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2023年4月

2023/04/29

Roland SH-201で3音色作成

20230429a_rolandsh201softhorns 

昨日、ローランドSH-201をいじっていて、3音色を保存した。

Roland SH-201 "SoftHorns"

鋸歯状波1個で作ったソフトな金管楽器。ピッチエンベロープによるせり上がりを少し付けた。ディレイではなくリバーブをかけた。SH-201は、中低域のふくらみが、JP-8000とはまた違った味わいを持っていると思う。「LOW FREQ」を3段階に設定できるのも、気が利いている。

Roland SH-201 "SuperSawStr"

SUPER SAWでストリングスを作ってみた。圧巻である。まさにJP-8000の弟分、本家のSUPER SAWだ。

Roland SH-201 "SawDetuneStr"

鋸歯状波を2個出してデチューンをかけて作ったストリングス。SHらしい安っぽさがあり、これはこれで好き。

下は上記3音色を含むライブラリ・ファイル。

ダウンロード - 20230428a_rolandsh201_6patches.shl

H2

2023/04/27

Roland CloudがJUNO-106、JUPITER-4/8の「バージョン2」をリリース

20230427a_rolandcloudjuno106_v2_0

ローランドは2023年4月25日、ソフトウエアシンセサイザー「JUNO-106」「JUPITER-4」「JUPITER-8」のバージョン2を発表、出荷した。ユーザーは無料で更新できる。

今回の更新のポイントは(1)新しい画面、(2)新しい「ブラウザー」画面、(3)「サーキットモッド」つまみ、である。画面デザインが変わり、ハードウエアを模したパネルの上方の空間に音色選択ボックスや出力レベルメーターなどが配置された。ウィンドウ右下をドラッグすることでスムーズなリサイズが可能。ブラウザー画面もリサイズができるようになった。ハードウエアパネルの中央部に「CIRCUIT MOD」というつまみが置かれ、左端の「0」では狂いのないコンディションで鳴り、それを増すと(最大255)狂い始める、というものである。

例を一つ。

Roland Cloud JUNO-106 "SQ Rippin Arpg" Circuit Mod "0" and "255"

アルペジオ音色「SQ Rippin Arpg」を、最初はCIRCUIT MODつまみを「0」にして鳴らし、次に「255」にして鳴らした。255にするとアタックが不ぞろいになり、ピッチも不安定になる。255はさすがにやり過ぎだと思うが、そこまで上げなければ、適度な揺らぎが生じて魅力的だと思う。

記憶が定かではないのだが、バージョン2は微妙に鳴りが良い気がして、好感触だ。ただ、音色一覧を表示する「ブラウザー」画面で、以前はダブルクリックして音色をロードできたのだが、今回はダブルクリックで音色名変更になり、ロードができない。ちょっと不便だなぁ、と思う。まあ、慣れれば済むことかもしれないが。

今回のプロモーション映像を見ていると、SYSTEM-8はまだやめる気がないのだろうか、と不思議に思った。先日SYSTEM-8の新音色もリリースしていたしなぁ。

SYSTEM-8は、できれば改良して「SYSTEM-16(仮)」を作ってほしい。アフタータッチ付きの良質な61鍵盤、ホイール付き、同時発音数はSYSTEM-8の倍の16音、セカンドLFO付きにしてほしい。お金があれば買う(弱気)。

H2

2023/04/26

Clavia Nord Stage 3で「校歌」

20230426b_schoolsongmemo

夕方に机に向かってフレーズが出てきたので書き留めた。

School Song

Nord Stage 3「Royal Pad PedalH」独奏。この音色はピアノとパッドのレイヤーであるが、パッドは出していないので、Royal Grand 3D XLがほぼ生で出ている。音色を探すのが面倒で、この音色で録音してしまうことが多い。t.c.electronic Reverb4000「001 Large Hall」をかけた。dbx Quantumで音量を上げ、パソコンに取り込んでからOzone 9で音量を上げるといういつものパターンだ。

この曲はどこかにある校歌ではなく、今回書いた。ただ、最初の3音、C-D-Eは某大学の校歌と同じだと思う。

今回はBメロがG7で始まっている。自分の曲で多用されているのはFなので、今回はちょっとがんばった。節の最後にAmを持ってくるのはやめて、Cで通した。校歌風にしたかったからだ。

