Studio Electronics「Boomstar SE80」を購入
米Studio Electronicsのアナログ・モノフォニック・シンセサイザー・モジュール「Boomstar SE80」を購入した。8万1000円(送料含む)。
金色が眩しい。minilogueの金色を持っているので、一度並べてみたい。
4075、5089、SEM、3003に続いてSE80を購入し、Boomstarは5台になった。Boomstarはmk2になって1399米ドルになり、価格が高過ぎて日本で販売されていないと思う。初代(mk1)の5種はこれで買いそろえたことになる。
5台に費やした金額は相当なもので、それを1台につぎ込めばもっと高額なシンセが買えたのに、と思わないでもない。同じものを5台買いそろえてポリに挑戦する、というのもやってみたかった気はするが、つまみをスイッチをいじるだけで消耗しそうなので、現実的ではないかもしれない。
では音を。
Two Oscillators No Reverb
オシレーター1の4度下(5度上の1オクターブ下)にオシレーター2を置いてフィルターエンベロープを入れて鳴らした。SE80はモノフォニックだが、少しポリシンセっぽくならないかと思って。MONTAGEの内蔵シーケンサーにMIDI録音したが、修正は加えていない。音符のほか、ピッチベンド、モジュレーションホイールによるビブラート、最後にはアフタータッチによるフィルターの開閉を加えた。
Two Oscillators With Hall Reverb
同じ演奏で、ローランドMX-1のホールリバーブを追加した。
1970年代に小学生だった私は、YMOのデビューアルバムを聞き、電波新聞社のシンセの本を買い、楽器店でカタログをもらってシンセについて学んでいた。未知との遭遇という映画に父と行ったことも覚えている。
超弩級のシンセとしては、Moogモジュラー、ARP 2500、Oberheim 8ボイスプログラマー付き、などがあった。一方で、コルグPSシリーズ、ローランドSYSTEM 700、ヤマハGX-1、CS-80といった、日本の超弩級シンセがあったことは、日本人として嬉しいことでもあった。それらは、実物を見たことはほとんどないし、触ったこともない。一度ヤマハのINNOVATION ROAD(シンセのコレクションはこちら)に行ってみたいものだ。
Boomstarのフィルターは、moog、ARP、Oberheim、ローランドTB-303、ヤマハCS-80を模したものである。CS-80のクローンは、ソフトはいくつかあるが、ハードはBlack Corporationの「Deckard's Dream」と、Boomstar SE80くらいしかないのではなかろうか。
開発元のStudio Electronicsは同社のWebサイトで、SE80を「Creamy, dreamy, multi-mode Yamaha CS-80」と表現している。SE80のフィルターは、ローパスとハイパスがあり、それぞれにカットオフとレゾナンスのつまみがある。ハイパスにレゾナンスのつまみがあるのは珍しくて、我が家のアナログシンセでは、MS-20 Kitだけがそうだったと思う(デジタルだとEX5がそうだったような気もする)。Boomstarシリーズの中では、唯一の機能である。
CS-80を入手することは一生ないだろう。SE80で憧れを少し満たすことにしよう。
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