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カテゴリー「ピアノ」の24件の記事

2018/06/05

練習スタジオでSteinway B-211を弾いた

20180605a_steinwayb211

練習スタジオでスタインウェイのB-211を弾いてきた。B-211はこれまで何回弾いたかなあ。3回か4回だろうか。今回のものは、比較的新しいもののようで、決して悪くはなかったが、普段弾いているスタインウェイのアップライトF、カワイのグランドRX-Aと比べて、弾きにくく感じた。鍵盤の落ち方に妙なカーブがあるというか…。慣れの問題かもしれない。音は、いいような悪いような。聴いていると悪くはないが、でも、部屋の響きがどうも慣れないというか…。

うわぁ、これすごいわ、ということではなかった。まあ、こんなもんさね。

H2

2017/11/17

ピアノ購入法11:良い調律師さんとは

アコースティックピアノを買うと、年1回くらいのペースで、調律師さんに調律をお願いすることになります。調律師さんは、どのような視点で選べばよいでしょうか。

1. 調律が狂わない調律師さんは、良い調律師さんです。

調律をして、良い状態が長く保たれる。ピアノの調律が狂わない調律師さんは、腕の良い調律師さんです。うまい人はうまいし、うまくない人はうまくないです。うまくない人は、自分がうまくないとは思わないため、改善の余地がないです。うまくない人ほど、頻繁な調律を勧めます。

2. 「どんな音がお好みですか?どんな風にもできますよ」という人は、悪い調律師さんです。

ピアノには1台1台性質があり、その性質に逆らった調整をすると、バランスが崩れます。顧客の好みを把握しようとする最初の質問はいいとしても、「どんな風にでもお好み次第に」は言い過ぎです。私は調律をお願いする際に、「このピアノがしてくれと言っているように調律してあげてください。このピアノが持っている、良い面を引き出してあげてください」とお願いします。うちにはカワイのRX-AとニューヨークスタインウェイのFがあり、調律師さんに言わせると、「両極端」だそうです。どちらもいいけど、大きく違います。

3. 基準ピッチを尋ねてくれる調律師さんは、良い調律師さんです。

調律師さんにはぜひ、基準ピッチをどこにするかを尋ねていただきたいと思います。もちろん、「おまかせで」というお客さんが多いでしょうし、それはそれでよいのですけれど。

我が家にRX-Aが来て納入調律がサービスで付いてきて、ということがあったのですが、後でエレクトーンと合奏しようとして、エレクトーンのピッチを一番高くしてもまだRX-Aの方が高くて合わせられず、仰天したことがありました。それ以降、「A3=440Hz」でお願いしています。

中学校の吹奏楽部にいたころから、ピッチが高い方が音が明るく聴こえてコンクールで有利、ということはささやかれていました。おそらく、真実であろうと思います。店頭にピアノを並べて試弾した場合、ピッチが高い方が良い音に聴こえます。そんなわけで、店頭に並んでいるピアノはピッチが高いことがあります。また、調律をする際、ピッチを下げるのは、面倒だと聞いたことがあります。緩めると不安定になるからです。そんなわけで、どんどんピッチを上げて仕事を楽にする調律師さんも、いるような気がします。

4. 作業時間が短いのは、悪い調律師さんです。

1時間で調律が終わったら、正直、「手抜きだな」と思います。もちろん、時間がかかっても、単に作業速度が遅い人なのかもしれないのですけれど。

うちは2台1度にお願いしますが、おおむね、4~5時間かかります。2台の状態を見比べて、「こっちに時間かけて、向こうが短めになってもいいですか」と言われることもあります。OKします。時間配分は、適切に考えていただければよいからです。

5. 年々ピアノが良くなっていくとしたら、それは良い調律師さんです。

うちに来ている調律師さんは、本格的にダメな場合は運んでオーバーホールをするらしいですが、我が家のピアノに関しては、「毎年の調律で調律をして、時間があったらすべきと思うことを少しずつして、状態を整えていきましょう」と言ってくれました。年々、ピアノが落ち着き、安定して、少しずつ良くなっている感じがします。別料金がかからないので助かります。

6. あなたの近くに住んでいる調律師さんは、ちょっといいです。

調律師さんの仕事において、移動時間は無駄です。移動時間が長いと、その分作業時間を短くせざるを得ないでしょう。あなたの近くに住んでいる調律師さんは、あなたから仕事の依頼があると、「移動が楽だな、その分しっかり仕事ができるな」と思うかもしれません。

