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2022年9月

2022/09/30

E-mu E5000 Ultraで「E5000がやってきた」

20220930h_emne5000ultrasequencer

以前、E5000 Ultraの内蔵シーケンサーを使おうとして、クリックを出すことができずに挫折した。せっかく出してきたことだし、再挑戦することにした。

先日紹介したCD-ROMにあった最初のドラムキット「Acoustic Drums」をロードして、そのスティック音をメトロノームにした。シーケンサーのトラック1でそれを演奏し、4小節のパターンを入れて、そこまでをシーケンサーのテンプレートにすべく保存した。

名前を変えて別のスロットに保存し、テンポを150bpmに上げて、トラック2に、やはり先ほどのCD-ROMの最初にあったベース「E.Bass 1 w/Mutes」を入れて弾き始めた。で、少しずつ伸ばしていったのが下の曲だ。

E5000 Comes!

指から出まかせを弾いているだけ。でも、大音響で再生すると、ドラムスとベースが楽しく遊んでいる空気が感じられる、かもしれない。E5000 Ultra内部のエフェクトは、かかっているのか、かかっていないのか、よくわからない。操作がよくわかっていないのだ。2チャンネルでFireface 800に入れ、そちらでt.c. electronic Reverb 4000の「Studio Live Room」をかけた。

まじめに使うなら、別出力で出してミキサー側(うちの場合はFireface 800側)でエフェクトをかけるのが良さそうだ。ま、うちのE5000は廉価版なので出力は2ペアしかないんだけどね。

通常のシーケンサーでは、トラック1には音色のこれをアサインして、という手順だと思うが、E5000のシーケンサーはそうなっていない。トラック1を指定し、そこにチャンネル1のMIDI信号を入れればチャンネル1の音を録音できる。

同じトラックに重ね録音する方法がわからなくて(今マニュアルを見返したらあったけどさ)、今回の継ぎ足し録音は、別トラックに新しい音を録音し、それがきっちり鳴ることを確かめた上で、そのトラックのデータをクリップボードにコピーし、元トラックにマージのペーストをし、別トラックをミュートしてペーストが成功したことを確かめて、別トラックを消す、という手順で行った。

曲のAが2小節、Bが18小節、Cが26小節、戻りのAが30小節、のように、紙にメモを取りながら作業をした。ロケートして再生を始めると、しょっぱなの音は欠ける。ふぅ。

再生ボタンとかロケートボタンとかが独立していないので、ロケートして再生を始めるような場合にボタンを何回も押さねばならない。これはちょっと辛い。アサイナブルキーを使うといいのかもしれない。ただ、テンキーがあるのは良い。

ピアニストは弾くピアノやホールに影響を受けるから、いつも同じ演奏をするわけではない。天候にだって影響を受けるかもしれない。

シンセ弾きは、シンセや音色やエフェクトやスピーカーなど、多くのものに影響される。シーケンサーにも影響される。WindowsパソコンではCakewalk、MacではLogic Proを使っているが、ハードウエアのシーケンサーも、違うノリが出て面白い。

短いとは言え、E5000 Ultraのシーケンサーで1曲打ててよかった。

H2

(2022/09/30追記)

保存したバンクをロードしたら、99%で止まってしまった。あれ?

E-mu E5000 UltraでWAVファイルをエクスポート

20220930f_exportedwavfrome5000ultra_clar

E-muフォーマットのCD-ROMというのを少なからず持っており、そのサンプルをWAVにできないか、ということを考えてきた。ソフトウエアでちょちょっとできれば理想的なのだが、手持ちのソフトウエアでは難しいように思う。

E5000 Ultraでやってみた。我が家のE5000 Ultraはバージョン4.7(未完成版と言われる)で、WAVまたはAIFFへのエクスポート機能があるのだ。

MOディスクをFATでフォーマットし、そこにサンプルをWAVファイルとしてエクスポートした。元のサンプルの名前に、Windowsでの使用不可文字が含まれていると、MOからWindows HDDへのコピーができない。Windows上からではファイル名の変更もできない。Macなら読めるかとも思ったが、Macでは見えさえしなかった。仕方ないので、E5000 Ultra上でサンプルの名前を変更した。

マニュアルを調べてわかったのだが、EOSで名前を付ける場合、下キーで1文字削除、上キーで1文字挿入ができる。メモメモ。

で、上の画像は、クラリネットのサンプルを、Windows上のSound Forgeで開いた様子だ。ループ情報が入っており、ループ付きでの再生ができた。それが下の録音だ。

Clarinet with loop exported from E5000 Ultra

上の画像は2秒くらいしかないが、ループがあるので長く伸ばせる。ループの部分は波打って聞こえるが、まともな方だろう。Sound Forgeで再生をやめると、音はぶちっと切れる。他のサンプラーで読み込めば、リリースをうまく形成できるだろう。

リズムのループにも、ループ情報があった。

20220930g_exportedwavfrome5000ultra_orbi

再生すると下のようになる。

"B.000-Orbit CDt2 126.5" exported from E5000 Ultra

そんなにつぶれていないので音量は控え目。軽くて気持ちのよいループだ。元のデータは8拍しかないが、ループで繰り返し再生できている。

Sound Forgeのループ再生がうまくいくことって、あまりないんだけどねぇ。今回は感激。

H2

Internet ArchiveにサンプリングCDがたくさん

20220930e_internetarchivesearchword_soun

Internet Archiveに、サンプリングCDがたくさんあるのを見付けた。これまで長い年月をかけてサンプリングCDをコレクションしてきたが、買わなくてもよかったかも、という気がする。まあもちろん、手持ちのディスクのすべてがインターネットで入手可能なわけではないのだけれども。

ただ、CD-ROMのISOファイルなどをダウンロードして入手したとしても、それをどうやって利用するかというと、いにしえのハードウエア・サンプラーを持っていない場合、理想的な音で聴くことはできないのではないか、と思う。世の中にはもしかしたら、サンプリングCDをまともな音で再生できるソフトウエアがあるのかもしれないが、それを探して買おうという気に、私自身はなれないでいる。

寝床で、SCSIインタフェースを持つサンプラー(類似のもの含む)がどれくらいあるか、心の中でリストアップしてみた。下にリストを示す。ほぼ動かないと思われるものも含む。

AKAI:S3200、S3200XL、S5000、S6000、Z4、MPC4000

KORG:TRITON Rack、TRITON STUDIO

Roland:W-30SC、SP-700、S-760

Yamaha:EX5、A4000

E-mu Systems:E5000 Ultra

Kurzweil:K2000RJ、K2500

これ以外に、SCSIはないけれどもUSBでDVDドライブを装着してAKAI CD-ROMを読める機材として、KORGのM3とKRONOSがある。

Ensoniqがないのが残念。ASR-10はなかなか手が出ない。

H2

Elektron Digitone Keysをバージョン1.40に更新

20220930a_elektrontransferfounddigitonek

2022年9月28日、ElektronはDigitakt、Digitone、Digitone Keys、Syntaktに「ソングモード」を追加したと発表した。リクエストの多かった機能だという。そりゃそうだろう。

