Novation Bass Station IIを正面机でキーボードコントローラーとして使い始めた。つまみがたくさんあって、それをソフトウエア・シンセサイザーのつまみとリンクさせると、音作りが楽しくなることがわかった。
KORG Collection 2のPolysixの場合、つまみを右クリックすると現れるポップアップ・メニューに「Learn」という項目がある。下の図は、VCF Cutoffのつまみでそれを出した様子だ。

Learnをクリックして待機状態にし、Bass Station IIのつまみ(この場合は「Frequency」)をグリグリすると、物理的なつまみでソフトウエアのVCF Cutoffつまみを回せるようになる。
それがいつでもうまくいくとは限らない。Polysixが受けてくれるコントロールチェンジの番号は範囲があるようで、Bass Station IIの特定のつまみを動かしても、Polysix側が反応しない場合がある。また、Bass Station IIのつまみの方も、必ずしも0~127の値を吐くわけではないようで、Polysixのつまみを部分的にしか動かせなかったりもする。
Polysixは、パラメーターが少ない方である。

左上から、VCOセクションのVIBRATO INT、OCTAVE、WAVEFORM、PW/PWM、PWM SPEED、SUB OSC、VCFセクションのCUTOFF、RESONANCE、EG INTENSITY、KBD TRACK、MG(LFO)セクションのFREQUENCY/TIMES、DELAY、LEVEL、EGセクションのATTACK、DECAY、SUSTAIN、RELEASE、OUTPUTセクションのPANとVOLUME、ARPEGGIATORセクションのSPEED/TIMES、EFFECTSセクションのMODE、SPREAD、SPEED/INTENSITYについては、Bass Station IIのつまみで動かせるようにした。
このPolysixは、コントローラーのマップをファイルに保存できるし、設定したマップをデフォルトにすることもできる。大変に具合がよい。
最初に鋸歯状波のリードを作り、続いて方形波にしたものを作った。
Saw1
鋸歯状波のリード。上の図がそうなので、パラメーターが気になったら拡大して見てみてほしい。エフェクトは、できればモノラルのディレイにしたかった。モノラルのディレイは用意されていないが、Stereo/Cross Delayを選び、STEREOにして、SPREADをゼロにし(ゼロにするのが大変だった、うまいつまみの設定方法があるんだろうか)、RのFEEDBACKをゼロに、RのDELAYをゼロにしてLだけを出すようにすると、まあまあモノディレイになる。
左上のVIBRATO INTというつまみを上げ、モジュレーションホイールを上げる、MGの出力でビブラートがかかる(たぶん)。これは気の利いた仕様だと思う。EXTERNAL MODULATIONのSOURCE 1はPressureに設定し、MG LEVELをプラス0.1にして、アフタータッチでもビブラートをかけられるようにした。ここでも、0.1に設定するのは大変だった。かかり過ぎだよ。
Pulse1
上のSaw1を方形波に切り替えて、カットオフやレゾナンスなどを調整したもの。
以上2音色のパッチ・ファイルはこれだ。
ダウンロード - 20201205a_korgcollection2polysix2patches.zip
Polysixは、少ないパラメーターでいろんな音が出せるのが魅力だったのだろう。ライバル機種であったJUNO-6/60/106も同様である。その魅力は、ソフトウエア化しても色あせない。
残念なのは、モノフォニックでレガートができないこと、ポルタメントがないこと、であるが、まあ、元の機種になかった機能だから、仕方ないかな。
KORG Collection 2 Polysixは、音色の保存方法などがわからず、けっこう困った。ドキュメントも見当たらない。
私なりに研究した結果は、次のようなものだ。
左上隅のフロッピー1枚のアイコンは音色の「上書き保存」。その横のフロッピー2枚は「名前を付けて保存」である。名前を付けて保存する際は、fxbファイルを作らなければならない。fxbファイルを、Documents\KORG\Polysix\Presets\Userに保存すると、BrowserのUserバンクに出てくるようになる。他の場所に保存すると出てこない。
ライブラリから音色(パッチ)を削除したい場合は、エクスプローラーなどでfxbファイルを削除する。ユーザーではない音色(プリセット音色)はC:\ProgramData\KORG\Polysix\Presetsにある。
これだけわかるまでに、だいぶ時間がかかった。
Polysix以外のソフトシンセも少しずつ試している。しかし、ソフトシンセが多くあり、それぞれのソフトシンセがたくさんの音色を包含しているので、正直、目が回っている。
あれも使える、これも使える、となると、かえって集中できない。「何がなんでもこれを弾くぞ」という決意が固められない。
でもまあ、人生長いから、のんびりいきます。
H2