UVI「Digital Synsations」をインストール
KORG wavestateのバンドルで入手した、UVIの「Digital Synsations」をインストールした。この商品は1980年代末から90年代にかけて登場したデジタルシンセサイザーの代表機種を念頭に置いて、その雰囲気を醸し出したもののようだ。念頭に置いた機種は、コルグM1、ヤマハSY77、ローランドD-50、エンソニックVFXと思われる(はっきり言ってない部分もあってですね)。
「DS1」はコルグM1のイメージでしょう。
DS1 Mythical M Piano
M1ピアノはハード(M1REXとT2EXなど)とソフト(KORG Collection M1)を合わせると数えきれないほどあるので、もう、何が何だかわからない。前の記事と同様に、この音も音量が大きい(逆に言えば、ダイナミックレンジとピークがあまりない)。その点が、楽と言えば楽でしょうねぇ。
「DS77」は、ヤマハSY77でしょう。
DS77 Extrem Dyno
Dyno My Pianoってのは、ローズを改造してころんころんした音を出したもので、一時期人気があった。S/Nもよかったような気がする。TG77オーナーである私としては、まあ、雰囲気をつかもうとしたことは認めるけれども、同じものではないよね、と思う。
「DS90s」は、はっきりしないんだけど、ローランドD-50ではなかろうか、と。
DS90s Curtis Pan Flute
1992年末に買ったローランドSC-33のパンフルートをよく使っていたので、私としては、パンフルートと言えばローランドだ。
「DSX」は、Ensoniq VFXなのでしょう。蛍光表示管の青が…。
DSX Dark Orchestra
重いストリングス。最後の伸ばした音でcc#1を送ってみた。シュワシュワ言いますな。
Digital Synsationsは、昔のシンセをサンプリングして、それに何となく便利なパラメーターを付けてみた、というソフトシンセだ。VFXを除く3つは現物を持っており(M1REX、TG77、D-550)、リアルなシミュレーションは期待していなかったから、特に期待も失望もしなかった。
UVIの特徴は、ピークがあまり立っておらず、ノーマライズすると音が大きくなることだと思う。その分、繊細さがないのだけれど、シンセの音に繊細さを求める人が多いとも考えにくい。ユーザーニーズに合致しているんだろうなぁ。
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