
MOTU(Mark of the Unicorn)のMIDIインタフェース「Midi Timepiece AV(MTP AV)」のリチウム電池を交換した。
数日前から、Windows上のソフトウエア「ClockWorks」でMIDIルーティングを設定しても、電源を切るとその設定が失われ、あれ?と思っていた。パソコンで毎回設定すればいいか、とも思ったが、メモリーバックアップ電池が消耗しているのであれば、それを交換すれば、直るかもしれない。
側面のネジ2本、前面のネジ2本、背面のネジ2本を取って開けてみたら、ソケットに入ったリチウム電池があった。

わかりやすくて助かる。外した電池がこれ。

「リチウムバテリ」と書いてある。すごい…。何年前のものなんだろうか。
電池袋をあさったら、幸い新品のCR2032があった。それを入れてふたを戻し、ラックに戻して動作を確かめる。電源を切っても設定は保持されているようだ。よしよし。
1992年の末にWindowsパソコンを使った打ち込みを始めた時、最初に買ったのはローランドのMIDIインタフェースだった。ISA(Industry Standard Architecture)バスのスロットに拡張ボードを入れるタイプのものだったと思う。1993年には、MOTUのMidi Timepiece II(MTP2)を買った。IBM PC用の、ISAボード付きのものだ。パソコンにISAの拡張スロットがなくなった時点でMTP2はMIDIインタフェースとしては使えなくなったが、単独でMIDIのパッチベイ/マージャーとして使うことはできるので、まだ捨てずに持っている。出番はないが。
USB接続のMTP AVの1台目を購入したのがいつだったかは記憶がない。2台目は「Midi Time Piece AVを購入」 の2012年である。
今では、MIDIはUSB接続が普通なので、MIDIインタフェースという商品はほとんど消滅しつつある。まだ作っているのはMOTUくらいではないだろうか。感謝しているし、応援している。
MTP AVは、MIDIインタフェースとしては、若干多機能過ぎるきらいがあり、MIDIにいらんデータが入ることがるように感じている。そのため、ファームウエア更新などを行う際は、MTP AVより、Fireface 800のMIDIなどを選ぶことも多い。しかし、8入力8出力で自由にルーティングができるのはMTP AVの大きなメリットである。また、ペダルを接続できる点も重宝している。今後も長く使えればうれしい。
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