BandLab Cakewalkが出力するMIDIクロックが安定しない
CakewalkからRoland MX-1やArturia KEYSTEP 37にMIDIクロックを出力した場合、クロックが揺れるのが気になった。気にならないこともあるのだが、MX-1のMFXでインテンポのディレイをかけた状態だと、ピッチがよれるので大変に気持ちが悪い。KEYSTEP 37は受け取ったテンポを表示してくれるのだが、これが時々変わるのも気持ちが悪い。
音は、例えば、こんな感じだ。Nord Stage 3の「Saw01」を弾き、MX-1 MFXのディレイをかけている。
ASIO MX-1 Master
ドレミファミレド、は何とかなっているが、その次のミファソラソファミはかなり音痴になっている。
ASIO UA-S10 Master
ドレミファミ、のところで既に音痴化している。ミファソラの中盤もひどいし、最後のドもひどい。
ASIO INTEGRA-7 Master
ドレミファミレドの最後のドがおかしい。後は比較的まともだが、安心して聴けるかというと疑問である。
MIDIクロックの揺れを軽減する方策として、現在、これかなー、と思っているのは、Cakewalkの設定でオーディオインタフェースを外し、「再生タイミングマスタ」「録音タイミングマスタ」を「なし」にすることである。最初の図がその設定画面だ。
ASIO No Audio Interface
上の3つに比べると、これがまだマシであると思う。ただもちろん、この設定ではCakewalkで音声を扱えない。MIDIのみだ。
Cakewalkの設定画面の「オーディオ」→「オプション」画面には、「ドライバモード」というドロップダウンリストがあり、選択肢は「WDM/KS」「WASAPI排他」「WASAPI共有」「ASIO」「MME(32ビット)」の5つがある。これまでは、いつもASIOを使ってきたのだが、他のものも、試してみる価値があるかもしれない。
オーディオインタフェースがある状態では、Cakewalkは、オーディオインタフェースからオーディオクロックを受け取って、そこからMIDIのタイミングを作ろうとするのではないかと思う。で、オーディオクロックが揺れると、MIDIのタイミングがずれる。そんな動作なのかもしれない。
MIDIクロックのマスターを外部機器にして、Cakewalkをスレーブにする、という方法も、なくはない。例えば今回の場合、MX-1をMIDIクロックのマスターにしてCakewalkをスレーブにすると、ディレイのピッチがずれて音痴になるという症状は出なくなる。MX-1のテンポが揺れないからだ。ただ、Cakewalkの再生を始めて、それからMX-1のSTART/STOPを押して再生するという作業手順になるようで、これは難しい。トラックダウンする時だけそうすることは考えられるけれども。
インテンポのディレイが音痴化して耐えられないだけであれば、それをアウトテンポ(時間設定)にするという手もある。
クロック入力があるまともなオーディオインタフェースなら、こういうことは起きないのかなぁ。
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