Avantone Pro Mixcube Passiveを購入
Avantone Proの「Mixcube Passive」を買った。ペアで2万3500円+送料1327円。中国製。
Genelec 1031Aの上に置いてあったAuratone 5Cを片付けてそこにMixcubeを置いた。アンプはローランドSRA-50。5Cよりワイドレンジであると感じる。40Hzは聞こえないが50Hzは少しは聞こえる。16kHzは少し聞こえる。20kHzは無理っぽい。老人の聴感だから高域はあてにならないけれども。
けっこう大きな音で鳴る。メーカー推奨のアンプ出力は10~200Wで、SRA-50は片チャンネル50W(4Ω)だから、8ΩのMixcube Passiveにつなぐとおおむね25W相当で小出力の方なのだが、それでもけっこう鳴る。十分な入力を与えれば、レベルつまみは9時までで十分。鳴らしても、悪い箱鳴りなどは、今のところ感じられない。
音の印象は、5Cよりハイファイ。もっとも、5Cを大きめの音量で鳴らしたことがあまりなかったから、そこは割り引く必要があるかもしれない。また、我が家の5Cは1980年代のものなので、くたびれている可能性もある。定位はきれいに見える。
当面、正面の机は1031A+Dynaudio BM14Sをメイン、Mixcube Passiveをサブでいこう。
Avantoneは私にとってはけっこう憧れのブランドで、先日ヘッドホンを買って(記事はこちら)、それはほとんど使っていないのだが、いつかはスピーカーも欲しいものだと思っていた。MixcubeはActiveとPassiveの両方があるが、一長一短なので、まあ、とりあえずPassive。
Mixcubeに期待しているのは、もしかしたら、ミックスに使えないかなぁ、である。
1980年代にPRO SOUNDという雑誌を買って読んでいたのだが、レコーディングスタジオの卓の上にはAuratone 5CとヤマハNS-10Mのどちらかもしくは両方があった。例外なくそうだった。そんなわけで、1987年ごろに5Cを、1992年に10M Proを買った。
その後いくつかスピーカーを買い足したが、ミックスに使えるリファレンスは、5C、10M、Genelec 1031Aの3製品だ。このごろはミックスで使うのは主に1031Aだが、面白いことに、1031Aで作った音は、5Cと10Mで聞いても、印象があまり変わらない。逆のことも言える。
一方で、机の左側はGenelec 1029A、机の右側はEve Audio SC307であるのだが、これらで何らかの作業をしてそれを1031Aに回すと、印象がずれることが時々ある。先日は、1029AでLIVEN XFMの4パートのミックスバランスを取って1031Aへ切り替えたら、あまりに変わって仰天した。1029AとSC307は、普通に使う分には、決して音の悪いスピーカーではない。
音が良いかどうかと、ミックス作業に適しているかどうかは別問題で、ミックスに適したスピーカーは、実はあまり多くの製品がないのではないか、と思っている。もちろん、私が購入して使ったことがあるスピーカーはごく少数であるわけだけれど。
Mixcube Passive、第一印象としては、なかなか良さそうだ。
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