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カテゴリー「Sonicware」の10件の記事

2022/11/11

Sonicware LIVEN Bass & Beatsを購入

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Sonicwareの「LIVEN Bass & Beats」を買った。2万円。

発売された当初は新品でこれくらいの価格であったと記憶している。だったらその時に買っておけよ、ということだが、躊躇している間に2万4800円に上がり、今回は、その2割引き程度の水準であるが、中古が出てくることがあまりないので、買っておくことにした。

まずは音をいくつか。

LIVEN BnB Preset Pattern Bank1 1-16

プリセットパターンの1~16を連続再生し、1に戻ったところで停止した。録音して、低域が豊かだと感じた。クラブとかの身体を揺らすタイプの音響設備で鳴らすにはこれくらいあった方が都合がよいだろうけれど、録音する際はこれほどまでに低域があると音量を上げられない。dbx QuantumとOzone 9で、低域をかなり減らした。LIVEN BnBのプリセットパターンは、バンク2にもある。バンク3から空白になっているようだ。

LIVEN BnB Preset Patch Bank1(Growl)-1 "Wubb Wubb"

LIVEN BnBはベースとドラムの2パート構成で、外からMIDI信号を送った場合、チャンネル1でベース、チャンネル2でドラムが鳴る。ここでは、Arturia KEYSTEP 37からベースのプリセットの最初にある音「Wubb Wubb」を弾いた。ベースといっても上の音域が鳴らないわけではないようで、普通に弾けそうだ。今回は、KEYSTEP 37のつまみでcc#35を送ってビブラートをかけた。ELZ_1はこういうことができなかったので、LIVENは助かるなぁ、と思う。録音の最後ではピッチベンドで1オクターブ落としている。

LIVEN BnB Preset Kit Bank1-1 "EDM 1"

KEYSTEP 37の鍵盤でドラムキットを弾いたもの。KICK1、SNARE 1、HAT 1を叩き、最後の音だけ、KICK 1とKICK 2を叩いた。メトロノームを聞くこともなく手弾きしたので、下手なのは赦していただければ幸いである。

Sonicwareのシンセは、ELZ_1LIVEN XFM、LIVEN BnBと買ってきた。良い音、独特の音を持つシンセだと思う。感服している。

MacBookと組み合わせて、モバイルセットを組むのも面白いかもしれない。MacBookのヘッドホン端子からLIVEN BnBのライン入力に線を張ると、左上のツマミで、BASS、DRUM、LINE INの音量とエフェクトセンドを調整できる。LIVEN XFMより使いやすそうだ。

LIVEN BnBの鍵盤はベロシティを検知する機構を持たないけれど、veloというツマミ(shiftボタンを押しながら回す必要がある)を使うと、発するベロシティを設定できる。悪くない工夫だと思う。

H2

2022/08/14

Sonicware LIVEN XFMで「みんなで読経」

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上の譜面は冒頭部である。通常、左手でドをたたくことが多いのだが、今回は新たな試みとしてドとレをたたいてみた(笑)。これでも、少しは工夫しているのだ。

Chanting Sutras Together

昨晩LIVEN XFMを弾いていて出てきたのが上の譜面のテーマである。LIVEN XFMは4パートあるので、トラック2にバスドラムを用意してそれを追加。今日はトラック1のエレピを最後まで作り、バスドラム、ベース、スネアの順に足していった。ベースは「1←→2」つまみを動かし、そのデータをCakewalkに録音した。異様な音が出ているところがあるが、偶然のもたらすものということでお許し願いたい。

LIVEN XFMのエフェクターはSDELAY。Eventide Eclipseの「Reverb 8」を少し強めにかけた。

今回は、すべてLIVEN XFMの鍵盤を弾いた。ベロシティ不要と思ったし、幅広く使う曲でもないと思ったから。LIVEN XFMの2オクターブはF~Eで、「よくぞこの形にしてくれた」とC調な私は思う。

H2

2022/08/08

Sonicware LIVEN XFMなどで「LIVEN XFMがやってきた」

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LIVEN XFMのエレピとEnsoniq TS-12のドラムスで1曲。

LIVEN XFM Comes!