我が家にはElektron Digitone Keysがあるので、バージョン1.40に更新した。上の図は、Elektron Transferで更新後のDigitone Keysを認識させた様子。「1.40」と表示している。Digitone Keysを起動した時にもバージョンが表示されるが、それはうまく撮影できなかった。Overbridgeも2.1.4.4に更新した。

今回の目玉は「ソングモード」である。

GLOBAL SETTINGSボタンを押して「SETTINGS」メニューを出すと、「SONG」が追加されている。

20220930b_elektrondigitonekeyssettings

YESを押して「SONG」メニューを開くと下の写真のようになっている。

20220930c_elektrondigitonekeyssettingsso

ソングモードを使うには、PATTERN MENUボタンを押して、ソングのポップアップを出す。

20220930d_elektrondigitonekeyssongmodepo

この状態でYESを押すとソングモードが有効になる。再度このポップアップを出して右矢印ボタンを押して「EDIT」を選べば、ソングの編集画面が現れる。FUNC+DOWNで行を追加、FUNC+UPで行を削除できる。

我が家のDigitone Keysは、DOWNボタンのチャタリングがひどいので、打ち込む時にイライラしそうだ。ちなみに、OCT+ボタンもひどい。

Elektronのハードウエア、今一つ信頼できないんだよね。

H2

2022/09/29

E-MU Systems「E4 Ultra Production Set Backup Data」を購入

20220928a_e4ultraproductionsetbackupdata

オークションでE4 Ultraシリーズ用の、本来ならHDDに入っているデータをCD-ROMにしたもの、が売られていたので購入した。1600円+送料185円。

E5000 Ultraを買った時におまけCD-ROMが20枚くらい付いてきたのだが、このCD-ROMはなかった。今回オークションで買った相手は、その楽器店をやっていた人ではないかと思う。まあ、追加料金ということで。

今回買ったCD-ROMは、普通にEmu用のCD-ROMで、E5000 Ultraでは、特別な手順なく読み込めた。中身はとても良いもので、単体のプログラム(プリセット)は弾いていて楽しい。E4を使っていてこのデータを弾いたことがない人は、ぜひ、という感じである。

ただ、この音を持っていなかったというわけではなかったらしい。パソコンのHDDに、E5000 UltraのHDDからサルベージしたのではないかと思われるデータがあったからだ。ただ、それはパソコンに格納されていただけで、これまで、ほとんどロードしなかったらしい。

デモ曲があったので、そこから2つ、録音した。

E4 Ultra Demo "Three AM"

入っているデモ曲は長いものが多く、この曲は、短い(1分13秒)ことに感動して録音した。ピアノの歯切れの良さ、ベースの重みが、アメリカンなサンプルの良さ(たぶん)を感じさせる。エフェクトが軽めでベースとドラムはほぼドライな感じだが、この曲なら、まあ悪くない。曲が短いので256kbpsでm4aエンコードした。

E4 Ultra Demo "Ultra Love"

こちらは3分7秒と、私の基準でいうと長い。音声ファイルの容量を3MB台に抑えたいと思っているので、これは160kbpsにせざるを得なかった。2000年ごろのダンスミュージック的なもの、というべきだろうか。まあ、ダンスミュージックの変遷は、私はわからないのだけれど。この曲は、ノリノリで好き。よく仕上げられていると思う。

今回、デモを聴いて、日本のSound Canvasに慣れた耳には、E4 Ultraのデモはしょぼく聞こえるなぁ、と思った。一つの理由は、Sound Canvasにはセンドリターンのリバーブとコーラスが標準で付いていたのだけれど、E5000 Ultraにはセンドリターンのエフェクトがないことだ。エフェクトは2系統あるが、ルーティングがどうしても限られる。全体にうまくかけることが難しい。Sound Canvasはバンドの音がするのだが、他の音源では、バンドの音っぽくならないものも多い。

もう一つの違いは、Sound Canvasの出力はトータルのコンプレッサーがかなりきつくかかる構造になっていたのだろうな、ということだ。それでも、出力が歪むことがなかったから、優秀だったのだろうと思う。E5000 Ultraの場合、音が素直にすっと出てくるので、デモ曲のアンサンブルを出力すると音量差が激しくて物足りない。

上の2点の録音では、dbx Quantumとパソコン上プラグインの「Ozone 9」で、かなりコンプレッサーをかけ、低域をある程度削った。それによって、ある程度は聞きやすい音になったと思う。素で聴くと、がっかりするかもしれない。

E5000 Ultraを押し入れから出してきて、最初は椅子の上に置いてCD-ROMを読めるかどうかを確かめていたのだが、その後、少し弾くか、という気になり、MONTAGEの上に置いた。

20220929a_emue5000ultraoveryamahamontage

鍵盤からすっと手が伸びる距離に置いたことで、ぐっと使いやすくなった。ほんと、手の届くところに置ける機械って、限られるのだよねぇ。

H2

2022/09/27

やっと2タンク

20220927a_hondaxr250r

ホンダXR250Rに、久々にエンジンをかけた。キック1回でかかることはないが、おおむね、10回は必要ない。優秀であると思う。

ただ今回は、エンジンをかけてしばらくしてから、煙か湯気のようなものが立ち込めて、怖かった。水冷ではないので、ラジエーター水漏れはありえない。オイルが漏れているのではないかと懸念した。怖かったので、バイク屋へ走っていったのだが、定休日だった。

バイク屋では煙のようなものは見られなかったので、家に帰ることにした。交差点でエンストし、リザーブに切り替えた。160kmくらいだったろうか。

ガソリンスタンドで給油したのが上のメーターである。

6.82リットルで182.8km。26.8km/リットルということになる。家からちょこっと走りに行くだけなのでアイドリング時間が相対的に長いし、速度が出ない道を走っていることも多いのであるが、それにしては、リットル当たりの走行距離は長いと思う。

以前乗っていたのがKTM 950 Adventureであったせいか、馬力はあまり感じない。経年でパワーが出なくなったのかもしれない。でも、250ccの4ストはこんなものかもしれない。

950ADVやXR650Rに乗っていたころは、クラッチをつないだ瞬間に後ろが滑って、ひどい場合は転んだりしていたわけだが、XR250Rだと発進時に後輪が滑ると感じることはない。おだやかに少しずつ前に出る感じである。これは助かる。

