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カテゴリー「Studio Electronics」の13件の記事

2019/04/22

Studio Electronics BOOMSTARのLFOをMIDIシンク

20190422a_boomstar4075midisyncon

ヤマハEX5をマスターとして使っている机右側でMIDIシンクの実験を続けている。先日はMOTIF-RACK ESとCakewalkをシンクさせたが、今日はStudio ElectronicsのBOOMSTAR(4075、5089)のLFOをシンクさせてみた。なかなかうまくいかず首をひねったのだが、どうやら、EX5のシンク信号は、MIDI-Aには出るが、MIDI-Bには出ないらしい。何か設定があるのかもしれないが。

MIDI-AをMOTIF-RACK ES経由でパソコンに送り、MIDI-BはMTP Midi Timepiece AV経由でBOOMSTARなどに送っている。さて困った、と思ったが、結局、MOTIF-RACK ESのTHRUをMIDI Timepiece AVのIn2に入れ、そこからBOOMSTARにシンク信号を送ることにした。In2はノートをミュートして、MIDI-Aに送ったノートが入らないようにした。これで何とかうまくいったようだ。

では録音したものを一つ。

BOOMSTAR 4075 Synced LFO Bass & EX5 P2-127 House Kit

20190422a_BoomStar4075LfoSync.mp3をダウンロード

LFOを下がり鋸歯状波にし、フィルターをモジュレーションした。MIDIシンクさせてうれしいことは、ドラムなどとビートが合うことだ。ドラムを入れないとそれがわからないので、EX5のプリセット2の127番にあるドラムを添えた。一方、キーオンで発音するわけではないので、最後にキメの16分音符を、ということはできない。アルペジオをオフにして、というわけにはいかない。VCAのリリースを長くしても、次の音を出すと前の音は消えるので問題がない。このあたり、モノシンセならではである。BOOMSTARにはSPX2000のSTEREO DELAYを、EX5のドラムには内蔵のリバーブをかけている。

LFO MIDIシンクの実験をする前に5089をぽろぽろと弾いていたが、良くできているなー、と思った。ベロシティへの反応は、アナログシンセの中で一番好きかもしれない。フィルターエンベロープのかかりが変わるだけなので、設定もわかりやすい。グライドを微妙に、またははっきりかけられるのも良い。これもつまみ一発なので、悩む余地がない。広い音域で動作するのも新境地な感じである。

今回もEX5のソングモードで打ち込んだ。この程度の長さと音数で練習を積めば、徐々に複雑なもの、長いものも入力できるようになるかもしれない。昔、SC-33やSC-88STproなどで打ち込みをしていたころは、音源側はいつも同じように動いてくれるので、データを細かく編集する意味があった。今みたいに、アナログシンセの一期一会の音の偶然を楽しむ場合、打ち込みデータは厳密に作る気になれない。ワークステーションで打ち込むのがふさわしく思える。

グルーブマシンを使うという手もあるが、そういうの持ってないのよね。買うべきかちょっと考えたが、私の場合は、鍵盤と一体になっているものが一番使いやすいのではないかと思う。やはり一等地には鍵盤置いちゃうし。

EX5のソングモードはわからないところがたくさんある。マニュアル見ながらがんばろう。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/12

Studio Electronics BOOMSTAR 5089で「Präludium」

20190412b_boomstar5089and4075

BOOMSTAR 5089でJ. S. Bachの「Präludium Aus dem wohltemperierten Klavier」を弾いてみた。モノシンセで弾けるのだから、すごい音楽である。

BOOMSTAR 5089 plays "Präludium Aus dem wohltemperierten Klavier"

20190412c_ParadiumVbr.mp3をダウンロード

EX5のシーケンサーでリアルタイム録音し、最後のリタルダンドを除く部分にクオンタイズをかけた。クオンタイズが誤動作したところがなかったのはちょっと嬉しい。最後のあたりで、どじったところ(モノシンであることを失念し音が長過ぎてかぶった)を修正。EX5でソングを再生し、BOOMSTAR 5089のボリュームつまみを回して強弱を付け、MR-2000Sに録音した。リバーブはSPX2000のREV-X LARGE HALL。コンプレッサーはMDX2000。イコライザーはスルー。

