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カテゴリー「Clavia Nord」の67件の記事

2020/07/10

Clavia Nord Stage 3で「ランダムに変調される音符たち」

20200710b_randomlymodulatednotesmemo

Nord Stage 3のシンセセクションのLFO(Low Frequency Oscillator)の波形には「S/H(Sample and Hold)」があり、MIDI同期も可能だ、というので音を作って弾いてみた。

Randomly Modulated Notes

ポリフォニックであっても、ボイスごとにLFOが用意されているということはないようで、和音に同じようにLFOがかかる。それが面白い。弾いているのは上の譜面であるが、少しずつ音数を増やしている。シーケンサーに録音してそれを再生しつつ、Nord Stage 3のつまみをいじって、最初はフィルターにLFOの変調をかけ、途中からオシレーターのピッチにもかけている。ピッチスティックを揺らしたりもしている。最後のあたりではテンポを落とし、LFOの変調をやめて、きれいな音で終わるようにした。本当にそうなっているかどうか、自信はないけれども。エフェクトは内蔵のピンポンディレイとリバーブ少し。

Nord Stage 3を録音する時はちょっと油断するとノイズレベルが高くなるので音量を目いっぱい上げるのだが、それをすると歪んだりする。今回は、m4aまで作った段階で歪みに耐えきれなくなり、MR-2000Sを回すところからやり直した。

Nord Stage 3は通常は、鍵盤楽器をうまく弾ける人が選ぶ「ステージ・キーボード」である。それを、高度な演奏ができない私のような人間が買うとこうなる。

ま、いっか。

H2

Clavia Nord Stage 3で基本音色を作る(10音色)

20200710a_clavianordstage3hp76

風邪が抜けなくてやる気がない状態が続いている。手なぐさみにNord Stage 3 HP76の電源を入れ、シンセセクションで基本波形を使った音色を10個作ってみた。

Saw01

クラシック波形の鋸歯状波を1個使ったリード音。4秒くらいのところに出てくるビブラートはアフタータッチによるもの。13秒くらいのところに出てくるビブラートはピッチスティックを揺らしたものだ。フィルターは「LP M」。ディレイを少しかけている。よくできたバーチャルアナログだと思う。太さと鋭さのバランスがいい。

Pulse1

先の「Saw01」の波形を「Square」に変え、モノレガートにしてポルタメントを少しかけ、ビブラートをホイールでかけたもの。カットオフとレゾナンスの調整もした。モジュレーションホイールでかければ十分なビブラートがかかるのに、アフタータッチだとかかりが弱い。もうちょいなんとかしてくれんかなぁ、と思う。サウンドメニューの中の設定を、アフタータッチ時にも有効にしてくれればいいのではなかろうか。Nord Stage 3のシンセは、モノにするとフルタイムでポルタメントがかかり、モノレガートにするとフィンガードのポルタメントがかかる。ヤマハDX7はポリでもポルタメントをかけることができたので、その後に買ったシンセではがっかりすることが多い。

ATMorphVib

通常のビブラート機能でアフタータッチビブラートをかけるのではない方法を試した音色。オシレーターのコンフィギュレーションを「1 Pitch」にし、アフタータッチでオシレーターセクションの「LFO」をモーフしてビブラートをかけた。少しはかかりがよくなるが、十分とは言えない。ヤマハのDX7とかEX5とかMONTAGEでは、発音時の揺れをアフタータッチビブラートで出せるのだが、Nord Stage(持っているのは初代EXと3)では難しい。

SawStrings

クラシックの鋸歯状波を選び、コンフィギュレーションを「4 Detune」にしてデチューンをかけて揺らしたもの。ユニゾンを「1」にしてステレオ感も付加した。ディレイはなし、リバーブを「ROOM 2」で少しかけている。バーチャルアナログの素性の良さはさすがだ。Nord Stageは、電子ピアノの中で最良のシンセを搭載した機種であると私は思う。

SawBrass

鋸歯状波を一つ出し、MOD ENVでカットオフを大きく揺らして作ったシンセブラス。バーチャルアナログの素性の良さは、この音でも感じる。エンベロープジェネレーターが3ポイントであるため、サスティンレベルをうまく調整できず、もどかしい。EGは4ポイントあった方が使いやすいがパネル面積が限られているので、まあ仕方ないかとは思う。揺らしたくなかったので、エフェクトはリバーブを少しかけただけ。

