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2022年11月

2022/11/30

KORG CollectionのmicroKORG、KAOSS PAD、ELECTRIBE-Rを更新

20221130e_korgcollectionkaosspadstandalo

KORG Software Passを起動したら、microKORG、KAOSS PAD、ELECTRIBE-Rが更新されていたのでインストールした。Windows PC版は3つもの1.0.1になり、Mac版はmicroKORGが1.0.1になった。

PC版は、スタンドアロン版がASIO対応になった。上の図でも、右下のダイアログでASIOを選択できていることを、ご確認いただけるだろう。microKORGは、ホスト同期の初期値が有効に変更された。こうした情報はKORG app ヘルプセンターで入手できる。

PC版スタンドアロンASIO対応は、以前もこういう風に遅れたことがあった。まあ、いつものことかもしれない。

先日、Prophet 12 Desktopの音をKAOSS PADに通そうとして、反応が悪くてやめたことがあった。ASIO対応でよくなったかも、と試してみた。うん、まともになっている。

KORG Collection KAOSS PAD Realtime Effect

Prophet 12 Desktopのプリセット「P5 F5 InstantCuemaker」を右手で弾き、左手でマウスを動かして、KAOSS PADの音を変えた。KAOSS PADのプログラムは「Reel Scratch」。KAOSS PADのハードウエアに比べると楽しさがいくぶん減少しているが(家にあるのはKP3+のみ)、それでも、けっこう楽しい。

ELECTRIBEもmicroKORGも、スタンドアロン版がより楽しくなっているだろう。ふふふ。

H2

t.c.electronic FIREWORXの電池交換

20221130a_tcfireworxcr2032holder

昨日の記事で、FIREWORXの電池切れに気付いたが当面PCMCIAカードで運用してごまかそう、と書いた。でもそれだと、起動時の余計なメッセージとそれを消すための操作は相変わらず必要であった。夜になって、ネットでFIREWORXの電池が何か調べたらCR2032であると書いてあり、CR2032のホルダーとCR2032が手元にあったので、交換することにした。

今回は電池と電極がかなりしっかり接合されており、ラジオペンチで外すのに苦労した。技術のある人だったら基板を外してきれいに取り去るのであろうが、私が作業するとなると、無理。

上の写真は、ホルダーを電極にはんだ付けした様子だ。うまくくっつかない。半田ごてが悪いんじゃないか、半田が悪いんじゃないか、とブツブツ言っている。確かに私は下手っぴだが、これほどではなかったように思うのだ。

上の状態だとショート(短絡)が怖いので、セロテープとプチプチで防御。ビニールテープがないのでセロテープで我慢した。

20221130b_cr2032holderwrapped

これでふたを閉めて、あれこれやっていたら、起動時のエラーメッセージは出なくなった。ほっ。

せっかく出してきたので少し音を聴いているが、手ごわくて使いこなせそうな気はしない。

TC FIREWORX "172 Chorus Room" Dry & Wet

FIREWORXはプリセットが400あり、フィルター機能でカテゴリーを絞れるようになっている。とりあえずリバーブを聞いていて、止まったのがこの「172 Chorus Room」だ。MONTAGEのピアノ「AGConcertH」を弾いてMONTAGEの内蔵シーケンサーにMIDI録音し、エフェクトなしとエフェクトありを録音した。

エフェクトをかけたことによる違いはわずかで、聞き取れないかもしれない。

それよりも、サードパーティのピアノであるAGConcertHがノイジーなのに驚いた。ヤマハがうまくノイズを除去しているということだろうか。

昨日の段階では、FIREWORXをA/Dコンバーターとして使って、アナログ入力が壊れたLexicon PCM 81とPCM 90にデジタル信号を供給していた。それだと、PCM 81とPCM 91に別の信号を送ることができず、それはいかがなものか、と布団の中で考えて、Fostex AC2496を出してくればどうかと思い付いた。AC2496は、1Uで8チャンネル分のA/Dコンバーターになるのでスペース効率が良い。

AC2496をラックの底の方に入れ、PCM 81と90と、FIREWORXにデジタル信号を供給している。これだと、クロックを与えられるのも好都合だ。

現在のエフェクトラック(4U)はこんな感じ。

20221130d_effecterrack

古い機材はだましだまし使っていくしかない。

H2

2022/11/29

KORG MR-2000S(2台目)を購入

Img_20221129_144801

コルグのレコーダー「MR-2000S」を買った。4万700円+送料1452円。

数日前に、コルグMR-2000SとTASCAM DA-3000が両方とも販売終了になっていたことに気付き、仰天した。MR-2000Sはロングサポートをうたっていたのではなかったのか。とはいうものの、MR-2000Sの最初の製品が出たのは2008年で、SSD内蔵の現行モデルが出たのが2014年であったから、2022年の現在、打ち切られるのはやむを得ないのかもしれない。

後継機があればいいんだけどさ。ないじゃん。

私がMR-2000Sを買ったのは2015年である。1990年代半ばには、TASCAM DA-30を買ってマスターレコーダーとして使っていた。それが壊れてからはマスターレコーダーというものはなく、ミックスしたものをパソコンに録音したりしていた、のだろうと思う。で、2015年から今日まで、「やっぱりレコーダーがあるのはいいよね」という日々を過ごしてきた。

今使っているMR-2000Sが壊れたらどうするんだろう、と考えたら、予備機を買わねばと思った。予備機があったって、そちらも壊れるかもしれないんだけど、でも、予備機を1台も買っていなかったら、自分で自分を恨むだろう。

コルグでもティアックでもいいから、マスターレコーダーの製品化を望む。

H2

エフェクターの配置替えで故障に気付く

20221129a_yamahaspx2000atleftside

エフェクターの配置替えをした、というか、することを迫られた、というべきか。

DSI Prophet 12 Desktopを机中央に置いて使う気になっている。電源スイッチを入れる手間を最小限にしたいとUA-S10のライン入力に直結した。これはこれでいい音なのだが、音が硬過ぎる、定位がはっきりし過ぎている、きつい、と感じることがままある。シンセの音は、硬い音を柔らかくするのは、リバーブなどを使えばできるが、柔らかい音を硬くするのは難しいと思うので、音が硬いこと自体は悪いことではない。Dave Smithらしい、とも言える。