BOOMSTARやるぜ。と思うのだが、その良さは、誰にでもわかるものであろうか。ここまでコレクターを続けたから、やっとわかったのかもしれないな、とも思う。まあ、散財の言い訳だが。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

Studio Electronics BOOMSTAR 5089を購入

20190412a_studioelectronicsboomstar5089

Studio Electronicsの「BOOMSTAR 5089」を購入した。7万1500円。上の写真がそうで、灰色の4075と並べて置いている。ネット上の製品写真やSound On Soundの2014年のレビュー記事 の写真と見比べると、うちに来た5089は若干新しいもののようで、最下行の細いツマミに白い線があり、視認性が良くなっている。大きいツマミも、天井が銀色のものである。まあ、ハンドメイドだからねぇ。部品も、そんなに大量に発注しているわけではないんだろう。

先日BOOMSTAR 4075を購入して、今回5089を買い足した。4075を気に入って、2台並べてもいいし、予備機としてもいいし、と5089購入を決めた。4075を使っていて、これは、ユーロラック・モジュラーが登場して以降に設計された初めてのアナログモノシンセモジュールではないか、と考えるようになった。

独Doepferが始めた(と私は思っているが、確認してはいない)ユーロラック・モジュラーは、まさに百花繚乱の風情である。ユーロラック・モジュラーは、時代に流れに取り残されたモジュラーシンセを、低価格化して一般市民の手の届くものにした。その功績は称えられてよい。

一方で、ユーロラック・モジュラーの欠点もあると思う。私はA-100のBSのケースを使って自分でモジュールを選択したキットを一時期使っていたが売ってしまった。(1)ミニジャック/ミニプラグが劣化しやすい、(2)パッチングするとツマミが回しにくい、(3)場所を食う割には機能が少ない、という理由である。ネットでシンセ関連のビデオを見ていると、ユーロラックを壁一杯に積んでいるスタジオを見かける。そのくらいやらないと、パッチングを楽しめるだけのモジュールが揃わない。ユーロラック・モジュラーは庶民がモジュラーを買えるようにしたのだけれど、実用に供するには、やはり高くつく。

さて、Studio ElectronicsのBOOMSTARである。BOOMSTARを作るにあたり、Studio Electronicsの人たちは、CVのアナログ化を考えたのではないだろうか。ユーロラック・モジュラーではCVはアナログが主流で、そこにユーロラック・モジュラーの面白味があったからだ。コンボタイプだって、CVをアナログ化できるよね、MIDIMINIみたいにさ、ということで、音色メモリーを廃し、CVをアナログ化したことが、BOOMSTARが先行機種のSE-1と大きく違う点である。

BOOMSTARがすごいと思うことの一つは、2VCO、1VCF、1VCA、2EG、1LFOを、Oberheim SEMより一回り小さなきょう体に詰め込んだことである。ユーロラックで上のモジュールを並べたら、3U1段で入るかどうか微妙である。MIDI-CVコンバーターまで入れたら、1段ではきついだろう。ユーロラックより密度が高いのがBOOMSTARの大きなメリットだ。また、接点が露出していない分だけ、トラブルが起きにくい。パッチケーブルで操作しにくくなることもない。

BOOMSTARのパッチングはトグルスイッチとつまみで行うわけだが、長年の知見を総動員して、パッチケーブルなしでもかなりの柔軟性を得ている。VCO2とEG1はLFOにできる。EGは反転できる。ノイズモジュレーションを直接はできないが、LFOでランダム波形のレイトを上げれば、まあ、近いものが得られる。シングル/マルチトリガー、ドローンモード、SHを彷彿とさせるEG1と2のシンクなども楽しい。オーバードライブ的な機能も満載である。触っていて飽きない。あれもこれもやってみたくなるし、今出している音とは一期一会だと思うと、それがまた楽しい。MIDIのインプリメンテーションも、完璧とは言わないが、かなりのレベルである。