自動車での移動をする調律師さんであれば、自動車を使ってもらい、安心して駐車できる場所を用意してあげましょう。自動車での移動と徒歩の移動では、運べる道具の量が違います。いざという時に対応できる道具や材料を持ってきてくれるかどうか、それが作業の質を左右することもあります。また、近くに住んでいる調律師さんは、「何かあったら見に来ますよ」と言ってくれることもあります。来てもらう事態になったことはありませんが。あと、これもうちはまだ経験がありませんが、手持ちのもので対応できない場合に部品や鍵盤アクション全体をを持ち帰って作業したりすることもあるようです。近所の調律師さんの方が、依頼できることが広くなる、と考えてよいと思います。

良い調律師さんと出会い、長い期間お付き合いできるとすれば、幸運なことです。

H2

2017/10/04

ファツィオリ(Fazioli)F278を試弾

ファツィオリジャパンが豊洲センターシビックホールで開催した試弾会に参加してきた。ファツィオリはこれまで触ったことがなく、ファツィオリのサンプルをシンセで弾くたびに、一度は触れてみたいと思ってきた。その機会を与えてくれたファツィオリジャパンの方々に感謝したい。

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豊洲シビックセンターホールにあるのは、ファツィオリのF278である。一番でかいF308ではないが、まあ、通常の長さのフルコンである。サイドにある「FAZIOLI」ロゴが美しい。豊洲シビックセンターホールはステージ背面がガラス貼りになっており、客席から写真を撮ると逆光になる。上の写真だと、鍵盤上のロゴは光って見えない。ピアノの正面から撮影したのが下の写真だ。

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私の足がロゴ部分に映り込んでしまっている。お許しいただきたい。F278があまりに美しいので、写真をもう1枚。

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ちなみに、この椅子(ピアノベンチ)は、回さずに高さを調整できる優れものである。椅子だったら、頑張れば買えるかな?

シンセやバイクも美しいし、ピアノも美しい。ファツィオリを家に置けたら幸せだろうなあ。

とはいうものの、試弾会に行く前に、自分がファツィオリを買うかどうかを考えた。これは難しい。

第1に高い。ファツィオリは、工房開設が1978年、会社設立と初の製品発表が1981年という新しいピアノメーカーで、中古がほとんど存在しない。また、最高級ピアノメーカーで、グランドピアノしか作っていない。グランドの一番小さいF156のSLP(Suggested List Price)は12万8000ドルで(参考にしたのはこちら)、1ドル110円で計算すると1408万円である。ヤマハやカワイもずいぶん値上げしたけれど、それでも、ファツィオリはその上の価格だと言える。

第2に、ピアノを持っていない状態でピアノを買うのに比べ、ピアノを持っている状態でピアノを買うのは、かなり難しい。グランド1台、アップライト1台がある状況で、これ以上増やすのはしんどい。調律料金だってかかる。それでは今あるピアノを手放すかというと、これも難しい。何しろ、思い出ができてしまっている。私だけではなく、家族がそれぞれに持つ思い出もある。シンセは多くの場合、手放すと「あれはよかったよなー」と思うものである。ピアノも、そう思うに違いない。思い出はいつも美化されるからだ。

こんな風に考えると、ピアノを買い足す、もしくは買い替えるのは、かなり難しいと思う。

買う気がないのに試弾に行くのは申し訳ないのだが、今回は、「試弾会」というイベントだったので、許容してもらえるかなー、と思って行ってきた。

さて、試弾した感想はどうだったか。結論から言うと、ホールの音に影響されて、ピアノを評価できなかった。

普段、カワイRX-A(奥行197cm)は6畳の洋室で弾いているし、スタインウェイのD-274、ベーゼンドルファーの280および290を弾いたのはスタジオだったし、ベヒシュタインD-282を弾いたのは汐留のベヒシュタインサロン(80席)だったんだけど、傾斜のない部屋風のところだし、ということで、今回の豊洲センターシビックホール(300席)は勝手が違い過ぎた。ピアノを弾いても、ピアノの音が客席に吸い込まれて、弾いている人間にはあまり聴こえないのである。

もちろん、いいホールというのはそういうものだ。お客様に音を聴かせるのがホールであるからだ。また、ホールで輝くピアノというのは、お客様にいい音を聴かせることができるピアノだ。ということで、ホールにもピアノにもまったく悪いところはないのだが、私は戸惑ってしまった。

