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カテゴリー「Yamaha」の278件の記事

2023/11/27

Reon driftbox R MIDIなどで「ドキュメント読めよ」

20231127a_reondriftboxrmidi

Reonのdriftbox R MIDIについて先日の記事で、説明書がなくて使い方がわからないと述べた。改めて検索したところ、こちらにdriftbox R Limitedのマニュアル(英語、日本語)のPDFがあった。それを見たところ、R MIDIとR Limitedの操作パネルはほぼ同一で、十分参考になることがわかった。ダウンロードしよう、と思ったら、自分のハードディスクに既に同じファイルがあった。

ドキュメントは、なるべく読みましょうね。

driftbox R MIDIを主役にして1曲。

Read The Document

driftbox R Limitedのマニュアルを見ながらR MIDIへのケーブルの配線を工夫したり、スイッチをカチカチしたり、つまみをクニクニしたりしているうちに、一つ面白い音ができた。それを弾くならこうかな、とCakewalkにMIDI録音し、それに合わせてヤマハMOTIF-RACK XSの「Rock Stereo Kit 2」で伴奏を付けた。driftbox R MIDIにかけたディレイはローランドMX-1内蔵のディレイ2。

driftboxの音が震えているのは、CV制御しないVCO2を低めの周波数にして、VCO1とVCO2の間で相互にモジュレーションをかけたから。モジュレーションの深さによって音程が変わるので、音程はコルグNTS-2のチューナーを信じて調整した。driftboxの安定性はけっこうなもので、途中で狂っていくことはないようだった。

上の写真で、SH-01AのCV出力にパラケーブルを使っていることをわかっていただける、かもしれない。

一つはCV1 INに送り、もう一つはVCF CV INに送っている。こうするとフィルターのキーボードフォローがかかり、広範囲で弾くことが容易になる。CV LINKスイッチをオンにする(上げる)と、CV1に送ったCVをVCO2でも使ってくれる。オフにするとVCO2はCVに影響されなくなる。

ドキュメントを読み、SH-01AとNTS-2を併用することで、driftbox R MIDIを、初めて意図通りに使えた気がする。一生練習だ。

H2

(メルカリ)reon driftbox

(メルカリ)MOTIF-RACK XS

2023/11/05

ヤマハ発動機「鍛錬の娯楽化」

ネット記事を読んでいて、ヤマハ発動機が「鍛錬の娯楽化」という言葉を使っていることを知った。2022年の統合報告書(リンクはこちら)には以下のような文面がある。

人間の幸せは、物質的なものだけでは満たされません。オートバイにしろ、ピアノにしろ、お使いいただく人々の向上心によって、より大きな喜びを手に入れられるパートナーです。こうした商材に当社の伝統的な精神である「需要創造」や「普及活動」を組み合わせることで、鍛錬を娯楽まで昇華していくブランドでありたいと考えています。

あはは。

私は静岡県浜松市で小中高時代を過ごした。ヤマハは自宅のピアノに描かれていることで最初に知ったブランドだし、キーボード弾きでバイク乗りである。

そうだよね。練習してできるようになるのが、楽しいのよ。

世の中には素晴らしい自動車がいくらでもあるけれど、私としては、家の庭にホンダXR250Rが待っていてくれるだけで、満足できる。メインキーもセルもないこのバイクを、練習したことがない人は始動できないだろうと思うから。私が練習してきたのは、これに違いない。

シンセもそうだよね。ずっとずっと、練習してきたっけ。今でも下手だけどね。

H2

2023/10/14

Yamaha reface DXの音色管理

20231014a_sendsysxtorefacedx

reface DXの音色メモリーは32音色である。DX7の音色メモリーも32だったが、DX7にはカートリッジスロットがあり、そこにも音色を32保存できた(RAMカートリッジの場合、ROMカートリッジは32音色×2バンクで、バンク切り替えスイッチがあった)。reface DXの音色メモリーの数は、現代のシンセとしては物足りない。もっとも、refaceの他の3機種は音色メモリーがないので、それよりは多い。

reface DXの音色管理をパソコン等で行うにはどうしたらよいか、ということを調べてみた。

ネット情報によると、「F0 43 20 7F 1C 05 0E 0F 00 F7」というシステムエクスクルーシブメッセージ(上図右側)を送ると、現在選択している音色を送ってくれるという。やってみた。

