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2023年8月

2023/08/26

Roland SH-01Aのポリモードで1音色

20230826a_rolandsh01a_se02

机左側のキーボードスタンドの2階は、今日は上の写真のようにしてみた。SH-01Aの上(奥)にSE-02を配した。SH-01Aの背面に接続するケーブルはUSBだけで、そこに横出しのものを使ったので、SE-02の前面の欠けにうまく収まった。SH-01Aの電源はMX-1に連動するので、電源スイッチは入れっぱなしでOKである。SE-02はUSBケーブルと電源ケーブルのみ。

SH-01Aの内蔵スピーカーから音が出てしまって少々困ったのだが、ボリュームつまみを最小にすればよいだけだった。ボリュームつまみはUSB出力には影響しない。

今日作った1音色を紹介する。

Roland SH-01A "PolyLead"

SH-01Aのアサインモードを「ポリ」にして、鋸歯状波のスローアタックな音を作った。イメージはソロストリングス。モノフォニックだとリリースを長くしてぶち切れることがあるのだが、ポリだとその心配がない。昨日と同様にMX-1の内蔵ディレイをかけた。

USB出力のレベルが低めで、MX-1側でゲインを+15くらいにしたら、歪んだような気がした。+8にして演奏し直した。即興なので、弾いた内容は1度目とは違う。フルデジタルでフロアノイズが低いので、パソコンに取り込んでから思い切り増幅しても、さほど問題はないようだった。

ちょっと低域があり過ぎる気はするが、今回は削ることはしなかった。

コントロールチェンジのファイルを下に示す。

ダウンロード - 20230826a_sawlead.cc

SH-01A、なかなかよさそうである。

H2

2023/08/25

Roland SH-01AをMIDI-CV/Gateコンバーターにする

20230825e_rolandsh01asendscvgate

SH-01AのQ&Aに、SH-101のCV出力とSH-01AのCV出力は同じ仕様かという質問があり、回答に「SH-01AとSH-101のCV OUTの仕様は異なります。SH-101 では打鍵に応じた電圧で出力されますが、SH-01A ではそれに加えて、ピッチベンドやモジュレーション、TUNE の要素も含めた電圧で出力されます」と書いてあった。

ということは、SH-01AをMIDI-CV/Gateコンバーターとして使うと、ピッチベンドがかけられて、cc#1によるビブラートができるのかなぁ、と推測した。だとすると、相当な優れもので、これまで愛用してきたKenton ElectronicsのPro Solo mk2と同様に使えるかもしれない。これは実験してみよう、ということで、上の写真のようにSH-01AのCV/Gate出力をMoog Minitaur+Pharmasonic SYS-100 VCOに接続してみた。

思ったように使えた。cc#1でCVにビブラートがかかる。ビブラートのLFOのレイトを調整でき、高い周波数にもできる。かかり具合はスライダーで調整できる。ただし、波形は三角波だけのようだ。ポルタメントはAUTO/ON/OFFをスイッチで切り替えられるし、つまみでタイムを調整できる。ピッチベンドの幅もスライダーで調整できる。サスティンペダルも動作する。

音はこんな感じ。

Roland SH-01A sends CV/Gate to SYS-100 VCO & Minitaur

レコーダーを録音状態にして手弾き。フィンガードポルタメントが当たったり外れたりしているのは、下手なだけである。ディレイはローランドMX-1内蔵のディレイ2。

CVにビブラートをかけられる機器って、あんまりないと思う。SH-01A、貴重かも。

H2

Roland SH-01Aの基本音色を作る

20230825e_saw01_cc_for-rolandsh01a

ローランドSH-01Aで、鋸歯状波のみ、パルス波(方形波)のみの基本音色を作った。どうやってファイルを残そうかと考えて、コントロールチェンジのバイナリファイルを残してみた。これを送ればその音色になる、はずである。上の図は、Saw01.ccを開いた様子だ。

ダウンロード - 20230825a_saw01.cc

ダウンロード - 20230825b_pulse01.cc

音はこんな感じ。

Roland SH-01A "Saw01"

鋸歯状波1個のリード。cc#1でビブラートがかかるようにして、演奏時にそれを使った。エフェクトはローランドMX-1のディレイ2(Pan Delay)。

Roland SH-01A "Pulse01"

