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2022年6月

2022/06/30

Avantone Pro「MP-1 MixPhones」を購入

20220630a_avantonepromp1mixphonesblack

Avantone Proのヘッドホン「MP-1 MixPhones」を購入した。1万2350円+送料1390円。

ローランドUA-S10に接続して試している。イヤーパッドが大きく、耳たぶがすっぽり入る。押さえ付けることがない。これは楽だ。外の音が入ってきにくいのも好印象。ただ、ヘッドホンをかけた状態で老眼鏡をかけることができない。老眼鏡をかけてから、ヘッドホンをしなければならない。

音は、ヘッドホンをしているというより、耳の両側に直径5cmのスピーカーを吊るしているような感覚。スピーカーに慣れた耳に、普通に聞こえる。

下は、10年以上前に買って使い続けてきたAKG K121 Studioと並べて撮影した様子。

20220630b_avantonepromp1_akgk121studio

MP-1の巨大さがわかっていただけるだろう。

自宅以外のところで作業するのに、小型スピーカーを持ち歩こうかと思っていたが、MP-1で十分かもしれない。小型スピーカー並みにでかいが、電源不要なので、その点はいいかも。

1990年代に、ソニーのセルロース振動板搭載ヘッドホン「MDR-CD3000」を買ったことがある。定価5万円で、一生使えるのではないかと期待して買った。ただ、音も装着感もさほど気に入ったわけではなく、ゼンハイザーのもっと安いものをよく使っていた。そうこうするうちに劣化が進んで廃棄し、もう高級ヘッドホンは買うまい、と思った。

MP-1は200米ドルくらいなので、これは高級ヘッドホンと言えるのかどうか。

壊れないことを祈っている。

H2

2022/06/28

Roland TB-3とEnsoniq TS-12で「定期考査」

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机左側のセットでは、ローランドW-30をしまったので、TS-12の上の段にスペースができた。そこに何を出そうか考えていたのだが、何となく、TB-3を出してきた。

Regular Exams

TB-3のサウンド「b02」はエフェクトが深くかかっている。1993年にローランドSC-33でDTMをやっていたころ、ベースはリバーブをかけてはいけないな、と思っていた。その固定観念を払拭すべく、エフェクトたっぷりのTB-3の音をTS-12で弾いて(MIDIチャンネルは2)、そのデータをCakewalkに録音した。ベースだけではさびしいため、TS-12の「R3-8 ZEP-KIT」で伴奏を付けた。TS-12にはMX-1でディレイをかけ、さらにトータルでEventide Eclipseの「Chorustaps」を少しかけた。大音響で踊っていただけると嬉しい。

このところ、曲を作る気力がなかった。子供の勉強を見ていて、時間も元気もない。もうすぐ期末テスト。

H2

Roland DEMORAでハイカット(ローパス)ディレイを作る

20220628a_rolanddemoralpfdelay

ローランドDEMORAで、フィードバックにローパスフィルター(LPF)を入れて、フィードバックの高域(ハイ)をカットしてみた。BBD(Bucket Brigade Device)を用いたアナログディレイをイメージしてのものだ。

上の図のように、ディレイの前段にステレオミキサーを入れて、そこにフィードバックした信号を混ぜた。フィードバックにはVCAとLPF(Low Pass Filter)を入れて、GRF2(FEEDBACKつまみ)でフィードバック量を加減できるようにした。

LPFのカットオフ周波数は、DEMORA本体のつまみでは変更できない。でも、つまみは標準状態とほぼ同様に動くので、このカスタマイズだと、固定して使ってもいいかもしれない。

音はこんな感じ。

Roland DEMORA "LpfDelay"

ディレイ音の1発目は原音と同じで、それ以降がハイカットされていくのがわかる。このようにすると、ディレイ音のうるささが緩和されるので、ウェットレベルやフィードバックを高めに設定できる。

ディレイ音1発目が原音と同じであるのが不本意だが、それを何とかするパッチは考えられるだろうか。うーむ。

binファイルを下に示す。

ダウンロード - 20220628a_chorus01.bin

H2

2022/06/24

Roland DEMORAでコーラスを作る

20220624b_rolanddemorachorus01

今度はDEMORAでコーラスを作ってみた。LFOからAMPに信号を送って、その信号をMIXERに入れる。MIXERの出力はDEMORAのTIMEに入れる。GRF1(TIMEつまみ)もミキサーに入れて、TIMEつまみでディレイタイムを制御できるようにした。GRF2(FEEDBACKつまみ)はAMPに接続して、モジュレーションのデプスを調整する。GRF4(DRY/WETつまみ)はLFOに入れて、モジュレーションのレイト調整。ドライ/ウェットは50:50あたりに固定でよしとする。

音はこんな感じ。

Roland DEMORA "Chorus01"

最初は、GRF6(BYPASSボタン)でエフェクトを切った音。次は、WIDTHつまみを左に振り切ったモノラルのコーラス。その後、演奏しながらWIDTHつまみを右に徐々に回している。それにつれて音量が上がり、WIDTHつまみを右に回し切るとジェット効果が聞こえる。

binファイルを下に示す。

ダウンロード - 20220624b_chorus01.bin

ローランドのコーラスは音量が上がって音が前に出てくると思っていたが、ステレオまたはピンポンディレイでコーラスかけていたのかもしれない。ふーむ。

H2

Roland DEMORAをMIDIクロックに同期させる

20220624a_rolanddemoramidisyncdelay

ローランドDEMORAをMIDIクロックに同期させる実験をした。ローランドのQ&Aにそんなのがあったような、と思って「【DEMORA】同期して使いたい。」という記事を読んで「DEMORA_TRIG_DELAY.bin」を読み込んだのだが、それはアナログのトリガー入力に同期させるというもので、MIDIクロックへの同期ではなかった。

で、モジュール「MIDI CLOCK TO GATE」を追加して、ちょこちょこやったのが上の図だ。

音はこんな感じ。

Roland DEMORA "MidiSyncDelay"

我が家のDEMORAは現在MX-1のUSB端子に接続されており、MX-1はMIDIクロックを常時USB端子に配信している。MX-1のテンポ設定を変えるとディレイタイムが変わる。

上の図を見るとわかるように「MULT/DIV」つまみは2つのモジュールでどちらも「1」に設定しているので、このままだと4分の1音符のディレイになる。ただ、TRIGGER TO DELAY TIME CVにGRF1をパッチしているので、DEMORAのTIMEつまみを左に振り切った時が4分の1音符で、上げていくと8分音符などに変更できる。今回は8分音符で使った。

