
先日オークションでLexicon PCM 92が出ていて欲しかったのだが、私には出せない価格で即決され、入手できなかった。Lexiconの音が聴きたくなり、机正面・左側のセットでローランドMX-1にアナログセンドリターンでつないでいたEventide Eclipseを外してPCM 81を入れた。PCM 81の背面にはアナログ入力のレベル設定ボタンがあり、それを「-20dB Unbalanced」にしたらMX-1とレベルがうまく合い、Eclipseの時より結果が良いようだった。PCM 81の音がなかなか優れものに思えて、PCM 90も出してくるか、ということになった。
我が家のPCM 90はアナログ入力がガリガリ言っていて、アナログ入力は使い物にならない。どうやってつなぐか考えた末に、ADI-8 DDの96kHz AES/EBU出力をEclipseに入れ、Eclipseの前段でサンプリング周波数変換(Sampling Rate Convertion、SRC)をかけ、Eclipseは48kHzで動かし、EclipseのS/PDIF出力をPCM 90に入れ、PCM 90のS/PDIF出力をキャノン→ピンケーブルでADI-8 DDのAES/EBU入力に入れ、ADI-8 DDのSRCで96kHzに戻すという接続に行き着いた。
この接続方法だと、デジタルでセンドリターンできるし、Eclipseのすべてのプログラムを使えるし、EclipseとPCM90のどちらか、もしくは両方を使える。Eclipseのバイパス機能がうまく動かないのは残念だが、バイパスさせたい時には「Thru_Series」プログラムをロードすれば、一応バイパスになる。PCM90の方はバイパスできるようだ。
上の写真のように、t.c.electornicのReverb 4000とヤマハSPX2000も設置し、その2台は96kHzでデジタルのセンドリターンができるようにした。
ではそれらの音を少々。
No Reverb (Yamaha MONTAGE "CFXConcertH")
ヤマハMONTAGEのよく使うピアノの音(リバーブはなしに設定してある)を選び、内蔵シーケンサーで鳴らした。普通に良い音で、これだけ聞けば、リバーブを追加する必要があるとも思わない。
t.c.electronic Reverb 4000 "Large Hall"
Reverb 4000のプリセット1番「Large Hall」をかけた音。輝きが付加されている。上品だ。
Eventide Eclipse "Reverb 8"
Eclipseのプリセット174番「Reverb 8」。この機種のファクトリープリセットは100番から始まり、「Reberb」と書かれたプリセットの中で最初にあるのがこれだ。嫌味の少ないリバーブでこれまで何度も使ってきた。プリセットリストには「Reverb! Makes the source sound like it's being played in a big room. High end damped.」と書かれており、これはルームなので、今回録音した他のリバーブよりもあっさりしている。
Lexicon PCM 90 "Deep Blue"
PCM 90のプリセット0.0「Deep Blue」。プリセットリストには「An all-purpose hall with moderate size and delay time.」と記されている。少々くどいが、この機種には膨大なリバーブのプログラムがあるので、ちょうど良いものもあるだろう。Lexiconのリバーブが愛される理由も、少しずつわかってきたような気がする。
Yamaha SPX2000 "REV-X LARGE HALL”
SPX2000のプリセット1番「REV-X LARGE HALL」。後ろにぐっと膨らみ、さらにくどい。これだけ聞くと、ヤマハProR3の方が良かったかも、と思わないでもないが、SPX2000にも多くのプリセットがあるし、エディットだってできる。ちなみに、MONTAGEのマスターリバーブのホールリバーブは「HD Hall」「REV-X Hall」「R3 Hall」「SPX Hall」の4種がある。おそらく、SPX2000は旧機種ということなのだろう。
まあ、それを言うならReverb4000もPCM 90も古い機種だ。
さて、どれを積極的に使っていくことにしようか。
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