机右手のテーブルは、EX5とMOTIF-RACK ESは定番で残したが、それ以外は、BOOMSTAR2台、SE-1、SlimPhattyと米国製のアナログモノモジュールを4つ入れてみた。あと、ローランドのSYSTEM-1mも入れている。あー、アメリカのシンセは、俺が小学生から高校生のころ、憧れていたものだったなぁ。それを何台か並べられるのだから、夢がかなったかも。

それでは、録音を2つ。

BOOMSTAR 5089/4075 Filter Opened

20190412a_BoomStarFilterOpen5079_4075.mp3をダウンロード

鋸歯状波1個をフィルターオープンで出したもの。最初が5089、次が4075である。フィルター以外は違いがない2機種であり、フィルターオープンだと、同じ音と言ってよいだろう。

BOOMSTAR 5089 Saw Lead with SPX2000 STEREO DELAY

20190412b_BoomStar5079SawLeadWithSpx2000StereoDelay.mp3をダウンロード

鋸歯状波1個でリードを作り、ヤマハSPX2000のSTEREO DELAYを少しかけた。ビブラートはモジュレーションホイール(CC#1)でかけている。かかり過ぎな嫌いがあるのでEX5の側で「+2」に絞っている。5089のフィルターは、シルキーでスムーズ。4075はこれに比べるとワイルドと言える。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/10

Studio Electronics BOOMSTAR 4075はCC#7を受けないと誤解していた

20190410a_studioelectronicsboomstar4075

ローランドのU-110をラックに入れて、TL AudioのO-2031を通す実験をした。LPFは、効くことは効くが、シンセほどの切れ味はない。当たり前だが。オーバードライブはよく効くため、モノで弾く場合とポリで弾く場合で同じ設定では無理、といった感じで、なかなか難しい。U-110でバイオリン音のアタックを遅くしようとして、その場合に設定をマイナス方向に持っていかないといけないことを知り、驚く。

続いて取り組んだのは、Moog Slim Phattyのアフタータッチビブラートを、これまではKenton PRO-2000 mkIIのAUXで送っていたのだが、どうもそれだとうまくない気がして、以前使ったPro Solo mkIIに戻してみようという実験。やはり、Pro Solo mkIIの方が良い感じである。

だとすると、PRO-2000を使う必要ないじゃん、ということで、BOOMSTAR 4075のVCAにCC#11を送るのは、旧式のPro Solo初代でもいいんじゃないか、ということでやってみた。ところが、実はBOOMSTARはCC#7を受けて音量を変えてくれるし、その方がスムーズであることが判明。だったらVCAにCV入れる必要ないじゃん、ということで、Pro Solo初代は片付けた。まったくもう、試行錯誤たっぷりである。

上の写真ではパッチケーブルが1本写っている。「OSC OUT」から「EXT IN」へのケーブルだ。こうすると、オシレータ後段のミキサーで飽和させて歪みを作れる、とマニュアルに書いてある(そのものずばりの表現ではないが)。BOOMSTARには「FEEDBACK」というつまみがあって、minimoogのフィードバックと同じことができる。「OVERDRIVE」スイッチもある。こうした機能のラインナップは、21世紀らしさを感じさせる。

フレーズを弾きながらBOOMSTARのカットオフつまみを回して、そのスムーズさに感動した。Slim PhattyやSE-1(ほぼSE-1X相当)のスムーズさとは、やはりケタが違う。これは録音しよう、と思って作ったのが下のMP3ファイルだ。

BOOMSTAR 4075 Cutoff Knob Tweaked

20190410a_BoomStar4075CutoffChanged.mp3をダウンロード

当初は右手でフレーズを弾きながら左手でカットオフつまみを回していたのだが、これで録音するとミスをして終わらない気がしてきた。急がば回れということで、EX5のパターンにステップレコーディングをして2小節のパターンを作り、ソングに切り替えてそのパターンを4回再生し、その後に持続音を入れて、ついでにモジュレーションホイールでビブラートを少し追加。そのソングを再生しつつ、BOOMSTARのカットオフつまみを回してMR-2000Sに録音した。エフェクトはSPX2000の「STEREO DELAY」。