AIRA Modular Customizerで保存したbinファイルを下に示す。

ダウンロード - 20220624a_midisyncdelay.bin

DEMORA面白いぜ。

H2

2022/06/23

Roland DEMORAを更新してシンセにする

20220623e_rolanddemoraversion1_04

ローランドDEMORAのバージョンが気になったので、確認したら1.04で、最新ではなかった。

更新したのが下の図だ。

20220623f_rolanddemoraversion1_05

更新して何が違うのかというと、ドキュメントには「内部処理を改善しました。※ 製品仕様に影響する変更はございません。」と書かれているので、特に違いはない気はする。

以上の作業は、DEMORAをわざわざWindows 10パソコンにつないで、DEMORAのUSBドライバーをインストールして行ったのだが、実際にはストレージデバイスとして認識させてそこに更新用のファイルを入れるという作業なので、Windows 11等でも問題なくできるような気がする。試したわけではないけれども。

DEMORAをWindows 11パソコンに接続しても、USBドライバーは入らない。残念。

続いて、AIRA Modular Customizerを動かしてみた。このソフトは、音声出力または、MIDIポートを使ってAIRA Modularのハードウエアと通信をする。AIRA ModularシリーズはWindows 11ではサポート外になっていて、USBドライバーは使えないが、MX-1のAIRA Linkを使えば、MIDIの送受信ができるのではないか、と思っていた。何とか、できるような雰囲気である。

下の図は、簡単なシンセを作った様子だ。

20220623d_rolanddemorasynth01

MIDIノートからCVとゲートを作るモジュール、鋸歯状波のオシレーター、12dB/オクターブのフィルター、アンプ、ADSRエンベロープの5点を使った。メインモジュールであるDEMORAは使っていない。

音はこんな感じ。

Roland DEMORA "Synth01"

特に芸のない「鳴るだけ」のシンセである。工夫としては、フィルターのカットオフを少し絞った程度。ピッチベンド情報は受けてくれなかった。念のために言っておくと、モノフォニックである。

でも、これ、すごいよねー。ソフトウエアのモジュール数が6個までに制限されているのが難点で、それがもっと多ければ、Nord Modularみたいに使えそう。今後の製品化に期待しています。モノでもいいからさ。

H2

Roland AIRA DEMORAを購入

20220623c_rolanddemora

ローランドのディレイ「DEMORA」を購入した。2万4500円+送料657円。

これは以前から欲しいと思っていた機材で、価格がこなれたものがなかなか出てこず、買えずにきていた。新品の売価が4万円程度であったことを考えると、中古ではもう少し安くあってほしかったのだが、致し方ない。

ローランドのディレイ、というのはけっこう珍しい。BOSSのディレイはたくさんあるけれども。DEMORAの背面には「MADE IN JAPAN」と刻まれており、このごろのローランドとしては、日本製は珍しいと思う。

DEMORAが欲しかった理由の一つは、MX-1のアナログ入力が6チャンネル分しかなくて足りないことだ。DEMORAを使えば、アナログ入力を2個増やせるのではないかと考えた。予想通り、DEMORAにアナログ信号を入力して、それをUSB経由でMX-1に入れることができた。DCオフセットが出ていたのが残念だが、まあそれは気にしないという方法もあろう。

MX-1のUSB3ポートに挿せば給電できるかと思ったが、それはできなかった。ACアダプター必須のようだ。

では音を一つ。

Ensoniq TS-12 "SAW1AUX" thru Roland DEMORA

エンソニックTS-12のAUX出力からDEMORAに信号を送って演奏した。前半は、DEMORAのWIDTHつまみを左に振り切った状態だ。これだとモノディレイになるのかと思うが、完全にモノとは言えないような気もする。後半はWIDTHつまみを9時方向にして広げた。このWIDTHつまみはとても面白いと思う。

96kHz動作の2チャンネルディレイ、と言えばBOSS DD-500、Strymon Timelineなんかも似ているかもしれない。それらも欲しくないことはないのだが、まずはDEMORAかなと思う。CVを入れられるのは面白いし、カスタマイザーも、もしかしたら試せるかもしれない。

H2

Ensoniq TS-12の上にDexibell VIVO SX7を置く

20220623a_dexibellvivosx7onensoniqts12

エンソニックTS-12を机左側のメイン鍵盤にしているのだが、いかんせん、ピアノの音は昔のものである。ヤマハMOTIF-RACK XSがあるからそれで、と思ってきたが、手を伸ばして音色を変えるのは難しく、リモコンソフトを起動するのも面倒だったりして、満足できる状況とは言えなかった。

そんなわけで、DexibellのVIVO SX7を出してきて、TS-12の上面右端に置いた。大きさはほぼぴったりである。

音はこんな感じ。

VIVO Grand

1番最初に出てくるピアノ。リバーブを切り、イコライザーで低域を少しカットした。左手でオクターブの交互連打をしようとしたが、うまくいかなかった。お恥ずかしい。

VIVO SX7にデジタル出力はないが、XLR端子のバランス出力はある。今回は、バランス出力からEventide Eclipseに送り、そこからdbx Quantum→MR-2000Sはデジタル接続。ノイズはまあまあ抑えられた。

VIVO SX7には、ダンパーペダルとエクスプレッションペダルの端子がある。ダンパーペダル端子にローランドDP-10,エクスプレッションペダル端子にローランドEV-5(のOEM供給品)を接続した。MIDIデータをパソコンに送ってくれなくて焦ったが、設定したら出てきた。

下の図は、ダンパーペダルをゆっくり踏み込み、すっと戻した時のデータである。

20220623b_dexibellvivosx7continuousdampe

まあまあきれいに出たと思う。最初は、DP-10のスイッチの設定を誤っていてもっと飛び飛びだったが、ちゃんと設定したらまともになった。

VIVO SX7は約2GBの波形メモリーを持ち、そこに波形をセットして利用する。今は標準設定にしていて、ピアノはたぶん「EXP_German_Grand.dxs」という約275MBのファイルで提供されているものだと思う。VIVO SX7のピアノは他にもいくつかあり、サイズの大きいものもあるので、試してみてもよいかもしれない。

これまで、我が家で良いピアノ音が出る機材というと、Nord Stage 3 HP76、Nord Stage EX HA76、MONTAGE 6がトップだなと思っていて、VIVO SX7はそれに一歩譲るかなと思っていた。でも、TS-12で弾くと、そんなに遜色ないかもしれないという気持ちになってきた。しばらく弾いてみようか。

DexibellのWebサイトを見に行って、VIVO SX7の後継「VIVO SX8」が出ていることに気付いた。CPUパワーを増し、波形メモリーの容量が2倍の4GBになったらしい。日本で販売されるのかしら?

