
旅先で時間を見付けて、下の譜面を書いた。

KORG nanoKEY2でNSX-39を弾いて書いた譜面だ。2オクターブの鍵盤でサスティンペダルなし。もういいや、この制約で何か書くじゃん、ということで書いた。旅先でLogicにMIDI録音をし、一応最後まで再生できるようにはした。
旅先から戻り、オーディオに録音しようということになった。NSX-39をそのまま使うか、音源を別のものに差し替えるか、音源を変えると演奏も変わるから、譜面だけを生かして弾き直すか、などと布団の中で考えた。
結局、NSX-39のUSB端子をMacにつなぎ、オーディオ出力をWindows機のRoland UA-S10につなぎ、そこからEventide Eclipse→dbx Quantum→KORG MR-2000Sという経路で録音した。Eclipseでは「OpenVerb」というちょっと不思議なリバーブをかけて前面に出てくるのを少しやわらげた。
NSX-39にコントロールチェンジを送って、カットオフ(ブライトネス)を少し下げ、コーラスを少しかけ、リリースを少し長くした。nanoKEY2で演奏したせいでベロシティがところどころ飛び出ていたので、それを修正した。小節をずらしたり、テンポチェンジを入れたりして空きを作った。最後の音は長くした。
まあ、そんなこんなで作ったのが下の音だ。
12 Years
NSX-39のプログラムチェンジ1番「Acoustic Piano」独奏。音域は2オクターブ以内で、サスティンペダルは使わなかった。ミニマムな作りである、と思う。
ゲートをかけてノイズが目立つのを防いだが、音を伸ばすところではノイズが浮いてきているのがよくわかる。フェライトコアが入ったUSBケーブルを使えば少しは減るのだろうか。microBタイプでフェライトコアが入ったUSBケーブルは1本しかなく、それをUA-S10で使っているので、今回NSX-39にそれを使うことはできなかった。
NSX-39は、厳密なGeneral MIDI(GM)音源ではないけれども、チャンネル1以外を使えば、まあまあGMである。小さくて軽いという点では、稀有な存在であると思う。圧電スピーカー(たぶん)で聴く音も悪くない。今回の曲を再生すしたら昔のAMラジオみたいだった。
私が最後に弾くハードシンセは、もしかしたらこれかもしれない。
私は、小学校、中学校、高校の12年間を静岡県浜松市で過ごした。浜松市を散歩すると、そのころの、夢多かった日々が思い返される。
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