ただ、パワーが感じられるレンジは至って狭く、アクセルを捻っても気持ちよく加速しないことがままある。ギアの選択が悪いのだろう。950ADVの影響でいい加減な乗り方をするようになっていたのかもしれない。

70km/hを超えるとエンジンの回転数が高過ぎる気もする。最終減速比を高速寄りに変えるべきだろうか。

H2

2022/09/26

Elektron「RMK-3」を購入

20220926a_elektronrmk3

Elektronの、Analog Four MkIIおよびAnalog Rytm MKII用ラックマウントキット「RMK-3」を購入した。4000円。箱にはベトナム製と書いてあった。ベトナムが世界の工場化しているんだなぁ。

先日Analog Four MKIIを買ったので(購入記事はこちら)、そのラックマウントキットが出ているのを見て、しばらく悩んだ後に購入した。Analog Fourはデスクトップ形状のグルーブマシンなので、ラックマウントして使うのは少し違うのではないかという気もする。でも、音源として使うこともあるわけで、その際は、ラックマウントした方が他の機材と並べやすいかもしれない。

通常の価格は8390円なので、半額程度なら、中古が買える時に買っておくか、と思った。

Analog Four MKIIに付けた様子が下の写真だ。

20220926b_elektronanalogfourmk2withrmk3

裏から見るとこうなっている。

20220926c_elektronanalogfourmk2withrmk3b

Analog Four MKIIの裏面のネジを左右計4本外し、そこにラック耳を付けて、ラック耳に付属してくる長い4本のネジで止めればよい。

元々のきょう体を開ける必要はない。ラック耳は外側に付く構造である。

20220926d_elektronanalogfourmk2withrmk3_

開けないで済む方が気は楽ですよ。以前、Analog Keysを開けて壊したし。

ネジは通常のプラスやマイナスではなく、説明書によると「M3」というタイプらしい。それを開け閉めするには「Allen key M3」が必要だと書いてある。

M3という言葉は初めて聞いたが、まあ、6角である。工具箱に合致するレンチがないかと探したら、わりと早く見付かった。

20220926e_m3hexscrews_alleykeym3maybe

Analog Four MKIIは、末永く我が家で動作していただきたい。

H2

2022/09/24

Elektron Octatrack MKIIで「オクタトラックがやってきた」

20220924a_elektronoctatrackmk2

2019年にOctatrackを買った際に1曲録音した(リンクはこちら)。ただ、その時は本当に、ただ鳴らしただけで、自分でも何をしているのかよくわからなかった。それ以降しまいこんでいたわけだが、今回出してきて、正面の机に置き、PDFのマニュアルを読みつつ、少しずつ学んでいる。

それで1曲。

Octatrack Comes!

 「セット」を新規作成し、「プロジェクト」を新規作成し、パソコンにUSB接続してセットの「オーディオプール」にWAVファイルを格納した。「Elektron」というフォルダーに入っていた25個である。その中から、バスドラ(Mdkick.wav)、スネア(Mdsnare.wav)、ハット(Mdhat.wav)、クラップ(Clap.wav)をトラック1~4に入れて、それを使ってパターンA01を作った。それが冒頭部のリズムである。

パターンA01を64ビート(4小節)に伸ばし、それをコピーしてA02を作り、トラック5にベース(Fatty.wav)を用意して、トリガーを「クロマチック」に切り替えて、本体のトリガーボタンでベースを弾いた。「アレンジャー」で全体を構成することにしてA01×2、A02×2を並べ、A01をコピーしてA02とは違うベースを弾いたA03を作って2個並べ、戻りのA04を作った。A02×2とA03×2を後テーマとし、A05、A06、A07がエンディング。

A07は最初にバスドラを1度打っているだけで、そこには「パラメーターロック」を使って長いリバーブをかけた。全体は、Behringer V-VERB PRO REV2496の「SPRING REV」を薄くかけた。

今回使ったWAVファイルがそうだったのか、Octatrackがそうなのかは判然としないが、とにかく低域が大きい。それなりの再生環境で作業をしていると低域の豊かさは気持ちがよく、ライブでも効果的なんだろうなと思う。ただ、そのまま音声ファイルにすると、レベルを上げられないし、低域が出ないスピーカーで聴くと、しょぼいどころの話ではなくなる。Sound Forge上のOzone 9で調整する際に、Genelec 1031AからAvantone ProのMixcubeに切り替えて聞き比べる必要があった。

今回はOctatrackのみで作業をしてみようと思った。アレンジャー機能は全体を構成するのに使えるが、途中から再生する方法がわからなくて、曲の最後のパターンのつながりを聴きたいのに最初から再生しなければならないという、時間が無駄になる作業をしていた。このあたりがよくわからない。

Octatrackは機能がたくさんあり、私にはわかりにくい。少しずつ使っていこう。

H2

2022/09/22

Behringer V-VERB PRO REV2496を中央机に配置

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昨日入手したベリンガーのリバーブ(というかマルチというか)「V-VERB PRO REV2496」を、中央の机に配置した。

中央の机には4U×2のラックマウントスペースがある。左側は上からローランドFM-186、ベリンガーV-VERB、Oppo Digital BDP-103。右側は上からdbx Quantum、コルグMR-2000S、Elektron Octatrack MKIIだ。

従来は、左側が上からEventide Eclipse、FM-186だった。

そこの結線は大まかに言えば、ローランドMX-1→Eclipse→Quantum→MR-2000Sとなっていた。96kHzのデジタル接続で録音ができるように、というものである。Eclipseはアナログ入力とデジタル入力を混ぜることができるので、そこにOctatrackをつなぎ、MX-1の出力とOctatrackの出力を混ぜられるようにしてあった。

この方法の問題は、Eclipseのエフェクトを、トータルとしてしかかけられないことであった。ソロ演奏の場合はよいが、それ以外だと大したエフェクトはかけられない。

V-VERBを入手して、マニュアルを読んだり鳴らしてみたりしているうちに、Eclipseの位置にV-VERBを入れたらいいかも、と思うようになった。V-VERBは2系統(AとB)のエフェクトエンジンがあり、それをアナログ、デジタルの入力に、比較的自由度高くかけられる。

20220922c_behringervverbcombiharada1

上の写真のようにルーティングすると、アナログ入力からの信号をエンジンAで処理し、デジタル入力からの信号をエンジンBで処理し、ミックスしたものをデジタル及びアナログ出力に送れる。

接続時に苦労したのは、MX-1のS/PDIFコアキシャル出力を、RCAピン→キヤノンオスの変換ケーブルでV-VERBのAES/EBU入力に送ると、鳴ることは鳴るのだが、時々クロックエラーが生じ、一度クロックエラーになると、電源の入れ直しが必要になることだった。ケーブルで端子を合わせるだけで動くことが多いのだが、今回はそうはいかなかった。