H2

2022/06/22

Roland S-760にFDで音を注入

RolandのサンプルをダウンロードできるWebページがある。W-30を購入したころに見付けて、当初は、フロッピー・ディスク(FD)を経由してW-30に音を送り込み、MOに保存していた。W-30にGoTekを入れたので、FDのイメージファイルをダウンロードしてUSBメモリーに入れ、その際に、S-700シリーズ用の音色もあるなーと思っていた。

それらをS-760で読み込むのにどうするか。S-760にもGoTekを入れるか、とも考えたが、S-760からFDに音をコピーしてAwave Studioでそれを読む際に、FDのイメージファイルではうまくできないのではないかという懸念がある。となると、S-760にFDDはあった方が都合がよい(いつ壊れるかはわからないが)。

とりあえず、FDで音を移すか、ということになった。

移した音の一つがこれだ。

20220622a_rolands760_em2voices2

EM:II Voices 1

「Roland UK Sample Collection (50 Disks In S‑7xx Format)」にあった「EM:II Voices」に含まれていたパッチの一つ。t.c.electronic Reverb 4000の「Amsterdam Hall」をかけた。Emulator IIは手が届かない天上のサンプラーであったわけだが、そう考えると私にとっては趣のある音色だ。ざらつきは8ビット由来かもしれない。ボイス音の先駆けであったなぁ。

Roland UK Sample Collectionにはシンセから音を採ったものが多く含まれている。サンプラーが登場した時に、これがあれば他のシンセいらないじゃん!と思ったことを懐かしく思い出す。

実際にはそんなことはなかった。あるシンセの音色を採ったとしても、「これをもうちょい明るく」「アタックをちょい遅く」なんてことをしたら、その時のふるまいは、実際のシンセとサンプラーでは大きく異なるからだ。サンプラーを買った時にわかった。

まあ、過去も現在も未来も、Emulator IIを所有できるとは思わないからねぇ。

FDイメージをFDに焼く作業は、Windows XP上のOmniFlopで行った。他のソフトでなかなかうまくいかず、OmniFlopでも最初はうまくいかなかったのだが、FDを目的とするフォーマットにフォーマットしてから転送しなければいけないことに気付いてから、ある程度動くようになった。ただ、Windows XP機は調子が悪く、止まったり画面が出なくなることがあって疲れた。また、FDのメディア(媒体)が、未使用のものであっても劣化しているようで、読み書きのエラーが生じることがあった。

あー疲れた。

H2

2022/06/17

SCSIターミネーターを購入

20220617d_scsiterminator50pin

外付けのSCSIターミネーター(終端抵抗器)、50ピン・ピンタイプを購入した。370円(送料込み)。

サンプラーにSCSI機器をつなぐ場合、ターミネーターは悩みの種である。接続全体のどの部分にターミネーターが入っているか、わからなくなってしまうことがあるからだ。機器によっては内蔵ターミネーターのオン/オフができるものがあり、それはそれで便利なのだが、設定を誤ることもある。

さらに面倒なのは、ターミネーターの設定が間違っていても、動くことがある点だ。動いているんだけど不安定だったりもする。SCSIデバイスは古いものが多いので、機器の不具合も頻発する。機器が本格的に壊れているのか、自分の使い方が悪いのか、悩むことがよくある。

手持ちのターミネーターはベローズタイプしかなかったので、ピンタイプを欲しいと思った。そんなわけで今回の品を買った。

さっそくSCSIチェーンの終端に入れてみた。これまでターミネーションしなくても何となく動いていたので、何かが変わるわけではない。気分の問題と言える。今回買った機器が正常に動いているのかどうかさえわからない。

H2

Roland Cloudが「JUPITER-4」を製品化

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2022年6月16日、Roland Cloudから「JUPITER-4」のソフトウエアシンセサイザーが出た。Lifetime Keyは199米ドル。

最初に出てきた音を弾いて録音した。

Roland Cloud JUPITER-4 "BL Hollow Bell"

こういう、やさしい音って好きなんだよね。機械の古さを感じさせるクリックも、やられるー。

標準設定では4ボイスなんだけれど、8ボイスまで増やせるようだ。

20220617b_rolandcloudjupiter4optionmenu

私を喜ばせたのは、SYSTEM-8へプラグアウトできること。欲しいかもー、と思ってしまう。ただ、現状の為替レートだときついよなぁ。

新製品として「Analogue Polysynth Collection」というのも出た。JUPITER-4、JUPITER-8、JUNO-60、JX-3P、JUNO-106のセットで499米ドル。JUNO-60はP4L(Play for Life)で買ってしまったし、JUPITER-8、JX-3P、JUNO-106はプラグインこそ持っていないが、SYSTEM-8で弾ける。悩ましい。

オリジナルのハードウエアプリセットも入っているようだ。

20220617c_rolandcloudjupiter4oldpreset

これを8音で弾ける日が来たのだなぁ。感涙。

H2

2022/06/16

Roland S-760のFDからパソコンへ音を移す

20220616a_awavestudioreadrolandfloppy

昨日の記事で、Roland W-30のHDDに相当するMOから、Roland S-760に音を読み込んで、フロッピー・ディスク(FD)に保存した。今朝起きて、そのFDの中身をパソコンで読めるのではないかと思い、やってみた。Awave Studio v10.4で、上図のように読み込めた。

インストゥルメントをEFEファイルに保存し、それをimgファイルに変換して、USBメモリーにコピーし、Ensoniq TS-12で読み込んだところ、音が出た。ディレイをかけてSAMPLE-EDITファイルに保存した。その後の音色選択画面が下の写真だ。

20220616b_ensoniqts12soundsdisplay

音はこんな感じ。

Ensoniq TS-12 "P15PPG-VX"

ループ崩れのプチプチ音が混じる。元音からずれるとそれがさらに目立つ。でも、昔の雰囲気は味わえる。

これまでの実験で、W-30で読み込める音(S-50/S-550/W-30など向け)は、S-760へ移すことができ、パソコンへ移せる可能性があることがわかった。面白いが、手間と時間はかかる。

昔の音に惹かれることがあるのは、なぜでしょうね。

H2

2022/06/15

Roland S-760でRoland W-30のディスクを読む

20220615c_rolands760convertloadfromhd0

アイ・オー・データ機器の光磁気(MO)ディスクドライブ「MOX-SX640A」を、昨日はローランドW-30に接続していた(HDDモードを使用)のだが、それをS-760の方へ移動させて接続した。そこでふと思いついたのが、W-30で作ったMO(W-30はMO対応ではないのでHDDだと思っている)をS-760で読み込めるのだろうか?ということだった。

MOドライブはHDDモードのままでS-760に接続し、その状態だとMOの入れ替えが面倒そうだったので、S-760はフロッピー・ディスクで起動した。コンバートロード画面を見たら、何となくデータがあった。それが上の写真である。