20231014b_receivedsysxfromrefacedx

上図の左側に241バイトを受信した。「バイナリ保存」ボタンを押して「1_3_MotionPad.syx」というファイル名で保存し、それをバイナリエディタで開いた様子が下の図である。

20231014c_sysxfileincludessoundname

音色名がASCIIコードで入っているので、見ればわかるのが都合がよい。この方法は、単純だし、パソコンの種類を問わないので、なかなか優れていると思う。

上ではシステムエクスクルーシブの送受信を「SynCtrl」(ダウンロードはこちら)で行った。このソフトは拙作で、昔、バイナリファイルの送信だか受信だかにバグがあるのではないかとお問い合わせをいただいた。「はい。あると思います。でも、直せません。ごめんなさい」といった返信をした覚えがある。送信時にはある程度のところでぶった切って送信間隔を調整する機能を付けたのだが、どこで切るかのコードにミスがあるらしい。ということで、確実に動くことが要求される場合(OS更新とか)は、決してこのソフトは使わないでほしいのだが、まあ、今回については、動いているようである。

「Binary Editor BZ」は、Windows上で動くバイナリエディタで、日本では定番だと私は思う。上の図は私のパソコンに入っていた1.62だが、今回調べたら新版があるようだった。こちらでダウンロードできる。バージョン履歴はこちらで参照できる。

上の方法では、1音色1ファイルでの管理となる。32音色一気に扱う方法はないかなぁ、と思った。MIDIのドキュメントを読んで32音色ダンプの方法を考えようかと思ったが、難しそうである。それはCtrlrのreface DXパネルを使うのがよさそうだ。

20231014d_ctrlrrefacedx

Ctrlrのダウンロードはこちらで。パネルは色々なものがあって素晴らしい。ただ、すべてが完璧に動くとは限らないので注意。シンセのエディター/ライブラリアンは、作ってみると難しくて、完璧に動かすのは無理、と言いたくなることがある。動けばラッキーくらいの気持ちで使うのがよいと思う。

パソコンに音色を保存する、ということはできないのだが、ヤマハのサービス「Soundmondo」を使う手もある。

20231014e_yamahasoundmondo

なんと、reface DXの場合、音色の編集もできるらしい。Soundmondoは、他の人が公開している音色を試すこともでき、これはけっこう楽しい。時々、良いものが出てくる。

Soundmondoの欠点の一つは、音色をパソコンに保存できないことだ。Soundmondoのサービスが終了した場合、これまで保存したものはどうなるのか、という疑問がある。バックアップという観点では、やっぱりsyxファイルにしたいよなぁと思う。

reface DX、楽しいです。モジュレーションホイールとアフタータッチがあったらもっとよかったなぁ。

余談。Windowsで使う場合、reface DXのUSB MIDIポートはマルチクライアント対応ではなく、音色エディターでそのポートを使うと他のMIDI鍵盤で弾くことができない(Ctrlrはスルー機能を持っているが、設定箇所の名前にミスがあると思う)。reface DXのMIDI端子アダプターを出してきてMIDI端子からデータを送ったところ、並列接続ができた。

H2

2023/10/12

Yamaha reface DXを購入

20231012d_yamaharefacedx

ヤマハのFM音源シンセサイザー「reface DX」を購入した。3万4500円(送料含む)。

reface DXが発売されたのは2015年9月1日で、安くなったら買いたいなぁ、と思っていた。なかなか安くならない。製造中止になると中古の価格が高騰したりするので、もうあきらめるか、と思って買った。ソフトケース付きであったので、半額とはいかないが、それにある程度近い水準であるかも、と自分を慰めている。

届いて持った印象は、思ったよりも軽いな、であった。内蔵のステレオスピーカーはなかなか良い。鍵盤の感触も良い。アフタータッチ付きであるという点でArturia KEYSTEP 37には及ばないし、モジュレーション(cc#1)を出す機能がないのはいかがなものかと思うのだが、ベロシティのコントロール性という点では、一番良いかもしれない。