自分が出す音があまり聴こえないので、ついつい叩き過ぎた。ハンディカムで録画していたので、それを後で視聴したところ、音が割れるほどに鳴っている。自分が出していたと思う音と、実際に出ていた音は、かなり違ったのではないかと思う。

タッチに関しては、これまで触ったピアノとは異なる気がした。沈み込みの最初が軽く、それがどこかで重くなる感じ。直線的にすっと落ちるのではなく、カーブがある感じ。

まあありていに言うと、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインのフルコンなら、状態が悪いものを除けば、どれもすごいですよ。ファツィオリもそのレベル。あとは好みかなあ、と思う。私はヤマハとカワイのフルコンは弾いたことがないけれど、それも、同じようなレベルではないかと想像している。

キラキラしたスタインウェイ、木の音がするベーゼンドルファー、澄んだ音がするベヒシュタイン。ファツィオリはどうだろう、スタインウェイとは別種の輝き、もしくはパワー、かもしれない。

あと、フルコンの長さをさらに伸ばすチャレンジは、私は意味があると思う。290 Imperialは、確かに長さを感じるものだったから。Fazioli F308は、もっとすごいのではないだろうか。

今自宅にあるRX-Aは驚くようなパワーがあり、これを超えるのはフルコンしかないだろうな、と思っている。フルコン、欲しいけど、うーむ。

H2

2016/11/04

スタインウェイ大丈夫?

「内田光子が12台のスタインウェイにノー!」という記事を読んだ。英文のリンク、独文のリンクへ飛んでみて、独文は読めないのだが、要は、コンサートホールのために選定をして、12台すべてボツだったらしい。

先日とあるライブに行き、そこではスタインウェイのフルコンが使われ、つや消しだったからニューヨークかなあ、車輪が妙にでかいから新しいものかな、と思った。これがひどかった。ライブが始まり、ピアニストがとろいのかと思ったが、しばらく聴いていて、ピアノが悪いのではないかと思った。音が伸びない。響かない。鳴らない。少しだったがSR(Sound Reinforcement)もされていたのだが、それでも聞こえない。ピアニストがかわいそうになった。

ある調律師さんがあるホールの新しいスタインウェイのフルコンを調律しに行ったのだそうだ。ひどかったらしい。エラーじゃないかと思うくらい音が伸びなかったという。「まあ、これからよくなるのかもしれないんですけどね」というのは、まあ、社交辞令でしょう。

と、こんな風に続くと、スタインウェイの将来が心配。

H2

2016/06/09

Hey Judeとローインターバルリミット

Beatlesの曲集を見ながらぱらぱらとピアノを弾いていたら、妻が譜面を書いてほしいという。その曲集は弾き語り用で、ピアノ独奏用ではない。私はコードとメロディを見て適当に弾くが、妻はそうもいかない。Hey Judeはなんとかなりそうだったので、1時間くらいかけて譜面を書いた。自分にとっても、1枚でおさまる程度に書いた譜面は役に立つ。

名曲だなー、細かいところも凝ってるなー、と思った。エンディングはフェードアウトだと弾きにくいので、適当に追加した。

左手はコードの4分音符で通すことにしたが、内声をいくつ入れるかが、場所によって異なるなー、と感じた。入れられるところは入れた方が響きが豊かになるし、低いところで入れ過ぎるとおかしい。理論書に書いてあったローインターバルリミットだなー、と思う。

後半はフォルテでばんばん叩いていいと思うのだが、最初からそれをやると左手が痛くなる。徐々に徐々に、というのがポイントかなあ。

H2

2016/05/17

スタジオでピアノを弾いてきた

あるスタジオに初めて行って、スタインウェイのD、ベーゼンドルファーの200、スタインウェイのSを弾いてきた。

どれもよくなかった。古く、ガタが来ている。Dは調律が狂っていると感じた。古いピアノがいい、ってのは、いい木を使っていることがあるからで、確かにそう言える場合もないことはないけれども、でも、ガタが来るというのもある。

家のピアノ(1970年代のスタインウェイのアップライト、1990年ころのカワイRX-A)がまともであることがよくわかった。アップライトはうちが買う前に全弦交換がされ、それ以来チューニングが安定しなかったが、ここんとこ、だいぶ安定してきたように思う。RX-Aは、アクションのしっかり感が新品ぽさを感じさせる。私の前のオーナーも、長時間弾く人ではなかったのではないかと思う。