後半でA-E-D-Cとメロディが8分音符で降りてくるところがあり、そこのコードがAm-Fである。これは、前の曲でも同じものがある。たぶん、私にとってはこれが「推し」なのだろう。

小中高大、そして会社に入ってからも、今思い出す当時の自分の姿はどうにも情けなく、恥ずかしい。そのため、同窓会っぽいものにはほとんど出席したことがない。なんか、納得できないんだよね。いろいろと、さ。

H2

Steinberg「HALion Sonic 7」をインストール

20230426a_steinberghalionsonic7_novelpia

ソフトシンセを次に買うならスタインバーグのものかなぁ、などと考え、こちらで無料版の「HALion Sonic 7」をダウンロードしてインストールした。HALion Sonic 7には音が何も付いてこないが、無料でインストールできるものが5種あるので、インストールして鳴らしてみた。

その一つがこれ。Sonic Atomsの「Novel Piano」だ。

Novel Piano "Scoring Piano"

Novel Pianoには3つのプリセットがあって、その中で最も普通のピアノっぽい音がするのがこの「Scoring Piano」だ。こういう、ぽよよーんと浮かんでいるようなリバーブのピアノは好きだ。HALion Sonic 7にはMIDIの録音再生機能があるので、それを使って手弾きを録音した。「レ(D)」を弾いた時に音が「ツーン」となっているが、まあこういうのは、シーケンサーに入れた場合はベロシティを抑えれば修正できるのではないだろうか。

MIDIファイルを下に示す。

ダウンロード - 20230426a_novelpiano1sttry.mid

H2

2023/04/25

Roland INTEGRA-7で「No Way」

20230425a_nowaymemo

INTEGRA-7はひとことで言えば「ローランド最後のDTM音源」だと思っていて、大切にしている。ただ、使い方がよくわからない音源で、どう使ったものか迷い続けているのも事実だ。

使いにくい原因の一つは、エフェクターが、今基準でいうとあまりぱっとしない、ことではないかと思う。全パートにMFXを使えるのはよいが、複数を直列させて使うことはできない。リバーブがない。リバーブはセンドリターンでかけることになるのだが、この質もぱっとしない。センドリターンのコーラスはディレイにできるが、これも、シンプルというか芸がないというか。

そんなことを考えていて、INTEGRA-7のピアノにt.c.electronic Rerverb4000をかけたらどうなるだろう、とやってみたのが下の録音だ。

No Way

INTEGRA-7の先頭にあるピアノ「Full Grand 1」独奏。Reverb4000の「007 Wooden Chamber」を、少し長くしてかけた。リバーブ量を最適に、と調整したつもりだったのだが、パソコンに取り込んでからOzone 9で5dBほど音量を上げざるを得なくなり、そうしたらリバーブが深くなった。どうもうまくいかない。dbx Quantumでもっとつぶすべきだった。ほんと難しい。

m4aで192キロビット/秒程度に圧縮したら、さらに音が悪くなった。96kHzにこだわっているのが悪いのかもしれない。

H2

2023/04/23

KORG opsix nativeで「4月の北風」

20230423b_korgopsixnative271whistleandgu

KORG opsix nativeで1曲。

North Wind in April

opsix nativeのプリセット「271 Whistle & Guitar」独奏。TK AudioのBC1-Sを通し、Eventide Eclipseの「Bandpong」をUA-S10からのセンド&リターンでかけてモニターしながら作った。アルペジオの音に合わせて弾くのは難しく、8小節程度に区切って、少しずつ弾き、クォンタイズをかけてピアノロールで編集した。下の音は長く伸ばし、上の音は小節の頭から8分の1休符を入れた場所に置いた。別トラックにアルペジオを切った音を用意し、最後の音はそれを弾いてモジュレーションをかけた。そちらはエンベロープを少しいじった。

ソフトシンセを弾く環境が、少し整ったかな、と思う。

H2

電源ボタン操作を減らすために配線変更

20230423a_connections

まだ配線変更をしている。昨日は配線変更後にソフトシンセを弾き始め、やっぱりこっちの方がいいのでは、とさらに変更をしていた。

上の図で、パソコンを使っていれば常時使える状態にあるのは、Roland UA-S10だけである。UA-S10の出力はメインのモニターラインの入口であるRoland FM-186と、サブのモニターラインの入口であるSRA-50に行っているので、モニターラインのいずれかの電源を入れればスピーカーから音が出せる。UA-S10にヘッドホンを挿して聴くこともできるが、ヘッドホンをかけてシンセを弾くというのは、あまりやらない。

