
EVE Audioの12インチ・パワードサブウーハー「TS112」を購入した。2万1057円+送料3135円。本来付属するはずのリモコンがなく、それで安かったのかもしれない。ただ、本体のつまみで調整できるので、リモコンは必須ではないだろうと判断している。テーブルの上にSC307のLR、下にTS112という形で置いた。
SC307を購入した時(記事はこちら)、「20Hzと25Hzは聞こえないが、31.5Hzがある程度聞こえる。40Hzはちゃんと聞こえる」と書いた。TS112を追加してどうなったかというと、20Hzは音としては聞こえないが、ウーハーの振動は触ればわかる。25Hzは部屋がきしむ。31.5Hzはしっかり聞こえるようになった。逆に、100Hzが少しやせている気がして、サブウーハーのフィルターを少しいじったりしているが、まだ設定が定まらない。
8畳の洋室にサブウーハーを3個も置く自分はどうかしているとは思うが、それでも、必要だと思っている面もある。
パソコンに向かう場合は、Genelec 1031A+Dynaudio BM14Sがメインで、パイオニアのAVアンプVSA-919AHに接続したヤマハNS-10M Pro+YST-SW800も使う。机の右手にあるコルグKRONOSを中心とした作業机ではEVE AudioのSC307+TS112を使う。
机左手のコルグPa1000を中心としたセットでは、Pa1000の内蔵スピーカーを使っている。Genelec 1029Aにしようかとも思うが、電源ボタン1個で弾く状態になるというメリットがあり、Pa1000のスピーカーも捨てがたい。机背面のカワイMP9500を中心としたセットでは、Behringer B3031Aを使っている。ここはサブウーハーはない。
4方向のそれぞれを向いて作業する際に、正対できるスピーカーがほしい、と考えて数を増やした。上記だけで13個だ。それ以外に、VSA-919AHには、リアのBehringer B2030P、センターのヤマハNS-M125、サブのAuratone 5Cがつながっているので、それらを含めると18個。よくこれだけ買ったものだ。
NS-10Mは1978年発売。5Cはそれより少し前なのかな。1031Aは1991年。SC307は2013年。それぞれに、その時代の技術と、その時代の音がある。
夜の心を落ち着かせるリスニングに好適なのが5Cだ。この音楽は5Cではこんな風に聞こえるんだ!という感動がある。うっとりすることがある。5Cで楽しめるなら、その音楽はよい仕上がりであると思う。
NS-10Mはいいスピーカーだ。ただ、パワードスピーカーではないので、どのアンプにつなぐかによって音が変わるのは仕方ない。プロのスタジオだと、ハイパワーなアンプにつないで頻繁に吹っ飛ばしていたようだが、音楽ではなく音を聞く際にはパワーが必要なので、さもありなん、と思う。うちのVSA-919AHは家庭用で非力だが、NS-10Mを壊すのも困るので、これでいいのかもしれない。NS-10Mは低域の再生が得意ではないが、サブウーハーを追加すれば解消される。
1031Aは、さすがというしかない。大きな音を出せて、ノイズが少ないので小さく聞いても大丈夫。オールラウンドで音が崩れない。さらに気品と評したいようなものがある。パワードなので、過大入力で壊れることもないと推測している。それでも、当然のことだが、サブウーハーがないと聞こえない部分はある。
SC307は1031Aに劣らない。音に20年分の新しさがある。TS112との組み合わせで、ちょっと上品になった気がする。
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