Roland JD-XAで大きい音を作る3(17音色のm4aファイルとxalファイルあり)
昔作った音をJD-XAに入れて、音量上げをした。上の図の1~8は昨日の記事で紹介しているので、今日の記事で紹介するのは009~025だ。
Saw1a
アナログ1パートで鋸歯状波を1個出し、Poly Stackボタンを押して4音ポリにしている。以前はこれが1番音色だった。今回、TFXのコンプレッサーでHeadMarginをマイナス9dBに設定して音量を上げた。TFXのボタンをオンオフするといかに音量が上がったかがわかる。コンプレッサーをかけたことで、ノートを増やした場合の音量増大も、少しなだらかになった。
Pulse1a
アナログ1パートで方形波(スクエア)を1個出したもの。Poly Stackボタンを押していないので、モノフォニックである。今回TFXのコンプレッサーでHeadMarginをマイナス12dBに設定したので、音量が10dBほど上がっている一方で、フロアノイズも10dBほど上がっている。Fireface 800のTotalMixのメーター読みでいうと、マイナス86dBからマイナス76dBへ、といったところだ。10dBの音量差はかなり大きい。小さい音が大きくなるだけで、弾いた時の印象はかなりよくなる。イキの良い音と感じる。
Flute1a
アナログ1パートで作ったフルート。オシレーター1の正弦波とホワイトノイズの組み合わせだ。Driveパラメーターは35。三角波に切り替えると音量が大きく下がるのが不思議だ。
SawStringsA
アナログパートで鋸歯状波を2個出してオシレーター2のFineをプラス10にして作ったストリングス。元の音がTFX1でコーラスをかけていたので、MFXのリミッターで音量を上げた。4音ポリなので、安易にレガートで弾くとエンベロープがおかしくなる。JD-XA、アナログが6音ポリであったら、世間の評価はだいぶ違ったのではないだろうか。
DigiSaw1a
この音はリードっぽく弾くべきだったが、先の音がストリングスであったため、それに引っ張られて似たようなものを弾いてしまった。ポリ数に余裕がある、ということを示したくなってしまったのだった。
PCMFlute1a
デジタル1パートで波形にPCMの「279:Flute Wave」を選んで作ったフルート。低域の音はあまりリアルでなく、今回の録音では使っていない。最後にピッチベンドをかけたら、実物とかけ離れた音になってしまった。ただそれでも、PCMならではの良さもあると思う。
DigiSawStrA
デジタル1パート2パーシャル。波形はどちらもSAW-Aで、パーシャル2のDetuneをプラス11にしている。パンをL10とR10に振った。TFX1でコーラスをかけているため、音量上げはMFXのリミッターで行った。
PWMStringsA
デジタル1パート2パーシャルでPW-SQR-Aを出し、LFOでPWM(パルス幅変調)をかけた。パーシャル2のDetuneはプラス13。パンはL20とR20に振った。この音はPCM波形ではないのでPCM Gainパラメーターを使えないのだが、珍しく、エフェクターによる音量上げが必要なかった。
SuperSawStrA
デジタル1パート1パーシャルでSUPER-SAWを出したストリングス。TFX1のコンプレッサーで音量を上げたのだが、録音したものを聞くと、珍妙なうねりが生じている。こういうことがあるのでは困る。SuperSawを使うのはJP-8000とかSYSTEM-8の方が良いかもしれない。
StereoStr1a
デジタル1パート2パーシャルで、PCM波形の「268:Strings 5 L」と「269: Strings 5 R」を使っている。パンはL40とR40。ステレオサンプルのストリングスも、久々に聞くとインパクトがある。
JP8StStringsA
デジタル1パート2パーシャルで、PCM波形の「373:JP-8StringsL」「374:JP-8StringsR」を使っている。パンはL45とR45。JUPITER-8でステレオストリングスを作ったり、してたんだろうなぁ、きっと。
DSawBrassA
デジタル1パート1パーシャルでSAW-Aを出し、TFX1のコーラスで広げたブラス。音量上げはMFXのリミッターを使った。こういう演奏の時に、アフタータッチでビブラートをかけられないのが不自由である。
EPiano1a
デジタル1パート2パーシャルで、パーシャル1が「123:Vint. EP mp」、パーシャル3が「124:Vint. EP f」。昔作った音色なのでベロシティ・スイッチかクロスフェードをしているのかと思ったが、JD-XAにはそうした機能はどうもないようで、AMP Level V-Sensを、パーシャル1でプラス27、パーシャル3でプラス48にしているだけのようだ。音量上げはPCM Gainをプラス6にしただけ。TFX1はコーラスに使った。オフにして使ってもよい。
JLOrgan1SloA
デジタル1パート2パーシャルで、パーシャル1が「158:JLOrg1 Slw L」、パーシャル2が「159:JLOrg1 Slw R」。JLはJohn Lordの頭文字だ。どこがジョンロードのオルガンなのか、研究が乏しい私にはよくわからないが、ファンとしては名前が冠してあるだけで嬉しい。TFX1はオーバードライブで、録音の途中でそれをオンにした。トーンコントロールをちゃんと調整しないといけないなぁ、と思う。
Orgel1a
デジタル1パート1パーシャルで波形は「191:Music Box 2」。オルゴールに1音ごとの強弱があるのかどうか知らないが、ベロシティを多少効かせてある。
ASawBass
この音と次の音は昔の元ネタがあったのだが、その名前に「a」を追加するのがどうも気が進まなくて、音名を付けなおした。アナログ1パートのシンセベース。MFXのリミッターで音量を上げた。オシレータ1は鋸歯状波、2は正弦波。ミキサー、フィルター、アンプのつまみをいじると普通に音が変わり、アナログモノシンセをいじっている気持ちがしてうれしい。
ASqr2
アナログ1パート1オシレーターで波形は方形波。きつい音でパツパツと雑音が聞こえる。どこから出ているのかわからない。MFXのリミッターで音量を上げた。
以上17音色と、昨日紹介した8音色を含むライブラリ・ファイルを下に示す。
ここまで紹介した25音色は、1パートで、デジタルパートの場合もパーシャル数は2個までだ。複数のパーシャルを使ったのは、デチューンしたいとか、ステレオ波形を使いたい、といった比較的シンプルな理由にとどまっている。単純な音色は、つまみの効果がはっきり出る。曲に合わせて思うように変えられる音色である。JD-XAのためのパッチは複雑なものが多いが、単純なパッチにもそれなりの良さがある。
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