KORG Collection ELECTRIBE-Rの印象
KORG Collection 4に追加された新音源「ELECTRIBE-R」を弾いてみた。生き生きした音で、好きである。
ELECTRIBE-Rのハードウエアは1999年に発売された。当時のラインナップは「ELECTRIBE-A」「ELECTRIBE-R」で、Aがバーチャルアナログのシンセ(2パートでそれぞれはモノかな)、Rがリズムマシンである。
今回リリースされたソフトウエア版のELECTRIBE-Rは、8個のパートを持ち、下から2行目右側の8個のボタンでどのパートを編集するかを選択できる。各ボタンにはC2~G2と表記されており、そのノートを送るとトリガーできる(ベロシティ対応)。ただ、使うキーボードによってはC1~G1だと思われるところに対応しているかもしれない。
パターンが352個プリセットで用意されており、それをMIDIのノート情報で切り替えられる。ノートとパターンの対応は下図の「Pattern Set」で設定する。
Mac版はパターンセットにパターンが入っていたのだが、Windows版は空っぽであった。上の図のように、A01~A10を並べ、それを再生したのが下の録音である。
ELECTRIBE-R 1st 10 Patterns
KORG Collection ELECTRIBE-Rのプリセットパターンの最初の10個を連続再生したもの。C4を押して再生を開始し、上に1個ずつ進め、最後はBb3を押して止めた。
キーを叩くと、即座にパターンが変わる。一つのキーを連打して冒頭部を繰り返すこともできる。コルグのTRITON STUDIOなどにあったRPPR(Realtime Pattern Play & Recording)を彷彿とさせる。Elektronのパターン切り替えは、切り替え後に現在のパターンを最後まで再生して切り替わる(私の理解が浅いかもしれないが)ので、それとは使い方が違う。
ノート情報への対応は、わかりやすく、使いやすいと思う。
音は、生きが良いと思う。最初のあたりのプリセットパターンを聞く限りでは、低域が控え目で、その分、中高域が軽やかに出てくる。左右の振りも控え目で、音が中央に定位していてそれがパワーを感じさせる。
KORG Collectionのネタは無限にあるのだなぁ、と思う。今後の新ソフトにも大いに期待している。またバージョンアップ料金を払うことになりそうだけれど…。
H2
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