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カテゴリー

カテゴリー「Studiologic」の11件の記事

2022/03/14

Studiologicの無償ソフト「Numa Player」をインストール

20220314a_numaplayer

Studiologicが、2022年3月4日にフリーのソフトウエア音源「Numa Player」を公開した(公式ブログの記事はこちら)ことを知り、ダウンロードしてインストールしてみた。スタンドアロンでもプラグインとしても使えるが、Windows用のスタンドアロン版はASIO対応ではないようだ。

20220314b_numaplayerstandalone

上の図のように、Windows Audio(Low Latency Mode)を選んでみたが、これでも遅い。最初の画像はCakewalkで開いてASIOで弾いた様子だが、これならまあまあの反応時間である。Mac用はスタンドアロン版でも十分弾ける。

ピアノの選択肢は4種ある。それらを録音した。MR-2000Sを回して手弾きしたもので、演奏のつたなさはご容赦いただきたい。

Model D 1983

スタインウェイのフルコン「Model D」の1983年ものであろう。フリーのピアノ音源としては、かなり良いものであると思う。インストールする価値がある。ペダルノイズがけっこうあるが、「Damper Noise」というパラメーターで加減できるかもしれない。

Model F 2000

Model Fというのは、Fazioliを暗示しているのかもしれない。最初のModel Dと比べて異色な線を狙っており、これがFazioliらしさかというと、まあそうではないだろう。

The Upright

アップライトピアノ。出てくる画像は背が低い、欧米家庭向け的なものだ。デチューン感が少し強いが、オーソドックスで、使いやすそうな音である。

CP E-Grand

ヤマハのエレクトリックグランド「CP」の音。画像はCP-70か70Bか、といったところ。私が大学時代にサークル部室やスタジオでよく弾いていたのは80で、80はもう少し低域が豊かであった気がする。可もなく不可もなく、といったところだろうか。

アコースティックピアノの4音色は以上。

エレクトリックピアノは、ローズとウーリッツァーが2種ずつあり、DX7が4種。下の図が選択画面だ。

20220314c_numaplayerelectricpianos 

その他キーボードは8種。クラビネット、ハープシコード、ビブラフォン、マリンバ、チェレスタ、あとはアコーディオンが3種だ。

20220314d_numaplayerkeys 

ストリングス&パッドは7種。ソロストリングスがないのがちょっと残念。

20220314e_numaplayerstringsandpads

音色を切り替えるといろいろな画像が出てきて楽しい。スプリット、レイヤー、音色の調整、エフェクトの調整などができるので、手弾きするだけでもけっこう楽しめそうだ。一番上の画面では上の方に「Init」とあるが、そのドロップダウンリストを開くと、プログラム一覧が表示され、ある程度調整された音色を弾ける。新しいプログラムを作ったり、ファイルに読み書きすることも可能なようだ。

Studiologicは電子ピアノ「Numa」シリーズがけっこう売れているように思う。その一端をソフトで弾けるのは、お得感がある。ありがたいことだ。

H2

2021/12/16

Studiologic Sledgeで基本音色を作る(10個のm4aファイル、1個のsyxファイル)

20211216a_sledgesoundmapper

内部を壊したSledgeであるが、今のところ、かろうじて動いているようだ。ピッチベンドホイールを下げる時にきょう体に当たってギシギシ音がするという問題が気になり、昨日、再度開けて直した。鍵盤のケーブル2本を間違えて挿し、高音と低音が入れ替わるというドジも、また開けて直した。コネクター裏面から止める木ネジも、全部入れた。

このまましまい込むのも癪に障るので、基本音色でも作ってみようかと思った。上の図にあるものがそうである。最初にある「SIMPLE1」はプリセットのモディファイだが、他は「Init」という初期プログラムから作った。

SIMPLE1

ファクトリープリセット「028 SIMPLE」が気に入ったのだが、ビブラートがかからない。ビブラートをかけられるようにしたのがこの「SIMPLE1」である。Sledgeのビブラートは、モジュレーションホイールとアフタータッチの両方でかけられる。DEPTHつまみによって、かなり浅くかけられるのが、私の好みに合っている。