夕食後にLIVEN XFMを弾いて1曲。本体の鍵盤で一定のベロシティで弾いた方が良いような気がして、TS-12でベロシティを一定にして弾いた。TS-12にはそういう機能があるんだよね。大したもんだ。カットオフのコントロールチェンジは後で追加した。ドラムスはTS-12の「STRAIGHT-GM」のエフェクトを切ったもの。打ち込んだ後でRoland MX-1のディレイを8分音符でかけた。全体にEventide Eclipseの「Reverb 8」を薄くかけた。

Cakewalkで作った簡易な譜面を下に示す。左手は「ド」だけです。

ダウンロード - 20220808a_livenxfmcomes.pdf

H2

Sonicware「LIVEN XFM」を購入

20220808a_sonicwarelivenxfm

Sonicware「LIVEN XFM」を購入した。1万7500円+送料1180円。

このシンセは以前は1万9800円で新品が売られていたのだが、円安のためか2万4800円に上がっていて、買い時を逸したかと思っていた。中古だと新品の半額になってほしいなぁという気持ちがあって安くなるのを待っていたのだが、どうも安く出てきそうにないし、今回のブツは約2000円のACアダプター付きであったので、買ってしまった。バージョンは古かったので、最新の2.0.43に更新した。

音を一つ。

LIVEN XFM BANK1-7 "Electric Piano 1" with "SEND DELAY"

プリセット音色「Electric Piano 1(EP.1)」に、内蔵の「SEND DELAY(S.DLY)」をかけたもの。サスティンペダルのMIDI CCは受けてくれないので、ペダルを踏むことはできない。録音して気付いたのだが、どこぞでよく歪む。内部で歪んでいる可能性もある。FMピアノの音がしっかり出ているが、6音ポリでもあり、こういう使い方に向くとは思えない。

LEDの文字表示は4文字分で、音色名があるのはよいことだが、かなり短くせざるを得ない。MIDIチャンネルは、トラック1から4がチャンネル1から4で、アクティブトラックはチャンネル6だ(設定で変更できる)。

音色は保存できる。また、パターンも保存できる。

パターンを初期化してそこからプリセット音色を弾くには、シンセのモードを「LIB」にして、BANKつまみとSOUNDつまみで音色を選ぶ(つまみは「LATCH」から「JUMP」に切り替えた方が私としては使いやすい)。エフェクトは、タイプを「OFF」以外に設定した上で、トラックのセンドレベルを適切に設定し、エフェクトのSPEEDとAMOUNTを適切に設定する必要がある。センドディレイの場合、SPEEDつまみがディレイタイムで、AMOUNTつまみがフィードバックのようだ。

MIDIのベロシティとピッチベンドは受けてくれるが、cc#1は受けない。ccの並びは独自仕様である。つまみに「velo」があるが、これはベロシティの受け具合を調整するものではなく、LIVEN XFM本体の鍵盤を押した場合に、どのベロシティを出すかを調整するものであるようだ。この鍵盤は速度を検知するタイプではないので、つまみで調整できれば役立つかもしれない。

このシンセを買った理由は、6音ポリとは言え、4マルチティンバーのFM音源をこの大きさで持ち歩くことができれば面白そうだと思ったからだ。家で使う際も、他のブツと並べるには好適だろう。内蔵スピーカーも、持ち出し時には役立つだろう。

USB端子はないが、オーソドックスなMIDI端子があるのは、私にはとても嬉しい。

ローカルオン/オフがあるともっとよかったのだが、まあ、MIDIケーブル抜けばいいか。

H2

2022/01/08

Gakken nsx-39 Pocket Mikuで「愛しのパンフルート」

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モバイルセット検討第3弾で、押し入れの中から学研「nsx-39 Pocket Miku」を出してきた。USB給電で動くし、出力がミニステレオフォンなので、それをSonicware ELZ_1に入れてエフェクトをかけたら面白いのではないかと思ったからだ。

Dear Pan Flutes

nsx-39はマルチティンバー音源で、MIDIチャンネル1はミクだが、2以降はGeneral MIDI互換である。ELZ_1のキーボードからLogicにMIDIデータを送り、Logicでnsx-39のチャンネル2にプログラムチェンジを送ってパンフルート(ゼロ始まりの75番)を選んだ。ELZ_1でディレイをかけてMIDI録音し、MR-2000Sに流し込む段階でLexicon PCM 90の「P0 1.6 Deep Verb」を加えた。パソコンに取り込んでから、最後の部分にフェードアウトを入れた。