FmStrings

クラシックの正弦波を選び、コンフィギュレーションを「13 FM2」にして、モジュレータをキャリアと同じ周波数にしたままで(値でいうと「0 semi」)FMをかけて作ったストリングス。FMだけだと倍音をうまく制御できないので、カットオフとレゾナンスを使った。FMのコンフィギュレーションが2個しかない。Claviaのこれまでの機種に比べ、控え目である。ユニゾンは「3」にしている。ユニゾンを3にすると揺れ過ぎることが多いのだが、この音はこれでOKだった。Nord Stage EXはユニゾンがつまみで、あれは良かったなぁ。

PwmStrings

PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)を使ったストリングス。PWMは音が低いところが揺れ過ぎるので、上できつめにかかり、下で控え目にかかるように調整することが時々あるのだが、Nord Stage 3でそれはできないようだ。

SuperSawStrings

Nord Stage 3のオシレーターセクションには「SUPER」という波形カテゴリーがある。その最初にある「Super Wave Saw」でストリングスを作った。ローランドのSuperSawはデチューン量を変えられる機種が多いが、Nord Stage 3は、1と2で違う程度で、可変ではない。それでも、文句なくいい音だ。

WavEp1

Nord Stage 3のオシレーターセクションには「WAVE」という波形カテゴリーがあり、ピアノ系を含む多くの波形が入っている。ここでは「Wave EPiano 1」を選び、オシレーターコンフィギュレーションを「12 FM1」にしてFM変調をかけた。ユニゾンを「2」にしてステレオ感を付けた。クラシック波形でなくてもFMかけられるんだ!というのは感動した。NordのピアノライブラリにあるFMエレピは今一つなので(ないよりマシではある)、シンセ側で作る方がよさそうだ。

FormantLead

Nord Stage 3のオシレーターセクションには「FORMANT」という波形カテゴリーがある。その最初にある「Formant Wave Aaa」を使ってみた。オシレーターコンフィギュレーションを「1 Pitch」にしてMOD ENVでせり上がりを付けた。エンベロープを逆にすることはできないようで、ちょっと残念である。ビブラートをたっぷりかけたかったため、モジュレーションホイールでかけた。

Nord Stage 3、よくできているなぁ、と思う。音がよくて操作がしやすいピアノとオルガン、それに、けっこう強力なシンセが付いている。シンセ好きだと、これを選んでしまうだろうなぁ、と思う。

上記10音色のns3fファイルは以下でダウンロードできる。他の音色も入ってしまっているのは、ご容赦願いたい。

ダウンロード - clavianordstage3_20200710a.zip

H2

2020/06/30

Clavia Nord Stage 3で「梅雨」

20200630a_plumrainmemo

梅雨は好きである。梅雨がなくて猛暑だったら辛かろうと思うからだ。

このところ元気がなく、シンセもあまり触らなかったのだが、今日の午前中はM1REXの音色を整理して、昔T2で使っていたコンビネーションのうち19個をM1Rで使えるようにした。

午後にメロディーを思いついたので、Nord Stage 3の電源を入れてメモを書き、録音した。

Plum Rain

「Royal Pad PedalH」を使用。Royal Grand 3DにSoft Pad 1が重ねられた音を少し編集し、ペダルでパッドの音量を調整できるようにしたものだ。リバーブはオフ。SonarにMIDI録音した。メトロノームありでクォンタイズなし。後でテンポを少し上げた。BからAに戻るところはインテンポで弾いて、後でテンポをマウスで書いた。最後のリタルダンドは、メトロノームを無視して弾いた。MR-2000Sを回した録音時に、ペダルを少し踏み込んで、途中からパッドを重ねた。

H2

2020/06/23

Clavia Nord Stage 3で「風鈴」

20200623a_furinmemo

Nord Stage 3のプリセット「K:54 Supersoft Vocals」を弾いていて作った曲。

Furin(Japanese Windchime)

我が家は、夏になるといくつかの風鈴を窓辺(室内側)に吊り下げる。風鈴は「チリンチリン」と鳴るイメージだが、風が強いと「チリチリチリチリ」とうるさく鳴り続ける。そういう時は、窓の開け方を少な目にして調整する。今日は、朝は少し雨が降ったが、次第に回復し、雲の間からの青空がきれいだった。

