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2019/09/06

RolandからFANTOM、JUPITER-X/Xm、JU-06A、MC-707/101が登場

20190906a_rolandfantom

ローランドは2019年9月5日、FANTOM(上写真)、JUPITER-X/Xm、JU-06A、MC-707/101を発表した。ニュースリリースのリンクを以下に示す。

FANTOM
音楽制作からライブ演奏までストレスなくシームレスに作業できるプロ用シンセサイザーを発売

JUPITER-X/Xm
シンセ・ファンの夢をかなえるローランド最高峰のシンセサイザー『JUPITER-Xシリーズ』登場

JU-06A
'80年代を代表するローランドのアナログ・シンセサイザー「JUNO」2台分のサウンドを小型ボディで楽しめる「Roland Boutiqueシリーズ」の新モデルを発売

MC-707/101
最先端のエレクトロニック・ミュージックを1台で創り出す音楽制作ツールの最新モデルを発売

最初に苦言を呈したい。こういう商売をやってはいけない。一気に新製品を出してはいけない。雑誌やメディアや販売店Webサイトでの露出量がトータルとしては減る。小出しにした方が、みんな嬉しいのだ。どうしてまとめて出すかなぁ、と思う。こういうところが、ローランドのダメなところだ。1980年代のIBMは年に1度まとめて新製品を発表していた。それみたいだ。

FANTOMは、フラッグシップ・ワークステーションの復活である。FAシリーズは廉価版で、安くて軽いのはよいけれども、鍵盤にアフタータッチがなく、画面は5インチ(タッチパネルではない)で文字が読みづらく、買うのを躊躇させるものであった。

FANTOMは、販売店の価格を見ると、6が36万円、7が39万円、8が43万円くらいなので、すぐ買えるかというと首を横に振らざるを得ないが、でも、欲しいと思わせるものではある。重量は、6が15.3kg、7が17.7kg、8が27.7kgである。鍵盤は、6と7は「新開発のハイエンド・セミウェイテッド鍵盤」、8は「ピアノ演奏に定評のあるハイブリッド構造のピアノタッチ鍵盤PHA-50」で、いずれもアフタータッチ付きである。画面は7インチタッチパネルだ。

Claviaが軽量を売り物にしていた時期があって、それに影響されて他社も軽量を競うようになり、鍵盤の質が低下した。鍵盤の質を上げるには、ある程度のスペースと重量が必要なのだ。現在ではまともなシンセ鍵盤は、ヤマハMONTAGEの6と7しかないような状況である。FANTOMの鍵盤が、MONTAGE並みのものであることを切に願う。

FANTOMは、MONTAGEの対抗機種がやっと出たか、と思わせるシンセだ。MONTAGEは音色のストレージの構造が「パフォーマンス」1層になっていて、アルペジエータが凝っていてグルーブマシン的に使える。FANTOMの「シーン」は、その対抗策であろう。FANTOMは、XLR端子のバランス出力、4つのペダル入力(HOLD、CTRL1~3)を持つ。このあたりもMONTAGEに近い。ホイールもある。

MONTAGEはシーケンサーを簡易版にしているが、FANTOMはそうではなく、そこがいい点かなと思う。MONTAGEもアップデートでシーケンサーの機能を増量してくれるといいのだが。

MONTAGEに劣る点は、「これだ!」という独自機能がないことである。MONTAGEとMODXのDX互換FM音源は、やっぱり、ヤマハならではのもので、私の購入欲は大いに刺激された。「これを買わずして何を買うのだ!」と思った。FANTOMには、そこまで思わせる押しの強さはない。

オークションで出ているFANTOM Gにちょっと惹かれていたのだが、それは買わなくてよくなった。新FANTOMの方が良さそうだ。いつの日か安くなってくれるかなぁ。

JUPITER-XはJUPITER-8のデザインを踏襲したシンセ。逆Tレバー+ホイールというのはJD-XAと同じだ。鍵盤は61鍵のアフタータッチ付き、「新規開発のハイエンド・セミウェイテッド鍵盤」というので、FANTOM 6と同じものだろう。重量は16.9kg。なんと、スピーカー内蔵である。3.5×8cmのフルレンジ、2cmのツイーターの2ウェイで、出力は4W×2。XLR出力あり。ペダルはHOLDとCONTROLの2個。

JUPITER-Xmは4.4kgと、可搬性を重視した小型機である。新規開発のミニ37鍵盤でアフタータッチなし。こちらもスピーカー内蔵。逆Tレバーはなく、ホイールのみ。JD-Xiと同じですな。中身はJUPITER-Xと極力同じにしてあるようだ。「サウンドはもちろん、機能面においても完全互換であることも魅力のひとつです」と書かれている。

JUPITER-X/Xmは、SYSTEM-8に似ている。SYSTEM-8は、ソフトウエアのプラットフォームとなるシンセで、SYSTEM-8以外にJUNO-106、JUPITER-8、JX-3Pを持ち、SYSTEM-100などのプラグアウトも入れられるというものだった。JUPITER-Xは、JUPITER-8、JUNO-106、SH-101、JX-8P、XV-5080、RD-700GXを持ち、TR-808/909、CR-78などのサウンドも入っている。ソフトシンセとしてリリースしてきたものをいろいろ詰め合わせたということだろう。全部ではないのはなぜだろう。どうせなら、ローランドクラウドにあるものをとことん収録してもよかったのではないかと思うが。

さて、問題なのは、サンプリング周波数がいくつであるか、ということだ。SYSTEM-1/1m/8は96kHzであった。JUPITER-X/Xmは、どうなんだろうか。

JU-06Aは、JUNO-6/60とJUNO-106の両方の音が出る小型モジュール。4音ポリであるのが悲しい。MC-707/101はシンセ音源を搭載したグルーブボックス。1台でできるし、液晶ディスプレイがあるし、それなりに楽しそうではある。昔のグルーブボックスを探さなくて済みそうである。まあ、私としては、これに鍵盤を付けてDigitone Keysみたいにしてくれれば面白いのに、とは思う。

今回出た新製品の中で自分が欲しいものを一つ選ぶとすれば、やはりFANTOM 7だ。安くならないかなぁ。

H2

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