仕方ないので、フォステクスDS-8(購入記事はこちら)を出してきた。

20220922b_fostexds8isused

DS-8を使って、MX-1の出力をS/PDIFオプティカルに変換し、それをV-VERBに入れた。これなら大丈夫なようだ。DS-8は購入してしまい込んでいたが、思わぬ時に役に立った。

上の写真にある2Uラックはこれまで、上がローランドSDE-330、下がヤマハMOTIF-RACK XSであったのだが、SDE-330は外し、MX-1のAUXセンドはDEMORAに送った。MX-1のAUXセンド/リターンはどうもノイズが乗りがちであまり嬉しくないのだが、DEMORAだと、戻りに関してはノイズが乗らないはずで、少しはマシかなと思う。

さて、上から2番目の写真は、「HARADA1」というユーザーコンビネーションを保存した様子だ。A、B共にコンプレッサーにしている。コンプレッサーで「ANALOG COMPR」というプログラムを使って、その出来の良さに驚いた。すっと5dB上がるのだ。

コンプレッサーのエディット画面のメインは下のものだ。

20220922d_behringervverbcompressoredit

ただ、「GRAPH」というボタンを押すと、下の写真のようになり、レベルメーターが出てくる。

20220922e_behringervverbcompressorgrapth

コンプレッションは左右合わせて1本のバーだが、これでも、大変にありがたい。

dbx Quantumが壊れたらどうしよう、とずっと考えてきたが、V-VERBで代替できるかもしれない。

今回、V-VERBを上から2段目に入れ、FM-186を1段目に上げた。昔は、FM-186のディップスイッチを頻繁に操作するのではないかと考えてFM-186を2段目にしていたのだが、ディップスイッチを操作することがほとんどなく、そこが操作しにくくてもよいだろうと考えた。

Eclipseは最上段にあるとディスプレイが見にくく、最上段のボタンが押しにくくて大変だった。V-VERBは2段目に入れたので、見やすいし、操作しやすい。V-VERBのつまみは軽いクリックがあり、好感触だ。

H2

2022/09/21

Behringer V-VERB PRO REV2496をバージョン1.2に更新

20220921g_behringervverb1_1

今日届いたベリンガーのリバーブレーターV-VERBは、起動すると上の図のように表示され、バージョン1.1である。最終版はたぶん1.2なので、それへの更新を試みた。OS(ファームウエアというべきか)の更新はいつも怖い。吹っ飛ばしたことだってあるからだ。買って更新失敗してさようなら、というのはあまりに悲しい。それでも、迷っていても先に進めないので、蛮勇でやる。

インターネットで「REV2496_Ver1.2_Update.zip」というファイルをダウンロードしてきた。復元するとupdate_howto.txtというテキストファイルがあり、そこには「Hold the setup button while powering up - the unit says "waiting...." Then play the sysex file through MIDI and wait for it to finish.」と書かれていた。

Macbookに接続したFireface 800のMIDI出力からV-VERBのMIDI入力へケーブルを配し、SysEx Librarianで「REV2496_1-2.syx」を送信する準備を整える。SETUPボタンを押しながらV-VERBの電源を入れたら下の画面になった。

20220921h_behringervverbwaitingos

syxファイルの送信を始めると、それが受け入れられているようだった。

20220921i_behringervverbreceivingos

syxファイルは361キロバイトあり、送信にはけっこう時間がかかる。ゆっくり送ってくれてかまわない。急いで送って失敗したら意味がないからだ。

しばらく待って、どうやら送り終えたようだ。

20220921j_behringervverbhasreceivedos

「CICLE POWER !」という指示に従い、電源を切って入れ直した。

20220921k_behringervverb1_2

1.2と表示された。ほっとした。1.2で何が変わったのかについては、ドキュメントを見付けられなくて不明。

H2

Behringer「V-VERB PRO REV2496」を購入

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ベリンガーのリバーブレーター「V-VERB PRO REV2496」を買った。1万4620円+送料1111円。

ベリンガーのエフェクターは1990年代にコンプレッサーMDX2000を買ったのが最初で、その後もけっこういろいろ買ったのだが、どれもアナログ機器であった。デジタル機器は今回が初だと思う。

オークションに出ていて珍しいなと思った。サンプリング周波数が96kHzのデジタル入出力を持つエフェクターはこれまであまり数が出ておらず、我が家にあるのは、t.c.electronic REVERB4000、ヤマハSPX2000、Eventide Eclipseだけだ。Lexiconの96kHz対応機種や、Eventideの上位機種は垂涎であるが、高くて買えないできた。そういう状況であるだけに、ベリンガーとは言え、96kHz対応機なら買ってみるか、ということになった。

届いてつないでみた。デジタル入出力では音が出ない。アナログ入出力で何とか出た。デジタル入出力も、ケーブルを抜き差ししたり、電源を入れ直したりしたら、何とか動いた。ふー。

音を一つ。

Yamaha MONTAGE "CFXConcertH" with REV2496 "V-VERB" Dry & Wet

ヤマハMONTAGEのピアノを手弾きして内蔵シーケンサーに録音し、それを再生した。1度目はドライ、2度目はROMバンクの最初に入っている「V-VERB」をかけた。ROMバンクの1~14は14種のアルゴリズムが素のまま入っており、それ以降のプログラムの方が実用的だとは思う。それでも、とりあえず1番最初のもので録音した。

MONTAGEのピアノは十分にアンビエンスが入っていて、ドライでも十分響く。それにV-VERBを深めに追加したので、やり過ぎではあると思う。

第一印象としては、t.c.electronicっぽい音である。「SMALL 4000」「MEDIUM 4000」「AMBI 960」「CHURCH 960」「VINTAGE 250」といったプログラムがあるので、REVERB 4000やLexicon 960を意識したのかもしれない。t.c.electronicは2015年にBehringerを含むグループ企業「Music Tribe」に買収された。

ディスプレイの視野角が広く見やすいのは好感が持てる。いろんなルーティングができるのも独特。

さて、これからどうしようか。

H2

2022/09/20

James BarnesのCDを買い集め

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James BarnesのCD(James Barnesが指揮をしているものが望ましいが、それだけではない)を買い集めている。2021年の11月に2枚買って、今月に6枚買い足した。他にもあるかなー、と先ほど検索して、あと2枚買った。先日の記事に書いたとおり、James Barnes先生は師だと思っているので、買えるだけ買っておく。

海外でリリースされたものは入手しづらく、全部は揃えられないなー。

H2

2022/09/15

ひやひやしながら古いカセットを再生

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物置から「Univ. Band 1988 Apr.」と書かれたカセットテープを持ってきて、オンキヨーのカセットデッキ「K-505FX」で再生している。出力はコルグMR-2000Sにつないで、MR-2000Sの側で録音しながら聞いている。