鋸歯状波をパルス波(方形波)にして、カットオフとレゾナンスを調整したもの。

このごろのローランドのシンセはカットオフがつまみになっているものが多いのだが、SH-01Aはオリジナルと同様にスライダーになっている。手持ちのシンセでは、SH-2とJP-8000もスライダーだ。スライダーはぐっと回すことはできないし、細かい調整も指でちょんちょんと押し引きすることになる。やりにくいと言えばそうなのだが、大雑把な設定で満足できる点では、スライダーも悪くないと思う。

BENDERのVCOも、デジタルシンセだと2半音にするところなんだけど、スライダーがあまりに小さく、とてもじゃないがぴったりとは合わせられない。そういうことは考えなくていいんじゃないの、と言われているような気がする。確かに。

SH-01A、出音がきれいだ。

H2

Roland SE-02とSH-01Aのサンプリング周波数

昨日、「Roland SE-02のUSB出力は20kHz超が欠けるようだ」という記事を書いた。ということは、アナログ→デジタル変換のサンプリング周波数が44.1kHzなのかもしれない。パソコンにつないだ場合はサンプリング周波数を変えられるのだろうか、ということが気になった。Windowsパソコンに接続して、コントロールパネルの項目を見てみた。

20230825c_rolandse02sampleratesetting

最初に接続した時は44.1kHzで、192kHzまで上げられるようだった。ただ、パソコン接続で上げても、MX-1に接続すると44.1kHzに戻ってしまうようではあった。

SH-01Aは、44.1kHzと96kHzの設定ができるようだった(下図)。

20230825d_rolahdsh01aaudiosetting

Roland BoutiqueやAIRAの製品は、一つひとつ、微妙に異なる。まあ、それはそれでいろいろな事情があってのことだろうとは思う。

MX-1にSH-01Aを接続した場合のサンプリング周波数が気になるが、SH-01Aから信号を出してみたものの、わからなかった。フィルターを発振させてカットオフを上げても、あまり上に行かなかった。

H2

Roland SH-01Aを購入

20230825a_rolandsh01a

ローランドのシンセサイザー「SH-01A」を購入した。3万7500円(送料含む)。先日のSE-02(購入記事はこちら)と同様に、そろそろSH-01Aの製造・販売が終了するのではないか、終了したとたんに中古の価格が上がるのではないか、と危惧したからだ。なかなか安くならないけど、仕方ないから買った。

元モデルであるSH-101が出たのは確か私が高校2年生だったころで、シンセサイザーの中では廉価版であったし、ショルダーキーボードになるし、でけっこう欲しかった。でも買えなかった。ヤマハCS40Mを中古で買ってしまったからだ。どちらがよかったかというと、SH-101の方が価値があったかもしれない。CS40Mはオシレーターの1個が壊れて、修理に出すこともなく廃棄してしまった。

SH-101への憧れは捨てがたく、他のクローンをいくつか買った。SYSTEM-1m、SYSTEM-8に入れるプラグアウト、そしてJUPITER-Xmだ。それらが決して悪いというわけではないのだが、それでSH-101への憧れがおさまったかというと、そうでもなかった。

SH-01Aのよさは、何といってもこの見た目であると思う。SH-101を思い出す色と形状なのだ。今回でSH-101熱がおさまるかどうかわからないが、そうであってほしい。

システム設定をしようとしてマニュアルと食い違いがあり、システムのバージョンを表示させたら1.01だった。1.08に更新した。

20230825b_rolandsh01a_1_08

バージョンアップを、どきどきすることなく行えるのはとても良いことだ。さすがローランド。

音を一つ。

Roland SH-01A "1_1 BS Bass-ic"

SH-01Aは64音色のメモリーを持っていて、初期状態では64個の音色委が入っている。1番最初に入っているのがこの「ベース ベーシック」だ。普通に気持ちのよいベースである。

SH-01AはSH-101のクローンだが、デジタル化され、いくつかの機能が追加されている。4音ポリモード、ユニゾンモード、コードモードなどだ。クローンならではの技があるのは、悪いことではないだろう。

