
モーグのmoogerfoogerシリーズのフェイザーであるMF-103を購入した。3万9800円+送料1180円=4万980円。新品なみの価格の、中古品である。とりあえずつないで音を出してみたのでそれを4点。
moogerfooger MF-103 mono out 6-stage
モノ入力モノ出力で接続し、6ステージで、ほどよい設定を探して録音した。シンセはKORG M3で、鋸歯状波をノンエフェクトで出した。パソコンで波形を見た際に、フロアノイズの少なさに驚いた。きれいな音である。
moogerfooger MF-103 mono out 12-stage
上の録音をした状態から、ステージ選択スイッチを12ステージに切り替えた。えぐい音になってしまっているので、本来は、つまみをいじって変更すべきであろうとは思うが、ここは実験ということで。
moogerfooger MF-103 stereo out 6-stage
MF-103には、通常の「AUDIO OUT」の他に「AUX OUT」があり、「グラフの山と谷が反転した周波数特性」で出力されるという。通常の出力で削られた部分が出てくると考えてよかろうと思う。AUDIO OUTを左、AUX OUTを右にして録音したのがこれだ。AUX OUTの出力はだいぶ弱いので、片チャンネルずつノーマライズしてある程度そろえている。出力をステレオにしたことを除き、最初のものと設定は同じ。トレモロ感がなくなって音の変化が弱めに聞こえる。
moogerfooger MF-103 stereo out 12-stage
上の状態から、ステージ選択スイッチを12ステージに切り替えたもの。
よく考えたら、私はアナログのフェイザーというものを使ったのは今回が初めてだ。エフェクターよりはシンセを買う方に熱が入る性質であった。CS-40Mの時はパールのフランジャーを買ってあまり意味が感じられなかった。DX7とFB-01はコルグのテープエコー+スプリングリバーブであるSE-300につないで使った。その次はもうコルグT2だったので、デジタルエフェクター内蔵だ。DX7と組み合わせるつもりで、ヤマハのベース用マルチFX500Bを買った。これは今でも持っている。
その後はスタジオ作ろうということで、Lexicon LXP-1、BOSS SE-50、ソニーHR-MP5を買った。LXP-1とHR-MP5が壊れたのでProR3を買った。その後は…、と書くときりがないのでやめておく。
アナログディレイはS氏から預かったヤマハE1005があるけれども、これはフェイザーではない。
以上のような経緯で、MF-102を買った時には、生まれて初めて本物のリングモジュレーターに触ったなぁ、と感じたし、今回は、生まれて初めて本物のフェイザーに触った、と感じた。デジタルのエフェクターは偽物かもしれないが便利なので、私は今後もデジタルエフェクターを主に使っていくだろう。
私にとってのMF-102、103、104Z、108Mは、本物ってどうだったっけ?を確認するための製品になるのではないかと思う。本物のピアノってどうだったっけ?を、本物のピアノで試しにいくように。
さて、上の録音では、エフェクトはMF-103のみを使っていたが、デジタルのリバーブと組み合わせるとどうだろう、ということで、M3のインサーションでリバーブを入れてみた。
moogerfooger MF-103 stereo out 12-stage after Korg m3 Reverb
フェイザーの前にリバーブを挿入。なんというか、MF-103で輝きが付加される気がする。和音を入れると歪みやすいので難しいけれど。
もう一つ。
moogerfooger MF-103 6-stage at Left, Direct at Right, Korg m3 Reverb Inserted
今度は、M3のリバーブは相変わらずだが、MF-103の通常出力を左に、MF-103なしの信号を右に置いた。
moogerfoogerは楽しい。
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