG500のボイスを先日録音したのだが、TG500のページを作る際に、ボイスだけではさすがにかわいそうだろう、と思い、パフォーマンスをいくつか録音した。ボイスは波形を一つ使って作るもので、パフォーマンスはそれを4つ重ねられる(スプリットも可)。波形が1個というのはコルグのプログラムの波形2個よりも制限されているので、さすがにそれだけで良し悪しを感じ取るのは無理というものだ。TG500のボイスをTG77のモードで言い表すなら、「1AWM」であり、さすがにそれはきつい。

P1-00 CO Dream

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プリセット1の最初(00)にある、Combinationカテゴリーの音色「Dream」。TG77に比べるとハイファイになっている。EX5ほどの上質さは感じられない。一方で、EX5よりもわかりやすい。この音源を15万円で購入するのと、8500円で購入するのとでは、やはり、評価の甘辛が変わってきてしまうのではないかという気もする。2019年の今日、何のトラブルもなく動いていることに敬意を表したい。

P1-02 SP Aztec

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「SP」はSynth Padの略だろう。TG500のパフォーマンスを弾いていて思うのは、こうしたパッドのシュワシュワ感の気持ちよさである。シュワシュワというとMONTAGEを連想するが、MONTAGEのシュワシュワはあまり気持ちがよくない。

P1-04 CH Choir

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人声がいい。コルグの暗さが欲しいこともあるが、ヤマハの明るさもいい。

P1-06 ST Rosin

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EX5のストリングスはいいのだが大変に個性的で、個性のなさという点ではTG500も悪くないかもしれない。

P1-07 BR Stab

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TG500はある意味、XGの音に近いかも。EX5はそこから脱しようとしたシンセなのかもしれない。

P1-12 CH Breth

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いいなぁ、と思うと録音しているので、似たようなものが多くなる。

P1-21 BA Pick2

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ベースの音に太さがあるのは、サンプリング周波数を高めにできるようになったからだろうか。

P1-30 ST Rings

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これは、strings、と読ませたいんだろうなぁ。音色名の文字数制限がきつい。

P1-40 CO E.S.P.

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左手でストリングスの通奏低音。右手の、弦なのか菅なのかよくわからないリード音が、いい味を出している。

P1-46 ST 2002

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ティンパニを訴求しようと試みたのだが、コンプレッサーのかかりがおかしくなっている。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

Yamaha TG77を出してきた

20190405a_yamahatg77

ヤマハの音源モジュール「TG77」を押し入れから出してきた。TG500を弾いていたら、TG77ってどんな音だったっけ?と思ったからだ。出してきて弾いてみるとけっこう楽しい。録音してみたら、「あれ、歪んでるぞ…」ということもあったが、うまい具合にコンプレッションされているものもある。ノイズがあることはあるが、あまり気にならない。これ、けっこう捨てがたいかも、と思う。

ディスプレイのバックライトは、真っ暗なところで見れば光っていることがわかるレベル。ただ、座ると天井の蛍光灯がちょうど反射するので、夜はけっこう見える。ディスプレイを更新するかどうか、悩ましい。

驚いたのは、席を立ってパネルに向かい、音色のエディットをしようとしたら、それがスムーズであったことだ。昔やったことが身に付いている。自分がじっくり向かい合ったシンセの系譜は、CS-40M、DX7、T2EX、TG77、SC-33、EX5である。最近ではProphet '08かなあ。これからも、新旧問わず、様々なシンセに、じっくり向かい合っていく時間を取れればと思う。

では、音を数点。

AP.Ivory1

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TG77のP1(プリセット1)のA12に入っている「AP.Ivory」を自分用にモディファイした音色。モードは「1AWM poly」なので、16音ポリが確保できる。最初の2文字がカテゴリーで、次の1文字がモードを表す記号であったと記憶している。私が最初にPCMピアノを購入したのはKORG T2で、次がTG77だった。T2に入っていたピアノは2種あり、1番目は「M1 Piano」として有名な音だ。ただ、それはペダルを踏んでしっとりという音ではなく、私が愛用していたのはM1のEXまたはTシリーズで追加された2番目の方だった。それと比べてどうかだが、TGのアコースティックピアノは、けっこう守備範囲が広くできているように思う。ちなみに、TG77の次に買ったPCMピアノはRoladn SC-33で、このピアノもけっこうよかった。