ほんのちょっと弾いて思ったのは、エフェクトがなくてもこれだけきれいにリリースが出るんだ、であった。何か、音がきれいなシンセだなぁという気がする。

H2

(2023/08/25 16:50追加)

SE-02はcc#7で音量が変わり、音色を変えるとリセットされる。SH-01Aはcc#11で音量が変わり、音色を変えてもリセットされない。いろいろ違うんだなぁ。

SH-01Aのアルペジオはオクターブレンジを1と2で切り替えられる、とQ&Aに書いてあったのだが、その方法がわからなかった。調べたら、こちらに記載があった。DOWNまたはU&DまたはUPを押しながらC1(リボンコントローラー1、ピッチベンド)を使って、下なら1オクターブ、上なら2オクターブなんだって。正規のマニュアルを読み直したら、書いてあった…。

2023/08/24

Roland SE-02のUSB出力は20kHz超が欠けるようだ

Roland SE-02の出力を、MX-1→Fireface 800に通し、フィルターを発振させて、どこまで上を出せるか、DIGICheckで見てみた。

USB出力だとこんな感じ。

20230824c_rolandse02usbouthighend

20kHzが限界のようだ。カットオフをこれより上に持っていくと、信号が消滅する。

アナログ出力だと下のようになる。

20230824b_rolandse02analoghighend

25.4kHzか32kHzくらいまでピークを持っていける。

となると、アナログでつないだ方が上があるってことかね。私が聞こえるのは12kHz程度までなんだけどさ。

H2

Roland SE-02を購入

20230824a_rolandse02

ローランドのアナログ・モノフォニック・シンセサイザー「SE-02」を買った。4万6000円(送料含む)。

SE-02は「RolandとStudio Electronicsのコラボレーションで誕生した」シンセサイザーである。アナログ復活の波が来ている時にローランドは技術者が不足しており、SE-02はStudio Electronicsの協力を得て、JD-XAは日本無線の協力を得て、SYSTEM-500はMalekko Heavy Industriesの協力を得て開発・製造した。JD-Xiはどうだったんだろうか?

Studio Electronicsファンの私としては、SE-02はいつか買いたいシンセであった。なかなか中古が安くならない。これ以上待つと、製造中止になって中古の値段が爆上がりして、買い逃すような気がして、あまり安くないけれど、買っておくことにした。

届いて箱を開いた第1印象は「小さい」であった。つまみの小ささは恐るべきものである。それでも、太さと間隔が巧妙で、かろうじて操作できるレベルになっているのはさすがだ。

音を一つ。

Roland SE-02 Preset #17

プリセット17(プログラムチェンジ16)を手弾きした。鍵盤はNord Stage 3 HP76で、ベースを弾いた後駆け上がり、上のGを弾いた後に、弾き始めのGから下へD、Gと降りて終わらせた。6オクターブにわたってちゃんと鳴っているようで、実にモダンなシンセであるという気がする。出力は、USBから取った。

SE-02は、アナログシンセであるのだが、USB端子でMX-1へ音を送れる(パソコンも可能なはずだが、まだ試してはいない)。MX-1へアナログ接続した場合とUSBのデジタル接続をした場合で、音は若干異なるように感じた。USB接続の方が、ディレイ音が少し大きく聞こえる。まあ、大した差ではない。

SE-02は3つまみのディレイを内蔵していて、その設定を音色メモリーに格納できる。Studio Electronicsのシンセでエフェクト内蔵のものは、他にないと思う。SE-02のディレイはシンプルなモノディレイで、なかなかパワーがあって良い。

cc#7による音量の調整ができるのだが、このスムーズさにも驚かされた。音色を変更した際にリセットされてしまうのは少し残念だけれども。

SE-1と比較した場合の長所は、オシレーターのレベル調整のつまみがあること、ディレイがあること、が大きいと思う。短所は、音色名表示がないところだ。でもまあ、SE-02はいろいろなところにStudio Electronicsとローランドらしい工夫が盛り込まれており、楽しいシンセであることは間違いない。

