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カテゴリー「DISTRHO」の9件の記事

2023/01/13

DISTRHO Cardinal:モノディレイを左右に振る

20230113a_distrhocardinalmonopanneddelay

先日モジュラーシンセのYouTubeを観ていたら、VCAを2個使ってモノディレイのディレイ音を左右にランダム+ノイズで飛ばしてステレオにする、ということをしていて、真似してみよう!とやったのが上の図である。

音はこんな感じ。

Mono Panned Delay with 2 VCAs

120bpm、8分音符のモノディレイを左右にパンしてステレオ化した。ステレオ感があるのが嬉しい。図では2個のVCAのレベルインジケーターがほぼ揃ってしまっているが、これは常時動いているので、それを見るのも楽しい。音がうるおっている部分は、cc#1でビブラートをかけた部分だ。

VCVのRANDOMとNOIZの出力をVCV VCA MIXで混ぜて、BogaudioのSUMSで位相をひっくり返したものを作り、それぞれを2個のVCV VCAに送り、ドライ音と左右のディレイ音をASのMixer 4chで混ぜた。RANDOMには4分音符のビートを送っているが、これは同期する必要は特にはない。

面倒だったのは、ランダムとノイズだけではVCAが十分に開かなかったことで、Sonus ModularのCTRLで定電圧(フル5V)を出してそれをSUMSで足した。CTRLのつまみに「VcaOpen」と文字を入れてあるが、Cakewalkで操作する場合、キーボードショートカットを指定しているキーを叩くとその動作をしてしまうので文字入力ができない。テキストエディターで書いてコピーしてペーストすれば入力できる。はぁあ。

2個のVCAを使わなくても、ミキサーのパンを変調すればよいのでは?と思ってやってみたのが下図のパッチだ。

20230113b_distrhocardinalmonopanneddelay

音はこんな感じ。

Mono Panned Delay by Mixer Pan Modulation

最初のものと音が違うが、その一つの要因はシンセのアタックタイムが違うからで、必ずしもパン変調のせいだけではない。ここでは混ぜる信号はドライとウェットの2個だけなので、ASのMixer 2chに差し替えた。

このパッチを作る際に面倒だったのは、ミキサーによってはパンがうまく動かなかったことだ。与える電圧が悪かったのかもしれないし、バグかもしれない。わからない。

最後にVCVファイルを示す。

ダウンロード - 20230113a_monopanneddelay1.vcv

ダウンロード - 20230113b_monopanneddelay2.vcv

H2

2023/01/11

DISTRHO Cardinalでインテンポディレイを作る2

20230111b_distrhocardinalintempodelay2

先ほど、MIDIクロックを受けてそれに同期したディレイ音を発するパッチを作った(記事はこちら)。Cakewalkが発するクロックは、オーディオインタフェースに同期している場合は特にずれるので、ディレイ音が音痴になったりみずみずしくなったりする。Cakewalk側でのテンポチェンジに追随する必要がなければ、同期しないけれどもテンポが同じというディレイ設定をした方が簡単で結果が良いかもしれない。

という気持ちで作ったのが上の図だ。音は下。

InTempo Delay 2

ここでは、RebelTech(Rebel Technology) の「CLK」を使い、一番上のつまみでテンポを120bpmにし、2番目のつまみで端子2から出すクロックを2倍にしている。これで120bpmの8分音符のクロックができる。それをVCV DelayのCLK端子に供給すれば、ディレイタイムが120bpmの8分音符の長さになる。Cakewalkのテンポも120bpmにし、8分音符でクォンタイズしたノートを再生した。

CLKのマニュアルページを見て、CLKのハードウエアがあることを知って驚いた。ほぉ。

VCVファイルを下に示す。

ダウンロード - 20230111b_intempodelay2.vcv

H2

DISTRHO Cardinalでインテンポディレイを作る1

20230111a_distrhocardinalintempodelay1

DISTRHO Cardinalで先日リバーブを試した(記事はこちら)ので、次はディレイかな、ということで、上図のようなインテンポディレイを作った。私にとっては楽ではなかった。

音を発するシンセはValley Interzoneで、ディレイはVCV Delay。Cardinal Host TimeのBeatから拍の信号をもらい、それをBogAudioのRGATEに入れてクロックをマルチプライ(乗算、掛け算)した。ここでは3倍して、3連符のディレイにしている。

