
Keith McMillen Instrumentsの「QuNexus K-708」を購入した。オプションの「KMI MIDI Expander」付きで1万3800円。
コルグのnanoKey2を接続して、メインのWindows機に正対してソフトシンセを弾くのがこのごろ楽しい。あまりに楽しいので、他のMIDI鍵盤も試してみたくなった。それで買ってしまったのがQuNexusだ。大きさはnanoKey2とほぼ同じである。
QuNexusは、設定が面倒である。下の図の専用ソフトで行う。

nanoKey2とQuNexusを比べた場合、QuNexusの方が優れていると感じたのは以下の点だ。
押したキーが光って楽しい。nanoKey2は鍵盤がパタパタ音がしてうるさいが、QuNexusはそういうことがない。右側の端子にコントローラーを接続できる。TRSをミニに変換するコネクターを介して、ローランドEV-5をボリュームペダルとして、ローランドDP-10をコンティニュアスなダンパーペダルとして使うことができた(ただし接続できるのはその一つだけ)。鍵盤を押し込む圧力をチャンネルアフタータッチに割り当てることができた。鍵盤を前後に傾かせた圧力をcc#1に割り当てることができた。ベロシティをボタン一つで127固定にできる。ドライバーがWindows標準のものなので別途インストールする必要がない。そのドライバーはUWP MIDI対応である。
QuNexusの困った点は以下のものだ。
ベンドボタンの効きが悪い。これならnanoKey2のベンダーの方がマシである。
ベロシティをうまく制御できない。nanoKey2の方がちゃんと弾ける。QuNexusの場合、音色によっては、ベロシティを固定にしてボリュームペダルで音量を制御した方がよさそうだ。
プレッシャーと傾き(ティルト)で信号を生成できると前に書いたが、この2つを同時に使うのは無理がある。どちらか一方を選択利用するのがせいぜいだ。また、通常のシンセ鍵盤では、すべての鍵盤を離すとチャンネルアフタータッチはゼロになるが、QuNexusの場合、必ずしもそうなっていないように思う。ティルトも同様だ。通常のシンセでは、ホイールを引き戻せばcc#1をゼロにできるが、QuNexusの場合、ゼロに確実に戻す、という操作は、どうやったら確実にできるのかわからない。
では、例を一つ。
KORG Collection M1 "M01 12 Trumpet" played by QuNexus
QuNexusのベロシティを固定にし、ボリュームペダルで音量を少し変化させた。また、チャンネルアフタータッチでビブラートを付加した。
QuNexusを買ってみて、nanoKey2もけっこういいかも、と思った。コルグのUSB MIDIは今一つ信用できないと思っているが、それがちゃんと動けば、nanoKey2も悪くない。初期設定でベロシティが安定して出るのがよい。サスティンもピッチベンドもモジュレーションも、万能とは言わないが期待にたがわぬ動作をする。
とりあえず当面はQuNexusで。
H2