
LexiconのデジタルエフェクトプロセッサーPCM 81(以下PCM81)を購入した。8万円+送料1435円。「DUAL FX V1.0」というカードが付属してきたのも嬉しい。
レキシコンは私にとっては憧れのブランドである。キーボードマガジンとかサンレコとかプロサウンドとかの写真を見て、レコーディングスタジオの卓上にあるLexicon 480のリモートコントローラーに憧れたものだ。480や960はさすがに買えない。空冷ファンがうるさそうなので、ホームスタジオには合わないかもしれない(買えない人の想像)。
私が最初に買ったレキシコンのリバーブレーターはLXP-1だ。1993年に買い、数年後に壊れた。中古で買ったディレイPRIMETIMEもほどなくして壊れた。1990年代後半(たぶん)に中古で買ったPCM90(写真下)は、INPUTつまみのガリがひどく、アナログ入力では使えない。ということで、レキシコンのハードウエアはあまり信用していないが、それでも、PCM90はデジタル入力ならまだ使えるわけだから、けっこう長もちしていると言えるかもしれない。
PCM96、92も欲しいが、手が出ない。MXは、どうせならPCMが欲しいよなぁ、と思ってしまうところがある。そんなわけでPCM81を、ちょっと高いかも、と思いながら買ってしまった。
アナログ接続して入力レベルインジケーターが振れないのでびびったが、なんのことはない、Bypassになっていただけだった。
音が出るのを確かめてMIDI接続をどうしようか迷い、とりあえず、KORG M3-Mから直結してテンポ同期ができるかどうかを確かめた。できた。昨日PCM90で確かめてダメだったので、PCM81はよくなったのかと思った。
直結ではなく、MTP AV経由の配線にしたところ、M3の倍のテンポだと勘違いするという、昨日のPCM90と同じ症状を呈した。なんと、MTP AVが悪さをしていたらしい。prologue-16やNTS-1でそんなトラブルはなかったのだが。M3のMIDI出力をPCM81→PCM90→MTP AVと回すことも考えたが、遅れが生じるとやだなぁ、ということでヤマハのMIDIマージボックス「YMM2」を出してきた。

M3のMIDI出力を最初にYMM2に入れ、スルー出力をMTP AVに、マージ出力をPCM81につなぎ、PCM81のスルー端子からPCM90につないだ。これでなんとか同期できたようだ。

(追記:後でMTP AVの設定をいろいろといじっていたら、MTP AV経由でもちゃんと同期するようになった。うーむ)。
音を一つ。
KORG prologue-16 Saw with Lexicon PCM81 Prime Blue
鋸歯状波にちょっとフィルターエンベロープをかけた音。コーラス、ディレイ、リバーブなどが付加され、気持ちよく弾ける音になっている。レキシコンの魔法だなぁと思う。
2019年の現在、ラックマウントのリバーブレーターとかマルチエフェクターとかは、ほとんど新製品が出なくなっている。ここしばらくだと、EventideのH9000が出たくらいではなかろうか。SPX2000とかPCM92とか、現行機種で販売が継続しているものもあるけれど、シンセ用のエフェクターは、なかなか買いにくい時代になってきたなぁと思う。ギター用のを使えばいいんだけどさ。
H2