1993年に打ち込みを始めたころ、メロディにパンフルートを使うことが多かった。素敵な音で、ボーカルっぽさも少しある。でも、パンフルート音色の独奏は、これまでしたことがないと思う。

nsx-39を持ち出すには、nsx-39用のUSBケーブルを付ければよさそうだ。USB端子がELZ_1およびH5とは違うからだ。nsx-39の使い方を忘れてしまったから、自分が昔書いたものを読み直そう。

H2

2022/01/07

Sonicware ELZ_1用に変換名人「USB-M5H/CA20」を購入

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変換名人の「USB-M5H/CA20」を購入した。送料込みで230円。

Sonicware ELZ_1のページをつらつらと眺めていて、USB変換ケーブルのリンクがあり、それをクリックしたら通販サイトのページで、思わぬ安さであったため、店頭で探すより良いと思って購入した。

このケーブルをELZ_1のUSB端子につなぎ、「USB MIDI」を「MIDI HOST MODE」に設定すると、ELZ_1がUSBのホストとして動作する。

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KORG nanoKEY2、nanoKEY Studioのキーを叩いてELZ_1を鳴らすことができた。ローランドのUM-1EX、UM-2G、UM-ONE MK 2で、MIDIの入出力ができた。

20220107c_rolandusbmidiinterfaces

どれを使う場合も、MIDIインタフェース側の動作モードの設定には注意が必要である。UM-1EXとUM-2Gの場合は、「ADVANCED DRIVER」を「OFF」にする必要がある。UM-ONE MK 2の場合は「COMP」ではなく「TAB」側にする必要がある。UM-2Gは2ポートのMIDIインタフェースだが、ELZ_1に接続した場合、使えるのはポート1だけである。

これまでELZ_1を、USBデバイスとしてWindowsパソコンにつないで使ってきたが、UM-1EXを使ってヤマハMONTAGEのMIDI端子につないで使うというのもありかな、と考えている。そうすると、MONTAGEのユーティリティ設定画面で「MIDI」を選択すれば、パソコンでMIDI信号のルーティングをすることなく、MONTAGEでELZ_1を弾ける。シーケンサーを使う場合は「USB」を選択すればよい。

ELZ_1、面白いシンセである。

H2

2022/01/06

Sonicware ELZ_1で「シンセを背負って」

20220106a_sonicwareelz1withmacbook

家でシンセを弾くのはもちろん好きなのだが、外泊せねばならぬこともないとは言えない。その際に何を持っていくかは、ずっと考えてきた。今回、ELZ_1を入手したので、ELZ_1を持ち出すとどうなるかを昨晩考え始めた。なかなかよさそうだったので、昼間になって試した。

MacBookは持っていくとして、それ以外にELZ_1を持っていくとしよう。ケーブルは、ELZ_1のUSB給電ケーブルとUSB-MIDIケーブル、それから、MacBookのライン兼ヘッドホン出力からELZ_1のAUX INへのミニステレオフォン~ミニステレオフォンケーブルの3本が必要だ。これだけで、ELZ_1の内蔵スピーカーでELZ_1を弾くことができ、ELZ_1の内蔵スピーカーでMacBook上のソフトシンセを弾くこともできる。

やってみてやっぱり良いなぁ、と思ったのは、スピーカーで弾けることだ。イヤホンで作業するのとは違う。とにかく楽である。モノラルスピーカーなので仕上げはできないが、打ち込み時であれば問題ない。

イヤホンはいらないかと思ったが、そうもいかなかった。LogicでメトロノームとELZ_1の音の両方を聞きながら打ち込む際、ELZ_1のスピーカーからクリックを出すのではクリックが小さくて聞こえない。その際は、イヤホンでクリックを聞き、スピーカーでELZ_1の音を聞くとだいぶ楽になった。

ELZ_1で「うげげ」となったことの一つは、ローカルオフがないことである。これはけっこう困る。ソフトシンセの音を入れた後にELZ_1の音を重ねることはできると思うが、逆はできないのではなかろうか。ローカルオン/オフをぜひ付けてほしい。