SAW1

鋸歯状波1個を出し、フィルターを絞り、アタックとリリースを上げ、ディレイを少しかけたもの。ビブラートもかけられる。音色名が大文字だけなのは、Sledgeのパネルで操作する際、小文字の出し方がわからないからだ。小文字は使えないのかもしれない。

SQUARE1

「SAW1」の波形を方形波にして、モノにし、フィルターなどを調整したもの。フィルターは12dB/オクターブにした。その方が昔の日本シンセっぽくなるかと思ったのだった。

OBOE

幅が均等な方形波から幅の狭い矩形波(パルス波)に切り替えてオーボエっぽく作ったもの。VELOCITYつまみを上げたので、弾く際のベロシティが適切でないのがばれる。

SAWSTRINGS

鋸歯状波でストリングスを作ったつもりだったのだが、オシレーター2と3は矩形波になっていたことに今気づいた…。頭の中のイメージと違ったのはそのためか。オシレーター2と3はデチューンをし、ビブラートはオシレーター1だけにかけた。

SOLOSTRING

前の「SAWSTRINGS」のオシレーター2と3をオフにし、リバーブをやめてディレイにした。この音色を気に入ったので、この記事を書いた。

ここから下は、隠し機能の初期音色として作ったものだ。まずはユニゾンである。Sledgeでモノとポリの切り替えボタンを押すと、下のコントロールチェンジを発する。

20211216b_studiologicsledgecc_mono_poly

01がモノで、01がポリだ。1バイト目を増やすとユニゾンになる、らしい。例えば、10だと2ボイスユニゾンでポリ、11だと2ボイスユニゾンでモノであると思う。

「Init」のベロシティをゼロにして、キータッチによる音量変化をなくしたのが下の音だ。

Init VELOCITY Zero

初期音色「Init」は、3オシレーターすべてがオンになっており、けっこううるさい。VELOCITYつまみをゼロにしたのは、音量変化をなくすためだ。

次は、2ボイスユニゾンにしたものである。

2VOICEUNISON

ユニゾンにしていない場合に比べて音量が大きいのだが、コンプレッサーかけて録音してレベル上げすれば、そんなことはわからないよね、という状況である。

2VOICEUNISON Osc1 Modulated

上の2ボイスユニゾンで、オシレーター1にビブラートをかけた(たぶん)。処理が追い付かない分、ユニゾンデチューンっぽくなるのかもしれない。

どうでも音量を上げたい時に、ユニゾンを使うとよいのかもしれない。とりあえず、ポリは6ボイスまで用意した。トータルで24音ポリだとすると、6ボイスユニゾンで4音ポリになるはずだ。モノは8ボイスユニゾンまで用意した。ただ、Blofeldのシステムエクスクルーシブのドキュメントだと6ボイスまでしか記載がないので、7と8は意味なしかもしれない。

次はフィルターモードの隠し機能だ。ローパスフィルターで12dBと24dBの切り替えをすると、下図のコントロールチェンジが出る。

20211216c_studiologicsledgecc_24db_12db

01が24dB、02が12dBだ。ネット情報によると、07でノッチ24dB、08でノッチ12dB、09でコムフィルタープラス、10でコムフィルターマイナス、11でPPGになるという。Blofeldのシステムエクスクルーシブのドキュメントによれば、

0 Bypass
1 LP 24dB
2 LP 12dB
3 BP 24dB
4 BP 12dB
5 HP 24dB
6 HP 12dB
7 Notch24dB
8 Notch12dB
9 Comb+
10 Comb-
11 PPG LP

であるという。ふーむ。

Comb+ Filter Modulated

コムフィルタープラスにして、フィルターのカットオフ周波数をLFOで変調したもの。そう言われれば、コムフィルター(櫛型フィルター)のような気もする。今回の録音では雑音が目立つ。ポリで弾いていると発音しないこともある。モノでは大丈夫っぽい。

