QWERTYキーボードでZenbeatsを弾く
ARCHISS(アーキス)のキーボード「ProgresTouch RETRO」を2つ購入した。一つは「ProgresTouch RETRO TKL」で6000円(送料込み)。
テンキーレスではあるが、それ以外のキーはオーソドックスな配置である。自分で使うキーボードはできるだけUS配列を選ぶことにしている。Enterキーが近くにあって右手小指で押しやすいし、プログラミングの際に楽ができるからだ。プログラミング言語は欧米で作られることが多く、USキーボードで入力しやすいように特殊記号を選んでいることが多い。
もう一つはキーの数を減らしてコンパクトにした「ProgresTouch RETRO TINY」だ。6500円(送料込み)。
こちらはF1~F12の行がなく、カーソルキーが主要部分に食い込み、上右隅の機能キーはInsertとDeleteだけ。1の左がEscキーで、「’~」キーはFnキーを押しながら呼び出す。Windowsだと通常はかな漢字変換の有無をAlt+`で切り替えるので、このキーボードをWindowsで使う際は、何らかの工夫が必要かもしれない。でも、今回は、主にAndroidスマホで使うつもりで、自分のスマホではAlt+スペースで切り替えられるので、「`~」キーの配置は、大きな問題にはならないのではないかと思う。
重量は、TKLが960g、TINYが720gである。
ProgresTouchはスイッチのタイプを選べる。今回私が買ったのは、どちらも「赤軸 静音」である。これについては、今回の私は、どれでもよかった。
USB接続のQWERTYキーボードを買おうと思ったのは、AndroidスマートフォンにQWERTYキーボードを接続した時の操作感がよかったからだ。スクリーンキーボードで文字入力をすると、画面の小さい私のスマホ「arrows We」の場合、画面の半分程度が文字入力パネルに占領され、入力先があまりよく見えない。外部に物理的なキーボードがあると文字入力パネルが消え、見通しがよくなる。特に、テキスト・エディター、電子メール・ソフトで効果的だ。
ただ、手持ちのUSBキーボードで予備機になっているのはRealforce 87USBだけで、これは1.2kgの重さがあり、かばんに入れて持ち運ぶのは気が進まない。スマホ用に何かしらキーボードを買いたいと思った。
Bluetooth接続の無線キーボードにしようかUSB接続の有線キーボードにしようか迷ったが、無線キーボードの導入は、今回は見送った。無線キーボードは乾電池タイプと充電池タイプがある。乾電池は重いし、液漏れの不安がある。充電池は、数年後に充電池がへたって廃棄することになるかと思うと買いにくい。有線ならそうした心配はないし、通常のパソコン用の予備機としても使える。やっぱり有線かな、と思った。
ProgresTouchがいいと思った理由の最大のものは、左シフトの上にCtrlキーを持ってこれることである。
上の写真はTKLのもの。ディップスイッチ1を上げると、シフトの上がCtrl、下がCaps Lockになる。
ケーブルが直付けでないのも、携帯には適していると思った。
上の写真はTKLのミニUSB端子だ。スマホで使う場合、短いケーブルを挿せば、重量と机の上を這い回る長さを抑制できる。
arrows WeにQWERTYキーボードを接続し、テキスト・エディターでその動作を確かめた後、Zenbeatsも試してみた。スペースバーで再生と停止ができる(たぶん)。それ以外に何かないかと試していたら、A~Lが1オクターブの音楽キーボードとして動作することがわかった。Zで1オクターブダウン、Xで1オクターブアップもできる。
それを使って手弾き録音したのが下だ。
Roland Zenbeats "ElectroKeys Default"
Zenbeatsで「インストゥルメント・トラック」を追加し、「ElectroKeys」を選ぶとプリセット「Default」がロードされる。それをQWERTYキーボードで弾き、MR-2000Sに録音した。画面の小さい私のスマホでは、スクリーンキーボードが使いずらく、QWERTYキーボードの方がはるかにマシである。もちろん、USB-MIDIキーボードがあればそれに越したことはないけれども。
Androidスマホ用の持ち出し袋、徐々に完成に近付いてきた。
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