Prohet 12は、リバーブは搭載してないんだよね。

ということで、リバーブを直結しようということで、SPX2000を机右側のラックから左側に移し、Prophet 12 Desktopを直結してみた。SPX2000を選んだのは、リモコンソフトがあるからだ。

20221129b_yamahaspx2000editor

机の上にArturia KEYSTEP 37とProphet 12 Desktopを置いて弾く際に、1mほど離れた左側のラックに手を伸ばすのはつらい。リモコンソフトがあれば、マウスで操作できると考えた。

やってみた感想は、悪くないかな、であった。SPX2000を通すとバイパスであっても、少し音が柔らかくなるように思うが、硬過ぎるからエフェクターを入れたので、そこに文句を言うこともないだろう。

机右側のMacBookを中心としたシステムからSPX2000が抜けたので、そちらも配置と接続の変更をせねば、と作業を始めた。

Lexicon PCM 81のアナログ入力が壊れていた。ショック…。

気を取り直して、A/Dコンバーターの役割をさせるために、t.c.electronicのFIREWORXを出してきた。そうしたら、こちらはバックアップバッテリーが切れたようだ。

20221129c_tcfireworxramiscorrupted

「RAM Is Corrupted. Settings Cleard.」だってさ。ここでENTERボタンを押すと下の画面になる。

20221129d_tcfireworxstartoption

とりあえず、Optionの欄で「Start」だったっけ、を選ぶと起動はする。

電池が簡単に交換できるという幸運があるかなー、と蓋を開けてみた。

20221129e_tcfireworxbatteryinside

上の写真の中央右下あたりに立っているのがボタン電池だ。これを交換するのは、私にとっては勇気がいるぞ。

Reverb 4000に意味もなく挿してあったPCMCIAメモリーカードをFIREWORXに入れてみた。

20221129f_tcfireworxpcmciamemorycardinse

とりあえずこれで。

Fireface 800からFIREWORXにアナログでセンドし、FIREWORXのS/PDIF出力をLexicon PCM 90に入れて、それをADI-8 DDに戻し、FIREWORXのAES/EBU出力をLexicon PCM 81に入れて、それをADI-8 DDに戻した。これで、PCM 81と90の片方は鳴らせる。両方に同じ信号を送って、ミックスすることもできる。意味があるかどうかはともかくとして。

エフェクターも、徐々に壊れるんだよね。ふぅ。

H2

2022/11/28

ホンダXR250Rに給油

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久々にXR250Rのエンジンをかけた。温度が下がってきて、チョークレバーをどこに設定すべきか、迷いながらエンジンをかけた。まあ、かかって走れて何よりである。

エンジンをかける時に、燃料コックをオンにすべきか、リザーブにすべきか迷った。リザーブにしてかけ、ガソリンスタンドに行って給油した。

ハイオク6.36リットルで1030円。リットルあたり、26.18km走った計算になる。リザーブ容量はどのくらいなのかなぁ。9.0リットルだとすると、残りは2.64リットルで69km走れる計算になるが、うーんまあ、50kmくらいと考えておくべきだろうか。

H2

2022/11/27

DSI Prophet 12 Desktopなどで「敗者のための行進曲」

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Dave Smith Instruments Prophet 12 Desktopを弾いていて1曲。

March for Loosers

Prophet 12 Desktopのプリセット「P5 F5 InstantCuemaker」をArturia KEYSTEP 37で弾いてCakewalkにMIDI録音した。MIDI録音したのはアルペジオなしで、おおむね4分音符で動かした。音がふにゃっと揺れているのは、チャンネルアフタータッチによる。

拍子を少し強くしたかったので、ローランドZENOLOGYでバスドラ、リムショットなどを追加した。全体にEventide Eclipseの「Reverb 8」をかけた。いつもこれだな。

私なんて、負けてばかりっすよ。

敗者よ、胸を張れ。

H2

Roland INTEGRA-7のディレイをVCV Rack Freeにかける

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飽きが来たらシンセの配置を変えるようにしている。飽きが来たといっても、飽きたシンセはしまうだけなので、また出してこようと思ったら、そうすればよい。

今のテーマは、正面机に向かってArturia KEYSTEP 37でソフトシンセとテーブルトップを弾くことをなるべく簡単に快適に、だ。

テーブルトップは、Elektron Analog Four MKIIをしまって、Dave Smith Instruments Prophet 12 Desktopを出してきた。このシンセは難物で、うまく使えたことがないのだが、久々に出してきた。UA-S10に接続して、少ない機器の電源オンで使えるように心がけた。UA-S10に入れるとパンを絞れるのでいいかもしれない。

机左側のキーボードスタンドの2階は、これまでローランドSYSTEM-1mとDEMORA/TORCIDO/BITRAZERが並んでいたのだが、それらを片付けてSYSTEM-8を出してきた。1階はClavia Nord Stage 3 HP76のままで変更しなかった。Behringer X-Touch Oneは、スピーカースタンドを出してきてそこに置いた。

机左側の3Uラックには、これまでヤマハMOTIF-RACK XSが入っていたのだが、ローランドINTEGRA-7を入れた。机右側のセットから持ってきた。

INTEGRA-7はAIRA LINK対応機種ではないので、パソコンにUSB接続すると、オーディオインタフェースとして使える。VCV Rack Freeを弾くのに、これがあるといいかなと思った。MIDIのループバックも、INTEGRA-7のMIDI OUTとINにケーブルを入れて実施できた。