昨日の早い時間では、Eventide Eclipseのアナログ入力にRoland INTEGRA-7を接続していた。ただ、ソフトシンセを弾いていて、これにエフェクトをかけたい!というニーズにこたえる際に、Roland UA-S10からEclipseにセンドリターンしていれば、Eclipseの電源ボタンを操作するだけで済む。その方が楽か、ということになった。

一方で、INTEGRA-7を弾きたい時には、INTEGRA-7の電源を入れれば済む。INTEGRA-7のアナログ出力をFM-186につないだからだ。

あれこれ複雑なことをしたくなれば、電源を入れるべき機器が増えるのだが、それはまあそういうものなので、しょうがない。

Windowsパソコン内のソフトシンセを弾く場合、出力先の選択肢は3個ある。(1)UA-S10、(2)INTEGRA-7、(3)MX-1だ。UA-S10に出す場合とINTEGRA-7に出す場合では、音が違う気がした。違って当然と言えば、まあそうなのだが。

INTEGRA-7は、今の基準で言うと、内蔵エフェクターがイマイチなのかな、という気はする。

H2

2023/04/22

正面のラックにEventide EclipseとReverb4000を配置

20230422a_frontrack

正面のラックは8Uあるのだが、そのうち2Uをブランクにして、これまではテーブルトップの音源を置いていた。先ほどまではRoland TR-8が座っていた。

TR-8はまだまだ使いたいのだが、とりあえず一度どいてもらって、Eventide Eclipseとt.c.electronic Reverb4000を出してきた。

TK Audio BC1-Sが来たためにEventide Eclipseを外したのだが、それを復活させた。リバーブ、ディレイを追加できるようにしたかったからだ。結線は下の図のようにした。

20230422b_connections

核となっているのはフォステクスのDS-8で、コアキシャル(同軸)である1と2はすでに使ってしまっているので、オプティカル(光)で接続でき、96kHz対応のエフェクターを2個選んできた。Eventide Eclipseにはデジタル入力とアナログ入力を混ぜる機能があるので、そこにはINTEGRA-7を入れた。Reverb4000から引いてくるかINTEGRA-7から引いてくるかを迷ったが、とりあえずこれで。

DS-8のつまみの設定で、いろんなルーティングができる。MX-1の出力にEclipse(and/or)Reverb4000をかける、INTEGRA-7の出力にEclipseをかける、MX-1の出力をBC1-S経由で録音する、などだ。

まあ、できるからといって、複雑な設定をする必要もないのだが。

H2

2023/04/21

Roland SH-201 & TR-8で「SH-201がやってきた」

20230421a_rolandsh201

ローランドSH-201を歓迎して1曲。

SH-201 Comes!

SH-201のファクトリーパッチ「USER A-8 FormantMover」を弾いて作った曲。そのまま使うわけにもいかなくて、ある程度の編集をした。カットオフもレゾナンスもLFOも、つまみで変えた。SH-201のディレイがテンポ同期していないようだったので(できるのかどうか確認していない)、それは切った。

その音色「FormantMoveH」のファイルがこちら。

ダウンロード - 20230421a_formantmoveh.she

今回はローランドTR-8のドラムを添えた。基本的にはプリセットパターン1個をずっと鳴らしている。

20230421b_rolandtr8_arturiakeystep37

これがなかなかビートが合わない。

CakewalkでTR-8に同期信号を送ってプリセットパターンを鳴らし、そのMIDIデータをCakewalkに録音した。クォンタイズして小節の長さもぴったりにしないと、コピーして貼り付けた時にずれる。MIDIデータを用意できたところで、TR-8の方はパターンを切り替えてクリアして(空にして)鳴らないようにし、MIDIデータを送信して鳴らした。拍がうまくそろわないのでTR-8のノートデータを後ろにずらしてなんとなく合わせた。それでも、再生するたびにずれ方が違う気はした。

この方法でもビートにリバーブをかけることができた。スキャッターもかけられた。スキャッターは偶然性重視で手押しした。最後の拍だけは、キックとオープンハイハットを打ち込んだ。

今回はTK Audio BC1-Sは使わず、dbx QuantumとOzone 9で音量を上げておしまいにした。音量の上げ方は、少し控え目にした。これから、少し控え目にしていこうと思ったからだ。