パッチモードにして、「P15:PPG-VX」を読み込んだ。

20220615d_rolands760patchcommon1

「PPG-VX AA」というパッチがあり音が鳴った。ただ、パッチモードではcc#7(ボリューム)を受けないようなので、パフォーマンスで指定し、パフォーマンスの名前を合わせた。

20220615e_rolands760performplay1

これなら、cc#7が有効になる。

ではその音を。

Roland S-760 "PPG-VX"

PPG風の人声であろう。ノンエフェクトなので完全モノラル。デジタル接続なのでノイズはほとんど入っていない。ビブラートはアフタータッチでかけた。

さて、せっかく読み込んだので保存しようと思い、フロッピー・ディスクを1枚用意してフォーマットした。保存しようとしたら、「Finale1」とかいう余計なパッチとパーシャルとサンプルがあったので、それは消した。

W-30からS-760へデータを移せそうなことはわかった。ただ、実際にせっせとやるかというと、うーむ。

H2

GoTekの文字を大きくする(わずか)

20220615a_gotekfont6x13

GoTek Floppy EmulatorのOLED付きFlashFloppyインストール版を買ったのだが、表示される文字が小さく、老眼の私にはつらい。なんとか大きくできないかと、FlashFloppyのFF.CFGのドキュメントを読んだ。

oled-font = 6x13* | 8x16

という記述があった。oled-fontを8x16に変更したら下の写真のようになった。

20220615b_gotekfont8x16

横幅が8ピクセル、縦幅が16ピクセルになったらしい。わずかではあるが、大きくなった。

上の写真はローランドW-30に入れたGoTekである。Ensoniq TS-12に入れたGoTekでも同じことを試みたが、文字が大きくならない。

TS-12の方のGoTekはバージョンが3.31で、それが原因かもしれないと思い、3.32に更新した。大きくなった!

ほんと、わずかな違いではあるけれど、それでも、以前よりは読みやすいかな。

H2

2022/06/14

SanDisk「SDCZ33-032G-JA57」を購入

20220614f_sandisksdcz33032gja57

SanDiskのUSBメモリー「SDCZ33-032G-JA57」を購入した。901円(送料込み)。このところGoTekを2台購入して背の低いUSBメモリーが足りなくなっていた。ローランドJD-Xaに挿してあった8GBをW-30のGoTekに移したので、新たに1個買って、それをJD-Xa用にした。

20220614g_sandiskusbmemorysetatrolandjdx

JD-Xaでフォーマットできた。それをパソコンに挿して、JD-Xaのバックアップデータを入れた。JD-Xaはサンプリングデータを読み込むシンセではないので、そのデータはごくわずかなものだ。正直、32GBなんていらないのだが、今では小容量のUSBメモリーを探す方が難しい。

まあ、半導体とコンピューターの業界ってのは、こういうものだから。

H2

scsi2sdでRoland W-30にHDD4台分を接続

20220614d_rolandw30withscsi2sd

ローランドW-30にハードディスクドライブ(HDD)を接続して動いて気分がよかったので、scsi2sdも試してみた。scsi2sdを購入した時の記事で試しているのだが、その時は、scsi2sdを複数台のSCSIデバイスにする設定の方法を知らなかった。W-30はHDDの容量が最大80MBなので、それを4台分、scsi2sdで実現できるかどうかを知りたくなったのである。

うまくいった。

20220614e_rolandw30with4hddsbyscsi2sd

scsi2sdのユーティリティの「Device 1」~「Device 4」タブを使い、それぞれのSCSI IDを1~4に設定し、100MBずつを割り当てた。そのscsi2sdを接続してW-30をGoTekから起動したら、上の画面が出た。ID1~4でHDDを発見している。

ID1~4のすべてをW-30でフォーマットし、scsi2sdから起動できることも確かめた。起動時にはID4のHDDをマウントするようで、そこがフォーマットされ、システム入りでないと起動しない。

scsi2sdから起動した場合の起動時間は25秒だった。まあまあ短い。

ただ、HDDが4つあるとは言っても、容量は80MB×4=320MBだし、エリア数は64×4=256である。うーむ、であるなぁ。

H2

Roland W-30用HDDの動作を確かめる(m4aファイル3点)

20220614a_rolandw30withscsihddback

ローランドW-30にGoTek Floppy Emulatorを入れたので、もうSCSIはいいかな、と思ったが、転がっているW-30用ハードディスクドライブ(HDD)が動くかどうか気になったので接続してみた。HDDのターミネーションをどうしたのか記憶がなく、外部ターミネーターのピンが合うものがなく、気にしないで接続した。

HDDのSCSI IDは不明なのだが、起動時の表示では7個あるマークの右端が「H」なので、IDは6ではないか、と思う。マニュアルによれば、W-30のSCSIの本体のIDは7である。

前から見るとこんな感じ。

20220614b_rolandw30withscsihddfront

GoTekの側でW-30のSCSI対応バージョン1.07を選んで起動したら、HDDを認識し、ロードができた。HDDからの起動もできた。

HDDへの書き込みを試してみようと、GoTekからW-30のデモFD1~3を読み込み、それをHDDに保存した。

20220614c_rolandw30withscsihddarealist

特に問題ないようである。

デモソングが秀逸なので、ご紹介する。

W-30 Disk2 "OFFICE"

Leroy Andersonの「The Typewriter」を思い出させる。W-30の出力は標準ではモノでさみしいので、Eventide Eclipseでリバーブを少し追加した(以下同じ)。 昔のデモ曲を聴くと、シンセに夢があったころだよなー、と懐かしくなる。

W-30 Disk3 "SWING CAFE"

W-30のディスク3は、入っているサンプルはピアノだけで、mpとffがあるようだ。トーンの1~32まで、すべてピアノである。ドラムとベースはROMトーンだろう。ピアノの音はとても良いもので、W-30で読み込めるピアノ音としては、これが一番の出来ではなかろうか。当時のローランドはピアノのサンプリングについて他社の先を行っていたと思う。それがMV-30やSound Canvasシリーズで生かされたのだろう。

W-30 Disk3 "Vignettes W30"

素敵なピアノソロ。こんな風に弾ければ楽しいだろうなぁ、とうらやましいが、どうだろうか。

H2

2022/06/13

Roland S-760にscsi2sdデバイスを接続

ローランドのサンプラーS-760にフロッピー・ディスク・エミュレーターを入れるべきかどうか考えていて、そうだ、scsi2sdから起動できるか試していなかったな、ということになった。