H2

2015/06/05

練習するにはいまひとつ

家で電子ピアノを弾いていて、練習するにはいまひとつだな、と思った。

とある曲を練習していて、私はその曲ではソフトペダルとサスティンペダルを踏んで強弱を表現したいのだが、そもそも、ソフトペダルに対応するピアノのパッチ(プログラム)を持つ音源がそれほど多いわけではない。MP9500、PLG150-PF、同AP、M3とかでいくつかのパッチを試してみたが、パッチ探さないと…、という感じで、なかなか練習に本腰を入れるところまでいかない。

ソフトペダルを踏んだ時に音量が小さ過ぎたり、ベロシティを使う弱音とのつながりが納得できなかったり、いろいろある。ダイナミクスの幅も狭い。

カワイのグランドRX-Aだと、弱音はコロコロしてくれるし、強い音は耳が痛いほどだし、つながりも色々工夫できる。自分の演奏に問題があると思うのはいつものことだが、楽器に問題があると思うことはない。スタインウェイのアップライトは、アップライトなのに弱音ペダルがそれなりの自然さを持っていて、もちろん強い音の迫力はRX-Aに一歩譲るが、それでも十分練習に使える。

アコースティックピアノと電子ピアノは、やっぱり違う楽器なんだろうなあ。

最新製品は、そういう完成度の面で、ピアノの音が徐々によくなっている気はする。店頭でNord StageとかMotif XFとか触ると、よくできているように思う。椅子がなかったりソフトペダルがなかったりしてしっかりは試せないけれど。現行Kronosは弱音ペダルをサンプリングしたらしく、うらやましい。MP11もきっとよくなっているだろう。ただ、それらを自分が買うかというと、うーん、今買わんでもいいかと思ったりする。まだよくなるだろうし、まだ安くなるだろうし。

オークションでAnalog Keysが出ていて、即決されて逃した。即決する勇気はなかったんだよなー。

店頭でSystem-1に初めて触った。すごくいい。System-1にするか、1mにするか悩みどころ。System-1はすぐ弾けるし、ボリュームペダルを接続できる。鍵盤も弾きにくいとは思わなかった。1mはラックに入れられるのと音声入力が魅力。96kHzのエフェクターは少ないので、リバーブとディレイだけでも魅力だ。

一方で、JD-XAを待ちたい気持ちもある。とりあえず待ち。

H2

2013/10/11

自動演奏ピアノが無理だと思うわけ

自動演奏ピアノというものがあるが、大きく言えば、無理のある試みだと思う。ピアノは1台1台違う。ものすごく違う。演奏者は触っているピアノによって演奏を変えるので、記録したデータは、他のピアノで再生するのに適さない。DTM音源のためのデータを作るようなわけにはいかない。ということで、音楽プレーヤーとしての自動演奏ピアノには無理があると思う。

ただ、あるピアノのために打ち込みをする、というのは、機械の限界にチャレンジできて、新しい音楽を生み出せる可能性があるとは思う。坂本龍一がやっていたっけ。

こんなことを考えたのは、自宅の電子ピアノで練習をしていて、色々な音色を使ってみて、あまりに大きな差があったから。初めての曲、なおかつ自分のスタイルと違う曲を練習しているので、これまでダメだと思っていた音色が意外とよかったり、その逆があったりして、すごく興味深かった。音色をたくさんコレクションする意味がある。

我が家にはアップライト「F」とグランド「RX-A」があるが、アップライトの方は、曲によっては合わないと思うことがある。グランドの方は、そういう感じがないのはさすがだ。電子ピアノやシンセになると、さらに合う合わないが出てくる(最新の電子ピアノはかなりいい線行ってるとは思うけれど)。弾き始めて、音が想定外でうろたえてミスったりする。どんな音色でも最後まで弾き続けられるようにしたいものだ。

ということで、合う音色も合わない音色も、練習材料になる。本番で使うピアノを事前に確かめに行くようなことはしないし、リハーサルも辞退するつもりなので、ぶっつけ本番であるからだ。