古いカセットを再生するのは怖い。特に怖いのは巻き戻しと早送りで、終端に達した時にハブというかリールというかが壊れたことがあったから、スリルを味わうことになる。巻き戻しと早送りはなるべくしないようにしようと思うのだが、それでも、20分以上無音の状態にしておくのもつらいので、今1回、早送りをしてしまった。何とか反対の面を再生できているようだ。セーフ。ふー。

このカセットテープは、1988年の4月に行われた、The University of Kansas(KU、カンザス大学)のUniversity Bandのコンサートの模様を収録したものだ。私はホルンの2番で参加していた。指揮は、James Barnes助教授(当時、後に教授、今は名誉教授)と、あと、客演指揮者がいたと思ったけど、だれかわからない。

私が1987年に留学先を探した時に重視したのは、ジャーナリズムスクールがあり、それが全米でベスト10に入るものであったことだ。私は日本の大学でマスコミ論のゼミに入っていたし、一応マスコミ志望であったから。願書を送っても他の大学はなかなか色よい返事をもらえなかった。TOEFLのスコアがなかなか550点に届かず、ちょっと不足していたからだ。

KUには「English as a second language」という、英語を母国語としない人向けの教育コースがあり、当時のKUは、英語力が足りなくても、KUで教育するから大丈夫よ、というスタンスだった。そんなわけで、私も受け入れてもらえた。

KUに着いて英語の試験があり、Grammerは合格点だったので授業を受けずに済んだが、Speaking、Writing、Readingは授業を受ける必要があった。SpeakingとReadingは週5日、Writingは週4日授業があった。1987年秋学期は、大学の学部の授業を1コマしか受講できなかった。次の学期は、英語はWritingだけになったので、学部の授業を3つくらい受けた。

James BarnesがKUにいると知った時は驚いた。James Barnesの曲は日本の吹奏楽部・吹奏楽団の多くが演奏していたからだ。「Alvamar Overture(アルヴァマー序曲)」と「Appalachian Overture(アパラチアン序曲)」は、吹奏楽コンクールの自由曲として選択されることが多く、コンクールに行くと頻繁に耳にした。私が所属する高校の吹奏楽部が県代表として東海大会に進んだ時の自由曲も、Barnesの「Invocation and Toccata(呪文とトッカータ、祈りとトッカータ)」だった。

講義一覧を見ると、James Barnesが受け持っている「University Band」という講座は、学部生のアマチュア(音楽専攻じゃない人)でも入れてもらえるらしい。ただ「会いに来い」と書いてあったので、Jamesの部屋に行ってノックをし「入れてください」とお願いした。壁にはスーザホンがかけてあった。そこでは、それまでの経験や、楽器を持っているかなどを話したと思う。入れてくれるということだったので、姉が米国旅行に来る際に、ホルンを持ってきてもらった。寮の音楽室で一人練習をした。あー、そこでピアノも弾いたっけな。

University Bandの練習は、週に1日か2日程度、Hoch Auditoriumで行われた。英語のクラスで一緒だったドイツ人の女性にあいさつしようとして、床に置いてあった板で滑って派手に転倒し、「Are you Okay?」と言ってもらえたのを思い出す。Jamesは指導と指揮をする際に、さほど準備をしてきているようには見えず、思い付きでやっていたようだったが、それでも、彼の指揮で音を出すのはいつも楽しかった。

学期の終わりには、演奏会をした。Hoch Auditoriumは大きな会場で学生バンドが演奏すると空席があり過ぎるので、もう少し新しく座席数の少ないホールで開催した。ユニフォームがあり、それを着て演奏した。

日本から来た友人に、アイワのカセットプレーヤーの録音機能付きのものを渡し、録音してもらったのが、上の写真のカセットテープである。ワウフラッターがひどい部分があり、それは録音時に生じたものかもしれない。大した録音機じゃなかったしな。歪みも気になるが、付属の本体直挿しのマイクでは仕方ない。

ここ最近、Jamesの曲が入った音楽CDを収集している。2枚あったものを聴いてしっくり来て、他のものもできるだけ収集しておこうと思った。

JamesのUniversity Bandに参加できたことは、私の人生における自慢話の一つである。先生のご健康を祈っている。

H2

2022/09/12

あれ?鳴るの?(Luxman L-430)

20220912d_luxmanl430withbehringerb2030p

廃棄する前にもう一度、と、Luxman L-430の電源と、Digitone Keysからの音声の配線をして、ヘッドホン出力が出るかどうかを確かめた。出る。

あれ?ということで、押し入れからビクターのスピーカー「SP-UX2000RGD」を出してきてつないだ。Rは鳴るが、Lが鳴らない。片チャンネルが死んだプリメインアンプを廃棄するか、持っているか、悩んだ。

でも、もしかしたら、スピーカーが壊れているってことも考えられるよねぇ、と左右逆にしたら、アンプのLが鳴る。

BehringerのB2030Pを出してきてつないだら、LR両方とも鳴る。

ということは、捨てるべきはSP-UX2000RGDということだろうか。

うーむ。

とりあえず、Digitone Keysを設定変更してクラスコンプライアントのオーディオインタフェースにして、パソコンから音楽を流して再生してみている。B2030P、音悪いかも。

H2

(2022/09/12追記)

SP-UX2000RGDが断線しているのか、テスターを当てて抵抗値を測ってみたが、2台とも大きな差はない。もう一度アンプにつないでみたら、今度は両方とも鳴った。わけわからん。

Yamaha MA2030を出してきた

20220912b_yamahama2030_ystsw800

ヤマハのアンプ「MA2030」を押し入れから出してきて息子のパソコンにつないだ。息子はたぶん、Roland SRA-50よりこちらを好むであろうと思う。

MA2030(購入記事はこちら)は、私のメイン机のサブスピーカー用として購入したのだが、うまく鳴らず、現在はSRA-50を使っている。MA2030はどちらかというとハイインピーダンススピーカー駆動を目的としたアンプであるようで、ローインピーダンスも、3または4Ωなら30W×2出ると言っているが、8Ωのスピーカーをつなぐと、音量があまり出ない(現行品のMA2030aはまともになっているかもしれない)。また、私のメイン机に配置した際は、電源から乗ったのかと思われるノイズがひどく、ボリュームを絞ってもそれが小さくならないというさんざんな状況であった。

今日、息子のパソコンにつないだところ、フロアノイズは気になるほどではなかった。NS-10Mを鳴らすには非力ではあるが、息子は私ほどの大音量は求めていない。私だったらMA2030のボリュームを3時くらいに振ってしまうと思うが、息子の場合、12時程度でよいのかもしれない。息子はSRA-50の音が大き過ぎて、SRA-50の細い音量つまみでは操作しづらいと言っていたので、たぶんMA2030を気に入ると思う。