最初の図の音色のシステムエクスクルーシブファイルを下に示す。

ダウンロード - 20211216a_sledgesounds.syx

Sledgeは、液晶ディスプレイで階層を降りていって音色を変える、という作業を極力排除しようとしたシンセである。あれができないこれができないを言い出すと終わらない。あるもので勝負というシンセであり、これはこれで、楽しいかもしれない。

H2

2021/12/15

Studiologic Sledgeを壊した

20211214c_midipipealist

ものすごく恥ずかしい話なのだが、Studiologic Sledgeを開けていじって壊した。教訓もあるかもしれないので書く。

事の起こりは、Sledgeのモジュレーションホイールが下がり切らないことであった。コントロールチェンジを見ると値がゼロにならない。今回出してきた最初のうちは一桁くらいまでは落ちたのだが、昨日になって、26程度にしか下がらなくなった(上図)。こうなると弾けない。KORG Collection TRITONのアコースティックギターの音を弾いて、ビブラートがかかりっぱなしになってしまう。聴けたものではない。

裏面のネジ(木ネジなんだこれが)を外してふたを外し、基板と鍵盤をつなぐケーブルなどを外してふたを完全に取り外し、ホイール部分を外した。可変抵抗器に力をかけて角度を変え、これでもしかしたらうまくいくかも、と思った。

ふたを付けて、木ネジを入れ直す。電源を入れて弾いてみると、ホイールは何とかゼロに戻せるようになったようだ。ところが、鍵盤のいくつかが発音しない。

ふたを開けて、鍵盤と基板をつなぐフラットケーブルが着いているか確認する。コネクターはちゃんと挿し込まれていたが、なんと、フラットケーブルに穴が開いていた。木ネジで貫通してしまったのだ。

やっちまった…。

ケーブルガイドにちゃんと通すべきだった…。

フラットケーブルをなんとなく水平に直し、とりあえず、ケーブルを貫通する恐れがない部分だけ木ネジを入れた。今度は、なんとか全鍵発音した。しかし、いつ壊れるかわからん。

ピッチベンドホイールがプラスチックのボディと干渉し、下げる時にキーキー音を立てるようになった。もう一度開けて直す根性はない。

そもそもモジュレーションホイールの作りが安いんだよ、と言いたくなる。でも、私の開け閉めに問題があったのも事実だ。

H2

2021/12/05

Studiologic Sledgeを出してMac OS再インストールに追い込まれる

20211205a_studiologicsledge

昨晩、机右手のMacBookを中心としたシステムで、メイン鍵盤を替えた。ローランドSYSTEM-8から、Studiologic Sledgeである。アフタータッチ付きにしたいなぁ、というだけのことであった。

Sledge自体は壊れてはおらず、Windowsパソコンに接続してSpectreからファームウエアの更新(2.5.2)をして、MacBookにもSpectreとSledgeSoundmapperを入れようとした。JavaベースのSoundmapperは、スクロールバーの表示がおかしかったり、音色のコピーがなかなかできなかったりした。SpectreはMacOS BigSurに拒否されて起動もしない。あーだこーだやっているうちに、Fireface 800が認識されなくなった。Spectreの巻き添えを食って、Fireface 800のドライバーソフトが拒否されたらしい。

これは困った。このままFireface 800を使えないとなると、全面的な改編をせねばならぬ。

Fireface 800のドライバーの再インストールはダメ。Timemachineで少し前に戻せるか試し、容量不足だのOSの再インストールが必要だなどと言われてうまくいかない。OSを再インストールしたが状況変わらず。SSDの内容を消去してOSを再インストールして、やっとFireface 800のドライバーが入った。

ドライバーとアプリケーションの再インストールがある程度終わったのは午前3時過ぎ。Logicのライブラリのダウンロードとインストールが続いている状況で布団に入った。

これでディスクの中身が少しクリーンになった、と思うことにしよう。

H2

2017/12/22

Studiologic Sledgeを2.5.1に更新、プリセット1~10

20171222c_sledgeonthetable

Studiologic Sledgeに新しいOS「2.5.1」が出ているというので、更新しようと引っ張り出してきた。SLオプションが全員に提供されること、出力音量が上がったのが主な改良点のようだ。SLオプション、買わなければよかったか。まあ、少し早く記事にできたのだから、よしとしよう。