「うげげ」二つ目は、LogicでMIDI録音をした際に、ところどころでノートオフが入らず、音符がやたらと長くなる現象が見られたことだ。ピアノロールで短くしたが、こんなこと、本来はしたくない。でも、電源を入れる順番や接続するタイミングで異なるかもしれないので、今後も研究したいと思う。

ELZ_1で嬉しいことの1番目はスピーカーで、2番目は鍵盤が3オクターブあることだ。これまで使ってきたnanoKEY Studioは2オクターブである。2と3では大きく異なる。和音を探しやすい。ベロシティ一定でcc#1も送れないが、そこは割り切って、それなしで作れる音楽を作ればよいだろう。

ELZ_1用にACアダプターを持ち運ばなくて済むのも嬉しい。

モバイルセットで打ち込み、Fireface 800などを接続してMR-2000Sに録音してPC上で音量上げをしたのが下の曲だ。

Backpack Your Synthesizer

ELZ_1のプリセット「004 Sandy Icicles」独奏。押し続けると2回アタックがあり、2回目は1回目より1オクターブ下(たぶん)の音が鳴る。Logicに主題を打ち込み、その後は展開を少しずつ打った。最後のリタルダンドを除き8分でクォンタイズをかけた。エフェクトは内蔵のものはそのままで、Lexicon PCM 90の「P0 1.4 Rise'n Hall」を追加した。

ELZ_1の重要は「約1297g」であるそうな。他に持ち運ばなければならないものがケーブル3本とイヤホン、MacBookとその電源とマウスとマウスパッドくらいか。まあ、許容範囲だろう。

H2

2022/01/04

Sonicware ELZ_1で「古都」

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下の録音を聴くと、上の譜面のように思えないかもしれないが、上の譜面を演奏した。スローアタックは、かくも面倒なものであるなぁ。

Ancient Capital

ELZ_1のプリセット「012 Harmonic Wall」独奏。MIDI録音をし、最後のリタルダンドを除き4分音符でクォンタイズ。レコーダーに送り込む段階でLexicon PCM 81の「P2 1.5 Spatial Hall」をかけ、ELZ_1のエフェクトを控えめにした。パソコンに取り込んで音量上げをした後に、最後の音をフェードアウトさせ、KORG MDE-Xのリバーブをかけた。それがよかったかどうかは謎。

ところどころで雑音が聞こえるのだが、それが、ELZ_1の内部で出たものなのか、後段で混入したものであるのかは不明。昔のレコードを思い出して、御甘受いただければ幸いである。

年末に京都、奈良、三重に行った。40年以上も前に訪れたところがいくつかあり、記憶のままの部分もあり、記憶と異なる部分もあった。

H2

2021/12/22

Sonicware ELZ_1で「2声のマーチ」

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ELZ_1の試し弾きをしていて、この音色とフレーズは、曲に仕立てて保存しよう、と思って譜面に書いた。

2 Voices March

ELZ_1のプリセット015「8bit Star」独奏。ただ、MIDI打ち込みをして、MR-2000Sへの録音をする段階で、リバーブの多さが興を削ぐ気がして減らした。手弾きなのでゲートタイム(音の長さ)が揃っていないのだが、それはそれでいいか、と考えることにした。

PSG(Programmable Sound Generator)という言葉があったっけなぁ。

私は、小学生のころに古本屋で「ラジオの製作(ラ製)」や「初歩のラジオ(初ラ)」を買い、次にCQ Ham Radioを書店で買ってきて読むようになった(CQ Ham Radioは当時380円で、圧倒的な安さを誇っていた)。TK-80やらベーシックマスターやらAppleやらGrapeとかの情報を読み、PC-8001が出てFM-8が出てPC-8801が出てPC-9801が出て、といった風に世の中は動いていったわけだが、ラジカセやらエレクトーンやらシンセやらにお金を注いでいたため、初めて買ったパソコンは東芝のMSX2だった。

ヤマハが出していたMSX用の音源とシーケンサーソフトを使いたかったのだが、東芝のパソコンでは動かなかった。がっかり。後にヤマハのMSXの安いのを買って動かしたのだが、それにはFDDがなく、あまり使う気になれなかった。

大学を卒業する少し前の1987年に、親にねだって買ってもらったパソコンは、PC-98LTだった。留学先にプリンターと共に持っていきたかったからである。音楽にはほど遠いマシンだ。