H2

2023/08/23

Minitaur+SYS-100 VCO+DEMORA

20230823b_minitaur_sys100vco_demora

TipTop AudioのHappy Ending KitにはMoog Minitaurのユーロラック改を入れっぱなしにしている。何かに入れないと使えないし、USB端子を使うにはこのフレームが適しているからだ。その右にPharmasonic SYS-100 VCOとRoland DEMORAを入れてみた。Kenton Pro Solo Mk2からCV/GATEを送って鳴らしたのが下の録音だ。

Mnitaur + SYS-100 VCO + DEMORA

KORG MR-2000Sを回して手弾き1発。DEMORAはかなり強力なディレイで、WIDTHつまみを回すと左右に思い切り飛ぶ。ディレイとして使うだけなら操作は簡単だ。Minitaurはコンパクトで楽しいシンセだが発音の上限が難点で、それを解決しようというと、オシレーターを外部に用意しなければならない。DEMORAをオシレーターにしたこともあったが、アナログ感という点では、SYS-100 VCOの方が楽しい。

今回、DEMORAから先はフルデジタルで接続したのだが、DEMORAからMX-1の時点で左チャンネルにオフセットが出てしまった。パソコンに取り込んでから補正したけれど、こういうの、何とかならないものですかねぇ。

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Pharmasonic「SYS-100 VCO」を購入

20230823a_pharmasonicsys100vco

PharmasonicのSYS-100 VCOを買った。8000円(送料含む)。

先日Pharmasonic 102をばらすために単体パネルを購入し(記事はこちら)、スパナを買ってやってみた(記事はこちら)のだが、VCOとS&Hはパネルの形状が合わず、単体化できなかった。それがけっこう悔しかったし、SYS-100 VCOが少し安くなっていたので購入した。

上の写真では、84hpのケースに、VCOと101を入れている。他にμZeusのパネルも入っているので、ほぼ満杯である。84hpで101に何か足すなら、エンベロープジェネレーターの方が使いやすいかな、と思いつつ、2VCOユニゾンの音を出してみた。

2Saw Bass

鋸歯状波を2個重ねてデチューンし、リードを弾いてもぴんと来なかったのだが、ベースを弾いたら高校時代にタイムスリップした。当時はヤマハCS40Mで、シンセの弾き方がまったくわからず、音色を切り替えてもどれも同じような音だった。それでも、2つのオシレーターをユニゾンしてこのフレーズを弾くのが嬉しかったことはよく覚えている。エレクトーンD30ではデチューンはできなかったと思うので、やっぱり、シンセを買って嬉しかったんだろうなぁ。今回はVCAにゲート信号を与えているので音頭にクリックが出ている。リリースはぶち切りだ。でも、これはこれで、ワイルドでいいかもと思ったので、EGは使わなかった。

SYS-100は、昔の回路図をベースとしているだけあって、昔の風合いがある。好き。

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2023/08/22

Roland SRA-50を購入(3台目)

20230822a_rolandsra50

ローランドのプリメインアンプ「SRA-50」を購入した。2600円+送料1111円。3台目である。

上の写真の下が今回届いたもので、製造番号は「AT17184」。上はこれまでメインの机で使っていたもので、製造番号は「ZG12231」。

下の写真は、上が「ZG12231」で、下が押し入れから出してきた「AT88790」だ。

20230822b_rolandsra50

フロントパネルの色がそれぞれに異なる。AT17184は茶色で、ZG12231は濃い黒、AT88790は薄い黒、とでも言うべきか。ZG12231はRoland Taiwan E. M. Corp.製で、ほか2つはRoland製であるらしい。

今回届いたAT17184は、きょう体の腐食(酸化というべきか)の度合いが最もひどく、底面や背面がきれいとは言い難い。でもまあ、鳴っているようではある。

コンパクトで機能が多くて便利。家庭で使うなら出力も十分。SRA-5050も1台持っていて、5050の方が消費電力が小さいのは好ましいのだけれど、でもまあ、SRA-50でもいっか、と思う。

H2

2023/08/21

Fostex G850を購入

20230821a_fostexg850

フォステクスのパッシブスピーカー「G850」を買った。2台で4万6000円(送料含む)。2006年に発売された時の価格は1台6万円+税であったらしい。3分の1とまではいかないが、半額よりは安い、かな。

