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2021年11月

2021/11/30

Studio Electronics「Boomstar SE80」を購入

20211130b_studioelectronicsboomstarse80

米Studio Electronicsのアナログ・モノフォニック・シンセサイザー・モジュール「Boomstar SE80」を購入した。8万1000円(送料含む)。

金色が眩しい。minilogueの金色を持っているので、一度並べてみたい。

40755089SEM3003に続いてSE80を購入し、Boomstarは5台になった。Boomstarはmk2になって1399米ドルになり、価格が高過ぎて日本で販売されていないと思う。初代(mk1)の5種はこれで買いそろえたことになる。

5台に費やした金額は相当なもので、それを1台につぎ込めばもっと高額なシンセが買えたのに、と思わないでもない。同じものを5台買いそろえてポリに挑戦する、というのもやってみたかった気はするが、つまみをスイッチをいじるだけで消耗しそうなので、現実的ではないかもしれない。

では音を。

Two Oscillators No Reverb

オシレーター1の4度下(5度上の1オクターブ下)にオシレーター2を置いてフィルターエンベロープを入れて鳴らした。SE80はモノフォニックだが、少しポリシンセっぽくならないかと思って。MONTAGEの内蔵シーケンサーにMIDI録音したが、修正は加えていない。音符のほか、ピッチベンド、モジュレーションホイールによるビブラート、最後にはアフタータッチによるフィルターの開閉を加えた。

Two Oscillators With Hall Reverb

同じ演奏で、ローランドMX-1のホールリバーブを追加した。

1970年代に小学生だった私は、YMOのデビューアルバムを聞き、電波新聞社のシンセの本を買い、楽器店でカタログをもらってシンセについて学んでいた。未知との遭遇という映画に父と行ったことも覚えている。

超弩級のシンセとしては、Moogモジュラー、ARP 2500、Oberheim 8ボイスプログラマー付き、などがあった。一方で、コルグPSシリーズ、ローランドSYSTEM 700、ヤマハGX-1、CS-80といった、日本の超弩級シンセがあったことは、日本人として嬉しいことでもあった。それらは、実物を見たことはほとんどないし、触ったこともない。一度ヤマハのINNOVATION ROAD(シンセのコレクションはこちら)に行ってみたいものだ。

Boomstarのフィルターは、moog、ARP、Oberheim、ローランドTB-303、ヤマハCS-80を模したものである。CS-80のクローンは、ソフトはいくつかあるが、ハードはBlack Corporationの「Deckard's Dream」と、Boomstar SE80くらいしかないのではなかろうか。

開発元のStudio Electronicsは同社のWebサイトで、SE80を「Creamy, dreamy, multi-mode Yamaha CS-80」と表現している。SE80のフィルターは、ローパスとハイパスがあり、それぞれにカットオフとレゾナンスのつまみがある。ハイパスにレゾナンスのつまみがあるのは珍しくて、我が家のアナログシンセでは、MS-20 Kitだけがそうだったと思う(デジタルだとEX5がそうだったような気もする)。Boomstarシリーズの中では、唯一の機能である。

CS-80を入手することは一生ないだろう。SE80で憧れを少し満たすことにしよう。

H2

Yamaha MONTAGEで「1日の終わり」

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夕食が終わって歯を磨き、ノンカフェインの温かい(冬の場合)飲み物を用意して机に座るのが心安らぐひと時である。そこで出てきたメロディが上のものだ。夜のうちに打ち込みはできなかったので、朝に打ち込んだ。

譜面というものに助けられる。譜面に起こしてあれば忘れてもかまわない。見ればわかる、はずだからだ。

End Of The Day

MONTAGE「CFGrandH」独奏。いつも同じピアノなのもどうか、ということで、今回はヤマハCP1由来のCFを選んだ。この音色は前から好きだったのだが、録音に使うのは、もしかしたら今回が初かもしれない。メトロノームなしでCakewalkにMIDI録音し、ベロシティをミスしたところを直した。リバーブはLexicon PCM 81「P3 0.2 Living Room」。

H2

2021/11/29

Yamaha MONTAGEで「出てきたメロディ」

20211129a_melodycameoutmemo

机に座ってパソコンに向かった瞬間に、ふっとメロディが来ることがある。

大したものではないので、忘れてしまえばよいようなものだし、実際忘れてしまうことが多い。ただ、手元に残っていないものは良いもののように思えるものなので、可能であれば、音を採って譜面に残したいとも思う。それで、大したものでないということであれば、それはそれでよいのではないか。