パソコンで音楽の打ち込みをするのは、1992年末にDELL 466DEを買ってCakewalk Professional for Windowsを動かしてからだ。音源はローランドSC-33。

大学時代(1984年から1989年)に、PC-9800シリーズまたはMacintoshで打ち込みを始めていれば、人生違ったかも、と思うことがある。

渋滞にはまると、この道の選択は誤っていたと考えるのだが、実は、他の道を選んだらもっと渋滞したかもしれない。人生もそれと同じ。選ばなかった道をうんぬんしても、得られるものはないだろう。

H2

 

Sonicware ELZ_1を購入(10個のm4aファイル)

20211221a_sonicwareelz_1

Sonicwareのデジタル・ポリフォニック・シンセサイザー「ELZ_1」を買った。2万9800円。

ELZ_1は、開発コード名が「Elizabeth」であったという。プリセット音色一覧には「Liz」という愛称が見て取れる。「イーエルゼットワン」と呼ぶか、「エルザワン」と呼ぶか、まあ、いろんな呼び方があっていいのかもしれない。

Sonicwareは、初の製品であるELZ_1に続いて「LIVEN 8bit warps」「LIVEN XFM」を出し、「LIVEN BASS&BEATS」は予約受付中である。新進のシンセメーカーであり、一度は買ってみたいと思っていた。ELZ_1はそろそろ製造が終わるかもしれないから、少し安ければ買うか、ということで購入した。

到着して箱を見たらベトナム製と書いてあった。確か、minilogueもそうだったような。ベトナムの低コスト恐るべし。

付属のケーブル(USBから電源だけを抽出するもの)でUSB端子から電源を取り、電源を入れた。電源ボタンはプッシュ式で、少し長押ししないと電源が入らない。続いてUSB接続を試した。驚いたのは、USBケーブルからの給電はしないようであることだ。USB端子の1個から電源を取り、USB端子の1個でMIDI接続をせねばならぬ。USB-MIDIは、ハブ経由だとうまくいかず、パソコンに直接つなぐ必要があった。

マニュアルに従って、ファームウエアを更新した。

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この時点では、保護フィルムをはがそうかどうしようか迷っていたので、写真がきれいではない。

さて、ELZ_1については、英Sound On Soundがレビュー記事を掲載した(こちら)。筆者のRory Dow氏は、「The lack of modulation is disappointing and the MIDI spec is almost non-existent. I would gladly trade the entire effects section for a modulation matrix and some good sources.」と記している。和訳すると、「モジュレーションの欠如はがっかりさせるものだし、MIDIの仕様はほぼ何もないに等しい。エフェクトが全部なくてもいいからモジュレーションマトリクスといくつかの良いモジュレーションソースがほしい」である。

ELZ_1のMIDIインプリメンテーションチャートを見ると、コントロールチェンジが記載されていない。買って弾いてみてわかったが、すっぱりと何も受信しない。cc#1(モジュレーション)、cc#7(ボリューム)、cc#11(エクスプレッション)、cc#64(ダンパー)のすべてを受け付けない。昔からのシンセサイザー弾きがやりそうなことができない。シンセサイザーというものをゼロから作り直したかったのだろうと思うが、それでも、ちょっとストイックに過ぎるのかなぁ、という気はする。

ちなみに、LIVENはコントロールチェンジを受けられるようだ。スタンダードなアサインではないが、それでも、活用しがいがある機能だと思う。

ELZ_1は、ピッチベンドは受け付ける。ただし、可変幅は1オクターブで、広過ぎる感は否めない。設定変更できるようにしてほしい。プログラムチェンジは受ける。MONTAGEからプログラムチェンジを送ってプリセットの選択ができた。これは助かる。バンクチェンジは受け付けない。プリセットメモリーが128しかないから、バンクチェンジは不要なのだ。

LIVENではなくELZ_1を買おうと思ったのは、それがほどよく目の前に現れたからであるのだが、ELZ_1の方が価格が高い分だけ、ゴージャスな機構があるから、というのも理由である。まずはカラーの液晶ディスプレイ。小さいけれど大変に美しい。写真を見て音色名表示はできないのかも、と思っていたがそれは誤解で、音色を切り換えると音色名が一瞬表示される。