フォステクスの製品はこれまでいろいろ買ってきたが、スピーカーは、パッシブもアクティブも買ったことがなく、一度買ってみたいと思っていた。買うならG1300かなぁ、とも思っていたが、これがなかなか値崩れしなくて、買う機会がなかった。今回オークションで見て、G850という製品がGシリーズの最初のものであることを知った。

G850は85mmフルレンジ・バスレフで、純マグネシウム振動板が特徴である。経年劣化で、我が家に届いたものは振動板があまり美しくない。酸化した(さびた)のであろうと思う。でも、ネットを付けていれば気にならない。

G850は300台限定(300ペア?)であったため、ネット上に資料が少ない。英語の資料がまったく見当たらないので、たぶん海外販売はされなかったのだろう。

到着して箱を見た感想は、小さいなぁ、この箱でペアが入ってるのかなぁ、であった。メインモニターGenelec 1031Aの上には、これまでAvantone Proの「MixCube Passive」(購入記事はこちら)を置いていて、これはこれで満足していたのだが、G850が来たので、MixCubeをどけてG850を置いた。アンプはローランドのSRA-50である(購入記事はこちらこちら)。

G850は縦置きにすべきスピーカーであろうと思うのだが、縦置きにするとスピーカーがかなり上に行ってしまい、耳の高さからずれ過ぎる。それが嫌で横置きにしてみた。

つないだアンプも、置き方も、オーディオ愛好者が見たらあきれるだろうなぁ。

第一印象は、あー、やっぱり、Auratone 5CやAvantone MixCube、ヤマハNS-10Mよりハイファイだなぁ、であった。上も下も再生している気がする。SRA-50のBASSとTREBLEを回すと大きく音が変わる。

私は1987年くらいから1993年までは、持っているオーディオスピーカーはAuratone 5Cだけだった。でも、それで不満は、そんなになかったんだよね。その頃と比べると、G850は驚くほどのハイファイであると思う。

G850にはなんとなく、低周波の揺れが感じられる。人が身動きした風なのかな、みたいな。しばらく、G850でいろいろな音楽を聴いて、自分をリフレッシュしようと思う。このところ、シンセを弾くのに熱がなかなか上がらないし。

H2

2023/08/10

「充電可能」機器を買うのはためらわれる

バッテリーを内蔵した、充電可能な機器を買うのは躊躇(ちゅうちょ)する。バッテリーは、数年先には劣化し、邪魔なものになる。簡単に交換できればよいが、このごろの機器は、バッテリーが簡単に交換できるようになっていないものが多いと感じる。

ソニーのハンディカムのバッテリーって、よくできていると思うんだよね。外付けで、容量の選択ができるし、交換も捨てるのも比較的容易。機種が古くなってバッテリーが入手不可能になった、という経験も、私は今のところない。

シンセサイザーやエフェクターは、運がよければ、相当に長い期間使えるものであるのだから、それを考えて企画と設計をしていただければ、と願っている。

H2

2023/08/09

Roland GAIA SH-01、音色名を見ながら弾く

20230809a_gaiatoollibpreset

ローランドの最初のバーチャルアナログシンセJP-8000には音色名の表示があったのだが、その後、SH-32、SH-201、SH-01には音色名の表示がない。SYSTEM-1/1mにもない。でも、SYSTEM-8にはある。

SH-01で音色名を見ながらパッチのオーディション(試し弾き)をするにはどうすればよいだろうか。今回やってみたのは、「GAIA SH-01 tool」で本体からパッチ(音色、プログラム)の情報を引き出して1パッチごとにファイルを作り、それをライブラリのフォルダー(ディレクトリ)に保存して、上の図のようにするというものだ。こうしておくと、ファイルを右クリックして「Copy to temporary patch」を選ぶと、その音色が転送されて、弾いて聴くことができる。

SH-01 toolのファイルは拡張子が「gaia」である。一方で、ローランド純正の「GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER」の方は、「s1e」である。こちらも、ファクトリー64音色のものを一応作った。DESIGNERの方は複数の音色の一覧表示ができず、音色名も表示されないので、こちらは、オーディションには不向きである。