Melody Came Out

ヤマハMONTAGEの「CFXConcertH」独奏。リバーブはLexicon PCM 81「P3 2.1 Piano Hall」。Cakewalkを使い、メトロノームなしでMIDI録音した。タイミングはいじらなかったが、ベロシティが、飛び出ているところが散見され、ピアノロール画面で編集した。

このところ、メトロノームなしで録音することが、時々ある。以前より少しは上達している、と思いたいなぁ。

H2

2021/11/28

Roland TR-8などで「部屋でカーニバル」

20211128a_rolandtr8_arturiakeystep37

昨晩から、机の奥でほこりをかぶっていた(接続はしていた)ローランドTR-8を引き出して鳴らしている。TR-8の最もかっこいい使い方は、本体にパターンを仕込み、それを再生しつつ、何かを加えたり引いたりして、ライブパフォーマンスに仕上げることであると思う。私にはそれは難しいので、Arturia KEYSTEP 37とCakewalkでこっそり使っている。

Carnival In Room

TR-8のROLLボタンを押すと、自分では打てないような音が出てくる。それをCakewalkにMIDI録音できるかどうか実験し、できそうだったので、スネアの4小節を録音した。ベロシティが低いのでCakewalkの置換機能で持ち上げた。バスドラム、タム、ハイハットなどを別トラックに追加し、その抜き差しである程度の長さを確保した。トラックビューは以下のような感じである。

20211128b_cakewalktrackview

TR-8だけではさみしいので、Roland Cloud SH-101のトラックを作り、KEYSTEP 37でぼそぼそと弾いた。音色は下図の「LD SH-101 Lead 1」である。

20211128c_rolandcloudsh101ldsh101lead1 

シンセ音はMX-1でディレイを追加した。TR-8は内蔵のリバーブを全ビートオンでかけた。スキャッターも少し使った。

パソコンに取り込んでレベル上げをした後で、バスドラムが入ってきた途端に全体の音量が下がった感じがすることに気付いた。その前に70%から100%のフェードインをかけたら若干よくなったのだが、低いレベルでピークが切られているのが気になった。元データに戻り、フェードインをかけてからレベル上げをし直した。

手から出まかせのメロディは、1993年初頭に打ち込んだ曲に似ている。Windows 3.1英語版の上でCakewalk for Windowsを動かし、音源はRoland SC-33のみ。MIDI鍵盤がなかったのでマウスですべての音符を打ち込んでいた。モニタースピーカーがなく、ヘッドホンで作業をしていた。

あのころと、やっていることが変わらない。進歩がないと言えよう。

H2

2021/11/26

Roland MKS-50を出してきた

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机左手のMONTAGE 6を中心としたセットに、ローランドMKS-50を加えた。MOTIF-RACK XSの背面のMIDI端子からケーブルを配線し、MOTIF-RACK XSのポート3で弾ける。

音が出るのを確かめて、Midi Questで制御できるか試そうとしたら、できなかった。私が使っているのはMidi Quest 10なのだが、インストゥルメントファイルをFTPサーバーからダウンロードできない。サポート切ったか。こんなことなら、全ファイルをダウンロードしておくべきだった。悔やんでも間に合わない。

現行バージョンの12へのアップグレードを考えた。10からのアップグレードで149ドルであるという。これまで作ったデータファイルがあることを考えると買うべきかもしれないが、Midi Questは今一つ動作が信じられないソフトで、これを買うなら他のものを買った方がよいのではないかという思いも捨て切れない。アップグレードは検討中。

他に何か良いエディターがないだろうかと検索して、ROLAND MKS-50 AND ALPHA JUNO UTILITIESというページを見付けた。CTRLRは今一つで、次に試したのがAlpha Base Editor(ダウンロードはこちら)だ。下の図のソフトである。

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2011年とクレジットされている。それがまだ動くのはさすがWindows。MKS-50本体のデータを持ってきてファイルに保存できた。音色の選択も、エディットも、なんとかできそうだ。

音を一つ。

Roland MKS-50 "LowStr1" with Lexicon PCM 81 P3 1.9 "Concert Hall"

