Windows 11にSonic Foundry ACID 1.0をインストール
ふと思い立って、Windows 11を動かしているメイン機に、Sonic Foundry ACID 1.0をインストールした。
上の図のバージョン表記を見ると、1997-1998となっている。今から25年前くらいのソフトウエアだ。CD-ROMのルートにあるSetup.exeは動かなかった。たぶん、16ビットのインストーラーなのであろう。でも、奥の方にあったsfsetup.exeは動いた。インストールして、互換性の設定をちょこちょこやって、一応音が出るところまで進んだ。
ヘルプファイルSFACID.HLPは、Windows 11の通常の状態では開くことができない。Windows XP機からwinhlp32.exeを持ってきて、そのショートカットをshell:sendtoに入れて、SFACID.HLPを「送る」ことで開けた。文字が小さく読みにくいが、ないよりマシだ。
CD-ROMにはデモ曲がいくつか入っていた。その一つが下のものだ。
Small 1 Meg Song.acd
UA-S10→dbx Quantum→KORG MR-2000Sという配線で録音した。元の音は思い切り低域ヘビーだったが、そのままだと、音量が必要なレベルまで上がらないと思う。Quantumでコンプレッサーとイコライザーをかけ、パソコンに取り込んでからもOzone 9でローカットとレベル上げをした。
最初の図は下部にミキサーを表示していて、UA-S10の3セットある出力が見えている。MX-1を動かすと、出力がずらっと並ぶ。面白いのは、異なるオーディオインタフェースに同時に出力できそうなことだ。ASIOじゃなく、たぶんMME(Multimedia Extension)なので、クロックの扱いが緩いのだろう。UA-S10に分割出力してもあまり意味がないが、MX-1に分割出力すると、チャンネルごとにエフェクトをかけられるので、面白そうである。
ACIDからMIDIクロックをMX-1に送り、MX-1を同期運転することもできた。MIDIのシーケンサーでもないし、Sound Forgeのような音声編集ソフトでもない。ひとことで言うと、BPMが設定されたWAVファイルを突っ込むとそのビートを合わせてくれるソフトである。複数のWAVファイルを突っ込んでアンサンブルを作れる。
再生しながらテンポを変えて思ったが、その追随のなめらかさは大したものだ。1997-1998年にこれが出たのだから素晴らしい。
ACID 1.0はきっちり新品を購入し、その後のバージョンアップにしばらく付き合ったと記憶している。ただ、2.0以降は機能が増えてわかりにくくなったし、コピープロテクションが複雑になった。今手元に残っていてインストールできるのは1.0だけだ。
ACIDは、また使ってみたいなと思う。シンセをうまく重ねる方法を、何か見付けたいところだ。どうしたもんだろうか。
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