Supersoft Vocalsは、パネルAで「Feminine Oh Pad」が、パネルBでWave Bellが鳴っている。少しベルを大きめに調整した。

このごろのシンセでは、雑音が大事なのではないかという気がしている。今回の主役は、雑音というべき、風鈴の方だ。

今は、自分にとってはシフトチェンジの時期のようである。DVDとBDで「ALWAYS三丁目の夕日」三部作を鑑賞して、昔に帰ったりしている。何もやる気がせんなぁ、と思っていたが、なんとなく1曲できて嬉しい。

H2

2020/06/04

Clavia Nord Stage 3で「250年」

20200603a_250yearsmemo

昨晩、Nord Stage 3の電源を入れ(FM-186と1029Aの電源も)、書いた曲。

250 Years

最初のプリセット「A:11 Royal Grand 3D」の独奏。ただ、初期状態から全く音色を変えていないかというと、記憶が定かではない。メトロノームなしでSonarにMIDI録音し、一発無修正。リバーブは、当初はなしでいいかと思ったのだが、それも手抜きな気がして、TC Reverb 4000の「HomeRoom」を少しかけた。

シャープ1個の短調(ホ短調)の曲は、初めて書いたと思う。普通に弾くとどうしても白鍵で弾いてしまうので、ハ長調、イ短調になりがちである。まあ、それはそれでいいかと思うのだが、でも、他の調に移動すると、それはそれで新鮮だ。

H2

2020/06/01

Clavia Nord Triple Pedalを購入

20200601a_nordtriplepedalandothers

クラビアのNord Stage 3用に、Nord Triple Pedalを買った。上の写真の左から2番目の、3連になっているのがそれだ。2万3980円。

Nord Stage 3は、Nord Triple Pedalをつながないと、ペダルノイズが発音されないという極悪な仕様である。おまけにNord Triple Pedalが高価である。それでも、ペダルノイズを聞くために、結局買わねばなるまいとは思っていた。

最初に買おうとしたら楽器店のどこも品切れ状態で、売っているところは妙に高く、待つしかないと思った。再入荷して、ポイントもけっこうつくようだったので、買うことにした。

上の写真は左から、ロータースピード切り替え、ソフト、ソステヌート、ダンパー(サスティン)、プログラムアップ、ボリューム、コントロール/スウェルである。TRSのフットスイッチを用意すればプログラムのアップとダウンの両方を配することもできるのだが、ライブをやるわけでもなし、そこまではしなくていいだろうと思っている。

いろいろな機材を買ってきたが、3連ペダルを買うのは今回が初だ。ソステヌートはこれまで使ったことがないし、今後も使うとは思えないのだが、それでも、3連であることはうれしい。

ただ、3連ペダルを上のように置いた場合、左足でダンパー、右足でボリュームという、私の通常の足配置をした時に、身体の中心を中心のCに合わせにくい。配置を微調整しつつ、慣れるしかないのだけれども。

高校の時にエレクトーン教室に1年半くらい通ったため、右足はボリュームペダルでないと落ち着かない。

Nord Stageは、エクスプレッションペダルを2個接続できる点が気に入っている。このNord Stage 3では、左(内側)がボリューム、右(外側)がスウェル/エクスプレッションだ。MIDIで外部音源を使う場合は、今のところ、左がcc#7(ボリューム)、右がcc#11(エクスプレッション)という設定と、左がチャンネル1のcc#7、右がチャンネル2のcc#7という設定を用意して試している。ヤマハFC7にきっちり対応しているのも嬉しい。

それでは音を少し。

A:11 Royal Grand 3D with Pedal Noise

演奏を始める前に、ダンパーペダルをスコスコと踏んでみた。ペダルノイズは、ボタンでオフにすることもできるし、プラスマイナス6dBで音量を調整できる。最後にペダルを離す時のノイズは、目立つほどではない。

A:11 Royal Grand 3D with Sostenuto Pedal

最初にGCE(ソドミ)の和音を左手で弾いてソステヌートペダルを踏み、左手は離し、右手でちょこちょこ弾いた。ソステヌートペダルを踏む時点で押していた鍵盤のダンパーは弦から離れたままになるが、後から弾いた音のダンパーは戻るので音が止まる。自分の曲で使うとしたら、どんな風にすればよいのだろうか。うーむ。