カットオフつまみが完全アナログ、というシンセは、うちの場合、新しめのものだとBOOMSTAR、MS-20 Kit、ARP ODYSSEY-M、Minibruteとかで、古いものだとSH-2、CS-15、800DV、minimoog、PRO-ONEとかだろうか。コルグのlogue3兄弟はデジタルだけど、つまみの分解能が高いから、意外といい線いくかも、などと考えている。MIDIデータとして録音できる方がいいのだが、どアナログにはかなわない面もあるかも。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/04/07

Yamaha EX5のパフォーマンスモードでモノシンセ4台(ほぼ)を弾く

20190407c_rightsidemonosynthesizers

机右側、ヤマハEX5をマスターキーボードとしたテーブルの上のシンセを再編した。EX5とMOTIF-RACK ES、エフェクター類は同じだが、Studio ElectronicsのSE-1、BOOMSTAR 4075、Moog SlimPhatty、Roland SYSTEM-1mを、ミキサーにモノで立ち上げた。SYSTEM-1mは4音ポリだが、気持ちとしては、モノシンセ4台並べである。

これまでKenton Pro Solo mkIIを出していたのだが、それを片付けて、PRO-2000 MkIIを出してきた。Pro Solo mk2はBOOMSTAR 4075のVCAを制御して、CC#11による音量制御ができるようにしていた。今回は、SlimPhattyのアフタータッチビブラートにも使うということで、複数のAUX出力を持つPRO-2000の出番となった。

EX5のパフォーマンスモードを使って、いろいろと工夫している。SE-1はノブ1がカットオフ、ノブ2がレゾナンス程度で大したことはない。BOOMSTARは、前述の方法で、ペダルで音量調整ができるようにしたのがポイント。これはやっぱり必要なのだ。私にとっては。SlimPhattyは、アフタータッチでビブラートができるようにしたほか、EX5のノブ1をカットオフ、2をレゾナンス、3~6をアンプのADSRに割り当てた。モジュレーションホイール2はポルタメントタイムにした。SYSTEM-1mは、ベロシティとアフタータッチにとても敏感に反応して弾きにくいことこの上ないのだが、今回は、EX5側でベロシティを固定にし、アフタータッチも緩くしたので、やっと実用的になった。

では音を4つ。

Studio Electronics SE-1 Saw1 with SPX2000

20190407b_StudioElectronicsSe1Saw1.mp3をダウンロード

あまり深く考えず、保存しておいたSaw1を弾いた。少しディレイを加えている。アフタータッチビブラートのなめらかさは、まあまあ、というところだろうか。

Studio Electronics BOOMSTAR 4075 Saw Lead with SPX2000

20190407c_StudioElectronicsBoomStar4075SawLead.mp3をダウンロード

BOOMSTAR 4075はモジュレーションホイールでビブラートをかけている。アフタータッチにこだわらなくてもいいかな、ということだ。ポルタメントを加えてしまった。また、4075はカットオフにEGをかけないとどうもつまらない気がして、少し動かしている。

Moog Slim Phatty Saw1 with SPX2000

20190407d_MoogSlimPhattySaw1.mp3をダウンロード

イマイチである。ポルタメントをちょっとかけたのだが、そのタイムが早過ぎるのだろう。アフタータッチでかけたビブラートは唐突感がある。今回のセッティングでは、ほぼオン/オフ程度にしかアフタータッチビブラートを制御できない。モジュレーションホイールでかけた方がマシか、とも思う。

Roland SYSTEM-1m Saw1

20190407e_RolandSystem1mSaw1.mp3をダウンロード

4音ポリなのだが、複数の音を弾くのを忘れた。ここでは内蔵のディレイを使っている。EX5側のアフタータッチの設定は、デプスが+2、カーブが+3である。SYSTEM-1mはこれまで弾くのに苦労してきたので、今回セッティングが見えてきたのはとても嬉しい。

今回は、EX5をパフォーマンスモードにすると、各音源を単独で弾けるようにしている。MIDIチャンネルは、MIDI Aの方をMOTIF-RACK ESにつなぎ、基本チャンネルはEXもMOTIF-RACK ESも1。こうすると、EX5のボイスモードでMOTIF-RACK ESのボイスモードの音をオーディションできる。MIDI Bの方は、チャンネル2がSE-1X、チャンネル2がBOOMSTAR、チャンネル3がSlim Phatty、チャンネル4がSYSTEM-1mとしている。これらはMTP AVを介してつないでおり、MTP AV経由でコンピュータからデータを送れる。

