
ローランドの「GAIA SYNTHESIZER SH-01」を買った。3万1500円(送料含む)。
4月にSH-201を購入して(記事はこちら)、その音色エディターが楽しかった。SH-01も買うか、と思ったのだが、なかなか思うような価格のものを見付けられず、4カ月近くを経過していた。現在の新品の実勢価格は8万円くらいのようなので、3万円くらいなら、よしとするか、と思った。
音を一つ。
Roland GAIA SH-01 PCM Tones
SH-01は標準状態では、外部からMIDIチャンネル1のノート情報を受けた場合、SH-01の主役であるバーチャルアナログシンセ部分が鳴る。それ以外のチャンネルではPCMトーンが鳴る。チャンネル2ではベース、チャンネル3などではアコースティックピアノ、チャンネル10ではドラムスである。それら3つを手弾きして録音した。鍵盤はClavia Nord Stage 3 HP76を使った。GAIAのPCM音色はけっこう個性的で、それがいいのか、悪いのかは、まだわからない。
SH-01は、教育機関向けのシンセサイザーであると思う。エンベロープジェネレーターのスライダーを明確に示し、シンセの音作りの教育ができるようにしてある。また、コンピューターと組み合わせてMIDI情報を送ると、GM2音源として使えるようにしてある。シンセの基本も学べるし、打ち込みの基本も学べるというわけだ。
SH-01はUSB接続のオーディオインタフェースとしても利用できる(推測だが、サンプリング周波数は44.1kHz固定ではないかと思う)。言い方を変えると、パソコンとSH-01とヘッドホンがあれば、ソフトシンセが弾けるし、GM2音源も使える。音はDAW(Digital Audio Workstation)に録音できる(たぶん)。これだけで学べちゃうのである。
そんなわけで、SH-01は、教育機関向けに作られ、教育機関に多く納品され、異例のロングセラーになっているのではないか、と私は推測している。
冨田勲「惑星ULTIMATE EDITION」のシンセ一覧にはSH-01がクレジットされている。確か、冨田氏の写真にもSH-01が写っていたように記憶している。冨田氏が、大学で教えていたからであろうと推測している。
将来身体が衰えて、コンパクトで軽い1台を使うことしかできなくなるかもしれない。そんな時に、SH-01がいいかもしれない、と思って、私は購入に踏み切った。マルチティンバーのGM2音源は、手元に置いておきたいものであるからだ。バンクチェンジも、MSBを16進数の「79」、10進数の「121」にすることで、何とかうまくいったようだ。
さて、SH-01のエディターとして「GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER」というものが販売されていた。現在は販売されていないと思う。でも、インターネットには残存していて、ダウンロードして動かすことができた。

このソフトでがっかりしたのは、どうも音色名の表示がなさそうだ、という点である。SH-201のエディターには音色名の表示があったのに、がっかりである。
「Roland GAIA SH-01 tool」というソフトもある。

こちらでは、音色名を取得できるようだ。うーむ。
SH-01 toolの方でライブラリの管理をする方がよいのかなぁ。うーむ。
SH-01の鍵盤は、思っていたよりはしっかりしているように感じる。お気に入りの1台になってくれるといいが、まだわからない。
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