「LowStr1」独奏。プリセットの音を多少編集したものではないかと思う。リバーブはPCM 81の「Concert Hall」。MKS-50のコーラスが発生するノイズがあり、アナログアンバランスでセンドリターンしているPCM 81のノイズもあるので、全体として霞(かすみ)のようなノイズがかぶっている。ノイズを減らすには、MX-1の内蔵リバーブにした方がよかったかもしれない。

MONTAGEの内蔵シーケンサーに、メトロノームなしでMIDI録音した。ボリュームペダル(cc#7)とアフタータッチがちゃんと録音されたようだ。録音の最後に音が揺れるのはアフタータッチによるものである。

Roland MX-1のアナログ入力6個はすべて使い切った。AIRA LINKも、3台接続しているので、空いているのは1つだけだ。

Alpha JunoとMKS-50は、ローランドのソフトシンセとして復活してはいない。ローランドは色々と昔のシンセをソフトウエアで復刻しているが、SYSTEM-700、SYSTEM-100m、JUPITER-4、Alpha Juno、JP-8000とかはまだなんだよね。今後に期待。

機材の配置変更は、面倒くさがらずに、積極的にやっていくことにしよう。

H2

2021/11/25

Clavia Nord Lead 4Rで「晩秋の日射し」

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机右手のローランドSYSTEM-8とMacBookを中心としたセットで、アカイS3200XLを外してしまい込み、クラビアのNord Lead 4Rを出してきた。サンプラーはどうも、音色のロードが面倒で、使わなくなりがちである。でもきっと、いつの日か使うだろう。

Nord Lead 4Rはあまり使ってきていない。今回も、ファクトリーレストアをして、プリセットのオーディションから始めることになる。Nord Sound Managerを使うと、音色名とカテゴリーを確認しながらオーディションができる。

20211125a_nordsoundmanagerfoundnordlead4 

過去記事を見ると、3月にも同じようなことをしていたようだ。すっかり忘れていて、Nord Lead 4Rを録音するのは今回が初、と書こうとしていた。忘れっぽい。

上図のプリセットの先頭にある「Paraphonic KU」で1曲。

Late Autumn Sunshine

Nord Lead 4のプリセットの1-1「Paraphonic KU」独奏(つまみは多少いじっている、保存はしてないけど)。メトロノームなしで手弾き。最後のEのベロシティを落としたけれど、演奏データを修正したのはそこだけ。譜面を下に示す。

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譜面では左手が全音符とかになっているが、今回の音色だと長く弾くと音が意図しない変化をするので、左手はかなり切って弾いた。

昨晩Nord Lead 4Rを出して全般にこもった音だと感じたが、朝になって音を大きくしたら少し印象が変わった。とはいうものの、実は自分はこもった音が好きなのではないだろうか。そういう音を頻繁に録音しているような気がする。

秋が深まって太陽の軌道が低くなると、私の部屋には強く日光が差し込み、午前中は昼寝をするのにカーテンが必要なほどだ。昔から、秋冬の低い日射しが好きで、中学や高校の授業中にうとうとしたりしていた。

SC307の音がびびる問題は、ケーブルが腐食していたらしい。TRS側をぐりぐりしたら多少改善した。

H2

2021/11/23

Roland SYSTEM-8で「感謝祭」

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机右手のMacBookを中心としたセットで、ローランドSYSTEM-8を弾いている。鍵盤が今一つで感触が悪いのは相変わらずだが、音源の機能と質は一級品であると思う。

Thanksgiving

SYSTEM-8のPLG2(JUNO-106)のプリセット「F-2 1984 Strings I」独奏(音色に多少の編集は加えた)。このプリセットはオリジナルJUNO-106を模していて、内蔵のディレイやリバーブはかかっていない。そこに外でリバーブを足した。Lexicon PCM 90「P0 0.1 Large Hall」だ。Lexiconのリバーブは、他社とは違う味がある。最後のリタルダンドを除き、4分のクォンタイズをかけた。

JUNO-106が出たのは1984年、Lexiconが480Lを出したのが1986年。私は1984年の秋にヤマハDX7を買い、JUNO-106までは資金が及ばなかった。レキシコンのリバーブを将来自分が買うとは思わなかった。