まずは接続。

20220613c_3scsidevicesonrolands760

写真右下の半透明の箱がscsi2sdデバイスである。とりあえず現状でつないでみたが、CD-ROMとして認識するものの、フォーマットが合わず、使えなかった。

scsi2sd-util.exeを起動して設定を変更した。

20220613d_scsi2sdsoftware

SCSI IDを「1」にし、Device Typeを「Hard Drive」にし、1GBのマイクロSDカードを入れたので、Device Sizeを「1GB」にした。

無事認識し、ハードディスクとしてフォーマットできたのが下の写真だ。

20220613e_rolands760found3scsidevices

HD0はMOドライブだが、ディスクを抜いているので「Unformatted」となっている。HD1がscsi2sd。CD2はCD-ROMドライブで、「Orchestral Winds Vol.1」が入っている。

HD1へのシステム転送、そこからの起動、音色の読み書きができることを確認した。HD0もできた。

まあこれなら、GoTekは入れなくてもいいか。

H2

Roland W-30のGoTekに短いUSBメモリーを入れる

20220613a_rolandw30_lowheightusbmemory

奥行きの短いUSBメモリーがどこかになかったかな、と考え、ローランドJD-Xaの背面に挿してあった8GBのメモリーを抜いてきた。昨日通販で1個注文したので、それをJD-Xaに使おうかと思う。

昨日の写真ではW-30のスティックにUSBメモリーのストラップが干渉していた。USBメモリーは短いものでないとしっくりこない。

インターネットで入手した音色フロッピーのイメージファイルをUSBメモリーにせっせと入れた。すべてが音色ディスクではないが、ファイル986個、容量は681MBに達した。重複しているものもあるかとは思うが、すごい量である。一生読み込まないファイルも多かろう。

ダウンロードしている際にS-700シリーズ用のFDイメージも見付けた。それらをS-760に読ませるには、S-760のFDDをエミュレーターに換えた方が都合がよいが、それをするかというと、どんなもんだろうか。

S-760は、SCSIのMOドライブとCD-ROMドライブを接続して、MOから起動するのが標準かなと思う。CD-ROMドライブから音色を読み込んで、気に入ったものを保存したい場合はMOに、という使い方が想定されるからだ。W-30の波形メモリーは512Kワード(768000バイト、750KB)に過ぎないが、S-760は32MBである。そこは違うよなぁ。

S-760を540MB MOから起動して時間を測ったら、30秒であった。

W-30にGoTekを入れるプロジェクトは完了したので、近いうちにW-30をハードケースに入れて押し入れにしまうことになるだろう。

その前に記念写真。

20220613b_ensoniqts12_rolandw30

小さめのものであれば、2階に61鍵を置ける、という例。

H2

2022/06/12

Roland W-30にGoTek Floppy Emulatorを入れる(m4aファイル1点)

20220612a_gotekmodified

先日、Ensoniq TS-12にGoTekを入れたのだが、それがまあまあ具合がよく、インフレーションが激化する前に、と思って、もう1台GoTekのFDDエミュレーターを買った。7300円(送料含む)。

今回買ったものは、Rolandのサンプラー「W-30」に入れた。我が家のW-30はSCSI付きなので、W-30SCという呼び方もできる。

20220612b_gotekinrolandw30

入れるのは大変だった。ドライブケージを外すために、かなりのネジを外す必要があり、メイン基板もアナログ出力基板もぐらぐらさせることになり、ほんともう、壊すんじゃないかと冷や汗をかいた。

GoTekのドライブはきょう体がプラスチックで、木ネジで固定するようになっているのだが、W-30の場合、GoTekに付属してきた木ネジでは長さが足りない。そのため、GoTekに付属してきた木ネジでネジを少し切り、そこに、W-30で使われていた部品をねじ込んでネジ穴をなじませ、それから装着する必要があった。

W-30のふたを閉めて、電源が入った時にはほっとした。USBメモリーにフロッピー・ディスク・イメージを入れて起動できてさらにほっとした。

FlashFloppyのドキュメントのRolandサンプラーについての情報には、FDからの起動が遅い時の対処法が記されている。それを試したら、最初の時よりは短時間で起動するようになった。それでも、一瞬で立ち上がるというわけにはいかない。

SCSI対応のバージョン1.07は31秒で、SCSIなしのバージョン1.06と1.10は27秒で起動した。SCSIがあると、デバイス問い合わせをするのに時間がかかるので、そこで4秒くらい時間を失ってしまうようだ。

以前の記事によれば、SCSI HDDからの起動は25秒、FDDからの起動は45秒であったという。GoTekよりSCSI HDDの方が少し速いかな。

話はそれるが、起動が早い気がしたEnsoniq TS-12も測ってみた。3秒だった。大したものだ。

GoTek用のUSBメモリーに、「L-501_1.OUT」というサンプルFDイメージを入れてロードしてみた。うまくいって喜んだが、ロードに38秒を要した。すぐにというわけにはいかないようだ。

手持ちのW-30は、HDDモードにしたMOドライブを利用できたが、そこからの起動はできなかった。HDDも利用でき、そこからは起動もできた。

ただ、W-30のSCSIディスクは容量の制限が厳しい。容量は最大80MB、エリアは最大64なのだ。ざっと言えば、FD64枚分しか入らない。正直、これでは、あまりSCSIデバイスをつなごうという気にならないなぁ、と思う。フロッピー・エミュレーターの方がいいのではなかろうか。そんな気持ちでGoTekを入れてみた。

ただ、何らかの操作をした際に、「システムディスクを入れろ」と言ってくることがあって、それは、HDDで起動していたころにはなかったことではないかと思う。

何にせよ、FDは媒体の入手が難しくなって安定した運用がしにくいし、SCSIも似たりよったりの状況である。GoTekがマシかな、と思う。

背の低いUSBメモリーが足りなくなってきたなぁ。背が高いUSBメモリーを挿しっ放しにすると、何らかのはずみで端子を折りそうで怖いんだよなぁ。

最後に、W-30のデモFD1のデモソングを。

Leya'sSongW30

W-30はオーディオ・エフェクターを搭載していない。今回はすべての出力を「1」から出しているので、モノラル音声である。それがちょっと寂しいかもと思ったので、Eventide Eclipseで少々リバーブをかけた。「This is my song for you.」ですよね。いい。720KBでよくぞここまでがんばった。1989年にこれが入手可能だというのは、多くのシンセ弾きの心を揺さぶったんだろうなぁ。しみじみ。

H2

2022/06/11

full bucket musicのソフトシンセ21種を試す(m4aファイル21点)

full bucket musicに、ソフトシンセ(など)がたくさんあるのを見付け、ダウンロードしてWindowsパソコンで鳴らしてみている。KORGの昔の機種を真似たものがたくさんあり、当時買えなかった、触れなかったと思うと、今、似たようなものが手に入るのが嬉しくて仕方がない。full bucketオリジナルのものもあり、それらも出来が良い。