SLオプション用に、新しい波形セットが提供された。下の図はそれを転送している様子。相変わらずゆっくりで、「25分かかる」と言われた。

20171222b_sendingsamplestosledge

「Stage Piano」は、前回作業をした時には見かけなかったと思う。とりあえず、これまでのものは消して、新しい波形と新しいファクトリープリセットを入れてみることにする。ファクトリープリセットは一新されており、最初の10個を弾いてみたが、テクノ風味の変態音色だらけで、うまく弾けなかった…。

001 SLEDGE


「20171222b_001Sledge.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルモジュレーションの音。SledgeがWaldorfのシンセの一つであることを強烈に主張している。

002 NICE WAVES


「20171222c_002NiceWaves.mp3」をダウンロード

冷たい感じがジャーマンテクノ。

003 WAVEQUENCE


「20171222d_003Wavequence.mp3」をダウンロード

いやほんとに、テクノ路線になったんだなあ…。

004 CHILLAR


「20171222e_004Chillar.mp3」をダウンロード

冷たいです。

005 RESOPACKED


「20171222f_005ResoPacked.mp3」をダウンロード

ゼロdBにノーマライズしたら音がおかしくなった。仕方ないので上に1.5dB開けた。

006 BP SWEEP


「20171222g_006BpSweep.mp3」をダウンロード

Waldorfフィルターがあまりに生々しい。美しいとも思うけれど。

007 COLD DREAM


「20171222h_007ColdDream.mp3」をダウンロード

冷たい音ばっかり。

008 FORMATA


「20171222i_008ForMata.mp3」をダウンロード

ビートに合わせて弾くのが大変に難しく、簡単なフレーズに落ち着いた。

009 BIG DANCE


「20171222j_009BigDance.mp3」をダウンロード

低域をドーンと響かせるのが楽しい音なのだが、録音すると興がそがれる。

010 HOLD&CRY


「20171222k_010holdcry.mp3」をダウンロード

モジュレーションホイールを上下させてみた。

H2

「シンセ・サウンド」を更新

Prophet08x1000

Kamoda Musicの「シンセ・サウンド」コーナーに、Waldorf Streichfett、Dave Smith Instruments Prophet '08、Studiologic Sledgeの3機種を追加した。また、MONTAGEのページに、MONTAGE EXPANDED、Synthogy American Grand、DX7、DX7 IIのセクションを追加した。MP3ファイルの合計数は925に達した。年の瀬を迎え、年内にやろうとは思っていたのだった。

来年もたくさん録音しよう。少しはうまくなるかもしれないから(苦笑)。

1ページに多くのオーディオコントロールを貼り付けており、Webブラウザによっては、うまく読み込めないことがあるかもしれません。Mozilla Firefoxを推奨します。

H2

2017/08/10

Studiologic Sledgeのプリセット21~40

20170810a_studiologicsledge

8月8日に続いて、Studiologic Sledgeのプリセット21~40をお送りする。演奏がヘタなのはいつものことだが、ファクトリーのデモは、うますぎて逆に参考にならないのではないかと考えている。シンセ評論としては、ヘタで十分ではないだろうか。その方が、「あー、私でもこれよりはうまく弾けそうだから、このシンセいいかも」って思ってもらえそうだもんね。

021 INFABULUS


「20170810a_Infabulus.mp3」をダウンロード

オシレータ1でウェーブテーブルを使い、オシレータの2と3も使い、独特のリバーブがかかり、ポリフォニックポルタメントがかかっているという、とてもSledgeらしい音。アナログモデリングというより、デジタルシンセだなー、と思う。

022 MINI CLICK


「20170810b_MiniClick.mp3」をダウンロード

Sledgeは、アタックが速いというより、独特の雑音としてのクリックを持っているように思う。アタックを遅らせれば消せるんだけど。オシレータ1の鋸歯状波のみで作られている。minimoogっぽいかというと、別にそうは思わないが、でも、それをイメージして作ったんだよ、ということを示すのは、悪いことではない。