手持ちのミニ37鍵盤との比較表を作った。

20231012g_mini3octaveskbs

iRig Keys Universalは、軽量でサスティンペダル端子があるのは良いが、鍵盤が弾きにくい。KEYSTEP 37はアフタータッチが大きなメリットであるが、ベンダーとモジュレーションがスライダーで、使いやすいとは言いにくい。reface DXは、音源付きのものでは軽量で、鍵盤は弾きやすい。cc#1を出せないのは惜しいが、サスティンペダル端子があるのは嬉しい。スピーカー部直結と思われる音声入力端子があるのも好ましい(まだ試してはいないけれど)。JD-Xi、microKORG S、monologueはどれもよいシンセであるが、サスティンペダル端子がないので、打ち込みのメイン鍵盤にするのははばかられる。JUPITER-Xmは機能が多いが、ちょっと重くて大きいかなぁ。

と考えると、将来身体が思うように動かなくなった時に、reface DXの出番があるかもしれない。

バージョンを確かめたら、2016年に出た最終バージョン1.3ではなく、1.2であった。

20231012e_yamaharefacedxversioninfo

このままにはしておけないでしょう、ということで、パソコン側でアップデーターを動かす。

20231012c_updatingrefacedx

reface DXの画面は下のようになった。

20231012e_yamaharefacedxloadingupdate

転送と書き込みが終わると、下の画面になる。

20231012f_yamaharefacedxshouldreboot

再起動して、1.30になった、はずである。

音を一つ。

reface DX "Bank3-5 AmbiPluck"

私の大学時代のセットは、DX7にコルグのテープエコー+スプリングリバーブであるSE-300、後にFB-01とQX21を追加、みたいな感じであった。デジタルディレイに合わせて弾く、というのは、つい最近までやってこなかった。あのころデジタル・ディレイがあったらなぁ、と思いながら、この音を独奏した。手弾きなのでたどたどしいが、そこはご容赦願いたい。

最後の伸ばしは、モジュレーションホイールで音が変わることを示すために弾いた。Nord Stage 3 HP76で弾いて、ホイールを上げてモジュレーションをかけた。reface DXのプリセット音色の多くは、cc#1に反応する。だったら、ホイール付けてくれればよかったのに。

Nord Stageから弾いたことで、cc#7とcc#11に反応することもわかった。また、音色を変えても音量設定は引き継がれる。大変に好ましい作りである。ボタンの背後から光が漏れてくるのも、オリジナルのDX7にそんなものはなかったが、でも嬉しい。

DX7に憧れてアルバイトをして新品を買った私としては、reface DXはやっぱり、買わずにいられないシンセであった。

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2023/10/11

Yamahaが「MONTAGE M」を発表

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ヤマハは2023年10月10日、シンセサイザー「MONTAGE」の後継「MONTAGE M」を発表した。10月20日発売。3機種あり、61鍵「MONTAGE M6」(希望小売価格44万円)、76鍵「MONTAGE M7」(希望小売価格47万3000円)、88鍵「MONTAGE M8x」(希望小売価格51万7000円、上の写真)というラインナップだ。

MONTAGEが正しく進化した感がある。一方で、いくつかの新味もあり、さすがヤマハと思わせる。

16音ポリフォニックのバーチャルアナログ音源「AN-X」は、AN-Xの商標登録が報じられた時に予測した通り。ティザー広告で写真が公開され、左側のつまみ上に液晶ディスプレイが付くこともわかっていた。名前は「セカンド・ディスプレイ」であるという。メイン画面の下に「ディスプレイノブ」が付くことも、写真でわかっていた。

今回の発表で驚いた点もいくつかある。

AN-Xは、3オシレーター+ノイズであるという。ヤマハのバーチャルアナログはこれまで2オシレーターだったと思うので、3オシレーターは驚きだった。

ピアノタッチ88鍵の鍵盤は、新たに「GEX」鍵盤になった。ポリフォニック・アフタータッチ対応である。ヤマハのポリフォニック・アフタータッチ鍵盤は、私の記憶が確かであれば、CS-80、DX1以来となる。おお、久々にやってくれたぜ、と思う。欲しい。でも、価格もなかなかのもんだし、28.1kgという重量は、一人で安全に動かせるものではない。あきらめるしかないかなぁ。

