Roland TORCIDOを購入
ローランドのディストーション「TORCIDO」を買った。1万8000円。
DEMORA、BITRAZERときて、AIRA Modularはそろそろ満足か、と思ってはいた。ところが、先日、Elektron Analog Heat MkIIがオークションに出ていて、それを調べていたら、ステレオディストーションというのもけっこう面白いのね、と思うようになった。Analog Heatは、高過ぎて買う気になれなかった。
手持ちの機材でいうと、ローランドMX-1のMFXのBIT CRUSHの中にはディストーションがあるので、それを使えばいいか、とも思った。でもやっぱり、TORCIDOも欲しいかも、ということで、買ってしまった。
届いたので、まずはバージョンチェック。1.05が入っていたので更新は必要なかった。
音はこんな感じ。
Ensoniq TS-12 "12-STRING" with Roland TORCIDO Dry & Wet
MX-1のAUX SENDをプリフェーダーにして、そこからTORCIDOへアナログ信号を送り、TORCIDOの出力はUSBで拾った。ディストーションをかけた状態で演奏してCakewalkに録音し、クォンタイズをかけ、モジュレーションホイールをオーバーダビングしてビブラートをかけた(やり過ぎた)。ドライとウェットを聞き比べることができるようにしたが、後で聴くと、TORCIDOの設定はあまりほめられないと思う。
TORCIDOに触れて思ったのは、モジュラーシンセというフォーマットは面白い製品を生み出したなぁ、である。
ローランドは過去に多くのエフェクターをリリースしてきたが、このごろは、BOSSがギター向けのエフェクターを出しているものの、ローランド本体がシンセサイザー奏者向けのエフェクターを作ることはなかった。売れないからだ。
それが、モジュラーというフォーマットが出て、シンセサイザー奏者向けというかDJ向けというか、何とも言わく言い難いBITRAZER、DEMORA、SCOOPER、TORCIDOが製品化された。新品実売価格4万円のデジタル・ディストーションなんて、普通だったら製品化できませんぜ、あなた。
TORCIDOの製品ページには「ローランドのディストーション・テクノロジーを結集した歪みサウンド」「大型で非常にスムーズなコントロールつまみは、1600万段階以上の解像度を実現」と書いてある。アナログっぽい操作ができる、ハイエンドのデジタルディストーションというわけだ。
音を出してつまみをいじると、つまみやボタンの状態によって様々な音が出てくる。特に、「LO BOOST」ボタンは強烈だ。上の録音では使わなかったけれども。
ギタリストはステレオのディストーションを欲することはあまりないかもしれないが、シンセの音やループを通す場合には、ステレオ入出力はすごく助かる。まだ試していないが、AIRA Modular Customizerを使えば、いろいろなシカケを施すこともできるだろう。
ディストーションはあまり買ったことがなくて、むかーし、AMDEKのオレンジ色のやつを中古で買ったような気がする。シンセにかけてもあまり面白くなかった。SANS AMP(CLASSIC)は家のどこかに今でもあるはずだ。これはまあまあ面白かったのだが、ステレオではないので、シンセ関連機器との組み合わせは、まあいろいろと欠点もあろう。TORCIDOのシンセとの親和性は、SANS AMPよりかなり上だと思う。
MX-1からのデジタル音声入力、MIDIコントロールチェンジに対応してくれていたらもっとよかったけど、まあ、それはないものねだりだ。
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