023 QUADRA TRIO


「20170810c_QuadraTrio.mp3」をダウンロード

ARP QUADRAをイメージして作ったんだろうか。太いというより、重みのある音が心地よい。サインのモジュレーションもきれい。

024 SPACE JUPI 4


「20170810d_SpaceJupi4.mp3」をダウンロード

ローランドJUPTER-4なんでしょうねぇ。4ボイスユニゾンのイメージかな。モジュレーションホイールまたはアフタータッチで方形波がカットオフにかかり、いい味を出している。

025 SL TIGER


「20170810e_SlTiger.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルのみで作ったオルガン音。昔々、TIGERというコンボオルガンがあったようで、それをイメージしたのかもしれない。どの波形を使っているのかは謎だが、WAVEつまみを回すと、それだけで面白い。Sledgeは、ウェーブテーブルがあり、PCMサンプルがあり、さらにオシレータを2個追加できるので、オルガンの音はなかなかに楽しめる。ただ、ディストーションがちゃんとしたものがない。フィルターにはDRIVEつまみがあるが、これは、うまくかかったりかからなかったりする。また、ロータリーエフェクトがない。Juno6でやっていたように、コーラスで代替することはできるが…。

026 SL CLAVI


「20170810f_SlClavi.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルのみで作ったクラビネット。これもWAVEつまみを回すと楽しい。けっこうよくできたクラビ音だと思う。私にとって、クラビは苦手分野であるけれど。

027 HELICOPTER


「20170810g_Helicopter.mp3」をダウンロード

ヘリコプターの効果音。弾くキーによって音が微妙に違うのが面白い。よくできている。

028 OBERH PAD


「20170810h_OberhPad.mp3」をダウンロード

これがオバーハイムかと問われると、うーん、Matrix 1000はこんな感じだったような気がする。売っちゃったけど。

029 ANYA BRASS


「20170810i_AnyaBrass.mp3」をダウンロード

Enyaからもじったのかなあ…。鋸歯状波3個によるブラス。よくできている。音がかっちりしていて、アナログというよりは、PCMブラスっぽい。でも、モジュレーションがきれいにかかるのは初期のPCMシンセとは違う。オシレータ3つLFO3つというリソースを生かした音なのかも。

030 VIBES


「20170810j_Vibes.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルのみで作ったビブラフォン。本物に似ているとは思わないが、好みの音。これもWAVEつまみを回すと勉強になる。

031 SIRE LEAD


「20170810k_SireLead.mp3」をダウンロード

パルス一発のリード。PULSE WIDTHは「50」なので、方形波と変わらない。でも、そのつまみを回すと勉強になる。特徴のあるパルスだと思う。

032 ANALOG PAD


「20170810l_AnalogPad.mp3」をダウンロード

どこがアナログなんだ?と思うが、もしかしたら、Waldorf WaveやMicroWaveはこういう音だったのかもしれない。そのあたりは買ったことがないので、今ひとつわからない。私が買ったWaldorfのシンセは、Microwave 2だけである。モジュレーション(とアフタータッチ)は、ランプがフィルターに正方向でかかっている。

033 ANALOGSTRING


「20170810m_AnalogString.mp3」をダウンロード

いい広がりを持ったシンセストリングス。上のANALOG PADと同様にアフタータッチがフィルターにかかっており、それを強調して弾いてみた。ただ、自分が演奏するなら、やはりビブラートにアサインする。

034 MICRO SAX


「20170810n_MicroSax.mp3」をダウンロード

幅が均等でないパルス一発で作ったサックス。いい味を出している。方形波でビブラートかけなくてもいいんじゃないの、と思うが、変えるのに手間はかからないから、一つの提案として受け取っておこう。

035 KE9 LEAD


「20170810o_Ke9Lead.mp3」をダウンロード

どうやら、Emerson, Lake and Palmerに「Karn Evil 9 Suite」という曲があるらしく、そのリードトーンをまねたものではないかと推測される。YouTubeの動画で見たら、カバーバンドがすばらしい演奏をしていた(ELP KE9 1st Impression Part1 cover by a virtual ELP Cover Band)。うーん、やるぜ。

