
デルのノート型パソコン「Studio 1555」を中心としたセットに、ローランドの音源「SC-88STPro」を加えた。
制御ソフトとして、「MIX88」をインストールした。

ところが、MIX88をインストールしたら、Cakewalk by Bandlabが動かなくなった。スプラッシュスクリーン(起動スクリーン)で止まるのである。困った。MIX88をアンインストールしても、Cakewalkを再インストールしても状況は好転しない。
私のところだけで生じる症状かもしれないが、これはけっこう怖いので、Cakewalkを入れているメイン機にMIX88をインストールするのは、もうできないなぁ、と思った。でも、SC-88STPro+MIX88の組み合わせはあきらめきれない。だったら、Cakewalkはあきらめて、昔のSonarを入れてみるか、ということになった。下の図が、Sonar 8.5である。

Sonar 8.5は、とりあえず、オーディオプラグインも、ソフトシンセも、すべてなしでインストールした。そうしたら起動時間が短く、これまでSonar 8.5の欠点だと思っていたことが解消された。いろいろやっているうちに、「起動時にVSTプラグインを検索」「既存のプラグインを再検索」というチェックボックスを発見し、メイン機の方でそのチェックを外したら、起動が短時間で済むようになった。

起動時に検索しないことによる弊害が出てくるかもしれないが、とりあえずこれで。
MIX88とSonarは同時に使いたいのであるが、MIDIポートの競合が出てしまったのも難渋した。FA-66のMIDIポートだと、どちらか一方で開くと、もう一方で開けない。「マルチクライアント対応でない」と表現してもよい。
ローランドUM-2Gのアドバンストモードと、MOTU MIDI Time Piece AVはマルチクライアント対応であるようだった。UM-1EXをアドバンストでないモードで動かした場合はマルチクライアント対応ではなかった(アドバンストモードでは動かなかった)。あーめんどくさ。
今のところ、UM-2Gで、UM-2G→SC-88STProは2ポート、SC-88STPro→UM-2Gは1ポートつなぎ、SC-88STProの32パートすべてを使えるようにしてある。
SC-88STProの音を一つ。
ST-88STPro "MellowRhodes with AutoWah & Delay"
MellowRhodesという音に、MFXのオートワウをかけ、MFXからディレイへのセンドを少し上げた。Sonar 8.5で録音してノーマライズしてWAVファイルにエクスポートし、メインのWindows機に持っていって、少しレベルを上げ、前後を切ってフェードインフェードアウトをかけた。
Ozone 9の画面を見ていて感心したのは、低域がほどよくカットされていることだ。音色一つひとつのレベルでそうしているのか、終段でそうしているのかわからないが、なんとなく、一つひとつの音色でカットしているような気もする。だからうまく混ざる、のかもしれない。
Sound Canvasの音色はあまり迫力がないのだが、だからこそうまく混ざる。SC-33をショルダーキーボード(ヤマハKX5)のお供にしてライブに持っていったこともあるが、ライブでも、意外とすっきり音が通る。ベースペダルの音源として使ったこともあるが、その際には低域がそこそこあったと記憶している。
中低域を削る、というのは、素人の私は長い間気付かなかったが、けっこうポイントなのかも。
SC-88STProは新品で買ったから1999年ごろだと思う。Sonar 8.5やFA-66を買ったのは2010年前後だろうか。これらの機器を買った時は仕事に忙しく、向き合う時間を取れなかった。これから取り返そう、と一応は思う。
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