MONTAGE Mをパソコン上で動くプラグイン化した「EXPANDED SOFTSYNTH PLUGIN(E.S.P.)」を、正規ユーザー向けに無償提供する。2024年初頭に最初のバージョンを提供し、夏までにはフル機能にするという。ヤマハはこれまで自社のシンセを(少なくとも自社ブランドでは)ソフト化しないできたが、今回それを、ハードウエアを購入したユーザー限定で出すという。これは驚いた。ハードウエア、ソフトウエア間での音色の交換も可能になるのかもしれない。

PCM音源「AWM2」は、MONTAGEでは最大発音数が128(私の記憶が確かならば、ステレオで128音)だったが、MONTAGE Mでは、「プリセット波形」で128音、「ユーザーまたはライブラリ波形」で128音になり、最大256音になった。TRITONの時に何かそういうのあったなぁ、と思う。これまでと同じチップを2個搭載した、のかもしれない。

AWM2はなんと、「1パートあたり128エレメント」であるという。ヤマハのシンセで「エレメント」という用語が登場したのは(私の記憶が確かならば)SY77で、当初は最大4エレメントであった。MOTIF XSで8エレメントに増えた。今度は128かい!という驚きがある。複数パートを使わなくても複雑なレイヤーができるので、MONTAGEの時よりも、音色の扱いがしやすくなるだろう。

AWM2の波形メモリーは、「プリセット波形を5.67GBから9.97GBに、ユーザー領域を1.75GBから3.7GBに増強」だそうな。Nord Stageが最新の4でもピアノ2GB、シンセ1GBにとどまったことを鑑みると、ヤマハは差を付けることに成功したと思う。

[VCMロータリー&ドローバー]」という表現があるので、どうやら、オルガンのドローバーがあるらしい。オルガンモデリングというほど本格的なものではないかもしれない。

MONTAGE Mの「[PURE ANALOG CIRCUIT 2]は、先代モデルから進化を遂げたPure Analog Circuitにより、ノイズ低減はじめ、ダイナミックレンジ、クロストーク、低域位相、歪み率といったスペックを向上。音量を問わずにクリアなサウンドでの再生を実現。中低域の精細さ、プレゼンスも向上しています。」ということだ。YouTube動画を再生しているだけでも、MONTAGEより少しヌケがよくなっている気がする。MONTAGEのD/Aは、いい音なんだけど、ちょっとシュワシュワ感があった。それが改善しているかもしれない。

MONTAGE Mは、たぶん日本製で、円安が日本の価格にはあまり反映されていないような気がする。日本人にとってはお買い得かも。でも、簡単に手を出せる価格ではない。

ヤマハさん、期待を裏切らない出来みたいですね。

H2

2023/10/07

Yamaha FB-01を購入(2台目)

20231007d_yamahafb01s_evenandodd

ヤマハのFM音源ユニット「FB-01」を買った。7500円+送料1820円。

上の写真の、上が今回購入したもの。下は、1986年の発売時にすぐ飛び付いて新品を購入したものである。

今回購入したものは、「音質改善パーツ交換&メンテナンス済み品」と題されていたものである。昔買ったFB-01は、もういつ壊れてもおかしくないと思っており、予備機があってもいいか、コンデンサー交換してくれたならそっちの方が長持ちするかな、と思って買った。

届いて鳴らしてみた。

FB-01 Left: Original, Right Modified

上の写真のように、これまで持っていたFB-01を「EVEN」設定にして左チャンネルに録音し、今回届いたFB-01を「ODD」設定にして右チャンネルに録音した。今回届いたFB-01はだいぶ音量が大きいのだが、音量に関してはなるべく同じになるようにした。ある程度の音量で聴くと、今回届いた方(右チャンネル)にノイズがかぶさっていることをわかっていただけるだろう。このノイズは、低い音で思い切りたたくと目立つ。

FB-01は、「ODD」と「EVEN」の設定をして、MIDIノートの偶数に対応するか、奇数に対応するかを設定できる。その機能を使って、16音ポリもどき、にして弾いたのが以下である。

FB-01 "NewEP" EVEN/ODD polyphony expanded with 2 units

こちらは録音した後に少し音量上げをした。今回届いたFB-01が右チャンネルにあり、後半で音域が下がってきたところでノイズが浮いてきている。

ここで、音質改善されてないじゃん、という感想になるかというと、うーん、微妙である。

記憶の中のDX7のノイズはこんなもんじゃなかったような気がする。我が家にずっとあったFB-01のノイズの低さには驚いたが、そのノイズが高くなったからと言って、使えないというほどではない。ここまでの録音はエフェクターをかけていないが、エフェクターをかけたらわからなくなる可能性もある。