036 AQUA LEAD


「20170810p_AquaLead.mp3」をダウンロード

3オシレータあるぞ、というリード。いけてる。

037 MULTI BASS


「20170810q_MultiBass.mp3」をダウンロード

ベースにここまでモジュレーションをかけるのは一般的ではないと思うが、でも、それがプログラマからの提案ということで。

038 SQUARE PAD


「20170810r_SquarePad.mp3」をダウンロード

これもモジュレーション過多と思うが、でも、参考になる。

039 1 OSC ARP


「20170810s_1OscArp.mp3」をダウンロード

シンプルな音の方が音圧がある、という例。

040 ORGAN BRAKE


「20170810t_OrganBrake.mp3」をダウンロード

ブレーキは、ロータリースピーカーのモーターを止めた、揺れがない音を指すのだろう。ウェーブテーブル一発で作られており、WAVEつまみを回すといろんなオルガン音が仕込まれていることがわかって面白い。

H2


2017/08/08

Studiologic Sledgeのプリセット1~20

20170807a_studiololgicsledge

机右脇のテーブルに、ここしばらくはパソコンのディスプレイ2台を置いていたのだが、それを片付け、Studiologic Sledgeを置いた。このテーブルは元々は食卓用のもので、市のリサイクルで椅子4脚と共に買った。キーボードスタンドとしては、ちょっと高い位置になってしまうが、弾いても揺れないのは嬉しい。

Sledgeを、けっこう気に入っている。購入当初にプリセット1番を弾いて、アフタータッチのビブラートがけっこう好みの感じでかかることがわかった。ボリュームペダルの動作もいい。61鍵は、広い音域を簡単に試せるので、やはり、37鍵や49鍵盤よりも楽しい(もちろん場所を取るが)。音色に名前を付けることができ、つまみで手軽に音を変えられる。サンプルプレイオプションによって、PCM波形も使える。音色は、ハイもローもちょっと詰まり気味に感じるが、それがいやかというと、まあ、これでいいかな、と思う。フィルターは、ムーグともシーケンシャルとも日本メーカーとも違う味だが、それが悪いとも思わない。リバーブやディレイも、ちょっと独特で、スピーカーで出した時に、面白い音がする。

トータルでは、Nord Waveと似ていると思う。ポリフォニックポルタメントがあるのは、Sledgeの良さだろう。ユニゾン機能は、どちらにもない。ただ、Sledgeは3オシレータなので、それでカバーできることもある。ポリフォニックでもマルチプルトリガーとシングルトリガーを切り替えられるようで、これも珍しい機能だと思う。

音色をテンキーで呼び出せるのもいい。

今イチな点もある。明らかに、ハングアップすることがある。アルペジオ音色でサスティンペダル踏んだ時などだ。これって、ライブで起きたら困る。私の知っている限りパニック機能がないので、電源を入れ直すしかないが、その際の雑音もけっこう大きい。