試聴していて、左右のバランスがひどく悪いことに気付いた。何かが悪いのだとは思うが、原因を探す気力がない。Realtek Audio Controlで調整して済ませた。

20220912c_realtekaudiocontrol

Rに「3」も振っている。ひどいもんだと思うが、面倒なのでとりあえずこれでよしとする。

H2

Luxman L-430故障

20220912a_luxmanl430

Luxmanのアンプ「L-430」が壊れた。息子のパソコンで基礎英語を聞いていた時、右チャンネルの音が出なくなり、電源を入れたり切ったりしているうちに前面の光ものも光らなくなった。音も出ないようだ。仕方なく、押し入れからRoland SRA-50を出してきてそれをつないだ。音量つまみが細く、少し回すと爆音になってしまい、息子には不評である。

1986年か1987年にラジカセを路上に置いて持ち去られ、中古のL-430を4万円くらいで、Auratone 5Cの新品を4万か5万くらいで買った。L-430は1982年9月に発売されたものらしい(参考)。1990年代に電源スイッチが壊れて、ラックスマンに持ち込んで直してもらった。それ以来、今日まで良い音を響かせてくれた。

今回は修理に出さず、廃棄しようかと考えている。40年がんばったもんなぁ。ありがとう。

H2

2022/09/11

Elektron Digitone Keysで「月見」

20220911a_moon

昨晩は中秋の名月で、満月で、雲もほとんどなかった。スマホで撮影できる写真は上の程度に過ぎないが、でも、覚えておきたい。

Digitone Keysで1曲。

Moon Viewing

Digitone Keys独奏。プリセット「A:022 LEAD802 DT」をロードし、アルペジオをオンにして弾き、忘れるには惜しい気がしてCakewalkを立ち上げた。Overbridgeがオンになっている状態ではCakewalkが起動せず、Overbridgeを排除して録音した。やれやれ。

Digitone Keysのアルペジエーターは、外部からノート情報を入れた場合にも動作するようだったので、Ensoniq TS-12の鍵盤で弾いた。発音はMIDI同期したアルペジエーターによって揃えられるので、自分が弾いたデータはクォンタイズをしなかった。意図的に突っ込んで弾いたりしているのだが、それがアルペジエーターの発音にうまく反映することもあれば、しないこともあった。

昨晩録音した時に、ドラムの伴奏を付けるかどうか迷い、まあなくてもよいか、という判断だったのだが、朝になって改めて聞いてみると、ベースの発音が頭に来ていない部分があるようで、これなら4ツ打ちでもいいからドラムスあった方がよかったかも、とも思う。

カットオフを最初は抑え、後で上げていくようにした。途中でカットオフを絞り過ぎて音がしぼんでいるところがあるが、月に雲がかかったと思ってご容赦いただきたい。

本体のリバーブを抑えて、Eventide Eclipseの「Chorustaps」を付加。でも、曲の後半では本体のディレイとリバーブを上げ目にした。

先日購入したヤマハYME8を使い、ローランドMX-1のMIDI出力を、Digitone Keys、ローランドSDE-330、Eventide Eclipse、Elektron Octatrack MK2に分配した。こうすることで、シーケンサー(Cakewalk)を起動していない状況では、MX-1をMIDI同期のマスターにできるし、Cakewalkを走らせる場合には、CakewalkからMX-1へMIDIクロックを流せばよい。

私が打ち込みを始めた1990年代の前半にはMIDI同期というものは一般的ではなかった。その面白さを私が発見したのは、最近のことである。

H2

2022/09/10

Elektron Octatrack MKII(MK2)をバージョン1.40Aに更新

20220910a_elektronoctatrackmk2

Elektron Octatrack MK2を出してきて(2019年の購入記事はこちら)、バージョン1.40Aに更新した。WindowsパソコンとUSB接続し、「USB DISK MODE」にしてコンパクトフラッシュの内容(たぶん)が見えるようにして、そこに「OCTATRACK_OS1.40A.bin」を入れる。パソコンからのマウントを解除し、「PROJECT」→「SYSTEM」→「OS UPGRADE」を実行すると、下の画面になった。

20220910b_elektronoctatrackmk2upgradeto1

「YES」ボタンを押すと更新処理を実行し、メッセージに従って再起動し、1.40Aへの更新は完了した。よかったよかった。

音を一つ。

Elektron Octatrak MK2 1st 10 Patterns

パターンごとに音量が大きく異なり、連続再生して録音した音は、ノーマライズだけでは音量が上がらなかった。Ozone 9で10dB程度上げ、さらに最初のパターンはその部分だけノーマライズして音量を上げた。低域を削る処理はしなかった。

Octatrackは難しい。出してきて更新して、またしまうだけになるかもしれない。

画面はあまりきれいではないが、壊れているという確信もない。うーむ。

H2

2022/09/09

Elektron Digitone Keysをバージョン1.32Aに更新

20220909d_elektrondigitonekeys

Digitone Keysは長い間押し入れに収納されていたのだが、Analog Four MKIIを買ってOverbridgeが動くのが面白く、Digitone Keysもバージョンアップすべきではないかと出してきた。入っているバージョンは1.21だった。2019年にリリースされたバージョンである。

Elektron TransferにOSのシステムエクスクルーシブ・ファイルをドラッグ&ドロップすれば入るかと思ったが、それはダメだった。USBではないMIDIで接続してファイルを転送した。

20220909e_elektrontransfersendingdigiton

Digitone Keysの本体表示は下の写真のようになった。

20220909f_elektrondigitonekeysreceivingo

しばらく待っていたらTransfer側が終わったと表示し、さらにしばらく待ったら本体側で下の写真の表示が出た。

20220909g_elektrondigitonekeysreceivedos

電源を切って入れ直したら、1.32Aと表示された。めでたしめでたし。

Overbridgeで接続するには、本体の「SETTINGS」→「SYSTEM」→「USB CONFIG」で「OVERBRIDGE」を選択する必要がある。その画面では他に「USB MIDI」と「USB AUDIO/MIDI」を選べる。それらはクラスコンプライアントの接続であろう。なかなか気が利いている。

Overbridge Engineが認識した様子が下の写真。

20220909h_overbridgeenginefounddigitonek

そして、下の写真はDigitoneのエディターだ。

20220909i_digitoneeditor

Digitoneのエディターが、バッファーサイズが大き過ぎる、のような警告を出してきて、どこで設定したらよいのかわからずイライラした。Digitoneエディターの左上端にある「OPTIONS」をクリックし、「Driver Type」を「ASIO」に設定したら大丈夫になった。