次の録音は、今日届いたFB-01のみで弾いたものだ。

FB-01 "EOrgan1" thru MONTAGE "MultiFX"

FB-01は、歪みのかかりがとても良いと思う。昔はエレキギターのシミュレーションにも時々使った。こんな風な音だと、元の音にノイズがあっても気にならない。最後の伸ばしにおける音の揺れは、アフタータッチでかけたピッチモジュレーションである。

長年やってみたいと思っていたEVEN/ODDができたので、今回はよしとする。

H2

2023/10/06

EdisynでYamaha FB-01を制御

20231006a_yamahafb01

ヤマハFB-01を出してきて、Edisynでユーザー音色を保存しよう、という作業をしていた。昔作った音色が本体のユーザーバンクにいくつか入っているので、それをパソコンに保存しておきたいと思ったからである。

20231006b_edisynfb01

こんな感じで、一応できた。バンク1と2がユーザー音色で、3~7はプリセット音色である。FB-01のプリセットはよくできていて、それが消えないのはありがたいことだと思う。今回作成したシステムエクスクルーシブ・ファイルの一つを下に示す。

ダウンロード - 20231006a_yamahafb01bank1_7.syx

とはいうものの、スムーズにできたわけではない。Edisynの作者はFB-01の実機を手放してしまったらしく、使っている途中で警告が表示されたりした。ドキュメントにも自信ない旨が記されている。私が試した限りでも、思うように動かないことが多々あり、動くところを見付け出して何とか使う、というレベルである。

エディターやライブラリアンは、正確に動くように作るのが、意外と難しいんだよな、と一度作ったことがある私は思う。

そんなわけで、うまく動かないものがあっても、非難する気にはとてもなれない。

Midi QuestにはFB-01のプロファイルがあるのだが、バージョン10でプロファイルをダウンロードできなくなってしまい(サポート外になったということだろう)、プロファイルの手持ちがないものはもう使えない、とあきらめていた。

ところが、音色の編集はできないが、過去作ったファイルから音色を引き出すくらいのことは、できるようだ。

20231006c_midiquestfb01library

エディター/ライブラリアンは、一筋縄ではいかない。

FB-01の音を一つ。

FB-01 "RSTR1 U" with Lexicon PCM 91 "P0 0.0 Deep Blue"

本体に入っていた「RSTR1 U」という音色の独奏。Rich Strings 1の、1オクターブ上げたバージョン、であったように記憶している。

従来アフタータッチでビブラートをかけていたのだが、今回は鍵盤がNord Stage 3 HP76で、アフタータッチの出がよくない。そのため、モジュレーションホイール(cc#1)に変更し、MIDIのオーバーダビングでかけた。

私が高校生の時に最初に買ったシンセはヤマハCS-40Mの中古だった。大学1年生の時に、バイトして貯金してDX7を買った。大学2年の時に、初めての音源ユニットとしてFB-01を買った。FB-01は本体で音色の編集ができないので、MSXパソコンでFB-01の音色を編集できる環境を持っていた友人の家に泊りがけで遊びに行き、FB-01の音色をいくつか作らせてもらった。プリセットを少しいじった程度のものであるが、でも、その音色は私にとって大切なものである。

FB-01は、近いうちに、もう1台届く予定だ。

H2

2023/10/03

Yamaha MONTAGEからEventide Eclipseへ結線

20231003a_eventideeclipse900_tf1_1_digdl

メインのWindowsパソコン→USB延長ケーブル→ローランドUM-ONE→ヤマハMONTAGEという結線をし、Windows機でMONTAGEを弾けるように(その逆も)した。また、MONTAGEがつながっているt.c.electronic REVERB 4000からEventide Eclipseへ光S/PDIFの結線をして、MONTAGEの音をUA-S10まで持ってこれるようにした。

MONTAGEの鋸歯状波リードに、Eclipseの「900 TF1:1 DigDly」をかけたのが下の録音だ。

MONTAGE Saw Lead with Eclipse "TF1:1 DigDly"