VCV Rack FreeをINTEGRA-7で再生し、マスターエフェクトをかけられることを確認した。その例を一つ。

VCV Rack Free Saw with Roland INTEGRA-7 Mono Delay

INTEGRA-7のマスターエフェクトはコーラスとリバーブであるが、コーラスはディレイに切り替えられる。LCR(Left-Center-Right)ディレイだが、LとRのレベルをゼロにすれば、モノディレイになる(上図参照)。KEYSTEP 37で手弾き。KEYSTEP 37のベンダーとモジュレーションスライダーにも少しずつ慣れてきたかもしれない。

INTEGRA-7のクロック周波数は今は44.1kHzにしている。INTEGRA-7の中身を弾くにはこれで十分ではないかと思う。ソフトシンセを弾くには物足りない気もするが、でも、96kHzに変えて音が良くなるかというと、私の耳で聴き分けられる気はしない。

H2

2022/11/26

KORG opsix nativeなどで「クリスマスツリーを出す」

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コルグopsix nativeを弾いて1曲。

Put Out Our Christmas Tree

opsix nativeのプリセット「014 Ambi Sines」をArturia KEYSTEP 37で弾き、Cakewalkに録音した。メトロノームを聞きながら弾いているので、メトロノームを切るとビートが欲しくなる。ELECTRIBE-Rでバスドラの4つ打ちでも追加しようかと思ったのだが、「Space Electro」の再生が始まってしまい、それが合致したのでそれで済ませた。エフェクトをディレイにしたり、パンを少し振ったり、音量バランスを取ったりはした。opsix nativeの音の方は、cc#1をKEYSTEPのツマミでオーバーダビングした。全体にEventide Eclipseの「Reverb 8」をかけた。

すべての人に、よいホリデーシーズンがありますように。

H2

2022/11/25

KORG Collection ELECTRIBE-Rの印象

20221125a_korgcollectionelectriber

KORG Collection 4に追加された新音源「ELECTRIBE-R」を弾いてみた。生き生きした音で、好きである。

ELECTRIBE-Rのハードウエアは1999年に発売された。当時のラインナップは「ELECTRIBE-A」「ELECTRIBE-R」で、Aがバーチャルアナログのシンセ(2パートでそれぞれはモノかな)、Rがリズムマシンである。

今回リリースされたソフトウエア版のELECTRIBE-Rは、8個のパートを持ち、下から2行目右側の8個のボタンでどのパートを編集するかを選択できる。各ボタンにはC2~G2と表記されており、そのノートを送るとトリガーできる(ベロシティ対応)。ただ、使うキーボードによってはC1~G1だと思われるところに対応しているかもしれない。

パターンが352個プリセットで用意されており、それをMIDIのノート情報で切り替えられる。ノートとパターンの対応は下図の「Pattern Set」で設定する。

20221125b_korgcollectionelectriber_patte

Mac版はパターンセットにパターンが入っていたのだが、Windows版は空っぽであった。上の図のように、A01~A10を並べ、それを再生したのが下の録音である。

ELECTRIBE-R 1st 10 Patterns

KORG Collection ELECTRIBE-Rのプリセットパターンの最初の10個を連続再生したもの。C4を押して再生を開始し、上に1個ずつ進め、最後はBb3を押して止めた。

キーを叩くと、即座にパターンが変わる。一つのキーを連打して冒頭部を繰り返すこともできる。コルグのTRITON STUDIOなどにあったRPPR(Realtime Pattern Play & Recording)を彷彿とさせる。Elektronのパターン切り替えは、切り替え後に現在のパターンを最後まで再生して切り替わる(私の理解が浅いかもしれないが)ので、それとは使い方が違う。

ノート情報への対応は、わかりやすく、使いやすいと思う。

音は、生きが良いと思う。最初のあたりのプリセットパターンを聞く限りでは、低域が控え目で、その分、中高域が軽やかに出てくる。左右の振りも控え目で、音が中央に定位していてそれがパワーを感じさせる。

KORG Collectionのネタは無限にあるのだなぁ、と思う。今後の新ソフトにも大いに期待している。またバージョンアップ料金を払うことになりそうだけれど…。

H2

2022/11/24

KORG opsix nativeの印象

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KORG opsix nativeを弾いてみている。プリセットの最初の音はこれだ。

001 Dat Electric Piano

Arturia KEYSTEP 37で手弾き。印象としては、FM音源に期待されるエレピなんだけれども、ソフトで繊細で、これまで弾いてきたFM音源とはひと味違う。

プリセットは全部で350くらいあって、いくつか弾いてみたのだけれど、ベロシティの反応もいいし、アフタータッチに反応するものもあるし、きれいな音が多くて、これは好みだなぁ、と思う。

DX7はけっこう荒っぽい音でノイジーでもあり、FB-01はちょっとおとなしくてかわいくて、TG77は何がなんだかよくわからなくて、PLG150-DXはDX7にかなり近いんだけどエフェクトをかけられる分だけ奥へ追いやりがちで、MONTAGEはある意味薄っぺらくてレイヤーするのが大変。ClaviaのFMは1機種ずつ味が違う。ElektronのDigitone Keysは粒が粗い感じがまた新鮮で。opsixは、きれいなんだよねー。とっても。

インターネットでダウンロードしてきたパッチをUserフォルダーに置いたら読み込むことができた。おお、すごいぞ。

H2

KORG Collection KAOSS PADの初印象

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KORG Collectionのバージョン4に追加された「KAOSS PAD」を鳴らしてみた。スタンドアロン版をMacBook上で鳴らそうと試みて挫折し、Windowsパソコンで、ローランドUA-S10を使うことで、何とか音が出た。

