Fender RhodesをYamaha FX500Bに通す
Yamaha FX500Bを、何か他のものにつないでテストしていて、そのままになっていたのだが、Fender Rhodes Mark II Stage 73の上に戻した。
このローズは、練馬区に住んでいたある日、自転車で銭湯に行こうとして、途中の楽器屋に中古が7万円だか8万円だか9万円だか、そんなもんで出ていて、つい買ってしまったものだ。楽器屋のご主人が、3階(エレベーターなし)の私の部屋まで一緒に運んでくれた。写真の下に見える小さなグヤトーンのギターアンプはおまけで付けてくれたものだ。FX500Bを外していた間はグヤトーンのギターアンプで鳴らさざるを得なかったわけだが、さすがに、これだと気持ちよくは鳴らない。
FX500Bの出力は、ヤマハのエレクトーンEL-57に入れた。
EL-57は、2011年に、ある楽器店で中古を、記憶は定かではないが、5万円程度で購入した。妻が電子オルガンを弾いてみたいと言っていて、コンボオルガンはまずいだろうと思ってエレクトーンを探した。鍵盤にアフタータッチがほしいなあ、と思って、その中では安かったこれを選んだ。楽器店に見に行って、状態が悪くなかったので、購入して車で持ち帰った。
写真で、EL-57の左上に乗っているのはローランドのオルガンモジュール「VK-8M」である。ディスプレイがないため細かい設定が難しく、レスリーのファストのスピードがなんか速過ぎる気がして、音自体はあまり好きではない。でも、(1)ドローバー(フルートトーン)がない、(2)ディストーションがない、といったEL-57の欠点を補ってくれるので、その点では嬉しい。
EL-57の鍵盤下面のヘッドホン端子のあたりには、入力端子がある。Rhodes→FX500Bの信号は、エクスプレッションペダルに音量を左右されないAUX INに入れ、VK-8Mの信号は、エクスプレッションペダルで音量が変わるRHYTHM INに入れている。FX500Bからの信号はノイズが乗っていて、ノイズゲートをかました方が、本当はいいのかもしれない。
Rhodes→FX500B→EL-57と接続した音は、前述したノイズを除けば、なかなかいい。コーラス、トレモロ、リバーブなどがちゃんとステレオで出て、6畳の洋室を満たす程度の音量が得られる。アンプが低域を強調しているのか、出過ぎになるが、RhodesのBASS BOOSTつまみで量感を調整できる。FX500Bはもともとベース用のマルチエフェクターで、ルーティングはあまり変更できないが、エフェクトチェインの5要素(コンプ、ディストーション、EQ、モジュレーション、リバーブ/ディレイ)に専用のボタンがあり、オン/オフが簡単にできる。パラメータへのアクセスも、このボタンのおかげでやりやすい。
Rhodesの音は、電子ピアノやシンセもけっこう研究していていい音を出してくるので、音の優劣でいうと、Rhodesの実物を使う意味はそんなにないかもしれない。でも、鍵盤やペダルが発する雑音を聴きながら弾くのは、なかなかオツなものである。
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