その分音量を上げて、踊っていただければ嬉しい。

H2

2023/04/20

KORG wavestate nativeで「A Dragon Went To The Moon」

20230420d_adragonwenttothemoonmemo

TK Audio BC1-Sを通してソフトシンセを弾くとどんな感じだろう、とKORG wavestateを弾いて1曲。

A Dragon Went To The Moon

wavestateの「Beauty Vox & Violins」という音色の独奏。音色のテンポは「120」と表示されていて、Cakewalkのテンポも120にして、同期もしているはずで、でも、音を聴きながら弾くと、自分の弾く音符がどこにジャストで入るべきなのかが、全くわからなかった。仕方がないので、Cakewalkのメトロノームを切って、フリーテンポで弾いた。最初から最後まで一度に録音し、修正は加えなかった。音色は、イコライザーで少し低域を削った。

BC1-Sに1曲プレゼントしてもらったような気分だ。

下のリンクはハードウエアのwavestateのもの。まあ、同じ音色が入っているはずだ。

H2

TK Audioのコンプレッサー「BC1-S」を購入

20230420b_tkaudiobc1s

TK Audioのコンプレッサー「BC1-S」を買った。8万円(送料含む)。

オークションでは、「これが欲しい」と思ったものを買えないことがよくある。ほとんどの場合、他の人が高値を付け、あきらめることになる。ところが一方で、「これはこの価格では落札できんだろう」と思ったものが、落札できてしまうこともある。今回のBC1-Sは後者だ。

1993年ごろ、初めて購入してよく使ったコンプレッサーが「Behringer MDX2000」だ。当時のものを今でも2台持っていて、最近になって改造品を1台買い足した(購入記事はこちら)。今メインで使っているのは「dbx Quantum」(購入記事はこちら)で、それは前面ラックに今も鎮座している。

20230420c_frontrackitems

基本は、dbx Quantumでローカットと浅いコンプと、場合によってはリミッターをかけてMR-2000Sに96kHz24ビットで録音し、そのWAVファイルをSound Forgeで開いてOzone 9でEQとマキシマイザーをかける、という風に作業している。

ただこのところ、それでは十分に音量が上がらず、ぼよんぼよんした音になってしまうことが時々ある。で、BC1-Sが来れば、「ここでアナログコンプの出番だ」とできるのではないか、と思った。それで入札し、購入したわけだ。

接続は下の図のようにした。

20230420a_tkaudiobc1sposition

Roland UA-S10からバランスで出した音をBC1-Sに入れ、それをMR-2000Sで録音する。これだと、PCMだったらサンプリング周波数を192kHzまで上げられるし、2.8MHzのDSD(Direct Stream Digital)で出し、MR-2000SでDSD録音することも可能だ。PCMの音をUA-S10で1ビット化して出すこともできる。

接続して、「ALAN PARSONS & STEPHEN COURT Sound Check」(ジャケット画像はこちら)を再生してみた。

BC1-S、お見事。太いつまみが心地よく、それを回すと回した分だけきっちり音が変わる。アナログメーターのゲインリダクション表示もうっとりさせる。現在の高級コンプレッサーってこういうもんなのね。MDX2000から30年くらい経過してるんだもんなぁ。

下のリンクは現行版の「BC1-THD」。

H2

2023/04/16

Roland SH-201で基礎音色を作る

20230416a_playingrolandsh201

昨日、ローランドSH-201で音を作り始めた。鋸歯状波を1個出す程度の基礎的なものであるのだが、それでも、練習にはなるはず。

音を作る際は、SH-201に向き合うのではなく、パソコンに正対して、Arturia KEYSTEP 37を弾きながらやるのがよいようだ。画面には、上の図のように、ライブラリアンとエディターを開く。

WindowsのMIDIは、昔はけっこう「マルチクライアント」であったと思う。一つのMIDIポートを複数のアプリケーションソフトで共有できた、という意味だ。しかし、このごろは、複数のソフトを立ち上げるとMIDIポートを開けないことが多くあり、最近のWindows MIDIはマルチクライアントではなくなったのか、と思っていた。

ところが今回の場合、上図のように、ライブラリアンとエディターを同時に起動して使える。UM-ONEのドライバーが優れているのか、アプリケーションの側が優れているのか、うーむ。