上の図は、よく見ると、INPUTの左のインジケーターにおいて、緑LED(疑似)2個が点灯している。信号が入るとここが光る。ここが光らない時は信号が入っていない。

では音の例。

KORG Collection KAOSS PAD "Kaoss Assort 1" Example

ハードディスク中にあったドラムループをWindowsメディアプレーヤーで繰り返し再生し、出力を6チャンネルモードに設定したUA-S10の出力1+2に送った。KAOSS PADのスタンドアロン版でその音を受け取り、UA-S10の出力3+4に出した。設定を誤るとハウリング(フィードバック)が生じるので注意が必要だ。ループを再生しただけではエフェクトはかからない。KAOSS PADのパッド部分をマウスでクリックすると効果がかかる。上下左右にずるずると動かして効果のかかり具合を変えることができ、それがスムーズなのは、まあ、さすがである。

プラグインでかければ、もっと楽なのかもしれない。気が向いたら試す。

H2

KORG Collection microKORGの第一印象

20221124a_korgcollecionmicrokorgmac

KORG Collectionがバージョン4になり、microKORGなど3ソフトが追加された。昨晩はメインのWindows機にそれらをインストールし、今日の朝はMacBookにインストールすることから始めた。

microKORGでプリセットのプログラムを弾き始め、数個弾いて気付いたのは、ポリ数である。GLOBAL SETTINGSメニューを見ると、上の図のように「64」になっていた。万歳! 設定の範囲は4~64である。

MS2000RとmicroKORG Sを持っているが、ポリ数が4であるのが不満だった。KORG Collectionは、M1とかでもそうだったけど、けっこうポリ数拡張をしてくれるのよね。あーもう、これだけで買った価値がある。

ポリ数をアピールする録音をしようとしたのがこれ。

microKORG Bank A.15 WeepyLead

左手でオクターブのCを伸ばして、右手で3音とか4音のコードを弾く。これが4音ポリだとできなかったんですよー。今回はできるんですー。

KORG Colleciton microKORGのプリセットプログラムは、microKORG、microKORG S、KORG USAの3セットがある。

20221124b_korgcollectionmicrokorgprogram

もちろんこれらは嬉しいのだが、もうちょい増やすか、もしくはシステムエクスクルーシブファイル(syx)を読み込めるようにしてくれればいいのに、と思う。インポート機能やハードウエア(microKORG、同S)とデータ交換する機能はあるようだが、マニュアルがWebのリンク切れで機能しておらず、詳細がわからない。

MS2000のsyxも読めるといいのに、と思うが、それならMS2000を別途製品化する方が、コルグの収入増にはつながるかもしれない。

KORG USAバンクの最初の音はこれ。

KORG USA Bank A.11 Clouds

テンポを持った音をへらへら弾く、というのがけっこう好きである。音にインスパイアされて出てくる部分もあるし、毎回同じような指の動きでも音によって出てくるものが変わる。音色を作った人とセッションしているように感じる。

Mid 2014のMacBook Proでも、まあまあ鳴らせる感じである。助かる。

音色名が表示される点、多くのツマミやスライダーでパラメーターを視認できる点もうれしい。エンベロープのアニメーションやオシロスコープも楽しい。バーチャルパッチは、できればソースにアフタータッチを追加してほしい。

H2

2022/11/23

KORGの商売上手に動かされる

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時々KORG Software Passを起動して更新がないか確かめる。今回はKORG Software Pass本体の更新があり、それをしたら「microKORG」が現れてびっくりした。2022年11月23日に、「KORG Collection 4」を出したという。えっ、という感じ。

で、更新価格が9900円だったので、のせられたーと思いつつ購入。その後、opsix nativeが9900円になっているのを知り、そちらも買ってしまった。コルグは大変に商売上手であると思う。

これで、opsixは買わなくてもいいかも。

H2

2022/11/22

Hosa Technology「Hopscotch Patch Cables 5 pc」を購入

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Hosa Technologyのパッチケーブル「Hopscotch Patch Cables 5 pc CMM-500Y-MIX」を買った。3011円。台湾製。

いくつかのモジュールを並べてユーロラックモジュラーもどきをするにあたり、Y字のケーブルが欲しいなぁ、と思うようになった。CVやGateを複数の場所に分配したいことがあるよなぁ、と思ったのである。

昔A-100を買ったころは、モジュラーシンセ用の分岐ケーブルというのはなく、端子がパラになったモジュールを入れていたような気がする。このごろは、Tiptop Audioがパラにしたりそれをさらに連結できたりするケーブルを売っていることを、そこはかとなく耳に入れていた。

Tiptop Audioのケーブルよりも、Hosaの方が安いかな、と買ったのが今回の5本組である。何かしたいことを思い付いた時、これによって試せることがきっとあるだろう。

H2

2022/11/19

Kenton Electronics「Pro Solo MkII」でRoland BITRAZERを弾く

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Kenton Electronicsの「Pro Solo MkII」を出してきた。Roland BITRAZERにCV/Gateを送ってみたらどうなるかを実験したかったからだ。

先日の実験で、TORCIDOの出力から、音声信号だけでなく、制御信号を出力できることがわかった。だったら、入力端子も、制御信号に対応しているのではないかと考えた。CV/Gateを送れば、それでシンセ化したBITRAZERを弾けるのではないだろうか。

BITRAZERを購入した時の記事で、BITRAZERのシンセ化を実験した。BITRAZERはメインモジュールがフィルターなので、シンセ化に向くということはわかったが、「MIDI NOTE TO CV/GATE」モジュールを使ってノート情報を送った場合、ピッチベンドもビブラートもポルタメントもかけられないので、これでは用途が限られるなぁ、とも思っていた。

Pro Soloを始めとするKentonのMIDI→CV/GATEコンバーターは、内蔵LFOでCVを揺らすことができ、CVをなめらかに変化させるポルタメント機能もある。CVにビブラートとポルタメントを乗せられるのだ。これを使えば、AIRA Modularのシンセを、よりシンセらしく使えるのではないかと期待した。

実験したところ、下の図のようなパッチを組んで動かすことができた。

20221119b_brsynth1osc

INPUT1にCV、INPUT2にGateを入力すると、CVをオシレーターに、Gateをエンベロープジェネレーターにパッチできる。MIDI NOTE TO CV/GATEモジュールを使わなくて済むので、スペースを1個節約できる。