A:11 Royal Grand 3D with Soft Pedal

左足でソフトペダル、右足でダンパーペダルを踏んで演奏した。ソフトをほぼ踏みっぱなしで、中間部で1小節ずつ2回だけソフトを外している。ソフトの有無による違いはわかるし、つながりもまあまあ自然であると思う。

MIDIでどのような出力が出ているかチェックしたのが下の図だ。

20200601b_nordstage3withtriplepedalmidim

コントロールチェンジの番号は、ダンパーが16進数で40(10進数で64)、ソステヌートが42(66)、ソフトが43(67)。一般的なものになっている。値は7Fと00のみで、連続可変ではない。VIVO SX7とINTEGRA-7のピアノで、ソステヌートもソフトも動いた。

私が最初に買ったPCMピアノはコルグT2であった。今、Nord Stage 3を弾くと、ずいぶんと遠いところまで来たものだと思う。昔は、一聴しただけで本物でないと思ったが、今だったら、自分で生ピアノを録音するより、シンセ類を使った方がよほど本物らしく聞こえるだろう。

H2

2020/05/27

Clavia Nord Stage 3とYamaha MONTAGEのピアノ

20200527a_yamahamontagenowloadingx7l

机左側はClavia Nord Stage 3 HP76がおり、机右側に何を置こうか考えた後に、ヤマハMONTAGE 6を出してきた。Nord Stage 3のピアノがいいのだが、いいと言っても、ライバル機種を凌駕するものかというと、どんなもんだろうと思ったからだ。

現在の印象としては、Nord Stage 3のピアノは良いけれども、MONTAGEのピアノも同等に良い。

MONTAGEのFSX鍵盤は良い。静かで弾きやすい。慣れたせいかもしれないが。ピアノの音となじむ。ピアノの音も、標準で4種ある。MOTIF XSの「Full Grand」(たぶんCF)、S90 ESに搭載されたS700、MOTIF XFに搭載されたS6、新作のCFXだ。すべてヤマハであるのが難点と言えば難点だが、どれもいい音だと思う。追加ライブラリ(有償含む)があり、ベーゼンドルファー、ニューヨークスタインウェイ(American Grand)、C7(Epic Grand)の3つは容量が大きくてゴージャスだ。バランスアナログ出力がローノイズである。

悪い点も挙げる。気持ちよく弾くには音色(パフォーマンス)ごとに調整が必要だ。うちがシンセ鍵盤であるせいかもしれないが、システムのベロシティとパフォーマンスのベロシティを調整しないと、気持ちよく鳴らないことが多い。ソフトペダルの実装がない(私が知る限りでは)。同じ波形(ウェーブフォーム)でもパフォーマンスの作りによって音が大きく変わるため、パフォーマンスを探す努力も必要だ。

Nord Stage 3 HP76の鍵盤はバネが強く、まだ慣れない。プリセットはそのまま弾けるレベルで、調整が必要と感じた時に、MONTAGEより簡単に操作できる。アップライトの音色に面白味がある。Nord Triple Pedalを買わないとフル機能を堪能できない。

うーん、どっちもどっちだなぁ。

H2

2020/05/23

Nord Stage 3で「Just Released」

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机左側の作業スペースにあったNord Stage EX HA76を、Nord Stage 3 HP76と一緒に届いたケースに入れ、Nord Stage 3をそちらに移動した。EX HA76の方が横幅が10mm長いが、問題なく入ってほっとした。

机右側ではラップトップスタンドを置く関係で、キーボードに少し傾斜を付けて置いている。机左側では水平に置ける。そちらの方がNord Stageを弾きやすいのではないかと考えた。ホイールとベンドレバーがラップトップスタンドの下に位置して見にくいのも、つらいなと感じていた。

Nord Stage 3 HP76の鍵盤は、まだ慣れない。けっこうバネが強く、すっと鍵盤が降りてはくれない。バネを強くすることによって、速いパッセージを弾けるようにしてあるのかもしれない。私はどうせ弾けないけれど。HA76の方が弾きやすかったかも。

でもまあ、そんなことに文句を言ってもしょうがない。あるもので弾くのだ。

Just Released

Nord Stage 3の「E:11 Velvet EP Wheel」を弾いていてできた曲。Velvet GrandとEP8 Nefertitiがレイヤーになっており、モジュレーションホイールでバランスを変えられる。EQ、コンプ、リバーブを少し変えた。dbx QuantumでEQとコンプをかけた。