上の録音を終わった後に、EX5のAN音源を弾いたら、これまた良かった。デジタルでもアナログでも、まあどっちでもいいのだ。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

 

2019/03/24

ようこそBoomStar 4075

20190324f_boomstar4075

4075 Comes!

ヤマハEX5の内蔵シーケンサーでStudio Electronics BOOMSTAR 4075を鳴らせるかな、と実験を始めた。パターンをステップ入力して鳴らしているのが4075で、パルス波とポルタメントという4075らしさを前面に出している。ソングモードに切り替えてEX5のピアノ「Bosen14MB」を追加。どうせならSE-1も鳴らすか、ということで「BANK 5 #68 REPEAT RINGS」を加える。最後にMOTIF-RACK ESのドラムプリセット#1「Hyper Std」を加えた。鳴らしているのはバスドラ、オープンハイハット、クラッシュシンバルくらいである(正確な名前ではない)。

短いクリップではあるが、EX5の内蔵シーケンサーで一つ仕上げたのは、新しい経験であった。楽しい。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。

2019/03/23

Studio Electronics BOOMSTAR 4075を購入

20190323a_studioelectronicsboomstar4075o

Studio Electronicsの「BOOMSTAR 4075」を購入した。7万1500円。オークションで、ARP 2600のフィルターを模した「4075」とヤマハCS-80のフィルターを模した「SE80」が売られていて、どちらかと言えば4075が欲しいけれど、でも、安い方を買おうかな、と考えていた。幸いにして、4075には競合相手が現れず、購入できた。

 BOOMSTARがほしいなあ、と思ったのは、先日購入したSE-1(中身はほぼSE-1X相当)が思いのほか良く、その後継機だと同社が言っているBOOMSTARに興味が出てきたから。中古で出ることはあまりなく、この機会に、と思って買った。では、音を2点。

1 Saw Bass

20190323a_BoomStar4075_1SawBass.mp3をダウンロード

鋸歯状波を1つ出して作ったベース。EX5の内蔵シーケンサーにリアルタイム入力してクオンタイズをかけ、それをリピート再生しながらつまみを回して音を変化させた。録音時に、モジュレーションホイールをちょっと上げてビブラートをかけている。同社のSE-1に教えられたのだが、キモはグライド(ポルタメント)である。

1 Pulse Lead with Yamaha SPX2000 Mono Delay

20190323b_BoomStar4075_1PulseLeadWithSpx2000MonoDelay.mp3をダウンロード

方形波を1つ出して作ったリード。これをやりたくて買ったのであった。ここでもグライドが重要な役割を果たしている。ARP 2600気分に浸れる。堂々とした音である。

ARP 2600は、Joe Zawinulが愛用していたシンセである。ローズにエフェクターをかけて、という前期Weather Report時代があり、ARP 2600、Oberheim 8 voice、Prophet 5(中身は10ボイスだったという噂)を中心としたのが中期のセットアップだ。私が最初にキーボードマガジンでJoeのセッティングの写真を見た時は、ローズのマークIII EK-10の上に2600のキーボード、その上にProphet 5があり、右手のCP80の上にOberheimがあり、さらにその横にKORG TRIDENTがあった。昨日、似たセットアップでBlack Marketを演奏している動画を見た。驚くべきことに、Bbのメロディは2600の上下逆鍵盤で弾いており、転調してBになった部分は通常の鍵盤で弾いている。やれやれ。ちなみに、時々合いの手で入るオバーハイムのブラスが驚異的だと思っていたのだが、これは、コードメモリーで単音で弾いてるのね。さすがだ。