上図のパッチでは、音声信号はオシレーター→フィルター→アンプとストレートに結線しただけである。アンプ用のエンベロープとは別にフィルター用のエンベロープを用意し、ミキサーで、GRF3、CV、フィルター用エンベロープの信号を混ぜている。今回はフィルター用エンベロープは使っていない。CVを使ったキーボードフォローは少しかけた。キーボードフォローはあった方がいいなぁ、ということでミキサーを用意した。

では音を。

Roland BITRAZER Synth with Kenton Pro Solo MKII

方形波のリードを手弾きした。エフェクトはRoland MX-1のディレイ1。使った鍵盤はClavia Nord Stage 3で、3本ペダルの中央を踏むとポルタメントがかかるように、モジュレーションホイールを上げるとビブラートがかかるようにした。今回はポルタメントをけっこう使っているが、最後の音だけは、ピッチベンドでせり上げた。

シグナルパスは完全デジタルなのだけれど、CVがアナログであるせいか、それともBITRAZERが高解像度であるせいか、なめらかに感じる。弾いていて気持ちがよい。あー、これなら普通に使えるわ、と思う。

上の図を見ると空きスロットが1個しかなくて大したことができないように見えるかもしれないが、1個オシレーターを加えればデチューンやオクターブ重ねができる。BITRAZERのメインモジュールはステレオだし、アンプも2個あるので、2つのオシレーターを左右に振ることもできた。フィルター用エンベロープを取り去って空きを増やすことも可能。少ないスロットではあるが、いろいろな工夫ができそうだ。

BITRAZERのフィルターは、シンセ用としては切れがあまりよくないと思う。これはこれで味があるけれども、別のフィルターを使う手もあるよね。6、12、18、24(デシベル/オクターブ)の4種類がある。

H2

2022/11/18

Roland TORCIDOをLFOにする

20221118b_rolandtorcido2lfos

前回の記事では、ローランドSYSTEM-1mのLFO出力を使ってDEMORAのTIMEを変調した。SYSTEM-1mにはLFOが1個しかないので、それを使うのはもったいない。また、LFO出力を出すにはモノにしなければならず、それももったいない気がする。

LFOをどこかから調達できないか考えて、横にあるTORCIDOをLFOにできないかということで、AIRA Modular Customizerで作ったのが上のLFOである。LFOを2個用意し、どちらも正弦波にし、レイトを最小にした。LFOの出力は、アンプを通す。GRF1でLFO1のレイト、GRF3でLFO1の出力レベル、GRF2でLFO2のレイト、GRF4でLFO2の出力レベルを変えられるようにした。

予想通り、DEMORAのTIMEを変調できた。

Roland SYSTEM-1m Sawtooth thru DEMORA Vibrato

SYSTEM-1mで鋸歯状波を1個出し、TORCIDOのLFOとDEMORAでビブラートをかけた。右手で弾きながら、左手でTORCIDOのGRF3を動かして変調の度合いを変え、最後の伸ばし音ではGRF1を動かしてレイトを落とした。

ユーロラックなどのモジュラーシンセサイザーは、音声信号と制御信号のレベルが同じであることが多い。音声出力から制御信号を出せるのではないかと予想していたが、できるようで嬉しい。

今回のパッチファイルを下に示す。

ダウンロード - 20221118a_torcido_2lfos.bin

AIRA Modular Customizerで、いろいろなことができそうだ。

H2

Roland SYSTEM-1mとDEMORAでモジュラー入門

20221118a_rolandsystem1mtodemora

先日、机左側のキーボードスタンドの2階にローランドのBITRAZER、TORCIDO、DEMORAを並べてモジュラー風味を味わった。その時はその手前に並べたのがD-05だったのだが、そこをSYSTEM-1mに変えた。

ACアダプターが足りないと思っていたのだが、JD-Xiも同じACアダプターであることに気付き、それを箱から出してきて、同じACアダプターが4個そろった。それでSYSTEM-1mを出してくることが可能になった。

上の写真は、SYSTEM-1mのオーディオ出力をDEMORAに入れて、SYSTEM-1mのLFO出力をDEMORAのTIMEのモジュレーションに使った様子である。DEMORAに入れるだけで音が前に出てくる。音量も上がる。なぜかはわからないが。

Roland SYSTEM-1m thru DEMORA Off and On

DEMORAオフでも悪い音ではないんだけれど、オンにすると「ぎゅおーん」と来るんだよねー。WIDTHつまみを少し上げていて、それが効くのかもしれない。

SYSTEM-1mって、音が繊細というか細いというか、あまり迫って来ない音だと思っていたけれど、ステレオコーラスかますだけでこんなに違うのか。別の言い方をすると、3つまみのリバーブ&ディレイが今ひとつだということなのかもしれない。

H2

2022/11/15

Clavia Nord Stage 3をRoland TORCIDOに通す

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机左側のキーボードスタンドはこれまでEnsoniq TS-12が中心となっていたのだが、ふと思い立ってNord Stage 3 HP76に変えた。

オーディションで、Studiologicのnuma compact 2が出てたわけですよ。で、あー、これだとアフタータッチがあるのかなぁ、TS-12の古い鍵盤よりいいかなぁ、などと、一瞬考えてしまった。そんなこと考えるなら、Nord Stage出してこいよ、ということになったのだった。

TS-12は上面に物を置きやすいので、Behringer X-Touch One、Roland DEMORA、Roland D-05を置いていた。Nord Stage 3は上面に空きがないので、それらをキーボードスタンドの2階に置かざるを得ない。何を置こうか考えたのだが、今回は思い切って、手持ちのRoland AIRA Modurar 3製品(BITRAZER、TORCIDO、DEMORA)を並べてみた(上の写真)。

