dbx Quantumが届いた。電源が入ることを確認し、信号を通すことなく、バージョンアップを始めた。届いた時のバージョンは1.11だったと思う。dbxのサイトに1.50があったので、それを入れようというわけだ。
Windows 10パソコンでFirefaceのMIDIインタフェースを使おうとしたが、セットアッププログラムをWindows 10にインストールできない。しょうがないのでWindows XP機を起動。MIDIインタフェースはUM-1EXを用意した。ドライバーを入れる時の挙動が妙で、入れてもアプリがMIDI出力を認識しない。SD-90を通常のセットアップからひっぺがして接続し、試しても同じである。
通常Windows XP機はリモート接続で使っているのだが、それがいけないのかもしれないと考えて、ディスプレイとキーボードとマウスをWindows XP機につなぐ。床に各種機材が雑然と置かれた状況になる。これでなんとか更新を始めることができたが、MIDIでバイナリを送っているので進みはゆっくり。家事のために席を外す。
戻ってみると、Quantumの表示にチェックサムエラーのメッセージが。買ってすぐに壊したかと思ったが、書かれている通りにハードリセットして内部のプログラムを初期化したら起動した。ほっ。
入札する前に、説明書をWebでゲットできるかどうかを確かめるのはけっこう重要だ。Quantumの場合、日本語と英語のPDFを事前に落としてざっと読んだ。今回は、日本語の紙のものが付いてきて、これはこれで電車の中で読むことができて、なおかつ自分で印刷する必要がなくてありがたいが、ある程度時期が経つと紙はどこかに行ってしまい、PDFが頼りになる。そんなわけで、PDFが入手できるかどうかを確かめるのは、入札する前のお約束と言ってよい。
電車の中で紙の説明書を読み始めたが、じっくり読むと細かいところに重要な記述があり、時間をかける必要があると思った。
当初はパソコン側からはデジタルで送り、レコーダーへはアナログで接続、と考えていた。でも、読んでいるうちに、パソコンからQuantumへの接続はアナログとデジタルの2系統用意し、レコーダーへの接続もアナログとデジタルの2系統を用意した方がよいのではないかと考えるようになった。TypeIVコンバージョンとTSE(Tape Saturation Emulation)を使えるのは、アナログ入力の場合だけだからだ。レコーダーの方は、デジタル入力が使えるのはPCM録音の場合だけなので、やはり両方用意する必要がある。
いろいろできるということは、いろいろしなければならないということで、面倒になってくるとアナログに回帰したくなるのだが、アナログ機材の問題は、たくさんつなぐとノイズが気になるのと、場所を取ることだよなー。
Quantumは1Uで、ディスプレイの文字が小さい。ソフト作ってMIDI制御した方が楽かな、とちょっと考えている。コントロールチェンジを送る汎用のMIDIソフトを作れば、QuantumとMEQ-2000の両方で使えるかもしれない。時間があればなー。
Quantumには「99」と書いてあった。1999年というと、RD-8を2台にしてバンド録音をしていたころだろうか。マスタリングコンプレッサーとして使っていたのはDS2416で、今思うと、レベルを詰め切れてなかったように思う。でも、当時は、DA-30が壊れていて、新しいマスターレコーダーとマスタリングコンプレッサーを買う気持ちになれなかったんだろうなあ。
1999年製の機械を今更買うというのはどんなもんかという気もするが、でも、当時は買えなかったわけだから。
世の中プラグイン化が進み、シンセもアウトボードも安くなった。
私自身は、1995年ころはSonic Foundryのものとかをけっこう買ったけれど、それ以降、プラグインにはあまりお金を払っていない。なんでそうかというと、ソフトウエアは長い期間使えないことが多いと思ったからだ。SoundForgeはオーソライズできなくなって買い直した。TCのリバーブプラグインも、バージョン2がなぜかオーソライズできなくなった。バージョンアップ料金を払い続ければいいんだろうけれど、だったらハードウエアの方がいいのでは?と思ってしまう。あと、ソフトウエアは転売できない。
プラグイン化が進んだ理由の一つに、トータルリコールができる、協力者とソフトを合わせておけばプロジェクトを渡せる、といったメリットがあるのかもしれない。でも、私の場合、協力者がいるかというと、うーむである。それほどアクティブに活動できているわけではないから。人とペースを合わせて活動するのは難しい。
DAWに録音する、というのも、極力避けたいなー、と思う今日このごろ。MIDIデータで作って一発ミックス一発マスターという、昔やっていたプロセスでやってみたい。ピアノを録音した場合はどうするか、というのはあるけれど。まあでも、引退するまでは、ピアノを録音する時間はないかもしれない。
引退も、いつにしようかと考えるくらい、近くなってきた。
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