DX1

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DXシリーズ風味のエレピ1番。ヤマハのデータカード「STRING SECTION D7705-01」に入っていた、ストリングスとDXピアノのレイヤー音色のうち、DXピアノの部分だけを取り出して、モードを「1AFM poly」にしたものだ。もう少しエフェクトをきつくすると、より良いかもしれない。

DX2

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DXシリーズ風味のエレピ2番。先の音色と同様に、ヤマハのデータカード「STRING SECTION D7705-01」に入っていた、ストリングスとDXピアノのレイヤー音色のうち、DXピアノの部分だけを取り出したものだ。こちらは、ふくよかな感じである。

JoeZ.ArpH

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どこで拾ってきたか忘れたが、Joe Zawinulの名が冠せられているからには、インターナルバンクにストアせねばなるまい、と思って入れた音。1990年代ではなく、最近入れたんだと思う。フルタイムでポルタメントがかかるようにしているが、EX5のフットスイッチをCC#65にしているので、それによってポルタメントのオンオフができる。ここでは、音色変更時のまま弾いて、フットスイッチは使っていない。モードは「1AFM mono」である。TG77は、AFMではポルタメントを使えるが、AWMではポルタメントを使えない。それでも、ポルタメントを全く使えないT2よりは、はるかにマシに感じられた。アフタータッチによるビブラートも、けっこうスムーズにかかる。

JoeZiePipH

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Joe Zawinulトリビュート音色その2。モードは「1AFM&1AWM」だ。面白いことに、TG77のAWMにはモノモードがない。モノで使いたい時には、1AFM、2AFM、4AFMのいずれかを選ばなければならない。

SL.SawH2

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「1AFM poly」モードのシンセリード。ここではポルタメントのオンオフをフットスイッチで制御している。ヤマハのDX7は、ポリモードのポルタメントが実用になる珍しいシンセであった。フットスイッチで制御するのはそのころからやっている。ぐぎゃぐぎゃぎゃ、という音が好きであった。

OffStage1A

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坂江務作曲「Off The Stage」のイントロで使うブラスのファンファーレ。モードは「2AFM poly」である。 シーケンスを鳴らしてそれに合わせて手弾きしていた。クリックを音で出すということはしていなくて、LEDとか、画面とか見てテンポを把握していた。ははは。

SL.Pro5Ha2

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これも、どこからか拾ってきた音色をモディファイしたもの。1AFM polyでプロフェットを模したものであろう。弾いていて気持ちがよいのだが、録音したらどこかクリップしてプチプチ音がしている。どこだろう?

ST.Ripper

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P1-D01にある1AFM polyのストリングス。アフタータッチでビブラートがかかるように、などモディファイしているが、音色名は変えなかったようだ。FMではあるが、レゾナンス付きのフィルターがあるせいか、DXとは違う味を出せている。TG77の波形ROMは4MBで、サンプリングレートを抑えて容量を抑えたのではないかと思わせるものがある。ストリングス波形はヌケが悪く、AFMの方がマシ、と当時の私は思ったのだろう。カード「STRINGS SECTION」を追加したら、そちらの音は高域があってけっこうよかった。そのカード(データと波形の2枚組)は、今でもTG77に刺さっている。

EP:Beltine

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2AFM polyモードのエレピ。2AFMなので8音ポリになってしまうが、揺らすためには致し方ない。TG77のキーアサイナーは、さすがヤマハ、よくできていて、押さえている鍵盤はキープしてくれる。

CH:AaaaaaH

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このシャリシャリした人声は、DXシリーズでは出せなかったなぁ。DXシリーズにはノイズジェネレータがなく、オペレータを組み合わせて出すノイズはどうもクセがあった、というのも問題だったかもしれない。私はT2の後にTG77を買ったので、当時はあまり感動しなかったが、今聞くと、ヤマハの初期PCMの人声も味わいがある。

PC|Glass

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1AFM&1AWMモード。AFMの得意なガラス音に、AWMで上のシャリシャリを追加している。D50はPCMのループなし音素片と通常のシンセ波形を組み合わせるものだった。SY77/TG77/SY99は、その影響を受けたかもしれない。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

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