full bucket musicに、ソフトシンセ(など)がたくさんあるのを見付け、ダウンロードしてWindowsパソコンで鳴らしてみている。KORGの昔の機種を真似たものがたくさんあり、当時買えなかった、触れなかったと思うと、今、似たようなものが手に入るのが嬉しくて仕方がない。full bucketオリジナルのものもあり、それらも出来が良い。
以下、21種を、ほぼアルファベット順に紹介する。画像があって、次に音という順番にした。

the blooo "Bread & Butter"
パンとバターのようにありふれているが、生活に欠かせないもの、という意味の音色だろう。普通にいい音である。操作パネルを見る限りは、2オシレーター、2フィルター、3エンベロープ、3LFOの普通の減算型シンセだ。

Bucket Pops "00 Classic1"~"04 Kimper Klonk"
コルグのいにしえのリズムボックス「Mini Pops 7」をモデルとして作成したらしい。高校入学祝いに買ってもらったヤマハのエレクトーン「D-30」(中古)の音を思い出させる。それ以上の使い方もありそうだ。
The Deputy Mark II "Fat Strings"
操作パネルを見る限りでは、モノとポリの2ブロックがあり、アンサンブルとフェイザーがある。この音色ではポリのみを使っている。パラメーターが簡略になっており、それが特徴かもしれない。

FB-3100 "The New Standard"
KORG PS-3100ですよ。3100。最初のフレーズは切って弾き、2回目は左手を伸ばした。右手の音のエンベロープがリトリガーされていないので、パラフォニックになっているのだろう。3100、3200、3300のすべてが作られているのが素晴らしい。3製品が掲載されたカタログを見て憧れていたけれど、試奏したことは一度もない。

FB-3200 "Dreamscape"
こちらはコルグPS-3200のソフトシンセ。PS-3200は本体と鍵盤が別になり、オシレーターが2個になり、音色メモリー機構があった。こういう柔らかい音には、やられちゃうんですよ。

FB-3300 "Waves of Sin"
コルグPS-3300のソフトシンセ。オシレーター→フィルター→アンプのセットが3個ある化け物パラフォニックシンセ。シャーっという感じのこの音も、PS-3300っぽいのかもしれない。妙に複雑だし。

FB-7999 "BRASS DELAY"
コルグDW-6000/8000のソフトシンセ。DW-8000は鍵盤がアフタータッチ付きでディレイを内蔵していた。FB-7999には「DW-6000 MODE」というボタンがあり、それを押すといくつかのパラメーターが無効になるのがわかる。この音色はDW-8000モードで、ディレイがきつく、アフタータッチに大きく反応する。

FBVC(Full Bucket Vocoder) "VC-10 Standard" with "Guten Morgen.wav"
コルグのボコーダー「VC-10」のソフトシンセ。Joe ZawinulがVC-10を使っていたなぁ。私自身はマイクに声を入れながら鍵盤を弾く自信がなく、ボコーダーは敬遠してきた。このFBVCは、しゃべりのWAVファイルを与えると、鍵盤を弾くだけでそれを使ってくれる。素晴らしい。

FURY-800 "STRINGS"
コルグPOLY-800のソフトシンセ。POLY-800IIはディレイが付いていたが、初代POLY-800のエフェクターはコーラスのみである。この「STRINGS」という音色は特に面白みがないが、プリセットを後に進めばもっと面白いのではないだろうか。

KERN "Sync Heaven"
これはFull Bucketのオリジナルシンセ。パラメーターを簡略化しているが、「Switch View」を押すと他のパラメーターが出てくる。そこから元の画面に戻るには「OPTIONS」を押して「Switch View」を選ぶ(たぶん)。

ModulAir "Fat Polysynth"
Full Bucketオリジナルのソフトウエア・モジュラーシンセ。音色を一つ聞いただけでは実力はわからない。たぶんすごいのだろう。

Mono/Fury "Rezo Bass"
コルグMono/Polyのソフトシンセ。KORG Collection Mono/Polyより、私の想像のモノポリーに近い気がする。エフェクトがないのがいいのかもしれない。

Musical Parameter Synth(MPS) "Ice Palace"
Full Bucketオリジナルの、パラメーターを絞り込んだシンセ。プリセットの最初にあったこの音色はとても美しい。他にはどんな音が入っているんだろうか。

NABLA "Classic Rezo Combi"
コルグの廉価版アンサンブルマシン「デルタ」のソフトシンセ。デルタはシンセサイザー、ストリングスという2セクションから成るストリングスマシンであったが、エフェクターは付いていなかったように思う。NABLAはフェイザーとディレイが付いている。デルタはオークション等で時々見かけるが、MIDI以前の機器なので、手弾き能力が不十分な私としては買いにくい。

The Qyooo "Tang-D"
Full Bucketオリジナルシンセの一つ。複雑なフィルター、「シーンモーフィング」のパッドが特徴ではなかろうかと思う。よくわからない。

Ragnarök "Ragnarok"
パネルを見る限りでは、16個並んだオシレーターのボタン、スタティックな7バンドのイコライザーが特徴のように思われる。

The Scrooo "Outer Sphere"
操作パネルを見る限りでは、3つのフォルマントフィルターが特徴ではないかと思う。プリセットの最初にあるこの音も、不思議ちゃんである。

SequencAir "00 8 Bit Style"~"04 Sample & Hold"
音源内蔵のシーケンサー。上の画面はEXE版だが、プラグイン版もある。ステップシーケンサーというものはうまく使えたことがないのだが、勉強すべきだろうか。

Stigma "Fat Stigma"
コルグ「シグマ」のソフトシンセ。シグマも弾いたことないなぁ。これもカタログを見て憧れたなぁ。

TRICENT MkIII "Fat Monster"
コルグ「トライデント(TRIDENT)」のソフトシンセ。TRIDENTはシンセセクションのオシレーターが1個の「マークワン」、2個になった「マークツー」があり、日本で販売されたのはマークワンだけであったと思う。Joe Zawinulがライブで使っていた写真を見て憧れた。西武百貨店の売り場に置かれていたのを見た記憶があるが、試奏はしなかったんだろうか。50万円超で恐れ多かったのかもしれない。

WhispAir "Texture"
パネルを見る限り、シェイプを変えられる3つのデジタルオシレーターが特徴のようだ。
これだけあると、お腹いっぱいな感じである。作った人はすごいと思う。
ソフトシンセがこれだけあると、ハードシンセ不要論が出てくるのも、まあそうかなと思う。
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