ただ、この2種のソフトの連携方法は、最初はちょっとわからなかった。どちらもSMF(Standard MIDI File)の読み書きができるので、それで連携すればよいのかと思ったが、なかなかうまくいかない。ライブラリアンのSMFとエディターのSMFは、相互運用できるものではないようだ。

ライブラリアンで音色を選んでSH-201のテンポラリーエリアに送信し、エディターでREADボタンをクリックしてそれを受信して編集、音色ができたらWRITEボタンを押して本体のユーザーエリアに書き込む、というのが今やっている手順である。ライブラリアンではプリセットパッチ(ROMパッチ)を扱えないが、エディターでは選択できるので、それをベースにした音色編集もできる。

SH-201ではパソコンの画面に向かって音を作る方がいいかな、というのは、いくつか理由がある。(1)ライブラリアンとエディターの出来がとてもよい、(2)音を作る際は音色名を付けたい、(3)失わないようにパソコンのファイルにしたい、(4)我が家のSH-201は制御子がだいぶへたっていてパネルで作るとイライラすることがある、(5)パラメーターがけっこう多くエディターがないとわかりにくい、などだ。

では3音色。

Saw01

イニシャライズしてから、鋸歯状波を1個使ったリードを作った。ベロシティによる音量変化はなしにして、ディレイを少し。SH-201のディレイはけっこう独特だと思う。パラメーターを見る限りモノであるのだが、録音した波形を見ると完全にモノとは言い難い気もする。謎である。

cc#1によるモジュレーションは、ソースはLFO2で、今回は波形を正弦波にした。かかり先は、標準状態では「UPPER & LOWER両方(BOTH)」「OSC1&OSC2」である。かかり先は、エディターのPatch Commonの詳細ウィンドウで設定できる(下図)。

20230416b_rolandsh201editorpatchcommon

今回はUPPERのOSC1しか使っていないので特に変更する必要はないのだが、OSC1にだけビブラートをかける、というのも将来はやってみたいと思う。cc#1のかかり具合を設定できないのは少し残念だが、SH-201のレバーだとこれで不便はないし、あまりにひどくかかるというわけではないので、まあ我慢できる。

Square01

前の「Saw01」の波形を方形波(スクエア)にしたもの。SH-201のビブラートはけっこうきれいだと思う。ビブラートがきれいにかかるシンセは、やっぱりいいなぁ。

SawChorusStr

オシレーターは鋸歯状波1個のみで、ディレイにモジュレーションをかけたコーラスで作ったストリングス。SH-201には「エフェクト・テンプレート」という機能があり、ディレイ、リバーブ共に8個の中から一つを選べる。これはハードウエアの操作パネルでは選べるが、エディターでは選べない。ディレイのテンプレートでコーラスを選び(確か2を選んだと思う)、エディターで見るとこんな感じ、らしい(エディターで編集を加えたかどうか忘れた)。

20230416c_rolandsh201editoreffects

コーラスにしたい場合、TIMEとFEEDBACKは「0」でよいらしい。ふむふむ。

私の場合、ストリングスは両手で弾きたいので、アフタータッチが使える場合はアフタータッチでビブラートをかけることが多い。ただ、SH-201はアフタータッチ対応ではないので、LFOのFADE TIMEを上げてディレイビブラートをかけてみた。

20230416d_rolandsh201editorlfo

フェードの様子が図示されるのがかわいい。

SH-201はけっこうパラメーターが多い。パネルから操作できるパラメーターもけっこうな数があるのだが、あるボタンを押しながらあるツマミを回す、みたいな感じで、到底覚えられない。エディター使うしかないよなぁ、と思う。

液晶ディスプレイでパラメーターを呼び出す手法にして、コンパクトなデスクトップモジュールか、1Uモジュールを作ってもよかったのではないだろうか。そっちの方が人気が出たかもしれない。

最後に、上記3音色を収めたファイルを示す。

ダウンロード - 20230416a_rolandsh201_3patches.shl

SH-201のライブラリアンの形式である。Windowsを使っている人はこれで大丈夫だと思うが、Macを使っている人は、たぶんエディターが今のMacでは動かないので、使えないかもしれない。エディターのファイル形式を使うとか、SMFを使うとかも考えたのだが、とりあえずこれで。私が知る限り、SH-201の本体操作でシステムエクスクルーシブを送信することはできない。

