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カテゴリー「書籍・雑誌」の5件の記事

2020/07/05

「ザヴィヌル ウェザー・リポートを作った男」を読んだ

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ブライアン・グラサー(Brian Glasser)著・小野木博子訳「ザヴィヌル ウェザーリポートを作った男」(IN A SILENT WAY A PORTRAIT OF JOE ZAWINUL)を読んだ。以前、会社の後輩に「H2さんはこれを読まなきゃだめっしょ」と言われて購入し、長く本棚に置かれていた。今は風邪をひいて元気がなく、横になっていてすることもないので読んだ。老眼鏡の2.0か1.5が必要なのが悲しい。

労作である。ジョー本人だけでなく、可能な限り多くの人にインタビューし、ジョーの歩みを描き出している。英語をネイティブで話せる人ならではで、私だと、さすがにできないだろう。

翻訳と編集も悪くない。ただ、「訳者あとがき」の中で「2002年10月にはウェザー・リポートの未発表音源をまとめたアルバムが、ようやく日本でも2枚組CD『ライブ・アンド・リリースト』としてソニー・ミュージックから発表された」と書いているのは誤りである。正しくは「Live and Unreleased(ライブ・アンド・アンリリースド)」だ。どうしてこんなミスをしたんだろう?と思う。

この書籍の出版は英語版が2001年、日本語版が2003年であり、それ以降のジョーの歩みについては触れていない。2005年に録音された「Brown Street」や、2007年録音の「75」はカバーされていない。私はどの時期のザヴィヌルの音楽も好きだが、先ほどあげた2アルバムは円熟が感じられて高く評価している。まあ、生きているうちでないと聞けないこと、書けないこともあるので、全体をカバーしていないのは、まあ仕方がないことだろう。

幼少期の話はインパクトがあった。グルダとの交流は、Blu-ray Audioの評(記事はこちら)を書いた時に少し知ったが、けっこう長く、重要なものであったことがわかった。バークリー音楽院に入ったことは初めて知った。ニューヨークで多くのミュージシャンと住んだ様子は、日本の漫画界におけるトキワ荘みたいで、そういう中でジャズは育ったんだな、と知ることもできた。マイルスとの緊張感あるやりとりも興味深い。レイモンド・レヴェンサールに師事したことも初めて知った。

シンセサイザーについては、サポートをしていたエンジニアのコメントが面白い。ただ、出てくるシンセはARP 2600とオバーハイム8ボイス、ペペ程度で物足りない。これは、著者の限界だったかもしれない。

ジョーの言葉で、私にとって一番印象的だったのは次のものだ。

Q じゃあ、あなたはどんなものを聴きますか。

A 自分の曲を聴いてるよ。

見習おう、と思った。

H2

2018/03/16

楽譜「久石譲 ピアノ・ストーリーズ」を購入

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楽譜を買おうかと楽器店に行き、目に付いたので「久石譲 ピアノ・ストーリーズ」を購入した。1500円+税。久石譲の曲のピアノ譜はたくさんあるのだが、その中には「オリジナル・エディション」と呼ばれる、他の人がアレンジをしていない、本人による監修のものがいくつかある。アレンジによってがっかりさせられることがあるし、それに、弾けなくても勉強になるだろうということで、これを買ってみた。

「The Wind Forest」の右手をちょっと弾いただけで、この和音やオクターブメロディは、私にとっては難易度が高い、と思った。大人用の譜面である。

弾けなくても、鑑賞のお供としても楽しいかも。

久石氏は次のように記している。

「『Piano Stories』というアルバムは、日頃シンセサイザーを使用する仕事の多い僕が、一度原点に戻りたいということで制作したアルバムです。それがピアノソロだったわけで、まず虚飾を取り去り、表現をシンプルにする。そしてそれを如何に一枚のアルバムとして構成するか……、それが、この作品の鍵となっていたわけです。」

何かで久石氏の仕事場の写真を見たことがあって、シンセがたくさん並んでいた記憶がある。なんというか、親近感。

H2


2017/05/28

美術手帖2017年5月号「坂本龍一」を読んだ

美術手帖2017年5月号「坂本龍一」を読んだ。といっても、私はこの雑誌をこれまで知らず、書いてあることがよくわからない部分も多い。特集は、編集長の巻頭言から含めると7ページから97ページまで続くがっしりしたもので、その中身を全部読んだわけではない。坂本龍一がインタビューに答えたり、対談したりしているのを、ざっと読んだだけである。

なんというか、いろいろ知っていて、いろいろ考えてるんだなー、と感心した。その一方で、おふざけというか、韜晦というか、があるのが、坂本さんらしい。YMOがラジオ番組でしゃべっているのを聴くのが好きだったのだが、そのころを彷彿とさせるものがある。

坂本龍一の現在の自宅スタジオの写真があって、そこにはいくつかのシンセが写っていた。それらについて、メーカー名、機種名の言及がまったくないのも、面白い。

13ページにはグランドピアノが写っている。おそらくヤマハのフルコン。

18ページにはARP 2600が写っている。背後には壁面を覆うCD棚。

21ページには、ARP ODYSSEYが2台写っている。上が白パネル、下が黒パネルのRev2ではないかと思う。MINIMOOG VOYAGER、LINNのドラムマシンかな、と思われるものもある。最下段の長い鍵盤は何かわからないが、MOOGのコントローラーかなあ?