ARP 2600はそう簡単に買えるものではない。BOOMSTAR 4075でARP 2600気分を味わえるなら、それは買いたい!と思った。BOOMSTAR 4075はARP 2600の完全なクローンではなく、真似ているのはフィルターの特性だけである。2600を持っているわけではないので比較できないけれど、でも、かなり、2600気分を味わえる。白Odysseyを持っていた時は、そうは感じなかった。それを手離したかなり後、最近になってKORG ARP Odyssey-Mを買ったけれども、こちらでも、2600気分とは思わなかった。私がそういう気分でなかった、ということもあるが。以上のような理由で、4075は私にとっては宝物になりそうである。

4075はMIDI入力端子を持つ。CC#1(モジュレーション)でビブラートがかかる。かかり過ぎなので、EX5の設定で、標準では「+4」になっているところを「+2」にした。この設定は、EX5の「UTILITY」→「VOICE」→「CTRL」画面(下の写真)でできる。

20190323b_yamahaex5utilityvoicecontrol

ただし、MIDI出力にこの設定を効かすには、「UTILITY」→「VOICE」→「CONNECT」画面で「Kbd/TG Mode」を「M.KBD」に設定しておく必要がある。4075はMIDIのアフタータッチでフィルターが開く。これもかなり効きがよく、弾き方によってかなり音が変わってしまう。うまく使えればよいのであろうが、とりあえず、EX5の側でアフタータッチを切ることにした。先ほどのCC#1と同じ画面で設定できる。

4075を買う前は、KentonのPro Solo mkIIを使ってCV/GATEコントロールにすれば、アフタータッチでビブラートをかけられるだろう、と思っていた。一度目はうまくいかず、4075の音がひどく高くなり、設定で解消できなかった。でも、もう一度やったらうまくいった。CC#7をCVに変えて音量を制御することもできる。大きくペダルを動かすとノイズが出るが、まあそれは仕方あるまい。Pro Soloを使うことでいいこともあるが、悪いこともある。4075本体のポルタメントは無効になり、Pro Solo側のポルタメントに頼ることになる。CC#65への対応などPro Soloの方がいい面もあるが、味でいうと4075本体のポルタメントの方がいいかもしれない。4075の「DYNAMICS」つまみによるベロシティ対応も、Pro Solo経由だと無効になる。

次に、ノイズを出してスペアナを見てみた。下は、カットオフ周波数最大、キーボードトラック「フル」、レゾナンス最小。

20190323c_boomstar4075noisecutoffmaxtrac

下は、カットオフ周波数最大、キーボードトラック「フル」、レゾナンス最大。

20190323d_boomstar4075noisecutoffmaxtrac

カットオフ周波数のピークは20kHzから25.4kHzの近辺にあると考えてよさそうだ。レゾナンスを最小にした場合は、25.4kHzより上はなだらかに減衰しているが、これは、ローパスフィルターによるものだろう。アナログシンセなので当然と言えば当然だが、20kHzより上の信号がちゃんとある。

1オシレータの単純な音を作っていて少し不満だったのは、フィルターのキーボードトラックが「なし」「半分」「フル」の3段階であったことだ。でも、まあなんとかなるだろう。音程は今一つな気もする。前面の穴からドライバーを入れて調整すると直るかもしれないが、現時点でそこまでやろうとは思わない。

4075は、手が届きやすいところに置いて使いたいシンセである。場所をうまく捻出できないと、押し入れ行きの可能性もある。それでもいいんだ。宝物だから。

H2

(2019/04/26追記)画像の設定を変更しました。 

 

 

 

 

2019/03/14

Yamaha EX5のシーケンサーを試す

20190314e_yamahaex5songplay

昨日机左手のMONTAGEを触っていて、MIDIの録音を試したりして、これも、ちょっとしたメモ程度には使えるかも、と思った。だったら机右手のEX5はどうなんだろう?と試してみた。

「パターン」モード、「ソング」モードがあったので、ボイスモードでプリセットのドラム音を選び、4小節のパターンを作った。ソングモードに切り替えて、ベースは、前述のパターンに合わせて、チャンネル2に設定したSE-1をリアルタイムで弾いて録音。EX5の「ジョブ」と呼ばれる操作はけっこう充実していて、クオンタイズはうまくかかる。ステップ入力では、テンキーが便利に使える。イベントリストで細かい編集もできる。一応、実用を目指したものであると言える。では、録音したものをお一つ。