液晶にコントラスト調整がない。見にくいことがある。

低音域と高音域で音色のバランスがあまりよくない。KEYTRACKで調整できることもあるが、できないこともある。

コメントは今回はこれくらいにして、プリセット音の紹介に進もう。

001 SLEDGE POWER


「20170808a_SledgePower.mp3」をダウンロード

Wavetableを使った、Sledgeらしい音。ご丁寧に、ウェーブテーブルにモジュレーションまでかかっている。同様のことをするのは簡単ではないけれども。

002 ILLUSION


「20170808b_Illusion.mp3」をダウンロード

ポリフォニックポルタメントが印象的。Clavia Nordは、これができない、と思う。

003 TRUMPET MOON


「20170808c_TrumpetMoon.mp3」をダウンロード

アフタータッチビブラートがきれいにかかるのが特徴なのだが、今回は、それを使わないものを弾いてしまった。何故か、これを弾きたかったですよ。

004 OMNI LORD


「20170808d_OmniLord.mp3」をダウンロード

これはモノ。モノにするとポルタメントがフィンガード(レガートした時だけかかる)になる。ビブラートは方形波でかかっている。

005 EMO CHORD


「20170808e_EmoChord.mp3」をダウンロード

3つのオシレータがドミソに設定されている。コードメモリー的な音。ビブラートはこれも方形波。

006 WHO FLASH


「20170808f_WhoFlash.mp3」をダウンロード

カテゴリーがベースなので、低めで弾いてみたが、よくわからない。

007 EIGHT BRASS


「20170808g_EightBrass.mp3」をダウンロード

おそらく、Jupiter-8をイメージしたブラス。録音は、ビブラートのかけ過ぎでふにゃふにゃしてしまったが、実際は、けっこう芯がある、いい音。

008 EIGHT LEAF


「20170808h_EightLeaf.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルのモジュレーションで、デジタルな感じが付加されている。リードトーンとしても使えるが、せっかくポリなので、両手で弾いてみた。曲は、坂江務作曲「Off The Stage」のイントロ。

009 SINTHETICARP


「20170808i_SintheticArp.mp3」をダウンロード

アルペジオの例その1。減衰音に聞こえるが、アンプEGではサスティンレベルがけっこう高め。フィルターEGがよく効いている。

010 VINTAGE SINE


「20170808j_VintageSine.mp3」をダウンロード

オシレータ1が32フィート、オシレータ2が2フィート。フィートを離すとオルガンぽくなるのが常なのだが、そうなっていないところにプログラマのうまさを感じる。

011 MICRO SINE


「20170808k_MicroSine.mp3」をダウンロード

サイン1個だけなんだけど。なんか、きれい。

012 SQUARE ARP


「20170808l_SquareArp.mp3」をダウンロード

アルペジオ音色に揺れが大きく設定されているのに新鮮さを感じた。ビブラートじゃなくて、コーラスみたい。

013 WELCOME !!!


「20170808m_welcome.mp3」をダウンロード

サンプル&ホールドをフィルターにかけた音色。フィルターが独特の味を持っている。

014 SWEET PAD


「20170808n_SweetPad.mp3」をダウンロード

私が好きなタイプのパッド。こもっていて、でもちゃんと鳴る。

015 PEARL PAD


「20170808o_PearlPad.mp3」をダウンロード

これも素敵なパッド。オシレータの1と2は鋸歯状波で、3はPWM。PWMに味がある。

016 SWEEP PAD


「20170808p_SweepPad.mp3」をダウンロード

オシレータ3にLFO1のランプがかかっていて、それがスイープを生み出している。キーを押したままにすると音が消えてしまうので、うまいところで離鍵すべきだったのだが、この録音では、そこまでできていない。

017 SCREAM WAVE


「20170808q_ScreamWawe.mp3」をダウンロード

昆虫モンスターの声、といった風情の音。すごい。

018 FUSION CLAVI


「20170808r_FusionClavi.mp3」をダウンロード

ウェーブテーブルを使っているのだが、波形選択が通常のボリュームでクリックがないため、どの波形を使っているかさえわからない。波形にモジュレーションもかかっているし。このあたりは、使いにくい。

019 GHOST


「20170808s_Ghost.mp3」をダウンロード

いかにも、幽霊を感じさせる音。モジュレーションは、LFO1、LFO2、ホイールのすべてがオシレータ1にかかっている。波形はLFO1と2がサインで、スピードが違う。ホイールはランプ。うまいものだ。

020 JUPITER WIND


「20170808t_JupiterWind.mp3」をダウンロード

これはローランドのJUPITER-8ではなく、木星のことだと思う。木星の風なんてだれも聞いたことないけどね。いい風の音なのだが、リリースが非常に長く、また、Sledgeは音色を切り替えても前の音が消えないので、この音を一度使うと、次の音への影響が大きく、場合によっては電源を切らなければならない。

H2

2017/07/25

Studiologic Sledgeに25波形を仕込む

Studiologic SledgeにSledge SL(波形再生オプション)を入れて、そこに、Sledge用ライブラリ、Blofeld用ライブラリから25個の波形を入れてみた。Sledge Spectreの画面はこんな感じ。