音はこんな感じ。

InTempo Delay 1

90bpmで3連符のディレイを演奏したもの。MIDI録音して3連符のクォンタイズをかけた。メトロノームありでMR-2000Sに録音した。

今回はまず、ディレイを何するかで少し迷ったし、クロックをどこから持ってくるかで迷ったし、クロックを変換するのに「Clock Modulater」タグからディバイダーを持ってこようと思ったのだが、実はディバイダーではなくマルチプライヤーが必要で、マルチプライヤーも動いたり動かなかったりすることがあったりして、右往左往した。

自分の知識のなさを感じるこのごろ。でも、これから学べばよいでしょう。

今回もやはり、Cakewalkのテンポがあまり一定していなくて音に揺れが感じられる。Cakewalkでテンポチェンジをしないのであれば、必ずしもCakewalkに同期する必要はないだろう。次はそれをやってみる予定。

最後にファイルを示す。

ダウンロード - 20230111a_intempodelay1.vcv

H2

2023/01/08

DISTRHO CardinalでValley Plateauを試す

20230108b_distrhocardina_linterzone_plat

先ほどの記事では、Valley Interzoneを鳴らしただけであったが、そこに、同じくValleyのリバーブPlateauをかけてみたのが上図である。

Valley Interzone & Plateau

Plateauは標準設定でどぎつくかかるリバーブで、DryとWetを絞って歪みを避けた。長さはそのまま。上品なリバーブではないかもしれないが、私は好きだ。

今回は、cc#1をArturia KEYSTEP 27のつまみで送ったので、ビブラートのかかり過ぎは防げた、かもしれない。

ファイルを示す。

ダウンロード - 20230108b_interzone2.vcv

ソフトシンセの世界って、すごいなぁ。

H2

DISTRHO Cardinalで最初の1音色を作る

20230108a_distrhocardinalinterzone

DISTRHO Cardinalで自分の音色を作ろう、と思った。オシレーターから順に並べるよりも、「Synth voice」タグにある、必要なものを1モジュールにまとめたシンセを使った方が、パッチケーブルが少なくて済むだろうと考えた。ValleyのInterzoneを使って作ったのが上図の音色である。

DISTRHO Cardinal Valley Interzone 1

鋸歯状波のモノフォニック・リード。Host MIDIのV/OctをInterzoneのV/Octに、GateをGateに、InterzoneのOutをHost AudioのLeft/Mに入れた。モジュール3個、パッチケーブル3本で音が出る。

cc#1でビブラートがかかるようにするにはどうしたらよいか、と考えた。今回は、Host MIDI CC Mapを加え、cc#1でPitch Mod Depthスライダーを動かすようにした。cc#1を最大にするとスライダーが一番上まで動くので、かかり過ぎのきらいがあるが、そこはまあ、パッチケーブルを増やしたくなかったということで。

Host MIDI CC Mapの使い方がなかなかわからなかった。

(1)Unmappedをクリックする。

(2)使いたいccを送る。

(3)動かしたい制御子(スライダーなど)をクリックする。

で設定できる。設定されているものを右クリックすると削除できる。ただし、アンドゥが効かないので注意。

ピッチベンドをかけるには、Host MIDIを右クリックし、Pitch bend rangeを設定する。今回は「1」にした。分解能があまりないような気がした。

ポリフォニックにするには、Host MIDIを右クリックして、Polyphony channelsを設定する。

最後に、音色のファイルを示す。

ダウンロード - 20230108a_interzone1.vcv

H2

2023/01/06

DISTRHO Cardinalで「追うのをやめよ」

20230106b_distrhocardinalsynthjupiterasc 

DISTRHO Cardinalを弾いて1曲。

Stop Chasing

Cardinal SynthのFileメニューにはデモプロジェクトを開く機能があり、そこを聴いてみることから始めようと考えた。上図の「Jupiter Ascent」を単音で弾いてCakewalkにMIDI録音し(4分音符でクォンタイズ)、次のトラックに下図の「Gabberswing」を呼び出し、Arturia KEYSTEP 37の4つのつまみでコントロールチェンジを録音した。

20230106c_distrhocardinalsynthgabberswin

Gabberswingは、もともとは「Host Params」で4つのパラメーターを制御するようになっている。Cakewalkでそのパラメーターを制御することもできるのだが、コントロールチェンジで操作した方が演奏している感じがするかなぁ、ということで、Host MIDI CCというモジュールを入れ、そこからcc1、cc2、cc7、cc11で制御するようにした。KEYSTEP 37のCCの設定を、1枚目はそうしているからだ。