ピアノ面白いっす。

H2

2013/10/05

RX-A録音

おさらい会のカラオケCD作りで、RX-Aの録音をしてみた。5曲録音したが、1曲が短いので楽だった。5曲合わせても3分ないくらいなのだ。

レコーダーはコルグのMR-1、マイクはRODEのNT2、マイクプリはTL AUDIOのINDIGO 2001。書斎からMR-1とACアダプターとヘッドホンを運び、マイク、マイクスタンド、マイクプリ、コード類はピアノの下から引っ張り出す。ピアノに傷を付けると泣きそうなので、気を付けて作業せねばならない。機材の組み合わせは、以前に実験して、現在手持ちの機材の中ではベストだと考えているものだ。これは以前確かめたが、それだけで1日くらいかかった。

録音して、MR-1を書斎に持ち帰り、パソコンに移して聴く。DSFなのでAudioGateで聴く必要があるが、AudioGateは使い始めはなかなか音が出ない。セッティングを忘れているからである。

AudioGateからFirefaceに出力し、MDX2000に通して少しつぶす。それをMR-1で44.1kHz、16ビットで録音し、Sound Forgeでいじる。イコライザーかけて、リバーブ足して、曲ごとに分割して前後のノイズを取り、音量をそろえる。微妙にだけど、どんどん音が変わっていく。

スピーカーで聴いてよしとしてCDまで作ったが、後でヘッドホンで聴いてみたら、チューブレベラーを通した1曲だけがプチプチ言っていた。やっぱ、ヘッドホンでも確認しないといかんな。

作業すればするほど、慣れる。もっと録音したいなー。

H2

2013/10/01

ピアノの調律をしてもらった

ピアノの調律をしてもらった。

アップライトの「F」は、うちが頼んでいる調律師さんには、初めて見てもらった。「想像していたよりよくてほっとした」とのこと。その人は調律だけでなく、何かひとつ改善するというつもりで仕事をしているようで、今回は鍵盤の角度を変えてくれた。皮がくたびれていてひっかかることがあるので、それの対策だという。なんかちょっと弾き味が変わって、よろしいような気もする。グランド「RX-A」と角度が違うのを、ちょっと合わせてくれたのかも。

音が回る感じは、あまり取れなかった。まだ落ち着いてこないようだ。特に巻き線が緩むという。ずれが気にならなければ1年後でいいが、気になったら呼んでくださいということだった。

Fは他にも問題がいくつかあって、一つは鍵盤の支点の穴が広がってしまっていること。NYスタインウェイはハンマーが重くてそこが痛みやすいという。補修跡もあるらしい。あと、ダンパーフェルトが弱ってリリースが長くなってきているということも言っていた。鍵盤はまだまだばらばらであるらしい。

だったら大規模修理すっか!と思わないでもないのだが、調律師さんはあまり乗ってこない。その理由は、どうやっても我が家のRX-Aのレベルにはならないから、ということらしい。原理的にならないのは当たり前で、でもやっぱり、お金を出すと期待しちゃうんだろうな。

聞いてると気持ちいいんだけど、弾くと気持ち悪い、と私が言ったら、「わかります」と言っていた。ただ、どれをどうすれば気持ち悪くなくなるかというと、明快な答えはないらしい。

調律に来た時に、少しずつ改善してもらう方向でいきましょう。

RX-Aは、1年を経過してもあまり狂っておらず、調律を先延ばししてもいいかと思うくらいだったが、彼に言わせると「あと1カ月が2カ月で大きく狂うんじゃないかな」とのことだった。あと、気になる点を問われて「中高域のチュイーン音がいや」と言ったら、うまく調整してくれた。チュイーン音が出なくなるのを望んでいるわけじゃなくて、スムーズでコントローラブルになってくれればよくて、そうなっていた。RX-Aを買った時の音が戻ってきた気がした。

Fの作業をしてRX-Aの作業をして、「Fのバネが強いのかなー」ということも言っていた。RX-Aはすっと鍵盤が降りるのだが、Fはどうしてもねばねばする。バネがあるのは鍵盤を早く戻すために必要なのだけれど、Fで速弾きをしないのであれば、バネをちょっと弱めると、もう少しすっきりしたタッチになるかもしれないとのこと。次回以降に期待しよう。

調律をしてもらうと、ピアノを弾くのが楽しくなる。いい状態を覚えておこうという気持ちもあって、私としてはけっこう弾いた。練習をしていても、いいピアノだと、もう一回やろうという気持ちになる。

ピアノを弾くのは、幸せなひとときだ。

H2

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