BITRAZER、TORCIDO、DEMORAは、中古で購入して、ACアダプターが付いてきたのはDEMORAだけだった。そのため、TB-3とSYSTEM-1mのACアダプターを流用した。床にACアダプターがごろごろ転がっている。

どの音をどれに通すかはまだまだ未知数なのだが、やってみてちょっと面白かったのは、Nord Stage 3のサブ出力をTORCIDOにつないで歪ませた様子である。

Nord Stage 3 "Royal Grand 3D" with TORCIDO Off & On

エフェクト有りで手弾きでCakewalkに録音し、それを再生してエフェクトなしとエフェクト有りを録音した。今回はけっこう派手にかけたので歪みがはっきり聞こえるが、もう少し控え目にすると、チューブっぽい味を付加できるかもしれない。

一時期、PCMシンセに真空管エフェクターで歪みを付加する実験をしていたが、TORCIDOでも似たような効果を得られるかも。

H2

2022/11/11

Sonicware LIVEN Bass & Beatsを購入

20221111a_sonicwarelivenbassandbeats

Sonicwareの「LIVEN Bass & Beats」を買った。2万円。

発売された当初は新品でこれくらいの価格であったと記憶している。だったらその時に買っておけよ、ということだが、躊躇している間に2万4800円に上がり、今回は、その2割引き程度の水準であるが、中古が出てくることがあまりないので、買っておくことにした。

まずは音をいくつか。

LIVEN BnB Preset Pattern Bank1 1-16

プリセットパターンの1~16を連続再生し、1に戻ったところで停止した。録音して、低域が豊かだと感じた。クラブとかの身体を揺らすタイプの音響設備で鳴らすにはこれくらいあった方が都合がよいだろうけれど、録音する際はこれほどまでに低域があると音量を上げられない。dbx QuantumとOzone 9で、低域をかなり減らした。LIVEN BnBのプリセットパターンは、バンク2にもある。バンク3から空白になっているようだ。

LIVEN BnB Preset Patch Bank1(Growl)-1 "Wubb Wubb"

LIVEN BnBはベースとドラムの2パート構成で、外からMIDI信号を送った場合、チャンネル1でベース、チャンネル2でドラムが鳴る。ここでは、Arturia KEYSTEP 37からベースのプリセットの最初にある音「Wubb Wubb」を弾いた。ベースといっても上の音域が鳴らないわけではないようで、普通に弾けそうだ。今回は、KEYSTEP 37のつまみでcc#35を送ってビブラートをかけた。ELZ_1はこういうことができなかったので、LIVENは助かるなぁ、と思う。録音の最後ではピッチベンドで1オクターブ落としている。

LIVEN BnB Preset Kit Bank1-1 "EDM 1"

KEYSTEP 37の鍵盤でドラムキットを弾いたもの。KICK1、SNARE 1、HAT 1を叩き、最後の音だけ、KICK 1とKICK 2を叩いた。メトロノームを聞くこともなく手弾きしたので、下手なのは赦していただければ幸いである。

Sonicwareのシンセは、ELZ_1LIVEN XFM、LIVEN BnBと買ってきた。良い音、独特の音を持つシンセだと思う。感服している。

MacBookと組み合わせて、モバイルセットを組むのも面白いかもしれない。MacBookのヘッドホン端子からLIVEN BnBのライン入力に線を張ると、左上のツマミで、BASS、DRUM、LINE INの音量とエフェクトセンドを調整できる。LIVEN XFMより使いやすそうだ。

LIVEN BnBの鍵盤はベロシティを検知する機構を持たないけれど、veloというツマミ(shiftボタンを押しながら回す必要がある)を使うと、発するベロシティを設定できる。悪くない工夫だと思う。

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2022/11/06

干し柿チャレンジその4

20221106a_driedpersimmons

干し柿チャレンジその3から1週間が経過し、もんでみて一つを選び、味見した。おいしかった。渋味は感じられなかった。娘に1つ選ばせて朝食で食べてもらい、父に送ろうと12個を選んだ。それが上の写真だ。

おいしいかどうかは食べてみなければわからない。そこが素人というやつである。

ゴミを出しに行って近所の人に柿をもらい、今回の干し柿チャレンジは始まった。思わぬ親孝行ができて、よかった。

干し柿というものが、こんなにおいしいとは知らなかった。私は美食家ではないが、和菓子洋菓子はけっこう好きで、それなりに食べてきた。干し柿の甘味は、それらの上を行っていると思う。干していない柿を含む、他の果物とも違う。

昨日、近所の人(最初にくれた人とは別)が袋にいっぱい、柿を持ってきてくれた。次郎柿で、そのまま食べても甘いのだが、やっぱり干した。

20221106b_persimmons

上の写真の右半分にあるのは1週間前に干した柿。左方にあるのが新たに干した柿だ。

幸せ。

H2

2022/11/05

VCV Rack 2 Freeで「11月の足音」

20221105b_novemberfootstepsmemo

VCV Rackで音を作り、独奏した。モジュラーシンセの面白いところは、モジュールを並べて音を作ることそのものが作曲行為であることではないだろうか。音があって曲があるのであって、曲があって音があるのではない。まあ、それは、他のシンセ音楽もそうかもしれない。

モジュールの様子とパッチファイルを下に示す。外部モジュールを読み込んでいないので、簡単に開けるだろう。

20221105a_vcvrackstereo1

ダウンロード - 20221105a_stereo1.vcv

布団に入っていて、画面一杯にモジュールを並べたら壁みたいで楽しいかも、と思った。そんでもって、マルチティンバーにすることも可能かもしれないので、1音を横に並べてみるか、というところから始めた。鋸歯状波を出しているだけという点では昨日と変わらないのだが、ディレイを2個にし、左右に振り分けた。ディレイタイムは左が250ミリ秒、右が500ミリ秒で、120bpmの4分音符になるようにした。

テンポ同期も試したのだが、CakewalkからMOTIF-RACK XSのループを介して送った場合、微妙な揺れがあるようで、ディレイ音が揺れてしまった。仕方なく、固定値とした。