以下、21種を、ほぼアルファベット順に紹介する。画像があって、次に音という順番にした。

20220611a_blooobreadandbutter

the blooo "Bread & Butter"

パンとバターのようにありふれているが、生活に欠かせないもの、という意味の音色だろう。普通にいい音である。操作パネルを見る限りは、2オシレーター、2フィルター、3エンベロープ、3LFOの普通の減算型シンセだ。

20220611b_bucketpops00_classic1

Bucket Pops "00 Classic1"~"04 Kimper Klonk"

コルグのいにしえのリズムボックス「Mini Pops 7」をモデルとして作成したらしい。高校入学祝いに買ってもらったヤマハのエレクトーン「D-30」(中古)の音を思い出させる。それ以上の使い方もありそうだ。

20220611c_deputyfatstrings 

The Deputy Mark II "Fat Strings"

操作パネルを見る限りでは、モノとポリの2ブロックがあり、アンサンブルとフェイザーがある。この音色ではポリのみを使っている。パラメーターが簡略になっており、それが特徴かもしれない。

20220611d_fb3100_thenewstandard

FB-3100 "The New Standard"

KORG PS-3100ですよ。3100。最初のフレーズは切って弾き、2回目は左手を伸ばした。右手の音のエンベロープがリトリガーされていないので、パラフォニックになっているのだろう。3100、3200、3300のすべてが作られているのが素晴らしい。3製品が掲載されたカタログを見て憧れていたけれど、試奏したことは一度もない。

20220611e_fb3200dreamscape

FB-3200 "Dreamscape"

こちらはコルグPS-3200のソフトシンセ。PS-3200は本体と鍵盤が別になり、オシレーターが2個になり、音色メモリー機構があった。こういう柔らかい音には、やられちゃうんですよ。

20220611f_fb3300wavesofsin

FB-3300 "Waves of Sin"

コルグPS-3300のソフトシンセ。オシレーター→フィルター→アンプのセットが3個ある化け物パラフォニックシンセ。シャーっという感じのこの音も、PS-3300っぽいのかもしれない。妙に複雑だし。

20220611g_fb7999brassdelay

FB-7999 "BRASS DELAY"

コルグDW-6000/8000のソフトシンセ。DW-8000は鍵盤がアフタータッチ付きでディレイを内蔵していた。FB-7999には「DW-6000 MODE」というボタンがあり、それを押すといくつかのパラメーターが無効になるのがわかる。この音色はDW-8000モードで、ディレイがきつく、アフタータッチに大きく反応する。

20220611h_fbvcvc10standardwithgutenmorge

FBVC(Full Bucket Vocoder) "VC-10 Standard" with "Guten Morgen.wav"

コルグのボコーダー「VC-10」のソフトシンセ。Joe ZawinulがVC-10を使っていたなぁ。私自身はマイクに声を入れながら鍵盤を弾く自信がなく、ボコーダーは敬遠してきた。このFBVCは、しゃべりのWAVファイルを与えると、鍵盤を弾くだけでそれを使ってくれる。素晴らしい。

20220611i_fury800strings

FURY-800 "STRINGS"

コルグPOLY-800のソフトシンセ。POLY-800IIはディレイが付いていたが、初代POLY-800のエフェクターはコーラスのみである。この「STRINGS」という音色は特に面白みがないが、プリセットを後に進めばもっと面白いのではないだろうか。

20220611j_kernsyncheaven

KERN "Sync Heaven"

これはFull Bucketのオリジナルシンセ。パラメーターを簡略化しているが、「Switch View」を押すと他のパラメーターが出てくる。そこから元の画面に戻るには「OPTIONS」を押して「Switch View」を選ぶ(たぶん)。

20220611k_modulairfatpolysynth

ModulAir "Fat Polysynth"

Full Bucketオリジナルのソフトウエア・モジュラーシンセ。音色を一つ聞いただけでは実力はわからない。たぶんすごいのだろう。

20220611l_monofuryrezobass

Mono/Fury "Rezo Bass"

コルグMono/Polyのソフトシンセ。KORG Collection Mono/Polyより、私の想像のモノポリーに近い気がする。エフェクトがないのがいいのかもしれない。

20220611m_mpsicepalace

Musical Parameter Synth(MPS) "Ice Palace"

Full Bucketオリジナルの、パラメーターを絞り込んだシンセ。プリセットの最初にあったこの音色はとても美しい。他にはどんな音が入っているんだろうか。

20220611n_nablaglassicrezocombi

NABLA "Classic Rezo Combi"

コルグの廉価版アンサンブルマシン「デルタ」のソフトシンセ。デルタはシンセサイザー、ストリングスという2セクションから成るストリングスマシンであったが、エフェクターは付いていなかったように思う。NABLAはフェイザーとディレイが付いている。デルタはオークション等で時々見かけるが、MIDI以前の機器なので、手弾き能力が不十分な私としては買いにくい。

20220611p_qyoootangd

The Qyooo "Tang-D"

Full Bucketオリジナルシンセの一つ。複雑なフィルター、「シーンモーフィング」のパッドが特徴ではなかろうかと思う。よくわからない。

20220611q_ragnarokragnarok

Ragnarök "Ragnarok"

パネルを見る限りでは、16個並んだオシレーターのボタン、スタティックな7バンドのイコライザーが特徴のように思われる。

20220611r_scroooouterspace

The Scrooo "Outer Sphere"

操作パネルを見る限りでは、3つのフォルマントフィルターが特徴ではないかと思う。プリセットの最初にあるこの音も、不思議ちゃんである。

20220611s_sequecair8bitstyle

SequencAir "00 8 Bit Style"~"04 Sample & Hold"

音源内蔵のシーケンサー。上の画面はEXE版だが、プラグイン版もある。ステップシーケンサーというものはうまく使えたことがないのだが、勉強すべきだろうか。

20220611t_stigmafasstigma

Stigma "Fat Stigma"

コルグ「シグマ」のソフトシンセ。シグマも弾いたことないなぁ。これもカタログを見て憧れたなぁ。

20220611u_tricentmk3fatmonster

TRICENT MkIII "Fat Monster"

 コルグ「トライデント(TRIDENT)」のソフトシンセ。TRIDENTはシンセセクションのオシレーターが1個の「マークワン」、2個になった「マークツー」があり、日本で販売されたのはマークワンだけであったと思う。Joe Zawinulがライブで使っていた写真を見て憧れた。西武百貨店の売り場に置かれていたのを見た記憶があるが、試奏はしなかったんだろうか。50万円超で恐れ多かったのかもしれない。

20220611v_whispairpadtexture

WhispAir "Texture"

