
コルグは2023年6月20日に「wavestate mk II」「wavestate SE」「wavestate SE Platinum」を、6月27日に「opsix SE」(上写真)「opsix SE Platinum」を発表した。
wavestate mk IIは、初代wavestate(mk I)が最大64ステレオ・ボイスであったのに対し、最大96ステレオ・ボイスとなっている。64ステレオ・ボイスが少ないかというとそうでもないと思うが、ウェーブシーケンスの音を作るとなると際限なく重ねたくなってしまうものかもしれないので、まあ、意味のある新製品かなと思う。mk Iは終了となる。
wavestate SE(たぶんSpecial Editionの略だが、明記されていないように思う)は、以前に存在を明らかにしていたのだが、それからしばらく音沙汰がなかったため、あきらめたのかと思っていた。こちらはステレオ120ボイス、アフタータッチ付き61鍵盤という仕様である。コルグのアフタータッチ付き鍵盤は、KRONOSでいったん途切れていた。wavestate SEで復活したことは喜ばしい。
アフタータッチ付き61鍵でオーソドックスな2ホイールがある。操作パネルはコンパクトで、左右に他の機材を置ける可能性がある。ここまで見るとマスターキーボードとしても使えそうに思うのだが、惜しいのは、エクスプレッションペダル端子がないことだ(私はできれば2個欲しい)。うーむ。
wavestate SE Platinumは「プレミアムなシルバーのアルミ・パネル、ステンレス製サイド・パネル」を持つ限定版である。
以上の実勢価格は、wavestate mk IIが約7万円、wavestate SEが約20万円、wavestate SE Platinumが22万円。wavestate SEと同Platinumにはハードケースが付属する。
opsix SEは、wavestate SEと同様にアフタータッチ付き61鍵を搭載した製品。最大発音数は、opsixは32ボイスだったが、opsix SEは最大80ボイスになったということだ。opsix SE Platinumは、銀色の限定版である。実勢価格は、それぞれ、約20万円と約22万円。こちらもハードケースが付属する。
じわっと感動したのは、opsix SEの外観が、ヤマハDX7を彷彿とさせることである。一瞬欲しいと思ってしまった。
ただ、部屋の広さが限られていて、現在Clavia Nord Stage 3 HP76とヤマハMONTAGE 6が置かれているマスターキーボードの位置にopsix SEやwavestate SEを入れることは難しい。現実問題としては、ソフトシンセで我慢するのが得策なのだろうなぁ、とは思う。
いやあ、美しいなぁ。
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