Moog Minitaur(ユーロラック改)を購入
Moog Minitaurを買った。ユーロラックにマウント可能なように改造されたものである。5万500円+送料750円。
オークションをよく利用するのだが、多くの場合は、他の人が高値を付けて落札できない。「他の人が高値を付けて落札できないであろう。でも、これを買おうと思ったという記念に、1回だけでも入札するか」と入札することがある。記念入札である。で、それで落札してしまったりすると、慌てる。今回のMinitaurはその例だ。
Moogは私の憧れの楽器ブランドの一つである。Minitaurは2012年発売らしいので、けっこう前のものだ。それでも、今でも販売されているのだから、ロングセラーというべきだろう。
Minitaurをこれまで買わなかったのは、ノートオンの上限が厳しく設定されていて、ベースにしか使えないからである。それってせこい、と思った。SIRINの方は買おうかどうしようか迷ったし、今思えば買っておけばよかったのだが、結局買わなかった。決心がつかなかったんだよなぁ。
で、ユーロラック改という珍しいものが目の前に現れて、1V/OCT端子にCVを供給すれば、もしかしたら上限ないかも、などと妄想して、買ってしまったわけだ。
届いて試したところ、1V/OCT端子にCVを供給すると、音の並びがばらばらで使い物にならず、それでもノート上限がある、ということがわかった。がっかりしたというより、使い物にならない品をつかまされたかと冷や汗をかいた。
裏面に調整するところでもないだろうか、とケースから出して基板を眺めたら、USB端子があった。パソコンをそこにつないだら認識し、MIDIノートを送ったらまともに発音した。ほっとした。ただ、こんなことなら、普通のMinitaurで十分だったかもしれない。
音を一つ。
Moog Minitaur My 1st Recording
手弾き1発録り。最後のビブラートは、VCO LFO AMTノブを回してつけた。Minitaurはつまみやボタン類の操作をMIDIコントロールチェンジで吐いてくれるようなので、それをシーケンサーに記録できそうだ。
録音してノーマライズをかけたらいい具合に音量が上がり、ノイズのフロアは低い。つまみとボタンはわかりやすく、操作意図が音にストレートにつながる。トータルとしてできることは少ないが、「moogのベース音」という、こちらがイメージしているものは一通り作れそうだ。moogのベース音をほしいという意図であれば、コンパクトで安定していて操作しやすいMinitaurは、十分こたえてくれるだろうと思った。
ただ、私としては、ベース音だけでは満足できないので、やはり、他のものと組み合わせて何かできないだろうかと、使い方を探していくことになるだろう。
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