昔憧れたサウンド、であると思う。1987年11月、私は米国カンザス州ローレンス(Lawrence, KS)に住んでいた。初めて米国で過ごす感謝祭であった。

今回の録音では、スピーカー(Eve Audio SC307)からびりびりと雑音が聞こえ、それがどこで生じているのかわかりにくかった。一つの原因は、SYSTEM-8のアナログ出力とFireface 800のアナログ入力のレベルが整合していないことで、SYSTEM-8の出力を絞らざるを得なかった。もう一つは、スピーカーの上に乗ったラックのどこかが共振していることのようだ。机センターのGenelec 1031Aではそのびりびりがなかったからだ。

以前使っていたテーブルが戻ってくるのはまだ先だ。しばらくこれでよしとせねば。

MIDIインタフェースとしてMTPAVを出してきて、SYSTEM-8のMIDI出力をそれに入れ、コルグのエクスプレッションペダルEXP-2もつないで、MIDI経由であれば、一つのペダルでcc#11を、一つのペダルでcc#7を送れるようにした。アカイS6000などを弾く場合にはcc#7を使いたいからだ。MIDIパッチャーで変換するという手もあるが、それも面倒である。

このセッティングにも問題があって、LogicでMIDI録音した際に、同じ音符が2個あるので驚いた。SYSTEM-8のUSB MIDIとMTPAVからの入力を重複して受けていたのだった。録音をやり直すはめになった。やれやれ。

H2

2021/11/21

ソフトシンセを弾きやすいように機材を配置

MacBook ProでRoland Cloud JD-800 Software Synthesizerをうまく弾けなかった、という反省のもと、ソフトシンセを気持ちよく弾けるように、機材の配置を変更した。

机左側の鍵盤が下の写真だ。

20211121a_leftsidesynths

ヤマハMONTAGE 6を中心とし、ハードウエアの音源はローランドのD-05とSYSTEM-1m、ヤマハのMOTIF-RACK XSである。これらはメインのWindowsパソコン(Core i7-9700)に接続されている。

このところやりたいと思っているのはRoland Cloudのソフトシンセを弾くことで、気持ちよく音色のオーディションをするには、アフタータッチ付きの61以上の鍵盤が必要だと思うに至った。ピッチベンドとcc#1を送れることも必須。cc#7とcc#11も送れると望ましい。

これまで机左側にはKORG Vox Continentalを置いていたのだが、アフタータッチ対応でないのは、いかんともしがたい。MTPAVのつまみでアフタータッチを送る、という方法を午前中に試したのだが、あまりよくなかった。アフタータッチはゼロから高い値までがびゅんびゅん変わるのが持ち味で、クリックのあるつまみではうまくいかないのだった。

今よく弾くのはJD-800で、JD-800はもともとがアフタータッチ付き鍵盤なので、パッチの多くにアフタータッチによる音色変化が仕込まれている。そういうシンセは少なくない。D-50、D-05、SYSTEM-1mはそうだ。ZENOLOGY(ソフトだけでなく、MC-707も)もアフタータッチが仕込まれているパッチが少なくない。KORG Collectionだと、M1、TRITONがそうである。アフタータッチがない鍵盤だと、ほんと、確かめようがないのよね。

MONTAGEのFSX鍵盤は、現在私が所有している鍵盤の中では、ベストの一つであると思う。機能面でも、ベロシティ固定ができるし、ホイールがちゃんとしているし、2つのエクスプレッションペダルでcc#7とcc#11を送れる。76鍵盤が欲しかったが、それが安く出ているのは見たことがない。

机右側は、SYSTEM-8をメインに持ってきた。

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こちらはJUPITER-8、JUNO-60、JUNO-106、JX-3Pを弾くことを主目的にした。これらはアフタータッチなしのシンセなので、アフタータッチなしの鍵盤でも何とかなる。パソコン(MacBook Pro 2014)が非力なのは致し方ないが、上記4ソフトについては、SYSTEM-8にプラグアウトすれば、パソコンのCPUパワーは問題にならない。音色の変更が、SYSTEM-8のつまみやスライダーで行えるのもよい。

SYSTEM 100、SH-2、PROMARS、SH-101については、机左側のSYSTEM-1mにプラグアウトしてもよいし、机右側のSYSTEM-8にプラグアウトしてもよい。