ただ、この仕様もけっこう疑問ではある。ライブでシンセを弾く場合、音色を切り換えて、実際に弾く前に、再度音色名表示を確認して、というのが、私の場合は欠かせない。弾いたら別の音色だった、というミスは防がねばならない。音色の切り替えはヒマな時にやっておくので、弾く直前に音色名が表示されていないのでは、正直ライブには使いたくない。まあ、私が今後ライブをする機会は多分ないとは思うけれど。

ELZ_1はライブ向きのシンセではないと思う。音色のパラメーターを変化させるにはロータリーエンコーダーを使うのだが、可変抵抗器のつまみと異なり、ロータリーエンコーダーはどこまでも回るし、ELZ_1の音色パラメーターは可変幅が大きく、それを1ずつロータリーエンコーダーで変えられるようになっているので、ロータリーエンコーダーを延々と回し続けないと音が変わらない。ギュッと回して音がギュイン、みたいにならないのだ。ライブ向きじゃねーなー、と思う。LIVENはそんなことはないんだろうと期待している。

ELZ_1を買おうと思ったもう一つの理由は、シンセエンジンが複数あることだ。LIVENは機種ごとに絞り込んでいるので、ELZ_1の方が、音作りを楽しめるかな、とは思った。

以下に、ELZ_1のファクトリープリセットの、最初の10個の録音を示す。MR-2000Sを回して思い付いたものを手弾きしたものなので、様々なヨレがあることはご容赦いただきたい。鍵盤はMONTAGE 6を使った。

000 8bit Lead

「8BIT WAVEMEM SYNTH」の矩形波をフィルターなしで出したもの。エフェクターがうまくかけてあって、昔のシンセを弾いているような、懐かしい感じがある。ベロシティがない、アフタータッチがないポリフォニックシンセのイメージだ。ちなみに、ELZ_1のポリ数は6である。おじさんの心をくすぐるねぇ。

001 Wavetable Synth

音色変化に合わせて弾こうとしたのだが、それが微妙にずれて、ずれたことで拍頭がずれたようで、なんか情けない演奏になってしまった。これは「SiGRINDER」というシンセエンジンの音である。ふーむ。

002 FM Trance

「FM SYNTH」の例。4オペレーターのFM音源で、この音色が使っているアルゴリズム8は、4がモジュレーターで1と2と3がキャリアであるようだ。その画像が表示されるのでわかる。

003 Chiptune Arp

コンピューターや携帯電話に搭載されていたサウンドチップをベースにしたシンセを「チップチューン」と呼ぶのではないかと思う。それを模したシンセの一つがELZ_1である。私はコンピューターゲームをあまりやってこなかったし、携帯電話の着メロを収集したりもしなかったから、あまり思い入れがないのだが、それでも、こういう音に懐かしさを少しは感じる。YMOの最初のアルバムを思い出したりする。

004 Sandy Icicles

「SAND FLUTE」というサウンドエンジンの例。いつものごとく指クセで弾いているのだが、それでも、音色ごとに違うフレーズが出てくるから、このシンセは私にとって良いシンセであると思う。

005 Arp Reflection

シンセエンジン「CUSTOM OSC」の例。モノフォニックのアルペジエーターありの音色というのも、面白いものだなぁ。

006 C Kokoro

シンセエンジン「LOW-BIT OSC」の例。こういう音色にはやられちゃうわけですよ。

007 FM 5th Lead

ELZ_1はエフェクトがけっこうゴージャスで、「DRIVE/MOD」「MODULATION」「DELAY/REVERB」「REVERB/MASTER」の4ブロックで各1つのエフェクトを選べる。この音色は「TAPE ECHO」と「PLATE」を使っている。

008 D.Z.Bass

「FM SYNTH」のベース。自分が持っている4オペレーターFM機はヤマハFB-01だけだが、やはりそれに近い気はする。ただ、FB-01はもうちょいローファイだったかも。エフェクトも、当時持っていたのはコルグSE-300だけだったしなぁ。

009 Cathedral Pipes

パイプオルガンの音色だと、自由にビブラートをかけられないということを不自由には感じない。当たり前か。

ELZ_1、いいシンセですな。LIVENも欲しいかも。

H2

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