
ジェネレックのパワードスピーカー「1031A」を購入した。ペアで11万4498円。オークションでの落札価格はこれよりもう少し高かったが、7%オフクーポン(最大6000円)を使った。送料込み。
上の写真で背後にあるのはBehringer B3031Aである。B3031Aはリボンで1031Aはリボンじゃないから、混同することはない。ロゴも違うし。ただ、大きさ、バスレフダクトの位置などはそっくりだ。
B3031Aを購入したのは2016年11月で、価格は1万7800円+送料だった(記事はこちら )。ほぼ似たようなスピーカーで、価格は5倍以上の開きがある。まあそれは当然で、1031Aは本物で、B3031Aはそれをまねた製品である。「本物はやはりすごい」となるのか、「ベリンガーやるじゃん」になるのか、わくわくして到着を待っていた。
現在の意見は、よくわからない、である。
下の写真のように配置した。

まともなスピーカースタンドなんてものはなく、とにかく空きスペースにモノを突っ込んだ私の机である。
「ALAN PARSONS & STEPHEN COURT Sound Check」を聞いてサブウーハーDynaudio BM14Sの調整にかかる。

1031Aの再生周波数はプラスマイナス2.5dBで48Hz~22kHzである。50Hzは聞こえた。B3031Aは50Hz~24kHzとなっている。スペック上はさほど変わらないが、私の印象だと、B3031Aはローがあまり出ないので、1031Aの方がローが豊かな気がする。ただ、BM14Sでカバーしてしまうので、現実には大きな差とは感じられない。
1031Aを置いて感心したのは、背面のディップスイッチを一つもいじらなくても、なんかまともな音に思えるところである。環境にあまり左右されないのかもしれない。BM14Sのレベルとハイカットフィルターを調整し、1031Aの左右バランスを取って、とりあえず調整はおしまいである。
1031A+BM14Sの音は、端正である。変わったところがない。NS-10M+YST-SW800に近い。普通である。
ただ、古いCDが古く聞こえ、新しいCDが新しく聞こえる気がする。古いCDの印象が悪くなるわけではない。
ある人のスタジオで聞いたGenelec 8000系は、これとは違う音だった気がするなぁ。なんかもっとこう、鮮やかであったというか。
ニアフィールドモニターは、Auratone 5C、ヤマハNS-10Mと来た。「ポストNS-10M」はどれか、と言われたものだが、私はそれはGenelecであったと思う。1台選ぶなら1031Aだ。
5CとNS-10Mは、商業音楽スタジオにラージモニターがある前提で、その前に置いて使うスピーカーだ。1990年代はプライベートスタジオの波が押し寄せ、そこにラージモニターはなかった。そこで、ニアフィールドモニターなんだけどラージの守備範囲をある程度カバーできるスピーカーが求められた。それが1031Aであった、と思う。
5CとNS-10Mは比較的安価なスピーカーであったが、1031Aはそうではなかった。その点では、「ポストNS-10M」ではなかったかもしれない。
私は1986年か1987年に5Cを、1993年にNS-10M PRO+YST-SW500を買った。スピーカー探しは、1031A+BM14Sで終了といきたいものだ。
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