SYSTEM-8には、もう少し質の高い鍵盤を採用してほしかったなぁ。奥は弾きにくいし、ベロシティは高い値を出しにくい。アフタータッチもない。ふぅ。

H2

2021/11/20

Roland Cloud JD-800 Software Synthesizerで「月食」

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JD-800 Software Synthesizer(上図)を弾いていて1曲。譜面は下のものだが、拍子が正しいのかどうか自信がない。

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Hided Moon (Lunar Eclipse)

JD-800のプリセット「1-7 Spun Glass」独奏。最初は、MONTAGE 6でMacBook Pro中のJD-800を弾いていた。LogicでメトロノームなしのMIDI録音をした。1度目は、ブツブツ雑音はするけれどそれに惑わされまい、とがんばり、弾き終わってパソコンの画面を見たら「クロックが崩れたので停止しました」と出て、録音されていなかった。がーん。

2度目は、録音が停止したら弾き続ける意味はないな、と思って、ついつい画面に目をやってしまった。演奏中にブツブツ言うのは相変わらずだが、何とかMIDI情報を記録できた。

それを再生してもブツブツ言う。オーディオデータにノンリアルタイムで変換して再生してもブツブツ言う。頭に来て、MIDIデータをMIDファイルに書き出してWindows機にコピーし、CakewalkでJD-800を用意してそこにMIDファイルをインポートした。

ピアノロールでタイミングをいくつか修正し、Roland MX-1からセンドリターンしてLexicon PCM 81の「P2 3.9 BowedEchoes」をかけた。MX-1のMASTERINGをオンにしてdbx Quantumで少しコンプレッサーをかけて、いい感じに仕上がったと思ったのだが、パソコンに取り込んだら音量はまだ不足していた。音量上げをしたら歪が現れ、あまり音量を上げられなかった。回転感も削がれた。なかなかうまくいかない。

2014年購入のMacBook Proは、重めのソフトシンセを扱うには処理能力が足りないのかもしれない。2020年に組んだCore i7-9700搭載Windows機の方がマシか。というか、ハードシンセを使えばいいのか。

H2

 

2021/11/19

VoltKitchen Group「Arppe2600va」などで「古き良きソフトシンセ」

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Sonar 8.5 x86でArppe2600va(上図)を弾いてみた。アーカイブを見ると、Readme.txtは2005年のタイムスタンプが、本体であるArppe2600va.dllは2009年のタイムスタンプが付いていた。10年以上前の、素晴らしいソフトシンセである。

このソフトシンセは、Plugin BoutiqueのVoltKitchen Groupのページで、現在でも料金を払うことなく入手できる。ただ、Windows版のみであるし、32ビット(x86)のDLLなので、64ビット(x64)のVSTホストでうまく動くかどうかは、試してみないとわからない。とりあえず私の環境では、x86のVSTインストゥルメント(VSTi)はx86のホストで、x64のVSTiはx64のホストで動かすことにしている。

では音を。

Dear Old Soft Synths

Arppe2600vaのプリセット「filter swept」を弾いてMIDI録音し、単体だとさみしいので、Session Drummer 3(下図)で伴奏を付けた。

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個別にRoland MX-1に出力してパンを振り、バランスを取り、MASTERINGボタンを押して音量を上げた。dbx Quantumではあまりいじっていない。クリップしていたので、後で考えると、リミットした方がよかったかもしれない。パソコンに取り込んでから音量上げをしたが、ちょっと小さめかもしれない。低域をもっと絞るべきだったかもしれない。音量を上げて再生していただけると嬉しい。

リバーブやディレイをかける必要がなかったのは、元々適度に響きが入ってるってことだよね。大したものだ。

世の中はけっこうソフトシンセに移行したんだろうなぁ。まあ私も、ぼちぼちソフトシンセも弾くですよ。

H2

 

2021/11/18

Sonar 8.5 x86でRoland TTS-1を鳴らす

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昨日、Windowsパソコンに入れてあるソフトシンセを鳴らしてみて、昔のものもけっこう魅力的だなぁ、と思った。Arppe2600vaやMinimogueVAといった古いものが、けっこう気持ちよい音を出すのである。これらは、昔から存在を知っていたが、録音したことはなかった気がする。

