Roland ZENBEATSで「電話の上で」
MacBook中心のモバイル音楽セットに加えて、FCNTのスマートフォン「arrows We」を中心とした音楽セットも用意したいと考えた。ノート型パソコンは便利なのだが、けっこうな重さで、バイクで運ぶのはしんどいと思うこともあるからだ。バイクの荷台に付けると、転倒した際にノート型パソコンのディスプレイが割れるのではないかと心配だ。背中に背負うと重いし、雨で濡れて壊れるのではないかという懸念もある。
手持ちの機材のどれと組み合わせればよいかを考えて、KORG nanoKEY Studioとロジクールのマウスでどうか、ということになった。arrows WeにあるUSB端子は1個だけで、それを充電にも使うので、Bluetoothで接続できるものが都合がよいからだ。
最初に「蛙の歌」を打ち込んでみたところ、鍵盤を叩いてから発音するまでの時間が長いことが気になった。写真左上のGakken NSX-39ポケット・ミクをつないでみたら、そちらの方がマシな気がした。ただ、ZENBEATSのメニューで「オプション」→「オーディオ」と進んだ画面にある「バッファー・サイズ」を384サンプル→192サンプルに減らしたところ、まあこれなら使えるかな、という感じになった。
Android版ZENBEATSの画面は下の図のようなものだ。
使い方がよくわからないので右往左往したが、時間をかけてあーだこーだやれば、少しずつは慣れるようだ。上の図では、シンセもドラムスも、リニアにずるずると打ち込んだ。パターンを使う必要はないんだ、というのは、私としては発見だった。
保存時に「曲に名前をつけて保存」を選ぶのだが、その際にATOKの画面が出てきて、曲名の入力が1文字ずつしかできなかったり、「上書き保存」ボタンがあるのが見えなかったりして困惑した。まあ、文句を言っても仕方がない。
保存したファイルがAndroidのどこにあるかわからない、というのも困った。内部から掘り出すのをあきらめて、Google DriveまたはMicrosoft OneDriveを経由するようにしたら、パソコンへ持っていくことができた。音声ファイルへのエクスポートは、曲の途中までしかできなかったりした。
曲のファイルをWindowsパソコン上のZENBEATSで開き、当初はRoland UA-S10で再生してアナログ回しで録音しようとしたのだが、雑音が乗って耳障りだったため、Roland MX-1を経由してデジタル回しにした。
On The Phone
Roland ZENBEATSでZC1の「D50 Fantasy」という音色を弾いてMIDI録音し、そこにあったドラムスで伴奏を付けた。シンセにはディレイ、ドラムスにはリバーブをかけてすき間を減らした。
この程度の打ち込みであれば、小さなスマホ画面でできることがわかった。マウスは、あった方がよいと思う。小さな画面を指で隠すと、なおのこと操作が難しくなるからだ。
Windows 3.1の英語版でCakewalk Professional 3.0を使っていたころと、同じと言えば同じだし、違うと言えば違う。
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