November Footsteps

モノシンセ+左右ディレイの独奏。マスターレコーダーMR-2000Sへの録音時には、Eventide Eclipseの「Reverb 8」をかけ、VCVの側のディレイのレベルを少し下げた。ビブラートをかけるモジュレーションホイール(cc#1)は演奏時に録音し、後で修正はしなかった。

近所の人が自転車で柿を持ってきてくれた。以前くれた人に何か話を聞いたのだろう。そのまま食べても十分においしかったが、多いので干し柿第4弾を検討している。

H2

2022/11/04

DISTRHO CardinalをMacにインストール

20221104f_cardinalonmacbook

CardinalをMacBook(macOS 11.7.1、Intel)にインストールした。上の図は、LogicでCardinalを開き、前の記事でアップロードしたパッチを開いた様子だ。音はちゃんと出るようだ。

ただ、すべてがうまく動いているとも言い難い。

プラグインのウィンドウをサブディスプレイに動かすとズームがおかしくなり、メニューバーが消える。これは無理。Hosting AUで開いた場合は、プラグインのウィンドウの大きさをうまく変更できなかった。スタンドアロンは、Nativeは一応起動したが、MIDIとオーディオのルーティングをどうしたらいいかで困り断念。Jackは起動しなかった。

動かないわけではない、レベルかなぁ。

うちの場合はWindows機の方が画面が広いしCPUパワーも上なので、そちらで使う方が無難かも。

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VCV RackのパッチをDISTRHO Cardinalで読み込む

20221104e_cardinalsawportamento

先ほどの記事で作ったVSV Rackのパッチ「sawPortamento.vcv」を、Cardinalで読み込むとどうなるか実験してみた。VCVのモジュールでおおむね置き換えられたのだが、PROCESSとCVMIXが消滅して、出る音はおかしくなった。PROCESSがあった場所にBefaco SLEW LIMITERを入れ、CVMIXがあった場所にBefaco MIXERを入れて補修したのが上の図だ。

互換性が全くないわけではないけれど、そんなにうまくいくものでもない、ということだろうか。

VCVファイルを下に示す。

ダウンロード - 20221104b_cardinalsawportamento.vcv

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VCV Rackで初歩パッチを作る

20221104d_vcvracksawportamento

他の人のパッチを読み込むのが大変なら、自分で作ればいいのか、ということで、標準搭載のモジュールだけでパッチを作ってみた。

VCV Rack "SawPortamento"

VCOの鋸歯状波1個をVCA MIXに入れ、VCFとVCAとDELAYを通して出したもの。VCA MIXにエンベロープを送る手もあるのだが、フィルターの後にVCAをわざわざ置いた。

これを作る前にはポリフォニックの実験をしていて、MIDI-CVの設定をするだけでよいことがわかった。ポリフォニックの信号を普通に送ると歪むので、VCA MIXで音量を下げた。ここで下げなくても最後に下げれば大丈夫であったかもしれないが、VCA MIXは、今後拡張時にも使えそうなので、削除はしなかった。ポリの場合、VCAで8音ポリフォニック時には8本のバーが上下し、見栄えがよい。

ポリフォニックの次はポルタメント(グライド)の実験をして、PROCESSのSLEWを使えばできそうであることがわかった(GLIDE出力はどのように使うのだろう…)。ただ、ポリフォニックのポルタメントはうまくいかないので、モノフォニックに戻した。

Arturia KEYSTEP 37で弾いているので、モジュレーションホイールとアフタータッチの両方でビブラートをかけたく思い、CVMIXで混ぜた。かかり具合を個別に設定できて都合がよい。

ディレイがあるのは嬉しいが、ステレオにするには工夫が必要かも。

下がvcvファイルである。

ダウンロード - 20221104a_sawportamento.vcv

VCV Rack、面白いかも。

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DISTRHO Cardinalをインストール

20221104a_cardinalsynthoncakewalk

VCV Rackに似たシンセとして「Cardinal」というものがあるというので、インストールしてみた。DISTRHO/Cardinalを開き、右側にある「Releases」の「Latest」をクリックするとダウンロードページに行ける。「Cardinal-win64-22.10-installer.exe」を実行してインストールした。

初期画面は上のもので、サイン波が出るようになっている。

Cardinal Synth Initial Sine Wave

サイン波を手弾きしてMR-2000Sに録音。ピークがあまり出ていないせいか、ノーマライズしただけで音量がかなり大きくなった。

Cardinalは画面の上部にメニューバーがあり、「File」→「Open Demo / Example project」と進むと、いくつかのデモ音をロードできる。ただ、鳴らし方がわからないものもあった。「falkTX - Random-Progress-Pluck-Rev」は、Cakewalkを再生状態にすると音が出た。

Cardinal Synth "falkTX - Random-Progress-Pluck-Rev"

ロードして、ホストDAW(Cakewalk)を再生状態にすると鳴り、再生をやめると止まる。こういうの、うっとりするんですよね。

VCV Rackは、モジュールをダウンロードしてインストールして鳴らす、というのが基本のようで、ネットにあるパッチを読み込ませると、モジュールがない、と言われることがほとんどである。エラーメッセージを読んでモジュールを入れていくのは面倒だし、有料のものがあってそこであきらめることになるかもしれない。

Cardinalは、モジュールがあらかじめ含まれている(そのためダウンロードするファイルは大きい)ので、モジュールがなくてパッチを読み込めないということはない。ただもちろん、鳴らし方がわからなかったりして、鳴らないものもある。

VCV Rackの無料版はVSTがないが、CardinalはVSTがあるので、DAWから普通に使える。

さて、どちらを使ったものか。と言いつつ、モジュラーはもうお腹いっぱいかもしれない。ふー。

H2

2022/11/03

「VCV Rack 2 Free」をインストール

20221103a_vcvrackfree

VCV Rackというソフトウエアのモジュラーシンセをインストールした。現行バージョンは「Rack 2」で、無料の「Free」と、149ドルの「Pro」がある。今回試したのはFreeの方だ。