そうしたソフトシンセは32ビット(x86)しかなかったりするため、自分の環境では、Sonar 8.5 x86で鳴らさねばならない。Sonar 8.5 x86には、そこにしかないようなソフトシンセもある。上図のTTS-1もそうだ。これはx64のSonarとかにも入っているようではあるのだが、ちゃんと鳴るのは、我が家では、Sonar 8.5 x86のみである。

では音を。

Piano Trio by Roland TTS-1

TTS-1のMIDIチャンネル1にピアノ、2にアコースティックベース、10にドラムスのスタンダードセットを配して鳴らしたもの。リバーブはTTS-1内蔵のものを使っている。懐かしのSound Canvasサウンドで、涙が出そうである。ドラムスのイキが良いんだよなぁ。

TTS-1を使えるなら、Roland CloudのSound Canvasは買わなくてもいいかな。でも、TTS-1を使える環境は限られてるんだよなぁ。うーむ。

H2

KORG Vox Continentalで「11月の歩み」

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昼食前にメロディが出てきてメモ。書かないと忘れる。間違いなく忘れる。大したものではないのだから忘れてもよいのだが、自分としてはもったいない。書いて録音して忘れる方がマシだと思ってしまう。

My November Steps

Vox Continentalの「Grand Piano 1」独奏。シーケンサーにメトロノームなしで録音し、ピアノロールでタイミングとベロシティをいくつか編集した。アナログでdbx Quantumに信号を送り、リバーブは内蔵の3番「ROOM1」。VALVE DRIVEを少しかけていて、レベル上げをすると焦げ臭さがどうしても出てくる。難しい。

11月、がんばっても、もはや無益。受け入れるしかない。ま、昔の話だけどね。

H2

2021/11/15

KORG Collection Triton Extremeなどで「半月」

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Arturia KEYSTEP 37を出し、Triton Extremeを弾いていて1曲。

Half Moon

Triton Extremeのコンビネーション「Auto Mallets 2」の独奏を作ろうとしたのだが、小節の頭がどこであるかを聞き取るのが難しく、意図したテーマが聞こえてこない。仕方なく、Roland TR-8でバスドラムなどを加え、小節の頭を明確にした。

左手で1音を押さえ、右手でテーマを弾いているだけ。こんなもんが曲か、と思わないでもないが、一応、テーマはあるんだよね。C、Bb、F-G-Bb-G-F、ってやつ。

妙ちくりんなシンセ音をいかに弾くか、というのが、私が追い求めていることだったりする。

Tritonの音は、元々あったリバーブをオフにしてRoland MX-1のMFXのHallを途中からかけた。TR-8は、Lexicon PCM 81の「P3 1.1 Gate Chamber」をかけた。

H2

2021/11/14

KORG Vox Continentalで「彼は風邪を引いた」

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コルグVox Continental-73を弾いていて1曲。夕食の前に譜面を書き、夕食後に録音した。

He Caught A Cold

E.PIANO TINEのNo.1「E.Piano MK I」独奏。エンディングを除き、8分でクォンタイズをかけた。この機種のエレピはすべて、ベンドレバーでトレモロのオン/オフを切り替えることができる。これがなかなか困ったもので、トレモロがきつくかかり、それを緩めることが難しい。当初は、レイトを落とすことができないと勘違いしていたが、それは、TAP TEMPOボタンで遅いテンポを設定することで、ある程度はできる。もう一つの問題はかかりがきついことだ。今回は、VALVE DRIVEとCOMPで少し抑え、dbx QuantumのStereo Adjustで「M-S」パラメーターをマイナスに大きく振って、左右の振りを減らした。Vox Continentalのリバーブ「Hall 2」も少しかけた。

このトレモロは、1回は録音してみたかった。

Nord Electro/Stageだと、トレモロはエフェクターとして搭載されており、かかり具合を素直に調整できる。Vox Continentalは、エフェクターの方にトレモロがないので、音色に設定されたトレモロの調整幅が少ない。なんというか、隔靴掻痒なのがVox Continentalである。

ま、これでいっか、と思う人でないと、好きになれないかもしれない。私はVox Continentalを気に入っているが、そのうちNord Stageを出してきたくなるかもしれない。それはそれでよし。