Sonar 8.5にMIDI録音し、最後のリタルダンドを除き、8分でクォンタイズをかけた。譜面を書いたおかげで、1回で最後まで到達した。間違えたところはピアノロールとイベントリストで修正した。

我が家には6畳洋室の離れがあり、そこにカワイのRX-Aを置いている(Fender Rhodes mk2 stageとEL-57もある)。奥行き197cmのグランドピアノを6畳に置くのは無理があり、最初に置いた時は音が回り過ぎてどうしようかと思った。床にマットレスを置いて調整した。

狭い部屋にグランドピアノの音がうわんうわん回る音を、私は好きである。

H2

Clavia Nord Stage 3 HP76を購入

20200523a_clavianordstage3hp76

スウェーデンClaviaの「Nord Stage HP(Hammer Action Portable)76」を買った。25万1000円+送料4985円。Nord Single Pedalと純正ケース付き。

2016年のMONTAGE 6以来の、20万円超である(記事はこちら ) 。買うまい買うまいと思っていても、つい買ってしまう。

先日、オークションにVOX CONTINENTAL 73が安く出ていて、入札したのだが、あきらめてやめてしまった。コルグの48kHzサンプルを10GB超搭載し、軽くて扱いやすく、ピッチベンドもある。平らな部分に他の機材を置けそうでもある。いいなぁ、と思ったのだが、あきらめてしまった。

その理由の一部は、アフタータッチがない、モジュレーションホイールがない、であった。アフタータッチがない鍵盤ってどうなのよ、メインとして使うわけ?と自分に問うた。

モジュール型のシンセを弾いていると、この音色を作った人はモジュレーションホイールを想定しているな、とわかることがあり、その時にすっと操作できるので、モジュレーションホイールはやはり便利なのだ。コルグのジョイスティックも悪くはないが、Y+に押してロックボタンを押して、っていうのは、できることはわかっていても、あまりやりたい操作ではない。

だったら手持ちのものを出してくるか、ということで、Nord Stage EX HA(Hammer Action)76を出してきた。久々に弾いたら、これがよかった。このところ鍵盤数の少ないシンセを出していることが多かったせいか、76鍵盤が大変に嬉しく感じられた。

76鍵盤は、そんなに多く持っているわけではない。最初に買ったコルグT2EXは、アフタータッチが動作しない。画面が暗く、FDDも動かない(多分)。次に買ったEX5はスイッチが渋いことを除けばまあまあ動くが、でかく重い。1268×129×407mm、20kgである。3番目に買ったNord Stage EX76は1132×121×334mm、16.5kgだ。今の置き場所の状態だと、奥行きがEX5より6cm程度短いというのはけっこう助かるポイントである。

で、Nord Stage EX HA76がなかなかいいなぁ、と思っていたところに、Nord Stage 3 HP76が現れたというわけだ。

今回のオークションは20万円スタートだった。Nord Stage 3が20万円で買えるというのは、今後もなかなかないだろうと思った。

Nord Stage 3 HP76が届いて少し触ってみた感想は、うまくまとめてるよなぁ、正常進化だなぁ、である。

Nord Stage初代は2005年から2008年にかけて製造・販売された。そのマイナーチェンジ版である「EX」は2008年から2011年に製造・販売された。Nord Stage 3は、2017年に登場した。初代とEXはピアノ用メモリー容量が違う程度で、基本設計は同じだ。初代と3の間には12年の時が流れている。

それでも、EXと3を弾き比べて、印象が酷似しているのが感動的だった。基本的には、弾き味が同じである。

フォームファクター、機能のラインナップ、操作性が、ほぼ継承されている。成功した製品ってのは、これができるんだなぁ、と感じた。

もちろん、違うところはある。Nord Stage 3 HP76は1122×127×347mm、12.5kg。HAからHPにして4kgの軽量化を果たした。HP76の鍵盤は、HA76よりも少しバネが強く、パタパタ音が少し少ない。弾き味としてはけっこう似ている。

EX HA76はピアノ用波形メモリーが256MBだったが、3 HP76は2GBと8倍に増えた。EX HA76の同時発音数は40~60音だったが、3 HP76は120音である。EX HA76はシンセセクションに波形メモリーを持たなかったが、3 HP76は480MBを持っている。アルペジエーターも付いた。

