ハードシンセをVSTプラグインに通す
昨晩、VSTのプラグインの入力と出力にオーディオポートを指定して、そこにハードウエアシンセサイザーの音を通すという実験をし、実用になりそうな処理速度だったので感動した。
上の図は、Cantabileを使った様子だ。ローランドUA-S10のコントロールパネルで入力3-4をモニター入力にルートし、それをCantabileで「Main Microphone」にルートし、そこからコルグ「MDE-X」に音声信号を入れる。MDE-Xの音声出力を「Main Speakers」(UA-S10の出力1-2)にルートする。UA-S10の入力3-4にはDave Smith InstrumentsのProphet 12 Desktopをつないである。「Main Keyboard」(Arturia KEYSTEP 37)から「Extended Synth」(Prophet 12 Desktop)にMIDI信号をルートする。これで、Prophet 12にMDE-Xのリバーブなどをかけることができた。
Cakewalkでも同様のことができるかどうかを試した。
MIDIトラックを用意して、KEYSTEP 37からProphet 12 DesktopへMIDIデータを送る。オーディオトラックを用意して、モニター入力をマスター出力にマップする。オーディオトラックにMDE-Xを挿入する。
これで鳴った。MIDIの録音と再生もできた。ではその音。
Prophet 12 "P1 F5 It's a Prophet!" thru MDE-X "Reverb-Hall" Dry & Wet
シンセの音とリバーブがマッチしていない…。でも、リバーブなしだと左右に完全に分かれているのが、リバーブありだとちょっとぼやけてきつさが薄まる、ということはわかってもらえるかもしれない。
1990年代半ばに、シーケンサーソフトは音声処理機能を備えるようになり、DAW(Digital Audio Workstation)に変わろうとしていた。Cakewalk Pro Audioを使っていた私ではあったが、当時のWindows環境ではASIOがまだ一般化しておらず、音声処理機能を「使えねー」と思っていたように記憶している。
その印象が強かったので、今回、けっこう使えそうなことがわかって驚いた。時代に付いていけてない。
パソコンの中でオーディオの引き回しがいろいろできそうだ、ということはわかったが、やればやるほど、変な音になっていく可能性もある。控え目に使っていくのがよいかもしれない。
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