KORGから「NAUTILUS」「opsix」が登場
コルグは2020年11月9日に、KRONOSの後継機種「NAUTILUS」を発表した(Webページはこちら)。11月11日にはFMシンセサイザー「opsix」を発表した(Webページはこちら)。いやぁ、元気いいねぇ。
NAUTILUSの61鍵モデルの写真がこちら。
61鍵のほか、73鍵と88鍵がある。73鍵はKRONOSではピアノ鍵盤であったが、NOUTILUSはシンセ鍵盤だ。すべてのモデルにおいて「アフタータッチ非対応」である。私はこれは買わないと思う。
アナログ入出力はTRSバランスになった。今どきの仕様に更新されたと言ってよいだろう。USBでオーディオが通るが、ASIO対応であるかどうかはわからない。KRONOSはS/PDIFデジタル光出力を持っていたが、NAUTILUSでは廃された。個人的には残念だが、世の中の趨勢としては、まあ、使う人は少ないだろうなと思う。
操作パネルはすっきりし、余白がある。物を置けていいかもしれない。サイトにある音を聞くと、新しさがある。ただ、シュワシュワしてるという印象で、それが良いことなのかどうかはわからない。
KRONOSの最大の欠点は起動に時間がかかることだ。NAUTILUSがどうなのか、Webサイトでは言及がない。同じくらい遅いのかもしれない。
音はいいけど、でも、音のいいシンセなんて、いくらでもあるしなぁ。
opsixはこんな感じ。
きょう体はwavestateの流用であろう。「オルタードFM音源」を搭載している。コルグもこのごろは、「FM」という言い方をするようになったんだなぁ。以前はVPM(Variable Phase Modulation)という呼び方にこだわっていたのになぁ。最大同時発音数は32。volca FMと同様に、DX7のシステムエクスクルーシブを受信できる。デュアルやスプリットの機能は持たない。潔いシングルティンバーであるようだ。
FM音源のシンセが出てくることは歓迎する。ただ、ヤマハのDX→SY→PLG100DX/150DX→FS1R→MONTAGEという流れで見た場合、音色のエディットのしやすさでいうとMONTAGEで完成していると思うので、この系列を好む人は、opsixにあまり魅力を感じないと思う。
ElectronのDigitoneはグルーブボックスに振っていて、これはこれで面白い機械である。ClaviaのシンセはFMができて、これも独自の味がある。Prophet 12もFMっぽかったなぁ。
opsixが狙うのは、これまでのFMシンセとは違う世界なのだろう。デモ音源を聞くと、きれいで素敵であるが、買うかというと、ちょっと考えてしまう。オーソドックスなFMの音を37鍵で弾くというのは、ちょっとひっかかるよなぁ。鍵盤なしのテーブルトップ版の方が使いやすいかも。
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