DrumBass01

「20190314a_DrumBass01.mp3」をダウンロード

ドラムはヤマハEX5のプリセット「P2-124 Dr: Velocity Kit」。ベースはStudio Electronics SE-1の「BANK1 #01 ANALOG IS ON !」。ベースにリバーブなどのエフェクトはかけていない。MDX2000でコンプレッションしているが、これまでの録音と違うので、セッティングがうまくいかなかった。MR-2000Sで録音した後は、コンプを追加でかけてはいない。MDX2000でもっとつぶすべきであった。

1992年にIBM PC互換機を買い、英語版Windows 3.1上でCakewalk Professionalのバージョン3を使い始めた。私にとってそれは初のパソコン上で動くミュージック・シーケンサーであり、大きな感動があった。そんなわけで、1998年にEX5を買った時もCakewalkのその後のバージョンで打ち込んでいたため、EX5の内蔵シーケンサーで打ち込みをするというのは、今回が初めてである。

パソコンで打ち込むのが効率的であることはわかっている。でも、このところの私のセッティングは、パソコンなしで目の前のシンセを弾けるように、押さねばならない電源ボタンの数が少しでも少なくなるように、というものであるため、シーケンサーを動かすのはけっこう面倒である。クロックマスターになるオーディオインタフェースの電源を入れなければならなかったりする。EX5とMONTAGEの内蔵シーケンサー、これから徐々に使ってみようと思う。これを使えるようになれば、また、別のシンセの同様の機能に挑んでもいいし。

モニタースピーカーから雑音が出ているような気がして大変に気になったのだが、実はEX5のMOドライブの回転音であった。EX5のロータリーエンコーダーがこのところ調子が悪かったのだが、今日になってついに全く動かなくなって大いに焦った。ダイヤルを引っこ抜いて下のノブを回したら、ノブの付け根のワッシャーが緩んでいたので指で軽く締めた。動くようになった。ふぅ。

H2

2019/03/12

Studio Electronics SE-1とMidi Questの組み合わせは今ひとつ

20190312b_midiquestse1banklist

Studio ElectronicsのSE-1を、Midi Questで制御できるかやってみた。バンクの受信(Midi Quest側から見て)は、SE-1の側で手動でバンクを送る必要があるが、一応できるようだ。バンクの送信もできるようだ。ただ、パッチの編集や送信はしない方がよい。SE-1側のデータが変に上書きされることがある。うーむ。なかなかうまくいかんもんですな。