H2

2023/04/15

Roland SH-201を購入

20230415a_rolandsh201

このところ何かとストレスを感じる状況があり、シンセを弾く気も、買う気もしないという状況だったのだが、少しずつ回復してきていて、1台買ってしまった。ローランドのバーチャルアナログシンセ「SH-201」だ。3万3480円(送料含む)。

ローランドのシンセの型番で最初に使われたのが「SH」で、次が「SYSTEM」であるらしい(参考にしたのはこちら)。SHという栄誉ある名前は1982年の「SH-101」以来しばらく使われていなかったのだが、2000年に「SH-32」(購入記事はこちら、写真はこちら、ドラム音はこちら)を出して、またしばらく使わなくて、2006年に今回購入した「SH-201」を、2010年に「GAIA SH-01」を、2017年に「SH-01A」を、2023年に「SH-4d」(発表時の記事はこちら)を出した。ソフトシンセだと「SH-2」「SH-101」もあるのだけど、ハードはこんなもんだったと思う。

オークションにSH-201があって、検索して記事を見ると知っている人の評価も高かったりしたので、買ってみた。

届いて弾いてみると、状態はあまり良いとは言えない。たばこの匂いはいつか取れるからよいが、メインボリュームにはガリがあるし、いくつかのボタンは反応が悪い。特に悪いのはOCT DOWNで、これの効きが悪いので、OCT UPを押すことができない。まあ、鍵盤はお世辞にも良いものとは言いにくいので、他の鍵盤で弾こう、と思うしかない。

音を一つ。

Roland SH-201 "ROM A-3 SilkyStrings"

ROMプリセットのA-3にある「SilkyStrings」を手弾きしたもの。ボリュームペダルを踏みながら弾くと大変に気持ちがよいのだが、録音するとなるとペダルの動きが余計なものになりかねないので、録音時は踏まなかった。低域が豊か過ぎて削らざるを得ないし、音量上げをしたら意図しない揺れが出てしまって、弾いた時の気持ちよさは録音にはうまく移転できなかった。

SHの特徴は、シンプルに言えば「ばびぶべぼ」であると思う。JUPITERは「ふぁふぃふゅふぇふぉ」で、パッドとブラスの美しさがそれを象徴している。JUNOは、コーラスを入れなければ「ぱぴぷぺぽ」であまり面白みがないのだが(とはいうもののこれが必要なことも多い)、コーラスを入れると「しゃししゅしぇしょ」になり、JUPITERと異なるパッドとブラスの美しさがある。

SH-201がSHシリーズらしいものであるかどうかは、多分そうであろう、と思っている。

SH-201はパソコンにUSB接続するとオーディオ/MIDIのやり取りができるのだが、Windows 7 x64のドライバーをWindows 11 x64に入れようとしたら、うまくいかなかった。まあ当然だろう。

MIDIインタフェース(UM-ONE)で接続して、ライブラリアンとエディターが使えることを確かめた。MIDIでデータをやり取りしてくれているのは、互換性を考えてしたことではなかっただろうと思うが、それでも、そうしてくれたおかげで、ソフトウエアの寿命が長いものになっている。

ライブラリアンの写真がこれだ。

20230415b_rolandsh201librarian

子ウィンドウの左「Main」はSH-201のユーザーエリアの中身である。本体では音色名を表示できないが、データとしては存在するらしい。Clavia Nord Lead 4/A1みたいである。Mainで全選択してコピーして、新規ファイルウィンドウ(子ウィンドウ右)に「挿入」するとデータをファイルに保存できる。

エディターはこんな感じ。

20230415c_rolandsh201editor

プリセット音も取ってこれる。メイン画面を見る限りではパラメーターが少ないように思えるが、「DETAIL」をクリックして子ウィンドウを出すと、パラメーターがさらに出てくる。上図の右はエフェクトの子ウィンドウだ。

ボタンがしぶいのが何とかならんかなぁ。

H2

2023/04/09

2014年のMacBookを更新できずにいる

20230409a_applemacbookpromid2014

私のメイン機は、最初の1台はMSX2であったが、その後はMS-DOS機になり、Windows機になり、今日に至っている。Macはプログラミングの仕事の都合で2014年に初めてMacBook Proを買った。それが上の写真のものだ。Mac OS 11(Big Sur)までしか正式な更新ができず、まあ、そこで更新は打ち止めにしようかと思っていた。

ところが今年になってまたちょっとしたプログラミングの仕事が来た。メインはWindowsでかまわないのだが、一応Macでも動作を確認したくなり、最新のMac OS 13(Ventura)にしたくなった。