H2

2021/11/13

Windows 11を絶賛使用中

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2021年10月5日にリリースされたWindows 11。我が家でそのシステム要件を満たすパソコンは私と息子のものだけだ。自分のパソコンの仮想マシンを更新し、息子の実マシンを更新し、続いて10月28日に自分の実マシンを更新した(その記事はこちら)。

現在の状況は「絶賛使用中」と言える。我が家では現状、使えなくなった周辺機器も、使えなくなったアプリケーションソフトもない。何ら不便がない。これこそ、Windowsの素晴らしいところだ。私としては「絶賛」である。

Windows 11で大きく切り捨てられたものもある。一つは、数年前のパソコン(TPM 2.0を持たない、セキュアブートができないパソコン)だ。TPM 2.0とセキュアブートを必須のものにすることでMicrosoftが何を実現したいのか、現状では今一つわからない。ただ、何かしたいことがあって、譲れない線だったのではないか、と推測している。

あと、パソコンメーカーの売上のことを考えると、「Windows 11」のようなわかりやすい新しさが必要、というのも、何となく、ありそうな気がする。Windowsの売上のほとんどはパソコンメーカーからであると思うので、Windowsを存続させるために、ビジネス上の理由があるというのも、すべて非難すべきこととは言えまい。

もう一つ切り捨てられたのは、16ビットアプリケーションの利用である。2008年に「64ビット版Vista最大の欠点」という記事で、64ビット版(x64)のWindowsでは16ビットアプリケーションを動かすことができず、インストーラが動かないものもあるし、CD-ROMタイトルなどでコンテンツの視聴が不可能になってしまうものもある、と書いた。とはいうものの、32ビット版(x86)のWindowsを使えば16ビットアプリケーションを利用できた。Windows 11には32ビット版がなく、16ビットアプリケーションは本格的に切り捨てられた。

とはいうものの、Windows 10のサポートは2025年まで続く。16ビットアプリケーションを動かすにはWindows 10 x86をしばらく使い続けてもよいし、Windows 11の上でWindows 10 x86の仮想マシンを動かしてもよい。下の図は、Windows 11の上でWindows 10 x86を動かし、その中で16ビットアプリケーション「Paint Shop Pro Version 1」を動かした様子である。

20211109a_paintshoppro1onwindows10x86

1990年に作られた16ビットのアプリケーションソフトが、31年を経てまだ動いている。大したものである。

macOSは、2019年のCatalina(10.15)で、32ビットアプリケーションを排除した。16ビットじゃないよ、32ビットだからね。Appleの企業姿勢は「古いものは使わないでくれ」である。

Windowsがこれからも、過去互換性を極力尊重してくれることを望む。

H2

2021/11/12

Roland SYSTEM-8で「大きく手を振る」

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机左手のKORG Vox Continentalを中心としたセットで模様替えをした。SYSTEM-1mを外して、SYSTEM-8を入れた。スタンドの左側にはみ出ているのが美しくないが、重心は何とかスタンドの上にあるようだ。

先日Roland Cloudの年会費を払ってしまい(記事はこちら)、更新はしないぞという決意のもと、この1年はローランド三昧でいこうと思っている。とりあえず、更新できるものを更新して「すべてのInstrumentは最新バージョンです」と表示されるのを見てにやにやした。

ソフトシンセのつまみとしてSYSTEM-1mを使っていて、これはこれでいいのだが、音色名が表示されない、プラグアウト可能なポリシンセ4種を受け入れられない(モノシンセ4種はOK)、アルペジエーターがない、といった点が気になり、SYSTEM-8に変更した。SYSTEM-1mは箱にしまおうかと思ったが、机右手のYamaha MONTAGEを中心としたセットにスペースを作り、そちらに移した。昔からのシンセファンとしては、目の前にADSRのスライダーがあるのは、やっぱり嬉しいからだ。

では1曲。

Wave Hands Big

プリセットパッチ「C-1 PD Overtone Str」独奏。譜面は下のようなものである。

20211112b_wavehandsbigmemo

シーケンサーのテンポをいくつにするかでけっこう試行錯誤した。こういうスローアタックな音を弾く場合、どうしても突っ込んで弾いてしまう。それをちゃんと制御できないので、エンディングを除く部分には8分音符のクォンタイズをかけた。けっこう外れていてピアノロールで修正をかける羽目になった。