せっかく出してきたので、音を一つ。

Digitone Keys 1st 10 Patterns

ファクトリーリセットをかけ、最初の10パターンを順に再生した。2番目のパターンでピークがあってレベルが上がらなかったため、Ozone 9で6dBくらい上げた。久々にDigitone Keysに触れて、KORG Opsixはこれに影響を受けた部分もありそうだな、と思った。

Elektronの鍵盤付き製品というと、Analog KeysとDigitone Keysが浮かぶ。Analog Keysは一応ポリ演奏ができるのだが、最大4音なので、鍵盤弾きには物足りない。最大8音ポリのDigitone Keysの方が親しみやすい。

Elektronは、もうアナログは作らないつもりなのかなぁ。

H2

Elektron Overbridgeは音が出るだけではないらしい

昨日MacBookにElektron Analog Four MKII(MK2)を接続してOverbridge接続し、Analog Four MK2からパソコンの側の音を再生できることを確かめた。それで満足してUSB MIDI接続のみに戻したのだが、MacBook側にOverbridgeが常駐しているらしきことがわかり、再度Overbridgeで接続した。

常駐しているOverbridgeのアイコンをクリックすると、「Overbridge Engine」の画面が出てくる。

20220909a_elektronoverbridgeengine

ラウンチャーには「Overbridge Control Panel」もある。

20220909b_elektronoverbridgecontrolpanel

まあ、現状ではレベルメーターが動いているのを見て喜んだだけだが。

Analog Four MK2のエディター/ライブラリアンらしきものもある。

20220909c_elektronoverbridgeanalogfoured

本体いじる方がいいんじゃないか、と思わないでもないが、手が届くところに置けるとは限らないから、そういう時は便利かもしれない。パラメーターを概観したり、ライブラリをのぞいてみるのにもいいかもしれない。

Windows機をみたら、そちらにも同様のソフトウエア群があるようだ。

Overbridge、当初の理想に近付いているんですね。

H2

2022/09/08

Elektron Analog Four MK2でMacのOverbridgeを試す

20220908a_macfoundanalogfourmk2asanaudio

Elektron Analog Four MK2(MKII)をMacBookがある側に移動し、USBで接続してみた。Overbridgeをインストールすると、上の図のように、オーディオインタフェースとして認識する。Overbridgeは鳴り物入りでスタートしたものの、なかなか安定しないようだった(自分で試したかというと記憶が定かでない)という記憶があるので、それが、少なくとも初期段階では問題なく動いているようであることに感動した。

オーディオファイルの再生もしてみた。問題なく再生できたが、音量が小さかった。下の画面で「+18」にしたらまあまあ大きくなった。

20220908b_elektronanalogfourmk2globalaud

上の画面で「AF」とあるのはAnalog Fourで、「OB」とあるのはOverbridgeだろう。下の「USB IN」「USB OUT」が「N/A」になっているのがなぜなのかは、わからない。勉強不足である。

WindowsでもMacでも、Analog Four Mk2をオーディオインタフェースとして使うことができそうで、それは嬉しい。通常は他のオーディオインタフェースをメインに使っているから必要ないが、どこかに機材を持ち出して小規模システムを組むような時には役立つかもしれない。

とりあえず、MacBookに無用の負荷をかけたくないので、Overbridgeはやめて、USB MIDIのみの設定にした。

MONTAGEでAnalog Four MK2を弾くというのもやってみた。サウンドブラウザーの最初にある「A:001 BLOODNET」を弾いたのが下の録音だ。

20220908c_elektronanalogfourmk2soundbrow

A:001 BLOODNET

「BLOODNET」独奏。ベースだかリードだかわからないが、とりあえずベース風に弾いてみた。驚いたのは、cc#1とアフタータッチで音が変わることだ。しかも、嬉しいことにアフタータッチでビブラートがかかる。上の録音の最後の伸ばしで、アフタータッチによるビブラートのオンオフが聞き取れると思う。

Analog Four MK2では、外部のちゃんとした鍵盤を使った方がよいのであろう。

Analog Fourって、見た目はデジタルグルーブマシンなんだけど、アナログらしい音が出るねぇ。

H2

2022/09/07

Yamaha「YME8 MIDI EXPANDER」購入

20220907a_yamahayme8

ヤマハの「MIDIエキスパンダー YME8」を購入した。ACアダプターの「PA-1」付き。2000円+送料657円。

ヤマハの似た機種としては「MIDIマージボックス YMM2」を2台持っている(関連記事はこちらこちら)。YMM2は2つのMIDIデータの流れを統合できる製品で、2入力、2スルー、1マージ出力となっている。1入力2出力という使い方もでき、これまではそれで何とかなっていた。

YME8が欲しいなぁ、と思ったのは、このところ、MIDIの同期信号を振りまきたいと思うようになったからだ。旧式のエフェクターをMIDI同期させるにはMIDI端子にクロックを送る必要がある。複数に振りまくには、MIDIスルーを使うという手もあるが、これだと、チェーンの途中の機器を、使わなくても電源オンしなければならない。それは嬉しくない。また、チェーンを長くすると遅れが出るのではないかという懸念もある。

マルチポートのMIDIインタフェースを出してくるという手もある。ただ、それだと、シーケンサーから同期信号を送る先をたくさん指定しなければならず、これも面倒くさい。

ということで、YME8があればうまくいくのではないか、と思ったのだった。

YME8はMIDI入力2、MIDI出力8を持ち、1入力4出力×2、または1入力8出力の構成で使える。しっかりとしたスライドスイッチで設定を変更でき、わかりやすい。

とりあえず、電源を入れ、ノートオンオフが通ることを確かめた。同期信号は試していないが、たぶん大丈夫だろう。

ヤマハは素敵な製品を作っていたなぁ。まあ、今どきMIDIの結線をする人はあまりいないか。

H2

2022/09/06

Elektron Analog Four MKII(MK2)を購入

20220906a_elektronanalogfourmk2

Elektronの「Analog Four MKII(MK2)」を買った。9万4000円。

Elektronの製品はこれまで3回買ったことがある(関連記事はこちら)。Analog Keys、Digitone Keys、Octatrack MKII(MK2)だ。Analog Keysは液晶ディスプレイが見づらく、より明るいディスプレイを買ったのだが、それを取り付けられるかどうか調べてみようと箱を開け、壊した。泣きながら廃棄した。

それが悔しくて、同じものを買い直すのはイヤだと思い、Analog Four MK2が多少なりとも値崩れしてくるのを待っていた。10万円を割ったので手を出した。

世界でインフレーションが亢進しているようで、そういう時はブツを買うに限る、というのは言い訳である。何にせよ、今後安く買えるようになる気もしない。

起動時にOSのバージョンが表示され、「1.51」だった。最新は「1.51C」なので更新を試みた。パソコンにUSB接続しろ、ということだったのでしてみたが、ドライバーが入らない。Overbridgeの2.1.1.2をインストールしたらドライバーが入った。