トラック1のシンセを聴きながら、トラック2に音量などのコントロールチェンジをつまみでMIDI録音した。パンを少し振ったり、音量バランスを取ったり、Eventide Eclipseで「Chorustaps」をかけたりして、コルグMR-2000Sに録音した。パソコンに取り込んで音量上げをし、末尾にリバーブを少し加えた。

「Stop Chasing」は、安泰寺の「About Zazen」というページにある教えだ。

元旦にテレビをつけていて、NHK BSの「何も求めず ただ座るだけ〜自給自足の禅寺 安泰寺の1年〜」の再放送を観た。その中で印象に残った言葉が「Stop chasing」だった。

何も求めず、シンセを弾こう。と思った。

H2

2022/11/04

DISTRHO CardinalをMacにインストール

20221104f_cardinalonmacbook

CardinalをMacBook(macOS 11.7.1、Intel)にインストールした。上の図は、LogicでCardinalを開き、前の記事でアップロードしたパッチを開いた様子だ。音はちゃんと出るようだ。

ただ、すべてがうまく動いているとも言い難い。

プラグインのウィンドウをサブディスプレイに動かすとズームがおかしくなり、メニューバーが消える。これは無理。Hosting AUで開いた場合は、プラグインのウィンドウの大きさをうまく変更できなかった。スタンドアロンは、Nativeは一応起動したが、MIDIとオーディオのルーティングをどうしたらいいかで困り断念。Jackは起動しなかった。

動かないわけではない、レベルかなぁ。

うちの場合はWindows機の方が画面が広いしCPUパワーも上なので、そちらで使う方が無難かも。

H2

VCV RackのパッチをDISTRHO Cardinalで読み込む

20221104e_cardinalsawportamento

先ほどの記事で作ったVSV Rackのパッチ「sawPortamento.vcv」を、Cardinalで読み込むとどうなるか実験してみた。VCVのモジュールでおおむね置き換えられたのだが、PROCESSとCVMIXが消滅して、出る音はおかしくなった。PROCESSがあった場所にBefaco SLEW LIMITERを入れ、CVMIXがあった場所にBefaco MIXERを入れて補修したのが上の図だ。

互換性が全くないわけではないけれど、そんなにうまくいくものでもない、ということだろうか。

VCVファイルを下に示す。

ダウンロード - 20221104b_cardinalsawportamento.vcv

H2

DISTRHO Cardinalをインストール

20221104a_cardinalsynthoncakewalk

VCV Rackに似たシンセとして「Cardinal」というものがあるというので、インストールしてみた。DISTRHO/Cardinalを開き、右側にある「Releases」の「Latest」をクリックするとダウンロードページに行ける。「Cardinal-win64-22.10-installer.exe」を実行してインストールした。

初期画面は上のもので、サイン波が出るようになっている。

Cardinal Synth Initial Sine Wave

サイン波を手弾きしてMR-2000Sに録音。ピークがあまり出ていないせいか、ノーマライズしただけで音量がかなり大きくなった。

Cardinalは画面の上部にメニューバーがあり、「File」→「Open Demo / Example project」と進むと、いくつかのデモ音をロードできる。ただ、鳴らし方がわからないものもあった。「falkTX - Random-Progress-Pluck-Rev」は、Cakewalkを再生状態にすると音が出た。

Cardinal Synth "falkTX - Random-Progress-Pluck-Rev"

ロードして、ホストDAW(Cakewalk)を再生状態にすると鳴り、再生をやめると止まる。こういうの、うっとりするんですよね。

VCV Rackは、モジュールをダウンロードしてインストールして鳴らす、というのが基本のようで、ネットにあるパッチを読み込ませると、モジュールがない、と言われることがほとんどである。エラーメッセージを読んでモジュールを入れていくのは面倒だし、有料のものがあってそこであきらめることになるかもしれない。

Cardinalは、モジュールがあらかじめ含まれている(そのためダウンロードするファイルは大きい)ので、モジュールがなくてパッチを読み込めないということはない。ただもちろん、鳴らし方がわからなかったりして、鳴らないものもある。

VCV Rackの無料版はVSTがないが、CardinalはVSTがあるので、DAWから普通に使える。

さて、どちらを使ったものか。と言いつつ、モジュラーはもうお腹いっぱいかもしれない。ふー。

H2

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