「おお」と思ったのは、オルガンのスウェルペダルだ。EXのスウェルは音量が変わるだけだと思うが、3のスウェルはもっと複雑な変化をする。これは使いたいなぁ、と思ったので、スウェルペダルをボリュームに設定して全パートの音量を制御できるようにし、コントロールペダルをスウェル兼用とした。

過去を踏襲しつつ、微妙によくなっている。見事である。

もちろん、EXにあって3にない機能もある。その一つは、シンセセクションの「UNISON」つまみだ。クラビアの製品で、UNISONがつまみになっているのは、たぶん、Nord Lead3/Rack3とNord Stage初代/EXだけだろうと思う。これ、好きなんですよ。

Nord Stage初代/EXのシンセセクションには「BASS」「TREBLE」つまみがあって、これもよかった。あと、3のシンセパネルを見ると、オートグライドのインジケーターがない。MONOだとかかりっぱなしで、LEGATOだとオートになるらしい。ちょっと残念かも。EXTERNセクションのオクターブボタンが1個にされてしまったのも、ちょっと残念かな。

きっちり測ったわけではないけれど、3のフロアノイズは、EXより低い気がする。

一つ音を。

Nord Stage 3 A:11 Royal Grand 3D

Nord Stage 3の一番最初にあるピアノ。元ネタはヤマハS6だそうな。S6ってちゃらちゃらした音だと思ってたけど、これはしっとりしてますなぁ。まあ、1台1台違うのは当然だから。ポリ数の多さ、リリースの長さ、ノイズの少なさが感じられる。

Nord Stage 3は他のいろんな機種と競合するのだろうけれど、アフタータッチを重視する私としては、アフタータッチ付きの73/76/88鍵盤で考えると、競合はさほど多くないように思える。ヤマハMONTAGE、コルグKRONOS、ローランドFANTOM、KurzweilのPC4とForte、電子ピアノ系も含めるとDexibellのVIVO S9、Studiologicのnuma compact 2/2Xとnuma stageくらいだろうか。

Nord Stage 3、これから20年くらいは使えるでしょう。

H2

 

2020/05/21

Alesis QSRにシステムエクスクルーシブファイルを送る

20200521e_alesisqsrreceivingmididata

MacからAlesis QSRにシステムエクスクルーシブファイルを送信し、それをMidi Questで受信してMidi Questのファイルで保存するという地味な作業を始めた。

WindowsパソコンにQSR用のシステムエクスクルーシブファイルがいくつかあるのを見付け、これを聞いてみたいなぁ、と思って作業を始めた。ファイルの数(と音色の数)がけっこう多く、1990年代に、がんばって音を作った人たちがたくさんいることに感心する。あのころは、音を作ることが楽しい時代だったよなぁ。

MIDIによる送受信は時間がかかる。ただ、高速に送ってこけたのでは意味がないから、待ち時間でこのブログを書いたりしている。

一時期、AlesisのQCardをコレクションしていたのだが、差し替えて使うほどでもないや、と思い、「Stereo Jazz Piano」「Stereo Classical Piano」の2枚だけを残して、楽器店に売ってしまった。大した金になるわけではないので、今思うと、手放さなければよかったかもしれない。

QSRのユーザー音色領域は、1バンク(プログラム128個、ミックス100個)分しかない。また、工場出荷時にはそこにもプリセットが入っているので、それを残して作業をすることもできない。

マニュアルを読んでいたら、PCMCIAカードに音色を保存できると書いてあり、引き出しから下の写真のカードを出してきた。

20200521f_nordsoundcards

Nord Rack 2を購入した時に4枚セットで付いてきて(そのために高額だった、記事はこちら )、1枚をNord Rack初代、1枚をNord Rack 2で使い、2枚余っていた。Nord Lead 2用のサウンドライブラリーカードのように見えるし、出荷時は実際そうであったのだが、実体は64KBのSRAMカードで、裏面には「SEIKO EPSON CORP. MADE IN JAPAN」と書かれている。英語と日本語の注意書きもある。

CR2025電池はまだ3Vに近いレベルで電気を出しているようだったので、QSRのメモリーカードスロットに挿入して、ユーザーバンクを転送してみた。カード1枚で2バンク、2枚で4バンク分になるようだ。より大容量のカードがあればほしいところだが、大きければいいというものでもないかもしれない。

とりあえずこれで、面白そうなバンクを入れて弾いてみよう。その音色を作った人の情熱を感じながら。

H2

 

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