MONTAGE側では、保存されていた音色にはディレイがかかっていたのだが、それを取ってEclipseのTimeFactorの1番ディレイをかけた。やっぱり強力である。ビブラートはアフタータッチでかけた。アフタータッチのビブラートがきれいにかかるのは、さすがヤマハである。Arturia KEYSTEP 37のアフタータッチも悪くはないが、ヤマハのFS/FSX鍵盤にはかなわない。

レベルが低く、フロアノイズが気になった。1音だけ弾く場合には、MONTAGEのオーディオ設定で出力レベルをプラス6dBした方がよいかもしれない。

H2

2023/10/02

Yamaha MOTIF-RACK XS Editor VSTをBandlab Cakewalkで使う

20231002a_cakewalkwithmotifrackxseditorv

MOTIF-RACK XSのS/PDIF出力をEventide Eclipseにつないで、その経路のチェックをしていた。そのうちにやってみたくなり、CakewalkでMOTIF-RACK XS Editor VSTを使えるかどうかを実験した。

最初は右往左往したが、何とかなった。MOTIF-RACK XSをパソコンにUSB接続し、Cakewalkからはそのポート1だけを使うように設定する。VSTを起動し、「ファイル」→「エディター設定」で「Setup」画面を開く。「USB」の「Detail」をオンにし、「Port 1」は「Not Assigned」にし、「Port 4」を「MOTIF-R XS-4」にする。これで「OK」を押し、オンラインにすると、うまくシンクしてくれる。という手順でよいのではないかと思う。

Cakewalkの側では、MIDIトラックを別に用意し、そこからMOTIF-RACK XSのポート1にMIDI信号を送って発音する必要がある。

音を一つ。

Yamaha MOTIF-RACK XS Arpeggio Example

1番ピアノ「Full Concert Grand」のアルペジオをオンにした。Cakewalkにアルペジオ起動用の白玉を用意し、MOTIF-RACK XSの「Arp MIDI Out Sw」をオンにして、アルペジオのMIDIノートをMOTIF-RACK XSからCakewalkに送り、それを別のトラックに録音した。アルペジオを切ってアルペジオノートを再生する。もう一つトラックを作り、そこにエンディングの手弾きを録音した。Eventide Eclipseでは「901 TF1: 2 Multi」を少しかけた。音量上げもした。

そんな具合で、上の図では、VSTエディターのトラック、白玉、アルペジオノート、エンディングの4トラックがある。

日々練習だ。

H2

2023/09/21

Yamaha「Character Pianos for MONTAGE」を試す

Yamaha_character_pianos_library

Yamaha Synth.comを見ていたら、「MONTAGE SAYONARA」という記事が2023年7月17日付けで掲載されていた。2016年に発売したMONTAGEは、本日をもってディスコンである、と記している。MONTAGEオーナーへの感謝のしるしとして、無料のピアノ音源「Yamaha Characters Pianos」を提供するという。うーん。にくいねー。こういうことされると、忠誠心が増してしまう。

ダウンロードして弾いてみた。ZIPファイルは133メガバイトくらいで、まあまあの大きさである。中に入っている「CharacterPianos.X7L」は137メガバイト。

Character Pianos for MONTAGEのダウンロードページでは、含まれている3種のピアノについて説明をし、音のサンプルも、少しだけだけれど、聴けるようになっている。

つたない私の演奏も、2つ。

Yamaha MONTAGE "Nashville C3"

ペダルを踏んでジャジャーンとやると音が回る。いいねー。録音したピアノはヤマハC3。C3はヤマハのグランドピアノの中で最も売れたものではないか、と思うが、量産品であるため優先度が低かったのか、これまでMONTAGEの中にC3の音は入っていなかった(過去のヤマハのシンセや電子ピアノでも、C3が入っていると聞いたことは私はない)。これは文句なく素敵なC3である。やっときたかー、と思う。

Yamaha MONTAGE "Nashville C3+SynPad"

C3にシンセパッドを重ねたもの。最後の伸ばしではモジュレーションホイールを上げてみた。唐突になってしまったけれど…。

MONTAGEは、買ったけれどもなかなか使いこなせないできたシンセである。新製品に浮気せずに、これからも使おう。

H2

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