Macを買おうかと考えてオークションサイトを監視したりしているのだが、どうも買う気になれず、結局、無理にMac OS 13を入れた(短い記事はこちら)。

音楽関連の周辺機器はあまり動かないかもしれないな、と思ったが、予想に反して、今つないでいるものは大丈夫なようだ。

RME AudioのFireface 400はIEEE1394接続で動いている。ヤマハのMONTAGEはYamaha Steinberg USB Driverで、MOTIF-RACK ES、同XS、SPX2000はYamaha USB-MIDI Driverで動いている。コルグM3はOS標準のドライバーでMIDI通信ができている。Mark Of The Uncorn(MOTU)のMIDI Express XTも大丈夫っぽい。

買い物依存の気があるので、新しいMacを買いたい気持ちはあるのだが、どうも踏み切れない。

その理由は、新しいMacを買ったとしても、今ある場所にすっと入れられるわけではないからだ。

上の写真を見ると、左側には電源ケーブル、Thunderbolt端子にはIEEE1394変換コネクター(Fireface 400用)とアナログRGB変換コネクターを挿しているのをわかっていただけると思う。右側のUSB A端子にはUSBハブを接続している。その横にはSDカードのスロットがあり、そこには256GBのSDカードを入れてTime Machine専用にしている。

使っていない端子もある。左側にはUSB Aがもう1個と、音声出力(アナログ、S/PDIF光)がある。右側にはHDMI端子がある。これらは、今は使っていないが、今後は使うかもしれない。

で、現行のMacBookって、USB Cが数個あるだけなんですよね。

となると、今と同じように周辺機器を接続しようとしたら、かなり苦労するだろうし、苦労してもできるかどうかわからない。

これでは、MacBookを更新する気に、なかなかなれないよねぇ。

H2

2023/04/05

坂本龍一、逝去

20230405a_ryuichisakamoto

坂本龍一が亡くなった。昨晩、NHKの「クローズアップ現代」を観て、その中で「NHK MUSIC SPECIAL選 坂本龍一プレイング・ザ・ピアノ」が再放送されると知った。1月5日の放送は観なかったので、今回はBDレコーダーで録画して、今朝観た。Blu-layディスクにダビングして、今はOppo BDP-103で再生したものを視聴しつつ、この文章を書いている。

上記の2番組は、今のところ、NHKプラスで配信されている。よかったらどうぞ。

小学校5年生だったか6年生だったか、友人がYMOのデビューアルバム(米国盤、LPレコード)を貸してくれた。YMOのファンになり、中学・高校時代にNHK FMでやっていた坂本龍一の番組は欠かさず聞いた。エアチェックもした。YMOの曲(エピローグ)を坂本がピアノで弾いたのを聴いて、コピーしたりもした(正確にはできなかったけれども)。インタビュー記事もよく読んだ。高校3年の受験シーズン、YMOの散開コンサートをNHKで観た。その時だけは、受験勉強もお休みだった。

坂本の言葉で印象に残ったものとして「シンセもタッチで音量を弾き分けられるから」といったものがあった。Prophet-5はタッチレスポンスのない鍵盤だから、翻訳すれば「アタックを遅めリリースを長めにし、音量を上げたい時は音量が上がるまで鍵盤を弾いて、上げたくない時は早めに鍵盤を離す」ということであろうと思う。シンセを弾き込んだ彼ならではだなぁ、と感心した。

指の動きが早くなくても、坂本はシンセの名手であったと、私は思う。

上記番組の中で坂本は、「退院して帰ってきて、そのたびに体力ががくっと落ちて、少し回復してきて、ちょっと作ってみたいなというような気持ちまで気持ちが回復したら、たくさんスケッチをね、書いて、作ってました。ピアノだったり、シンセサイザーだったり。あとその、やんなきゃいけない仕事もかかえていたんです、その間も。だから退院して、すぐそっちの仕事もやりつつ、やっぱ、自分のための日記のようなスケッチをしたのが、とても自分としては、薬になっているっていうか、よかったと思いますね」と語っている。

私は今、自分のためにシンセを弾こうという気持ちになかなかなれないでいるのだが、まあ、それはそれでいいかなと思っている。坂本のように「心の平安を求めて」音を出す日が、いつかまた訪れるだろう。

下のCDはまだ買っていないが、いつか聴いてみたい。

冥福を。

H2

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