Roalnd D-50用のシステム・エクスクルーシブをD-05に転送
ローランドD-05は、プリセットバンクが6個、ユーザーバンクが8個ある(1バンク64パッチ)。ユーザーバンクにはプリセットバンクと同じ音色が入っているので、そこに他の音色を入れようと考えた。
ユーザーバンク8には、「Legowelt アーティスト・パッチ for Roland Boutique D-05」を入れてみることにした。D-05のサポートページにあったバンクだ。自分のパソコンのハードディスクの、D-550のフォルダーを見たらシステム・エクスクルーシブ・ファイルがいくつかあったので、それを送ってみることにした。
上の画面は、01-D50.SYXというファイルを開いた様子だ。これをD-05に送って、うまく入らないなー、とあれこれやっていた。後でわかったことだが、このファイルは先頭部が「F0 41 01」となっている。F0はシステム・エクスクルーシブであることを示すステータス・バイトで、41はローランドのベンダーIDだ。その次は、D-550の説明書の「ローランドのエクスクルーシブ・メッセージについて」の解説によれば「デバイスID」で、「通常『ベーシック・チャンネル』から1を引いた値が使用されます」ということである。
つまり、上のファイルをパソコンからD-05に転送して受け取ってもらうには、D-05のMIDIチャンネルを「2」にしないといけない。これに気付くのにけっこう時間がかかった。
次の問題は、D-05がシステム・エクスクルーシブを受信する方法が2個あることだった。「B.Load」が表示された状態でF2ボタンを押すと「Bulk Load Sure? [EXIT]:N [ENT]:Y」と表示されてENTERボタンを押すと「Bulk Load Waiting...」という表示になる。この方法だと、「ハンドシェイク方式」の受信になるので、上のファイルをMIDI-OXからどかっと送るのには対応しないのであった。
「B.Load」が表示された状態でSHIFTボタンを押しながらF2ボタンを押すと「Bulk Load.O Sure? [EXIT]:N [ENT]:Y」と表示される。そこでENTERボタンを押すと「Bulk Load (1way) Waiting...」という表示になる。この方法だと、「ワン・ウエイ方式」の受信になるので、MIDI-OXなどからのシステム・エクスクルーシブを受信できる。
システム・エクスクルーシブでバンクを送った後は、MIDIチャンネルを1に変更して音が出ることを確かめ、Midi Questでバンクをゲットして、Midi Questのファイルとして保存した。
Midi Questでゲットする場合は、ハンドシェイク転送を選び、D-05の側で「B.Dump」が出ているところでF1ボタンを押し、ENTERボタンを押せばうまくいく。
作業をしていて気付いたのは、D-05のディスプレイが、D-50/550より狭いことだ。
D-550の液晶交換の記事で写真を見てもらうと、D-05のディスプレイがひどく狭いことをわかっていただけるだろう。
上のMidi Questの音色一覧では「Soular Strings OF」と表示されているが、D-05では最初の12文字しか表示されない。これではわからない、と思うこともある。でもまあ、D-05はコンパクトで軽量だし、D-50が定価23万8000円、D-550が定価19万8000円であったことに比べると、D-05の新品の実売価格は5万円くらいであったのだから、かなり安い。文句は言えないなぁ、と思う。
では、その音を。
Roland D-05 "Soular Strings OF"
このストリングスはDX7では出なかったなぁ、と、当時DX7を持っていてD-50を買えなかった私は思う。ローパスフィルターとレゾナンスがないと、こういう倍音は出しにくい。また、当時は珍しかったデジタル・リバーブが、こういう音色をより輝かせたと思う。
D-05で、数を増やすのがINCREMENTボタン、数を減らすのがDECREMENTボタンであるのは、ちょっと驚いた。この単語は、我が家にあるシンセのパネルで、他にないものであると思う。今、インターネットで写真を検索して確認したら、D-50はそうなっている。D-550は、VALUEの上向き三角と下向き三角になっている。
D-05の操作に少しずつ慣れてきた。なかなかよい。
boutiqueシリーズには液晶ディスプレイが付いたものがあまりない。D-05とA-01だけではないだろうか。液晶ディスプレイはSYSTEM-1/1mにもない。古いところでいうと、SH-32、SH-201、GAIA SH-01にもない。液晶ディスプレイがないシンセは、設定の手順がトリッキーになりがちで、正直使いづらい。JD-XA、SYSTEM-8、D-05のディスプレイは、表示する情報が多いとは言わないが、それでもありがたい装備である。
H2
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