ファイル転送ソフト「Elektron Transfer 1.5.0.14」をインストールし、MIDIの設定をした。

20220906b_elektrontransferconnectedtoana

転送したいファイル「Analog-Four_MKII_OS1.51C.syx」をTransferの大きな空きにドラッグ&ドロップすると転送され、下のように、本体で「YES」を押せという画面が出た。

20220906c_elektrontransferosupgradeready

本体の表示は下の写真のようになっていた。

20220906d_elektronanalogfourmk2confirmup

本体で「YES」ボタンを押すと更新が始まる。ブートローダーの更新が終わり、リブートしろと言ってきたので電源を切って入れる。それでなんとか「1.51C」になったようだ。

ファクトリーリセットをかけるには、「FUNC」ボタンを押しながら電源を入れて「3 … FACTORY RESET」を選ぶ。選ぶには一番下に並ぶトリガーボタンを使う。

では音を一つ。

Elektron Analog Four MK2 First 10 Patterns

ファクトリーリセットした状態で、パターンのA1~A10を順に再生した。パソコンに取り込んだ後にレベルを8dBほど上げて低域を削った。低域は気持ちいいのだが、レベル上げの邪魔になる。アナログのモノシンセ4個でここまでの音が出るのは、Analog Fourならではだと思う。

Analog Four MK2、画面がきれいなので使いやすそうだ。音は何というか、Analog Keys購入時に驚いたので、今は驚かない。

Octatrack MK2は画面が正常とは思えなかったのだが、今はどうなっているんだろう。出してきて見るのが怖い。修理に出さなければならないかもしれないからだ。ふぅ。

H2

2022/09/04

豊かな土地

20220904a_hondaxr250r

久々にホンダXR250Rのエンジンをかけ、行き止まりに2本入った。

道の草を刈ってくれたようで、丈の高い草に邪魔されないのは助かるのだが、刈った草が敷き詰められ、でこぼこが見えない。「おっとっと」と足がステップから離れる瞬間があり、どきどきした。

行き止まりが水田というところもあったが、上の写真のあたりは水田ではないようだ。刈払い機で草を刈るには広過ぎる。もっと大きな機械で刈り、刈った草を収穫していったのだろう。牛などの食料にするのかもしれない。

太陽と大地と水の恵み。

H2

2022/09/01

Roland「SP-404Mk2(MkII)」を購入

20220901a_rolandsp404mk2

ローランドのサンプラー「SP-404Mk2」を購入した。5万円。

このサンプラーは2021年の秋に発表され、オープン価格だが、当初の想定実売価格は5万円を少し割る程度だった。ところが、電子部品が不足したのか製造ラインが止まったのか、いっこうに品が流通しなかった。ロシアのウクライナ侵攻に伴う物価高も食らったようで、現在の新品の実売価格は6万円弱である。新品が多少流通するようになって、中古のプレミア価格は落ち着きつつある。

私はサンプラーというのはどうも苦手で、憧れて買ってもあまり使わないことが多い。SP-404やSP-404SXが人気機種であると知っても、なかなか買うには至らなかった。ただ、先日渋谷の楽器店をぶらぶらした際に(その記事はこちら)、SP-404Mk2の印象がよかった。ほどよい大きさが操作しやすそうで、ディスプレイもパッドも良さそうに思えた。これは買ってもいいかなと思った。

そんなわけで、ずっとウォッチしてきて、今後も値上がりがないとも限らないので購入した。

バージョンは2.00だったので、2.01に更新した。

20220901b_rolandsp404mk2version2_01 

更新はSDカードで実施する。SDカードをSP-404Mk2でフォーマットしようとして失敗し、8GB、16GBのカードはダメで、ネット情報を元に32GBで試したらフォーマットできた。やれやれ。

音はこんな感じ。

SP-404Mk2 First Play

最初に入っていたプロジェクトの、バスドラ、スネア、ハイハットのクローズとオープン、ライドシンバルを鳴らしたもの。SP-404Mk2のパッドを叩き、MIDIのノート情報をCakewalkに録音した。バスドラのローはもっと出ているのだが、dbx QuantumのEQとOzone 9のEQで削った。

普通にリズムマシンとして使えるかな、と思った。ただ、タムがないので、そこは我慢しなければならない。

さて、上のように普通の音が出るのはもちろん素晴らしいことなのだが、それでは面白くない。エフェクトをかけると激変する。

SP-404Mk2 First Play with "FILTER+DRIVE"

上と同じサンプルとMIDIデータに、エフェクト「FILTER+DRIVE」をかけ、CUTOFFをMIDIのコントロールチェンジで動かしたもの。SP-404Mk2は、パッドを叩いた情報はMIDI送信するが、つまみの動きは送信しない。仕方ないので、Arturia KEYSTEP 37を出してきて、コントロールチェンジの16~19を送れるようにして、cc#16をCakewalkに録音した。

いやまったく、エフェクターの威力がすごい。

WindowsパソコンとUSBでつないでみた。制御ソフト「SP-404MKII App」は動くようだった。SP-404Mk2の内部にあったサンプルを、パソコン上のWAVファイルにエクスポートできた。逆はまだ試していない。

20220901c_rolandsp404mk2editor

オーディオインタフェースとして使えるかどうか試したが、こちらは期待とは異なる結果だった。なぜか4チャンネルのオーディオインタフェースに見える。

20220901d_rolandsp404mk2_4chwithwindows

LINE INに入れた状態では、フロントLRへのテスト信号は聞こえず、リアLRへのテスト信号は聞こえる。MIX OUTにルーティングすると、一応両方聞こえる。音が歪んでいるのはレベル合わせがうまくいかなかったのかもしれない。何にせよ、常用する気にはなれない。

Macにもつないでみた。

20220901e_rolandsp404mk2_4chwithmac

Macでも4チャンネルと認識される。こちらの再生音はWindowsの時よりはマシだったが、それでも、「16ビット整数」と表示されているのが気になる。

ベロシティ対応のパッドがあるのはよいと思う。TR-8とかTR-8Sにはそれがないので(TR-8Sには1個だけはある)、どうも物足りなかった。SP-404Mk2のパッドは私には叩きやすいとは言えなくて、ソフトな方向にだいぶ調整せざるを得なかった。KEYSTEP 37で叩いた方がマシか、と思うレベルではある。でもまあ、ベロシティ対応パッドはあるだけマシだ。

ディスプレイに文字が出るのもよい。文字の形が読みにくくても、それでも、ないよりはるかにマシだ。

当面、メインの机に置いておこう。MR-2000Sの下に収納できるようにした。

H2

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