 パネルを見る限り、シェイプを変えられる3つのデジタルオシレーターが特徴のようだ。

これだけあると、お腹いっぱいな感じである。作った人はすごいと思う。

ソフトシンセがこれだけあると、ハードシンセ不要論が出てくるのも、まあそうかなと思う。

H2

2022/06/09

Ensoniq TS-12の日本語マニュアル到着

20220609c_ensoniqts12japanesemanual

先日購入したエンソニックTS-12の日本語マニュアルが届いた。前オーナーさんが、出てきたからと送ってくださった。大感謝である。

古いシンセを買う場合、買う前にマニュアルのPDFをインターネットで探すようにしている。それを読んで、買うかどうかを考えるわけだ。日本メーカーのものは日本語マニュアルをダウンロードできることが多いが、海外メーカーのものは、英文マニュアルしか入手できないことも多い。シンセのマニュアルであれば、英語だからといって全く読めないわけではないが、ざっと通読するには日本語の方がはるかに楽だ。

今回入手した日本語マニュアルはVersion 2.0のものである。インターネットで入手した英語版はVersion 3.0だった。その違いがわかるという意味で、貴重な資料とも言えそうだ。通読して、どこに何が書いてあるかを頭に入れたいと思っている。

TS-12が壊れなければ、だれかに譲る日も来るかもしれない。その時、次のオーナーに日本語マニュアルを渡せたら嬉しい。

H2

Roland SDE-330にエクスプレッションペダルを接続

20220609b_rolandsde330systemtxexppedal

ローランドのディレイ「SDE-330」にエクスプレッションペダル(EV-5互換と思われる品、Rolandという刻印はあるが、EV-5とは書かれていない)を接続し、SDE-330からcc#11を送るように設定した(上の写真参照)。思った通り、cc#11(エクスプレッション)を送れた。

今机左側のキーボードスタンドのメインはEnsoniq TS-12で、TS-12には、エクスプレッションペダルを1個しか接続できない(たぶん)。そこからcc#7(ボリューム)を送っているのだが、音源によってはcc#11を欲するものもあるので、cc#11も何とか足で送れないかなー、と思っていた。SDE-330を使えば、まあなんとか可能である。

ポートが別になってしまうので面倒と言えば面倒だ。特に、このごろのWindowsではMIDIポートがマルチクライアントでないようで、何かと面倒である。

TS-12の足元はこんな感じ。

20220609a_3pedalsunderensoniqts12

左がダンパー、右がcc#7とcc#11。

エクスプレッションペダルを2個接続できるシンセは我が家にはそんなにたくさんない。ヤマハEX5、MONTAGE 6、クラビアNord StageのEXと3、ローランドJD-Xaくらいではなかろうか。何かとやりくりして、音量調整をできるようにするのであった。

シンセは、音量が少し大きくても、少し小さくても、まともな音に聞こえない。右足での音量調整は、楽しんで弾くのに欠かせない。

H2

2022/06/04

Ensoniq TS-12で自分の音を作る(m4aファイル5点、Syxファイル6点)

20220604a_ensoniqts12myfirstprograms

エンソニックTS-12で自分の音をいくつか作った。イニシャル音色の作り方がわからなかったので、プリセットバンク2(2~4)の最後にある「REMEMBER-ME」をベースにした。ボイスが1個しか使われておらず、比較的単純だと思ったからだ。

簡単な音色を作ることで、操作に慣れようという狙いだ。最初は戸惑うことが多いが、慣れるにしたがって、それなりに作りやすいかもと思うようになった。

Saw1

「SAW-WAVE1」を一つ出し、エンベロープ、フィルター、リバーブを調整したもの。リバーブは「27 HALL REVERB 1」。演奏時にエクスプレッションペダルで音量を調整しようとして失敗した。

Square1

波形を「SQUARE-WV」にし、モノ(MINIMODE)にした。いわゆる「シングルトリガー」にするにはこれを選択するとよいようだ。ポルタメント(グライド)タイムは「1」で最小だが、それでもはっきりポルタメントがかかっているとわかる。フィンガードポルタメントになっている。エフェクトは「41 STEREO DELAY + DELAY」で、FX1のミックスが10、FX2のミックスはゼロ。ディレイ1のREGEN(たぶんフィードバック)は「15」、TIME LとTIME Rはどちらも「0250」にして、モノディレイとした。この録音ではモジュレーションホイールでビブラートをかけた。

SawDetuneSt

 「SAW-WAVE1」を2個用意し、デチューンをマイナス3とプラス3に振った。パンは左右に最大に振った。ビブラートは片方だけにかけ、それをモジュレーションホイールでかけると気持ちがよいのだが、今回はアフタータッチでかけたため、今一つである。TS-12のアフタータッチは、私にはとっては使いにくい。

SawBrass

 「SAW-WAVE1」を1個出して作ったブラス。フィルター1を3ポールローパス、フィルター2を1ポールローパスにして合わせて4ポールローパスとした。エンベロープ2でフィルターのカットオフを揺らしたが、効きはかんばしくない。こういう時は、レゾナンスがあったらよかったのにね、と思う。

GndPiano

「GND-PIANO」という波形を1個出したもの。エンベロープでディケイを作る必要があり、それが難しい。M1ピアノを思い出させる、90年代っぽいピアノだ。1994年発売の製品としては、かなりの出来であると思う。今回のプログラムはシンプルなものだが、プリセットにはもっとうまく仕上げられたピアノが複数ある。

以上5音色と、音が出ないようにした「NoSound」のシステムエクスクルーシブを下に示す。

ダウンロード - 20220604a_ensoniqts12myprograms.zip

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2022/06/03

Ensoniq TS-12:外部サンプル再生設定を保存する方法があった

昨日の記事で、「以上のような経緯で、AKAI CD-ROMの音をTS-12で鳴らすことができることはわかった。ただ問題なのは、TS-12で施した調整を保存する術がないことだ」と書いたが、TS-12のマニュアルを読み返し、「SAMPLE-EDITS」というファイルで調整を保存できることがわかった。手順が面倒である。

(1)波形ディスクから外部サンプルを読み込む。

(2)通常ディスクに差し替える。

(3)通常ディスクにSAMPLE-EDITSファイルを保存する。

20220603a_ensoniqts12savesampleedits

これで保存はできた。次は読み込みである。

(1)通常ディスクからSAMPLE-EDITSファイルを読み込む。

20220603b_ensoniqts12loadsampleedits

(2)「INSERT SAMPLED-SOUND DISK ~ AND LOAD FILE ~」という表示が出るので、波形ディスクに差し替えて、OKボタンを押す。