鍵盤はVox Continentalを使った。鍵盤が良いと音の印象が変わる。SYSTEM-8って、いい音がするシンセだなぁ、と思った。SYSTEM-8の鍵盤はバネが強くて落ちていく感じがない。奥は弾きにくい。Vox Continentalの鍵盤はすっと落ちるし、奥が弾きやすい。

鍵盤が安っぽいと、鍵盤奏者は無意識にいらいらしているのかもしれない。メーカーの皆様、鍵盤にお金をかけてくださいね。それができない場合は、モジュールにしていただければ幸いです。

Vox Continentalは、ピッチベンドとモジュレーションのホイールがあってアフタータッチ対応だったら、最高の鍵盤だったのにと思う。どんな音色も弾きやすい。

H2

2021/11/10

Rolandから「JD-08」「JX-08」が登場

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ローランドは2021年11月9日、「JD-08」(上写真)と「JX-08」を発表した。製品ページのリンクを下に示す。

JD-08製品ページ

JX-08製品ページ

2021年12月4日発売。デジマートでの予約販売の価格は、どちらも5万600円。

仕様一覧にポリフォニーの記載がないのが困る。JD-08は「オリジナルを超える豊かなポリフォニーと2つのパートからなるマルチ・ティンバーにより」と説明されている。マニュアルを見ると、128音ポリのようだ。オリジナルJD-800は24音ポリで、4パート使うと6音ポリに減少していたと思う。128音ポリはすごく嬉しいことである。

残念なのは、音色名の表示がないことだ。オリジナルにはあるのに。

JDはソフト版が先行していて、JD-800 Model Expansion(関連記事)は、Zenologyに組み込むか、JUPITER-X/Xmに組み込んで使える。JD-800 Software Synthesizer(関連記事)はソフトウエア・シンセサイザーとして使える。

JD-08は魅力的であるが、音色名表示がないことがひっかかるなぁ。

JX-08はポリ数の記載がないが、「オリジナルを超える豊かなポリフォニー」らしい。20音という情報も散見される。JX-08も音色名表示がない。

うーむ。もうちょいだなぁ。

H2

2021/11/05

Roland Cloud「Play 4 Life(Pro)」を購入

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ポップアップにつられて時々Roland Cloud Managerを起動している。今日ニュースを見たところ、「Play 4 Life is Back!」というキャンペーンの記事が目に入った。

Roland Cloudのメンバーシップを1年間購入すると、Legendaryシリーズのライフタイムキーがもらえるという。Pro(1年99ドル)を買うと1本で、Ultimate(1年199ドル)を買うと2本だ。Legendaryシリーズの中のJuno-60(149ドル)を買うかどうかずっと迷っていた。このキャンペーンで買った方が安く済むかもしれぬ。乗ってみることにした。

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2021年11月5日の購入で、次のチャージ日は2022年11月5日である。その前にキャンセルしなければならない、のであろう。

「Claim your instruments」をクリックするとライフタイムキーをもらうシンセを選べるのだろうと思うが、現時点では機能していないようだった。

これから1年間、Proメンバーシップなので、いくつかのソフトシンセを使えるはずだ。いろいろ試してみよう。

とりあえず、ZenologyがProになっているかどうかを確認した。画面に「Pro」と表示されている。

20211105b_zenologyproaxclassiclead

下の図のように、ブラウザー画面には多くのバンクがある。

20211105c_zenologyprobrowser

「EDIT」をクリックすると、下図のように音色の編集画面が表示された。

20211105d_zenologyproeditor

それでは、Zenology Proの音色を一つ。

AX Classic Lead

「PRST_B AX Collection」バンクの最初にある「AX Classic Lead」を手弾きしたもの。Arturia KEYSTEP 37で弾き、CakewalkにMIDI録音した。メトロノームは鳴らしつつ無視。Roland MX-1で再生し、ディレイをかけた。KEYSTEP 37のモジュレーションとピッチベンドは、なかなか慣れない。

ZENOLOGY Proの他にも、Proメンバーシップで使える音源はいくつかあるようだが、既にインストールして無効化されているものを有効にするには、Roland Cloud Managerのライブラリ画面でスイッチを入れる必要があるようだ。

20211105e_rolandcloudmanagerlibraryproac

このごろ、シンセ熱が下がり気味であったのだが、まあ、ぼちぼちやります。

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