Analog Mania RC-808を試す
ローランドTR-8を買って楽しく、TR-808についてネットサーフィンしていたら、「RC-808」というものを見付けた。Webサイトはこちら。元ローランドの菊本忠男さんなどがAnalog Maniaという集団を作って楽しくやっているようだ。
ダウンロードしてインストールした。
上の図は、RC-808.exeを起動して、「8DeePAcstOpnCls.allprm」というパラメーター・ファイルを読み込んだ様子だ。KORG nanoKEY Studioで叩いてみたのが下の録音だ。
RC-808 My 1st Rec
大変つたない演奏であるが、まあ、手打ちということでご勘弁願いたい。
RC-808.exeと同じフォルダーにRC-808Edit.exe(RC-808 Drum Sequence Editor)というのもある。
RC-808Edit.exeからRC-808.exeにMIDI信号を送るために、LoopBe1というドライバーソフトを入れるsetuploopbe1.exeというものも用意されている。LoopBe1をインストールして、上の図のRC-808Edit.exeに入っていたシーケンスをRC-808.exeで鳴らしたのが下の音だ。ただ、RC-808Edit.exeに入っているデータと、RC-808.exeで読み込んだパラメーター・ファイルの整合性が取れているかどうかはわからない。
RC-808 Drum Sequencer Editor Play
タムのいきいきした感じが好印象。正確であることも素晴らしい。
RC-808-PLG.vst3というVSTもあるので、Cakewalkで読み込んでみた。
画面デザインが違うのでびっくり。色々工夫しますなぁ。SMFが用意されているので、その中の一つ「GateAction_1_0728 BPM128.mid」を鳴らしてみた。先ほどと同じパラメーター・ファイルを使ってけっこうノイジーだったので、別のパラメーター・ファイルにしてみたが、大きくは変わらなかったので、意図したノイジーさなのであろうと推測する。
GateAction_1_0728 BPM128.mid
最初はシンバルがノイジーに鳴り、徐々に変化する。最後の「どーん」が最高だ。
このようにソフトシンセを弾いていると、パソコンというのはすごいなぁ、と思う。何にも姿を変える。究極のおもちゃであると思う。
ではハードウエアの電子楽器は不要かというと、それはそうでもない。TR-8は、演奏する人のためのコントロールサーフェスとして、とてもよく考えられていると思う。音色変更のつまみ、インストゥルメントごとの音量調整のフェーダー、打ち込みのための16個の光輝くボタンなどだ。パソコンはどうしてもトラブルが生じやすく、安心して使えるという面でも単体機の良さはある。
そして何より、ビジュアルの美しさ。TR-8とMX-1を並べて眺めているだけで楽しい。電源を入れていなくても、だ。
TR-8を買わなかったら、RC-808について知ることもなかったかもしれない。
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