20170725a_sledgespectre

約54MB、87パーセントを消費している。A1からA14はSledgeのライブラリ、A15からA25はBlofeldのライブラリのものだ。スクロールダウンして、A24とA25を表示したのが下の図。

20170725b_scrolldown

A22のFrench Hornは、SledgeのライブラリのHornsと同じ音だと思う。で、Hornsの方だけにしたのだが、どこで狂ったのか全音域が発音されなかったので、それを削除し、French Hornを入れた。あーやったり、こーやったりのたびに、「転送に40分かかります」と言われるので、かなりきつい。

Sledgeのライブラリはプログラムファイルがsyx形式で提供されている。それを入れ、多少改造したのが下の図。

20170725c_programsusingsamples

160から174が、Sledgeのライブラリの波形を使ったプログラムだ。

全部録音するほどの時間をとれないので、とりあえず、ピアノ3つ。

CONCERTGRND1


「20170725a_ConcertGrand1.mp3」をダウンロード

提供されている元プログラムはえらく倍音を削ってあったので、フィルターを12dB/Octに切り替えてカットオフを開けて、などの変更を加えた。嫌味のない、素直な音だと思う。

Power GRAND1


「20170725b_PowerGrand1.mp3」をダウンロード

Power Grandという音色名を聴くと、MOTIF-RACK初代を思い出す。それには負けるかな、と思うが、それなりに使いやすいピアノ音色ではないだろうか。

STUDIO GRND1


「20170725c_StudioGrand1.mp3」をダウンロード

スイープしている感じがちょっと嫌味かも。中高域で弾いた方が、良さが出たかもしれない。もうちょっと、倍音を絞るとか、改良の余地がありそう。

以上3つのピアノ音を弾いた感想としては、1990年代のシンセのピアノのレベル、である。サンプルの大きさも、同時発音数も、そんな感じだ。使えないほどひどくはないが、レコーディング時に現在のシンセを用意できるなら、ピアノ音はそちらにまかせた方がいいかもしれない。

それでも、Sledgeにこんな感じのピアノ音が入るのは、嬉しいし、役立つ。ライブに1台持ち出そう、ということになったとき、Sledgeは選択肢の一つになりえると思うからだ。軽く、61鍵あり、サスティンペダルとボリュームペダルを接続でき、ピアノの音も出る。セッションレベルなら、けっこういける。

Sledge、けっこう好きです。

H2


2017/07/24

Studiologic Sledge SL購入

Studiologic Sledgeのオプション「Sledge SL」を購入した。約60MBのフラッシュメモリーに、波形を転送できるようにするオプションである。Studiologicのサイトでデータが少しダウンロードできる。WaldorfのサイトでダウンロードできるBlofeld用の波形データも送れる(プログラムデータはダメっぽい)。

Sledge SLの価格は、Waldorfのサイトで99ユーロ。システムがおかしいのかスムーズに購入できたとは言えない。サポートの人と何度かメールでやりとりが必要だった。でも、レスポンスは、1日1回程度であったけれど、それなりにスムーズで、動いた今となっては不満はない。下の図は、SledgeSpectreというソフトでサンプルを転送している様子。

20170724a_sledgespectre

USB MIDIで転送しているせいか、転送にはかなり時間がかかる。転送時は転送先の内容はすべて消去される。一部を転送することはできない。転送後にはハードウエアの電源を切って入れ直す必要があり、その際にUSB MIDIがおかしくなるのか、転送ソフトも再起動する必要があり、なおかつ、転送ソフトがMIDIデバイスを記憶してくれないので、再設定が必要になる。波形を転送してもプログラムは転送されず、別のソフトを使う必要がある。タメイキ。

それでも、面白い。

フラッシュメモリーにオリジナル波形を仕込むことが可能なシンセはそんなに多くない。私が持っているものでは、ヤマハEX5、MONTAGE6、ClaviaのNord Wave、そしてStudiologicのSledgeだけた。MONTAGEとSledgeはまだファクトリーのデータを入れてみているだけであるが、機能紹介を読む限りでは、WAVを入れられるはずである。

波形を仕込むの、意味があろうがなかろうが、好き。

H2


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