22ページには、前述したARP 2600と、Electronic Music Studios (EMS) のSynthi Aかなあ、と思われるものが写っている。Prophet 5もちょっと写っているが、この写真だけでは判別できない。

25ページには、前述したARP 2600が写っている。

26ページには、前述したARP 2600、EMS、Prophet 5が写っている。パソコン左の卓上にもEMSがあるように見える。

31ページの写真では、前述したProphet 5の下にProphet 6が見える。

34ページには、前述したEMSが写っている。ペダルエフェクターは、私にはわからない。

92ページには、アップライトピアノと、Fender Rhodesのベース(おそらく)が写っている。

写真は以上。インタビューの34ページでは、「もちろんデジタルの便利さには勝てないところがありますけど、抵抗感はありますね。今回のアルバムは、アナログ・シンセサイザーしか使っていないんです。実際の音と、電子ではない電気楽器ね。」と述べている。

こう見てくると、けっこう機種あるよね、と思う。私の家にあるシンセとは、1台もかぶっていない。ははは。

もっとも、私の場合、憧れるミュージシャンと同じ楽器を揃えることは、昔からあまりなかった。いろんなところで影響を受けるわけだから、使うシンセくらい別のにしよう、と思ってきた。Zawinulが使ってた楽器は、つい買ってしまったものもあるけれど、Prophet T8、ODYSSEYは手放したし、Oberheim Expanderは壊れて捨てた。KORG Prophecy、Nord Rack 3、KORG T2、KORG EX8000とかは、あるけれどセットアップはしていない。

坂本龍一の部屋の写真を見ても、冨田勲の部屋の写真を見ても、シンセ弾きの部屋だな、と思う。

H2


2017/04/14

「キーボードマガジン 2017年1月号 WINTER」を読んだ


キーボードマガジン 2017年1月号 WINTER

キーボードマガジン2017年1月号 WINTERを読んだ。表紙の坂本龍一の写真だけでやられた感じ。かっこいいなあ。キーボードマガジンは、とにかく、キーボードが並んだ写真を見るだけで嬉しい。

今回坂本さんはインタビューを受けていて、その中でProphet-5について、「ベロシティがなくてもまったく困らなかったですね」と述べている。

「音量についてはミックスで上げ下げすればいいわけですし、強弱のニュアンスも、実際にはベロシティは付いていないんだけど弾き方で調整できます。例えば鍵盤を押している時間の細かい変化とか、そういうので強弱のニュアンスに近いものが出せるんです。」

ほお、と思った。これはまったくその通りで、シンセはアタックを遅くすれば、短く弾けば音量は小さくなるし、長く弾けば大きくなる。アタックを調整すれば、ベロシティがなくても弾き方で音量は変えられる。ちゃんとシンセを知っている人の言葉だなと思った。さすが。

「ミュージシャン100人のお気に入り鍵盤」というコーナーも、読んでしまった。MONTAGEを挙げている人は一人で、Kronosを挙げている人が8人いた。Nord Stageは4人。あれもこれも使ってみたい、と思わせる。

H2

2017/01/27

「キーボードマガジン 2016年10月号 AUTUMN」を読んだ


キーボードマガジン 2016年10月号 AUTUMN

「キーボードマガジン 2016年10月号 AUTUMN」を読んだ。冨田勲の追悼特集である。内容が充実していて読みごたえがあった。冨田以外でも、難波弘之と山下達郎の対談がすごくよかった。

見入ってしまったのは、たくさんある冨田勲のスタジオの写真である。自分の書斎兼スタジオと似ていて、いかに自分が影響を受けたかを思い知った。

冨田勲は、「スタジオのポリシー」という小見出しが立ったところで、次のように語っている。「最終的にマスター(テープ)までを仕上げるための便利な部屋。ということかな。あまり広いとあっちこっち飛び回らなくてはならないので、むしろ小さめで座っていてどこにでも手が届くというほうが能率的なわけです」。

私の場合は広いスタジオを確保できないから狭いわけだが、でも、冨田さんみたいに言ってみることにしよう。

マスターまで作るってのもすごい。私の場合は、お金も名声もないから自分でやるのだけれど、冨田さんの場合は自分しか技術を持っていなかったからやったんであろうから、理由は大きく異なるけれど、でも、見習いたいと思う。あと、複数ある写真を見て、機材の入れ替わりが激しいのにも共感した。冨田さん、おそらく、一生レイアウト変更してたんじゃないだろうか。これも見習いたい。

「シンセ弾きは、シンセ買わなくなったらおしまい」。

H2


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