(3)「USE BANK BUTTONS TO SELECT LOCATION」という表示が出るので、ロード先のバンクボタンを押す。

これで、Soundsボタンを押してモードを切り替えて、先ほど指定したバンクボタンを選び、音色名の下のボタンを押せば、弾けるはずである。

波形ディスクは一切書き込みはできないので、通常ディスクに情報を保存する、ということであろう。

では、AKAIのS1100 CD-ROMから読み込んだ「BRIGHT STR 1」をもう一度。

Ensoniq TS-12 "BRIGHTSTR1B"

TS-12の側で、フィルター1のカットオフを94に絞り、エンベロープ3でアタックとリリースを長くして、「27 HALL REVERB 1」をかけた。モジュレーションホイールとアフタータッチ(プレッシャー)でわずかにビブラートがかかるようにした。パソコンに取り込んでから、低域をカット気味にして音量上げをした。

これで、波形ディスク(多分1600KB)に収まる大きさのインストゥルメントであれば、TS-12に持っていって鳴らし、調整した結果を保存できることがわかった。マルチティンバーにできるかどうかはわからないが、そこまで追求しなくてもよいだろう。

EnsoniqのCD-ROMに入っているデータは、他社のサンプラーで鳴らした場合、「これが制作者の意図した音なのだろうか?」と悩みつつオーディションする必要があった。元に近い音で聞けるという意味で、TS-12は大切な存在だ。

ただ、Outputボタンを押すとハングアップするという挙動は相変わらずだ。

H2

2022/06/02

Ensoniq TS-12でAkai CDを鳴らす

朝からまたエンソニックTS-12をいじっている。

最初にやろうと思ったのは、音色保存用のIMGファイル作成だ。Windows XP機のOmniFlopで、TS-12でフォーマットしてプログラムを1個だけ保存したフロッピー・ディスク(FD)を読み込んでIMGファイルを作った。

20220602a_omniflopreaddisk

IMGファイルをTS-12のGoTekドライブに入れ、そこから音色を読み込めることを確かめた。フォーマットもできた。そのIMGファイルをコピーして5個ファイルを作り、WORKディレクトリに入れておいた。ただ、ここに自分で作った音色を保存するかというと、しないかもしれない。SYSXでパソコンに転送した方が管理がしやすい気がするからだ。

続いて、手持ちのTSDファイルをIMGファイル化したものをTS-12で読み込み、プログラム、プリセット、シーケンスのSYSXをパソコンに送信して保存した。SYSXを送って中身を書き換える方が楽ではないかと思うからだ。プログラムやシーケンスを時々聞きながら作業をしたが、けっこう良い音のように思った。

次に、手持ちのEFEファイルをIMGファイル化してUSBメモリーに入れ、TS-12で読み込んでみた。全部試したみたわけではないが、まあまあ読めそうである。GHKファイルをIMGファイル化したものはロードできなかった。

さらに、Awave StudioでAKAI CDを読み込んでみた。

20220602b_awavestudiofoundakaicd

読み込んだインストゥルメントの例が下の画面だ。

20220602c_awavestudioloadedakaiinstrumen

インストゥルメントを右クリックして保存する際にEFEを選べる。そのEFEファイルをIMGファイル化してUSBメモリーに入れ、TS-12で読み込んでみた。

20220602d_ensoniqts12loadsbrightstr

これで一応鳴る。

BRIGHT STR1(TS-12)

「AKAI S1100 CD ROM」(その画像がある記事はこちら)の最初にある「SH1101 Synth Strings」に含まれるインストゥルメント。AKAI上でなされていた音色の調整が消滅し、サンプルがもろに鳴っている状態である。これはこれでいにしえのストリングスマシンみたいで面白いが、使いやすいとは言えそうにない。

BRIGHT STR1 with some edit(TS-12)

Envelope 3をいじってアタックを遅くし(うまくできていないけれど)、フィルター1を絞って丸くし、「27 HALL REVERB 1」をかけた。

以上のような経緯で、AKAI CD-ROMの音をTS-12で鳴らすことができることはわかった。ただ問題なのは、TS-12で施した調整を保存する術がないことだ。サンプルを読み込んでその場でエディットして使うしかない。おまけに、その状況で「Output」ボタンを押すとハングして再起動に追い込まれる。

EnsoniqのCD-ROMを少し持っているのでその音を鳴らすのにTS-12を使おうかと思ったが、良質なものの多くはTS-12の6MBのROMに移植されているような気もする。また、調整したものを保存できないのは辛い。どうしたものか。

H2

(2022/06/03追記)

調整した結果を保存する方法があった。次の記事を参照していただきたい。

2022/06/01

GoTek USB Floppy EmulatorをEnsoniq TS-12に装着

20220601a_gotekusbfloppyemulator

GoTekのUSB Floppy Emulatorを購入した。売主がロータリーエンコーダー、ディスプレイを装着し、FlashFloppyの3.31を入れてくれたもので、価格は7800円(送料込み)。

到着するまでの間にUSBメモリーを用意した。FF.CFGには

host = ensoniq
interface = ibmpc-hdout

と記述。インターネットで入手したTSDファイル9点をimgファイルに変換して入れておいた。

Ensoniq TS-12に内蔵した様子が下の写真だ。

20220601b_gotekusbfloppyemulatorinensoni

TS-12は奥まったところにFDDのベイがあるのでつまみが回しにくいが、回せないということはない。ファイルのロードをしてみたが、今のところ、うまくできているように思う。

TSD-1000のプログラム、プリセット、シーケンスを読み込み、デモソングを再生してみた。最初にある「$SONG-00」は中身がないようで、その次にあったのが「BASSMAN」だ。

"BASSMAN" from Ensoniq TSD-1000 "Timbral Magic"

TSD-1000は「Timbral Magic」と呼ばれるFDであったようだ。デモ曲は12曲あり、その最初にあったのがこれだ。どの曲も短いが、音の生き生きとしていて感心した。ただ、低域が多過ぎると感じたので、今回のm4aファイルでは、低域をかなりカットしてからレベル上げをした。

TS-12は音の鮮度が良いように感じる。音が良くなるようにがんばって作ったのだろう。基板を見ると、電子部品の導電線が基板の表から裏に貫通する「スルーホール」になっている。下の写真はアナログボードだが、メインボードもスルーホールだ。

20220601c_ensoniqtsanalogboard

TS-10は1993年発売、TS-12は1994年発売。TS-12に入っていたFDDは表面実装基板であったから、コンピューター業界では表面実装が一般的になっていたのだろうが、シンセサイザー業界では、まだスルーホールが一般的だったろう。

米Studio ElectronicsはBoomstarを作るにあたり、「スルーホールの方が音がいい」と主張していた。TS-12の音を好ましいものに感じる理由の一つは、スルーホール実装であることかもしれない。

H2

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