プリセット64音色のgaiaファイル、s1eファイル、それからUSBメモリーのパッチバックアップファイルであるsvdファイルをまとめたものを以下に示す。

ダウンロード - 20230809a_rolandgaiapreset.zip

このファイルに入っている64音色は、GAIAの「PRESET PATCH」に入っているものなので、上のファイルをダウンロードしても、新しい音色が手に入るわけではない。ただ、SH-01 toolやSOUND DESIGNERを導入してこれから使おうとしている、という状況であれば、ちょっぴり手間を省くことができるだろう。

SH-01のパッチは、ローランドのAxialでも公開されている。インターネット上では、他の作者によるパッチもある。少しずつオーディションしていこうかなぁ、とは思っている。ただ、プリセットの64音色だけでも、けっこうお腹がいっぱいになりそうで、パッチオーディションは時間がかかりそうだ。

H2

2023/08/08

Roland GAIA SH-01を購入

20230808a_rolandgaiash01

ローランドの「GAIA SYNTHESIZER SH-01」を買った。3万1500円(送料含む)。

4月にSH-201を購入して(記事はこちら)、その音色エディターが楽しかった。SH-01も買うか、と思ったのだが、なかなか思うような価格のものを見付けられず、4カ月近くを経過していた。現在の新品の実勢価格は8万円くらいのようなので、3万円くらいなら、よしとするか、と思った。

音を一つ。

Roland GAIA SH-01 PCM Tones

SH-01は標準状態では、外部からMIDIチャンネル1のノート情報を受けた場合、SH-01の主役であるバーチャルアナログシンセ部分が鳴る。それ以外のチャンネルではPCMトーンが鳴る。チャンネル2ではベース、チャンネル3などではアコースティックピアノ、チャンネル10ではドラムスである。それら3つを手弾きして録音した。鍵盤はClavia Nord Stage 3 HP76を使った。GAIAのPCM音色はけっこう個性的で、それがいいのか、悪いのかは、まだわからない。

SH-01は、教育機関向けのシンセサイザーであると思う。エンベロープジェネレーターのスライダーを明確に示し、シンセの音作りの教育ができるようにしてある。また、コンピューターと組み合わせてMIDI情報を送ると、GM2音源として使えるようにしてある。シンセの基本も学べるし、打ち込みの基本も学べるというわけだ。

SH-01はUSB接続のオーディオインタフェースとしても利用できる(推測だが、サンプリング周波数は44.1kHz固定ではないかと思う)。言い方を変えると、パソコンとSH-01とヘッドホンがあれば、ソフトシンセが弾けるし、GM2音源も使える。音はDAW(Digital Audio Workstation)に録音できる(たぶん)。これだけで学べちゃうのである。

そんなわけで、SH-01は、教育機関向けに作られ、教育機関に多く納品され、異例のロングセラーになっているのではないか、と私は推測している。

冨田勲「惑星ULTIMATE EDITION」のシンセ一覧にはSH-01がクレジットされている。確か、冨田氏の写真にもSH-01が写っていたように記憶している。冨田氏が、大学で教えていたからであろうと推測している。

将来身体が衰えて、コンパクトで軽い1台を使うことしかできなくなるかもしれない。そんな時に、SH-01がいいかもしれない、と思って、私は購入に踏み切った。マルチティンバーのGM2音源は、手元に置いておきたいものであるからだ。バンクチェンジも、MSBを16進数の「79」、10進数の「121」にすることで、何とかうまくいったようだ。

さて、SH-01のエディターとして「GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER」というものが販売されていた。現在は販売されていないと思う。でも、インターネットには残存していて、ダウンロードして動かすことができた。

20230808b_rolandgaiasynthesizersounddesi

このソフトでがっかりしたのは、どうも音色名の表示がなさそうだ、という点である。SH-201のエディターには音色名の表示があったのに、がっかりである。

「Roland GAIA SH-01 tool」というソフトもある。

20230808c_rolandgaiash01toolbygrauw

こちらでは、音色名を取得できるようだ。うーむ。

SH-01 toolの方でライブラリの管理をする方がよいのかなぁ。うーむ。

SH-01の鍵盤は、思っていたよりはしっかりしているように感じる。お気に入りの1台になってくれるといいが、まだわからない。

H2

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