
机左手のコルグPa1000を中心としたセットでアカイS6000を弾けるようにした。弾き始めて、うーんやっぱりいいなぁ、と思ったのだが、しばらく経つと、内蔵している光磁気(MO)ディスクドライブがうなり始めた。何かしようとして失敗している。これは以前から気になっていて、いつか対処しなければならないだろうとは思っていた。MOディスクを入れてみたがおさまらない。MOディスクのフォーマットをすると失敗する。これはもう、12Uラックの最下段から出してきて何とかしなければなるまい、と腹をくくった。
床に敷いてあった布団をたたむところから始めねばならない。ラックの手前にPa1000を置いているので、それを動かし、S6000の上に乗っているCD-ROMドライブとMDデッキの接続を外し、S6000の配線をすべて外して、床に移動させる。
MOドライブが悪いか、SCSIケーブルが悪いか、どちらかだろうと思った。SCSIケーブルに問題があった。

中央部が割れて銀色の芯線がむき出しになっている。自分が何かの作業の時に壊したのかと思ったが、中央部の割れはこの部分だけでなく、ほぼ全体にわたって生じていたので、経年劣化ではないかと思う。
SCSIケーブルを探してきて交換したら、MOのフォーマットができた。
MOのままでいくか、以前購入したバッファローのカードドライブ「MCR-SFB2」(購入時の記事はこちら)にするかを考えた。MCR-SFB2を接続してテストを始めるのに、さほど手間はかからなかった。

ドライブは認識した。コンパクトフラッシュカードをフォーマットできた。カードにディレクトリを作ってサンプル等を保存できた。そのカードをパソコンに入れたら中身が見えた。これなら、MOよりいいかも、と思った。
ドライブをちゃんと入れた状態が下の写真だ。

基本的な使い方としては、CD-ROMドライブにCD-ROMを入れてそれを読み出し、調整した音色をハードディスクに保存するので、メモリーカードは必須ではない。ただ、パソコンから何かを入れたいこともあるし、パソコンに何かをバックアップしたいこともある。その時にメモリーカードを使う。
音を一つ。
Akai S6000 "C7Soft12Mb1"
以前に手持ちのCD-ROMから読み込んだヤマハC7。手弾き無修正。S6000→Reverb 4000→dbx QUANTUM→MR-2000Sという経路のフルデジタル接続で、Reverb 4000を少しかけている。12MBという容量の割には素敵な音なので、お気に入りフォルダーに入れてある。S6000の読み込みは、ひどく遅くもないが速くもないので、大きな音を読み込むのが面倒な時もあり、この音色はテストで使うことが時々ある。
私が最初に買ったサンプラーはSampleCell PCで、次がS6000だった。S6000は新品を買い、オプションもある程度入れたので、私が買ったシンセ(サンプラー含む)の中で、最も高価なものである。
S6000の最大の特徴は、操作パネルを外せることだ。ラックの手が届かないような場所に本体を入れ、操作パネルだけを手元に持ってくることができる。そのため、ラックのいい場所を取り合うことなく、常時セッティングされている。以前持っていたZ8も同じ特徴を持つのだが、操作パネルの作りがしっかりしておらず、壊れた。S6000もボタンが多少渋くなっているが、それでも、まだ使えるのだから、立派だと思う。
S5000/6000は、初期はバグが多かったし、それを最後まで取り切れなかった。野心的だが完成度が低く、高価であった。それでも、低価格化したZ4/8より作りがしっかりしているので、私としてはお気に入りである。
いいところも悪いところもあるが、まだ使いたい。
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