Freeは、スタンドアロンでは動くが、VSTがない。そのため、DAW(Digiral Audio Workstation)で呼び出すことができない。Freeを起動して、MIDIキーボードで弾くことはできる。でも、DAWでVCV Rack Freeにノート信号を送るのは、工夫しなければならない。

それができるかどうかを試した。MOTIF-RACK XSのMIDI INとOUTをMIDIケーブルでつなぎ、VCV Rack FreeがMOTIF RACK XSのポート3からのデータを受けるようにした。VCV Rackのオーディオ出力先はUA-S10にした。DAWは、オーディオインタフェースとしてMX-1を使い、そこからMOTIF-RACK XSポート3にMIDIを出力するようにした。UA-S10の出力と、MX-1の出力をEventide Eclipseで混ぜた。

そんなことをして、最初に起動した時の音を演奏して録音したのが下だ。

VCV Rack 2 Free Default Patch

起動して最初に存在したパッチを演奏したもの。太さがあって、いい音だと思う。モジュレーションホイールはオーバーダビングした。

VCV Rack 2で他の人が作ったパッチを読み込ませてみようかと思うが、必要なモジュールがあったりなかったりするのかも、と思うと、びびったりする。さてどうしたものか。

H2

2022/11/02

Novationのソフトシンセ「B-Station」「V-Station」を試す

20221102d_novationbassstationstereo

Novationのソフトシンセ「B-Station」「V-Station」が無料で使えるようになったという話を聞き(ダウンロードサイトはこちら)、Windows機にインストールした。上の写真がB-Station、下の写真が「V-Station」だ。

20221102g_novationvstationonsonar8_5_x86

見事である。B-StationはBass Station初代のソフト化で、V-StationはK-Stationのソフト化だろう。K-Stationは、私が持っているA-Stationと、音色名表示ができることは違うが、音はさほど違わないだろう。

B-StationとV-StationのWindows版は、32ビット(x86)と64ビット(x64)の両方に対応している。

64ビットのCakewalkでは、下の画面のようになる。

20221102b_novationsoftsynthsoncakewalk

B-StationはVST2のみで、ステレオとモノがある。モノだと左チャンネルだけになってしまったので、それ以降ステレオの方を試している。V-StationはVST2とVST3がある。

32ビットのSonar 8.5では、下の写真のようになる。

20221102c_novationsoftsynthsonsonar8_5_x

32ビット環境の場合、「Novation FX Suite」も利用できる。下の画面のように挿入できる。

20221102e_novationfxonsonar8_5_x86

コーラス、ディレイ、フェイザー、シンセフィルター、トレモロというラインナップで、ちょっと物足りないかなという気もする。

コーラスの画面は下のようなものだ。

20221102f_novationchorusonsonar8_5_x86

至ってシンプルである。

それでは音を少々。

Novation B-Station "00 Moog Bass" with Novation Chorus Off / On

B-Stationの最初のプリセット「00 Moog Bass」を弾いたもの。エフェクトの有無を後で切り替えるために、Sonarに録音してクォンタイズをかけた。クォンタイズの分解能が思うように設定できなくて困った。倍に細かくすればいいのかもしれない。

Bass Station初代は以前買ったが、いくつかのスライドスイッチが効かなくなって今は押し入れの中にある。昔の記憶と比べると、ソフト版もけっこう雰囲気が出ていると思う。低域は豊かだが、これって、録音の場合、どうせ削らなければならないよねー、という気もする。

Novation V-Station "102 Arpeggio1"

Novationのデジタルシンセっぽい音ということで、3番目にあったアルペジオ音色を選んだ。メトロノームを聴きながら伸ばした。

A-Stationを持っていて、ここには、たぶん同じ音色を弾いた録音がある。ハードシンセであるA-Stationの方がよく響いて太いように感じるのは、ハードウエアへの執着だろうか。うーむ。

ハードウエアを並べる場所は限られているので、ソフトシンセはありがたい。大切に使っていこうと思う。

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Dave Smithの冥福を祈る

偉大なシンセサイザー製作者である、Dave Smithが2022年5月に亡くなっていたと聞いて驚いた。72歳で、心臓発作でなくなったという。生きていてほしかったなぁ。

Dave Smithのシンセで最初に買ったのは、Pro-OneとProphet T-8のどちらだったろうか。T-8は買ったものの、あまり調子がよくなく、購入したFive-Gに戻した。それらからだいぶ時間がたった後に、Mopho X4、Prophet 08 PE、Mono Evolover Keyboard、Prophet-12 Desktopを購入した。PioneerのTORAIZ AS-1も買った。Mopho X4はオークションで買ったのだが、サブオシレーターの音が消し切れず、Five-Gで見てもらったがそれが正常だと言われ、Five-Gに売ってしまった。

まあそんなわけで、Daveが作ったシンセのすべてが完璧だったとは言わないけれど、今手元にある5機種はどれも素敵で、できるだけ長く弾いていきたいと思う。Dave、いいシンセを本当にありがとう。

そうそう、ヤマハ時代に物理モデリングを、コルグ時代にWavestationを手がけたんだったね。EX5、PLG-150VL、WAVESTATION SRもあるよん。

H2

幸せとは干し柿かも

20221102a_driedpersimmons

青空の手前に軒先の干し柿が揺れているのを見ると、何とも言えず幸せな心持ちになる。

上の写真は、10月23日に干して10日が経過した干し柿だ。2週間干そうかと思ったが、耐え切れず、食べることにした。とてもおいしかった。これ以上干すと、水分抜け過ぎかもしれない。抜いた方が保存性はよいだろうけれど。

10月30日の夜に干した、4分の1に切って串刺しにした干し柿を、ひと切れ食べた。まだ渋かった。最低でも1週間は必要ということだろうか。

H2

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