H2

2019/03/11

Studio Electronics SE-1で基本音色を作る

20190311a_studioelectronicsse1
Studio ElectronicsのSE-1(ほぼSE-1X相当)を弾いてみている。うちのSE-1にはバンクA~Dに99×4=396のプリセット音がある。各バンクの前半にはこれでもかというほどのベース音が入っており、一つひとつの実用度も高い。スタジオに持ち込んで、アナログのベース音が欲しいという要望に応えて設置し、プリセットを聴かせて顧客が望むベース音のイメージを探り、プリセットでよければそれを使い、少しエディットが必要であれば施す、という使い方に、ぴったりマッチするシンセであったろうと思う。
SE-1の音はminimoogに似てはいない。Slim Phattyの方がmoogっぽい。でも、SE-1には別種の「堂々とした音」があり、堂々としているという点では、minimoogに通底するところがあるのかもしれない。初期SE-1のデザインがminimoogにちょっと似ていたのも、顧客に対するアピールという点では、大いに意味があったと思う。
シンセを「ビンテージ」と「モダン」に分ける年は、ヤマハDX7が出てMIDIが一気に普及した1983年だと私は思う。アナログ・モノフォニック・シンセサイザーはビンテージ期の主役であった。大手メーカーがリリースした最後のアナログ・モノ機は、Sequential CircuitsのPro-Oneだろう、と私は思っていたが、Vintage Synth ExplorerのPro-Oneの記事によれば、Pro-Oneが製造されたのは1981~1983年であるという。だとすると、ローランドSH-101は1982年なので、そちらの方が後なのかなぁ。まあ、日本にPro-Oneが来るのに時間がかかっていたのかもしれない。
その後、1980年代はアナログモノ機を開発しようという会社はなく、そこで出てきたのがStudio Electronicsだ。minimoogが大きく重く不安定であるのを何とかしようと、midimoog、midiminiを投入。その後に、自分たちのシンセを作ろう、と思い立って1993年に作ったのがSE-1である。それまでの経験を活かし、広い音域で安定して動作するように作ってある。音色メモリーがあり、音色に名前を付けられる。minimoogの3オシレータ構成は継承したが、それとは別に3LFOを備え、エンベロープは4基に倍増だ。オシレータの波形は鋸歯状波、方形波、三角波をオン/オフできるProphet風。フィルターは、24dB/Octに加えて、12dB/OctのLPFとBPFを選択できる。MIDIのモジュレーションホイール、ベロシティ、アフタータッチにしっかり対応している。
1990年代にアナログモノ機を作ろうという会社はほとんどなかった。そこをがんばったStudio Electronicsは、アナログモノの火を絶やさなかったという点で、シンセの歴史に名を残したと言える。
音に名前を付けられるアナログ・モノフォニックのモジュールは、そんなに多くない。うちにはSE-1のほか、moog SlimPhatty、Waldorf Pulse 2、Toraiz AS-1、Mutable Instruments Shruthi XTがある。うちにないものも、moogのVoyager RackとSequential(当時はDSI)のMophoくらいではないだろうか。嚆矢となったのは、SE-1である。
SE-1は、ビンテージとモダンの中間に位置するシンセである。面白い。
シンプルな音をいくつか作ったので、どうぞ。

SAW1

自分がこれから使う上で基本となる音を最初に作るようにしている。オシレータ1で鋸歯状波を出し、オシレータ2と3はオフ。アフタータッチでビブラートをかける。外部で少しリバーブをかけた。堂々とした気持ちのいい音で、いつまでも練習できる(苦笑)。録音の後半では、76鍵盤の下から上まで弾いてみた。76鍵盤の全域で使えるのはすごい。ビンテージものにコンバーターをつなぐ方法では、これほどの音域は得られない。「NOTE PRIORITY」パラメータは低音優先の「LOW」にしている。他に高音優先の「HIGH」、後着優先の「LAST」も選べる。低音優先と後着優先は、どちらでもあまり変わらないシンセもあるが、SE-1は違いがはっきりしている。選択をまじめにやれ、演奏もまじめにやれ、と諭されているような気がする。

PULSE1

50%程度のパルス波にし、フィルターは12dB/Octのローパスにした。12dBフィルターは「オバーハイム風」と評されることが多いが、オバーハイムのモノシンセを使ったことがない私にとっては、ヤマハとコルグの昔のモノシンセの雰囲気を出すのに便利な機能である。上の「SAW1」ではグライド(ポルタメント)をオフにしていたが、こちらはオンにしている。グライドをオンにしていると、グライドタイムのつまみを左に回し切っていても少しグライドがかかり、これがまたSE-1の味になっている。

TRI1

三角波、24dBフィルター、グライドオン。1970年代に国産各社のモノシンセのカタログを食い入るように眺めていた私は、三角波があるのは高級機だという先入観を持っている。三角波、いいっす。

TRI1AUTOGLIDE

SE-1には「AUTO GLIDE」というパラメータがある。通常は「0」にしておく。その状態では通常のグライド(ポルタメント)がかかる。「AUTO GLIDE」をマイナス方向に増やし、GLIDEつまみでタイムを設定すると、レガート演奏時にせり上がりを得ることができる。プラス方向にすればピッチが上から正しいピッチへ降りてくる。今回の録音では、20190311b_se1autoglideminus3のようにAUTO GLIDEをマイナス3に設定している。音を離して弾くとせり上がりがなく、レガートで弾くとせり上がりが付く。下降音階でもせり上がりになるところが通常のポルタメントと異なる。こういう実装は、とても珍しい。なんというか、いろいろ考えてやってみてたんですね。固定のオートベンドをやるには、やはりEG3またはEG4を使うしかないということだろうか。
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