TK Audioのコンプレッサー「BC1-S」を購入
TK Audioのコンプレッサー「BC1-S」を買った。8万円(送料含む)。
オークションでは、「これが欲しい」と思ったものを買えないことがよくある。ほとんどの場合、他の人が高値を付け、あきらめることになる。ところが一方で、「これはこの価格では落札できんだろう」と思ったものが、落札できてしまうこともある。今回のBC1-Sは後者だ。
1993年ごろ、初めて購入してよく使ったコンプレッサーが「Behringer MDX2000」だ。当時のものを今でも2台持っていて、最近になって改造品を1台買い足した(購入記事はこちら)。今メインで使っているのは「dbx Quantum」(購入記事はこちら)で、それは前面ラックに今も鎮座している。
基本は、dbx Quantumでローカットと浅いコンプと、場合によってはリミッターをかけてMR-2000Sに96kHz24ビットで録音し、そのWAVファイルをSound Forgeで開いてOzone 9でEQとマキシマイザーをかける、という風に作業している。
ただこのところ、それでは十分に音量が上がらず、ぼよんぼよんした音になってしまうことが時々ある。で、BC1-Sが来れば、「ここでアナログコンプの出番だ」とできるのではないか、と思った。それで入札し、購入したわけだ。
接続は下の図のようにした。
Roland UA-S10からバランスで出した音をBC1-Sに入れ、それをMR-2000Sで録音する。これだと、PCMだったらサンプリング周波数を192kHzまで上げられるし、2.8MHzのDSD(Direct Stream Digital)で出し、MR-2000SでDSD録音することも可能だ。PCMの音をUA-S10で1ビット化して出すこともできる。
接続して、「ALAN PARSONS & STEPHEN COURT Sound Check」(ジャケット画像はこちら)を再生してみた。
BC1-S、お見事。太いつまみが心地よく、それを回すと回した分だけきっちり音が変わる。アナログメーターのゲインリダクション表示もうっとりさせる。現在の高級コンプレッサーってこういうもんなのね。MDX2000から30年くらい経過してるんだもんなぁ。
下のリンクは現行版の「BC1-THD」。
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