Doepfer「Pocket Control」を購入
Doepferの「Pocket Control」を購入した。6450円+送料657円。
以前、Pocket Dialが出ていたのを見て欲しいと思ったのだが、自分が欲しいのはロータリーエンコーダーではなく、可変抵抗器ではないかと思い、その時は踏みとどまった。今回は買ってしまった。
DoepferのA-100を以前持っていたことがあって、灰色のつまみがとても懐かしい。重い感じが、以前の記憶のままである。
Pocket Controlが欲しかったのは、コントロールチェンジを思うように送れないキーボードを使う際の助けになればと思ったからだ。特にこれ!というのが、KORG Vox Continenalである。
つまみの一つひとつに何を割り振るかは、「Doepfer Editor」(pocketC.exe)で設定できる。2002年に作られたソフトが今でも動くのだから、Windowsはありがたい。
一番近い位置にある9番つまみにcc#1(モジュレーション)を割り当てた。Vox Continentalにはモジュレーションホイールがないので、その代わりになってほしいのだ。そこから右は順に、cc#2(ブレスコントローラー)、cc#5(ポルタメントタイム)、cc#7(ボリューム)、cc#10(パン)、cc#11(エクスプレッション)、cc#65(ポルタメントスイッチ)、cc#67(ソフト)とした。上の1番つまみにはチャンネルアフタータッチを割り当てた。その右は未定。
割り当てをするには、「free」となっている空き領域に割り当てをして、それをファイルに保存するとよい。Pocket Controlに一つだけ送って試せるが、Pocket Controlのメモリーに記憶させるには、全てを送らないといけないようだ。メモリーに記憶させていれば、Pocket Control起動時にメモリーの何番を読み込むかを、背面のディップスイッチで設定できる。
上で設定したコントロールチェンジのうち、ポルタメントタイムとポルタメントスイッチは、Vox Continentalでは効かないようだ。
以前の記事で書いているが、ピアノ音にcc#1またはcc#2を送ると音が揺れる。その例を録音した。
Vox Continenal "Grand Piano 1" with No CC
手と足の赴くままに適当に弾き、CakewalkにMIDI録音した。最後を除き8分でクォンタイズをかけた。これはコントロールチェンジ(cc)による音色変化をかけていない。
Vox Continenal "Grand Piano 1" with CC#1
上と同一のMIDIデータを再生し、cc#1を送って音を揺らした。揺らす速度はTAP TEMPOボタンで調整できる。今回はインテンポにしたので、わかりにくいかもしれない。
Vox Continenal "Grand Piano 1" with CC#2
上と同一のMIDIデータを再生し、cc#2を送って音を揺らした。cc#1の時より、フィルター感が強い。
KORGはM1のころからだろうか、ジョイスティックを上げるとcc#1を、下げるとcc#2を出す機械が多くなった。Vox Continentalはcc#1とcc#2を送る機構を持たないが、受けるんですね。
最初はPocket ControlをローランドのUM-ONE Mk2でパソコンに接続していたが、その状態だと、パソコンの中でルーティングの設定をしないとPocket Controlで生成したデータをVox Continentalに送れない。
どうしようか考えて、ヤマハのMIDIマージボックスYMM2を出してきた。Pocket ControlのMIDI出力をYMM2に入れ、そのスルー出力をVox ContinentalのMIDI入力につなぐ。Vox ContinentalのMIDI出力をYMM2に入れる。YMM2のマージ出力を、空いていたローランドMX-1のMIDI入力に入れた。Vox ContinentalはUSBでパソコンとつなぐ。こうしておくと、Vox ContinentalはいつでもPocket Controlの制御を受けるし、パソコンのMX-1のポートにはVox ContinentalとPocket Controlのデータが入ってくる。
YMM2って、けっこう便利。
H2